ドッグフード評価記事

ピナクルドッグフードを徹底評価!良いフードだが販売会社に思うとこはある

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※当サイトではアフィリエイト広告を利用している場合があります。

 

ドッグフードにおける広告についてこちらの記事で説明しておりますので、良かったら読んでみて下さい。

ドッグフード評価サイトにも『ステマ規制』!当サイトの広告について改めて説明しておきます!

 

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今回紹介するドッグフードは『ピナクル』というフード。原産国はアメリカでブリーダーズチョイス社が製造元ですね。

 

ブリーダーズチョイス社で有名なフードといえばピナクルの他に『アボダーム』ってフードがあります。これアボガドを原材料に使用しているフードなんですが、ペットショップでもよく売っているので見かけた方も多いのではないでしょうか?ピナクルはこれと製造元同じです。

 

ちょっと余談ですが、みなさんドッグフードの情報を集める時に『口コミ』って参考にしますか??

 

実はわたし口コミってほぼ参考にしていません!

 

理由はわたし自身がブログ運営しているのでわかりますが、サイト上に紹介される口コミなんて何とでもできるし、そもそも同一犬種であっても性格・飼育環境・アレルギーの有無など異なる。口コミって意味あるのかな?と。

 

とは言えやっぱり他の人がどう感じたか?って気になりますよね・・・笑

 

でね、みなさんお悩みの『涙やけ』あるじゃないですか。『涙やけ』ってドッグフードブログ界では物凄いパワーワードなんですよ。気にしている人が多いので検索数も多い。どのドッグフードも涙やけに良いやら悪いやらの記事を書く(全く根拠ないのに)。で、アフィリエイト報酬が高額なドッグフードのリンクへつなげる・・・

 

みたいな風潮があります。

 

一体何の話しているんだ!?ってなるかと思いますが、ちょっとお付き合い下さい。

 

わたしネット上の口コミ自体はあまり重要視していませんが、『5ちゃんねる』って匿名掲示板の書き込みはたまにチェックします。5ちゃんねるとは昔あった『2ちゃんねる』が色々あって『5ちゃんねる』になったもの。名前が変わった詳しい経緯は割愛しますが、5ちゃんねるにもドッグフードスレってあるんですよ。

 

あそこには良い情報も悪い情報も混在していて見ている分には楽しい。

 

でね、あの掲示板に書き込んでいる人って特徴があって『広告がめっちゃ嫌い』です。つまりアフィエイト系ドッグフードが大嫌い。プレミアムドッグフードについて語る掲示板ではアフィリエイト系フードの名前を書き込む事すら許されていない・・・そんな感じ。

 

そんな5ちゃんねる内でたびたび『涙やけ』に効果があるフードとして名前が出ているフードが『アボダーム』なんですよ。食いつき悪い場合が多いが涙やけには効果がある・・・みたいな口コミですね。


 

わたし自身としては『涙やけ』はどちらかというと先天性のものだし、酷い場合は獣医師の管轄。フードの場合だと食物アレルゲンの有無で症状が改善されるケースはあるが、特定のフードで大幅に改善する、ってのはどうかなーって考え。

 

でも広告嫌いの人達の中で効果がある、って口コミのアボダーム。気になる方は試してみて下さい。

 

アボダームの話になってしまいましたが、ピナクルの話に戻しましょう。そんなアボダームと同じ製造元のピナクルですが、良いフードだと思います。フード自体は悪くないですが、販売元・・・つまり正規輸入代理店の『Biペットランド』にはちょっと思うとこもある。

 

ではピナクルについて解説していきます。

 

ピナクルドッグフードの正規代理店『Biペットランド』について

正規輸入代理店の『Biペットランド』に思うとこがある、と言いましたがそれについて先に書いておきます。

 

今回紹介している『ピナクル』、そして冒頭にチラッと紹介した『アボダーム』、どちらもアメリカのブリーダーズチョイス社が製造元ですが、日本で販売しているのは正規代理店である『Biペットランド』となります。

 

Biペットランドのオリジナルドッグフードが『Smiley(スマイリー )』です。スマイリー って大型ペットイベントなどで出店しているので見かけた事のある方も多いのではないでしょうか?このフードです↓↓

 


 

ネットでドッグフード販売している会社が自社のオリジナル商品を販売しようとするパターンはよくあります。それ自体は全然良い。色々売ってみたけど自分達が考えるより良いフードを販売したい。また企業なのでより利益を追求するのも悪い事じゃない。自社製品なら利益率も良くなる。それも良いでしょう。

 

でもこの『スマイリー 』ってフードは一般食の国産OEMドッグフードなんですよ。しかもクソ高い。公式サイト上には『半手作り食のベースフードとしてお使い頂ける事が最大の特徴』とか書いていますが、どう考えてもそれ難易度高すぎ。

 

だってこれをベースにして総合栄養食と同等のビタミン・ミネラルが確保できる手作り食作るとか逆に難しい。

 

完全手作りの方がまだ分かりやすい。分析値なんか必要最低限しか記載されていないのに、どうやってベースにするのか?

 

開発秘話ってとこに『総合栄養食では栄養素の過剰摂取と思われるワンちゃんに配慮したごはん』って書いていますけど、それってどんな場合よ?ってなります。

 

そもそも開発秘話とか言っているけどただのOEMじゃないか・・・って話ですし・・・

 

国産ドッグフードとOEMについて詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみて下さい

国産ドッグフードランキングを見て購入する前に『フードの特徴』を理解しよう!

 

アボダームもピナクルも特徴があって良いフードなんですが、どうにもこの『Biペットランド』のやり方が・・・ネットでドッグフード販売していてオリジナルフードに手を出す。それが国産の場合こういうのが非常に多いですね!

 

まあこんなの気にするのごく一部でしょうが・・・笑

 

ピナクルドッグフードの特徴|ボーンブロスとはどんなものか?

ではピナクルの特徴について解説していきます。

 

ピナクルには4つの商品ラインナップがあり、『トラウト&パンプキン』、『ダッグ&スイートポテト』、『サーモン&パンプキン』、『ターキー&パンプキン』です。この中で代表して『トラウト&パンプキン』の使用原料および保証成分を紹介してみます。

 

ピナクル(トラウト&パンプキン) 原産国:アメリカ 内容量:80g、1.2kg、4.0kg、8.0kg
【原材料表示】

トラウト(マス)、乾燥ニシン、乾燥メンハーデン(ニシン科)、オートミール、ひよこ豆、キビ、キャノーラオイル、パンプキン、アルファルファ、フィッシュスープ(トラウト)、ナチュラルフレーバー、塩化カリウム、サーモンオイル、亜麻仁、ビートパルプ、ココナッツオイル、ブルーベリー、クランベリー、にんじん、りんご、トマト繊維、パンプキンシード、チアシード、キヌア、海藻、塩、タウリン、塩化コリン 、ビタミンE、ビタミンC、ナイアシン、ビオチン、パントテン酸カルシウム、ビタミンA、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB1、ビタミンB12、ビタミンD3、葉酸、硫酸亜鉛、硫酸鉄、鉄アミノ酸キレート、亜鉛アミノ酸キレート、セレニウム酵母、銅アミノ酸キレート、硫酸銅、硫酸マンガン、マンガンアミノ酸キレート、ヨウ素酸カルシウム、ローズマリーエキス、スペアミント、緑茶エキス

【保証成分】

タンパク質 : 29%以上、脂質 :15%以上、灰分 : 10%以下、粗繊維質 :6%以下、水分 :10%以下

オメガ6脂肪酸 : 2.2%以上、オメガ3脂肪酸 : 1.9%以上(日本の販売店サイトには記載なし。ブリーダーズチョイスHPでは記載あり

カロリー:345kcal/100g

 

マスとサーモンを主原料にしているものがそれぞれあるのが珍しいですよね。ドッグフードとはあまり関係ない話なのですが、『マス』と『サーモン』って同じ魚(の場合が多い)って知っていました?

 

スーパーで『トラウトサーモン』って商品名で売っている魚があるじゃないですか?あれってニジマスと同じ魚です。日本のサケを想像してもらうと良いですが、川である程度育つと海に行く。んで産卵のためにまた川に帰ってきますよね。

※同じくスーパーでよく売っている『アトランティックサーモン』はまた別の魚。和名はタイセイヨウサケ

 

この『海に行く』って性質がマス類にはあって、これを専門用語で『降海型』と呼びます。逆に海に行かずずっと淡水環境で生きるタイプもいてそれを『陸封型』と呼びます。

 

 

海に行くと鱗が海水に対応するため銀色になり(銀毛という)、成長スピードがめちゃくちゃ早くなり大きくなります。トラウトサーモンってのはこの降海型のニジマスの系統を選抜育種して海で養殖したもの。つまり同じ魚なんですよ。

 

選抜育種とは

選抜育種とは、品種改良において、特定の有用な形質を持つ品種を選び出し、その品種同士のかけあわせを繰り返して育種すること

 

サーモンって増肉係数(体重を1kg増加されるのに必要な餌の量)が低く、生産効率が良いし味も良く栄養価も高い。だから世界的に養殖されておりドッグフードの原料としても供給が安定しているのでよく使われる、って事ですね。

 

ニジマスもトラウトサーモンも同じ魚ですし、供給面を考えればサーモンの方が楽。なのにマスを原料にしている商品ラインナップがわざわざ用意しているのって珍しいな、とマスとサーモンについて紹介してみました。

 

ちなみに世界ではサーモンってガンガン養殖されていますけど、日本だとそんなにですよね?この理由は『海水温』です。水温高くなると斃死しちゃうので日本の環境だと養殖しにくいんですよ。でも国産のサーモン養殖しているとこもあります。

 

『香川県:讃岐サーモン』とか『兵庫県:白鷺サーモン』、『広島県:レモンサーモン』、『青森県:海峡サーモン』とかがそうです。ブランド名つけていますけど、これらの元はニジマスです。

 

国産のサーモンって食べた事ある人少ないと思いますが・・・めちゃくちゃ美味しいです。サーモン苦手って人もぜひ一度食べて欲しい。ノルウェーとか有名どころの生産地だと海水温が低いので一年中飼育できますけど、日本だと冬場から春くらいまでしか海で飼育できない。なので短期間で大きくするため良い餌使っているんですよ。だから美味しい。

 


 

と、話が脱線しまくりましたがドッグフードの話に戻します。

 

ピナクルドッグフードの最大の特徴:ボーンブロスについて

ピナクルの最大の特徴はボーンブロスを使用している点です。「ボーン=骨」「ブロス=だし」で要するに骨も使ってとっただし汁、みたいなイメージです。

 

これ日本の代理店サイトではあまり詳しく記載されていませんが、アメリカ本国のブリーダーズチョイス社ホームページには動画で『ボーンブロス』を作っている様子が動画で紹介されています

https://pinnaclepet.com/the-pinnacle-difference/

 

ブリーダーズチョイス社のサイトを見ると『ボーンブロス』は骨や魚、野菜類、そしてオメガ3供給源のサーモンオイルなどを配合し煮込んで作るスープですね!

 

嗜好性も高まりますし、ピナクルはエクストルーダーという機械で製造されているのは間違いないですが、エクストルーダーは高圧・高温になる弱点があるのでこの方式だと熱に弱いオメガ3脂肪酸(DHA・EPA)もしっかり確保できる。

 

サーモンオイルのみを後添加しているフードは海外製プレミアムドッグフードには多いですが、スープ状のものを後添加するのは独自性があって良いですね!実際に実物を開封すると良い香りがします。

 

ピナクルドッグフードの実物を画像と動画で紹介

ピナクルドッグフードですが、我が家でもたまに買うドッグフードです。というのも内容量が80g、1.2kg、4.0kg、8.0kgとありますが、1.2kgのものが400g×3と小分け包装されており旅行の時など便利。

 

ドッグフードの酸化が怖いって方にもこの小分け包装は良いかもです。

 

ピナクルドッグフードの袋の画像

 

粒のサイズは約10mmくらい。分かりやすいよう横に一円玉置いておきました。

 

ピナクルドッグフードの実物画像

 

で、いつも思うのですがこのように画像で実物を紹介していますが、画像だと分かりにい気がする。という訳で最近書いている記事では極力動画でも紹介するようにしています。

 

動画は当サイトのInstagramリール動画です。ウィペットごまちゃん(12kg)、ミニピンびびちゃん(3.8kg)、イタグレはっち君(5kg)となります。Instagramも頑張っていますのでフォローして頂けるとめちゃ嬉しいです!

 

 

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ピナクルの栄養成分値・栄養バランスについて(22点/30点)

ではここからはいつものように使用原料・保証成分を細かく見ていきます!ピナクルには『トラウト&パンプキン』、『ダッグ&スイートポテト』、『サーモン&パンプキン』、『ターキー&パンプキン』の4種類商品ラインナップがありますが、『トラウト&パンプキン』中心に解説していきます!

 

ピナクル(トラウト&パンプキン)の使用原料について(12点/15点)

使用原料はこちら

 

原料表示

トラウト(マス)、乾燥ニシン、乾燥メンハーデン(ニシン科)、オートミール、ひよこ豆、キビ、キャノーラオイル、パンプキン、アルファルファ、フィッシュスープ(トラウト)、ナチュラルフレーバー、塩化カリウム、サーモンオイル、亜麻仁、ビートパルプ、ココナッツオイル、ブルーベリー、クランベリー、にんじん、りんご、トマト繊維、パンプキンシード、チアシード、キヌア、海藻、塩、タウリン、塩化コリン 、ビタミンE、ビタミンC、ナイアシン、ビオチン、パントテン酸カルシウム、ビタミンA、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB1、ビタミンB12、ビタミンD3、葉酸、硫酸亜鉛、硫酸鉄、鉄アミノ酸キレート、亜鉛アミノ酸キレート、セレニウム酵母、銅アミノ酸キレート、硫酸銅、硫酸マンガン、マンガンアミノ酸キレート、ヨウ素酸カルシウム、ローズマリーエキス、スペアミント、緑茶エキス

 

動物性原料およびタンパク質源について

ドッグフードでは配合量の多い順に原材料を記載するルールがあり、最も最初に記載されているものを『第一原料』と呼びます。このフードだと『トラウト(マス)』が第一原料ですね!

 

2番手、3番手にも乾燥ニシン、乾燥メンハーデン(ニシン科)と魚の乾燥系原料がきています。第一原料の生のトラウトだけではタンパク質を確保しにくい(生は水分多いのでタンパク質の割合としては少ない)ため乾燥原料を使用しています。

 

少し残念な点として動物性原料の使用割合(%)が記載されていない、ってのがあります。ただ植物性原料でタンパク質を補強するタイプのものはない。もちろんオートミールやひよこ豆にもタンパク質は含まれます。ただよくあるタイプの脱脂してタンパク質割合を高めた原料ではないので、タンパク質の補強というよりは食物繊維と炭水化物源としてこれら配合されていると判断できます。

 

〇〇豆タンパクとか脱脂〇〇は油を抜いて乾燥させたもの。つまりタンパク質の割合が高く、これらを使うと動物性由来のタンパク質が少なくてもタンパク値を調整できる。

 

%表示がないのは残念ではありますが、このフードのタンパク値って29%。ほぼほぼ魚系原料由来のタンパク質と判断でき、十分評価できる内容。この配合内容だったら%表示してくれても良いのにな、と感じますね!

 

脂質源について

次に脂質源について。キャノーラオイルはなたね油の事と思って大丈夫。これはオメガ6脂肪酸源(リノール酸)として使用されています。不足しがちと言われるオメガ3脂肪酸はサーモンオイル、亜麻仁が使用されているので安心ですね!

 

ちなみに亜麻仁だけの場合だと亜麻仁に含まれるオメガ3脂肪酸はαリノレン酸となり犬が利用しにくいオメガ3脂肪酸。犬が利用しやすいEPA、DHAを多く含む魚系オイルの方が良いです。

 

亜麻仁とサーモンオイルの違い

 

さらにココナッツオイルも使用されていますが、ココナッツオイルは他の植物油とは異なり、中鎖脂肪酸(MTC)を多く含むという特徴があります。一般的な油に含まれものは長鎖脂肪酸となりますが、中鎖脂肪酸はそれと比べるとはやく消化・分解されエネルギーとなるので体脂肪の蓄積を抑える効果があります。

 

必須脂肪酸であるオメガ6とオメガ3脂肪酸を確保するだけでなく、ココナッツオイルという工夫も感じられ脂質源についても十分に評価できる内容となっています。

 

その他原料および使用原料まとめ

フィッシュスープ(トラウト)については既に説明した『ボーンブロス』ですね。その他特徴ある原料としては『キヌア』ですね!人間でもこれスーパーフードとして一時期話題となりましたが、栄養価が非常に高く、アミノ酸スコアが非常に優秀。犬の要求量が多い亜鉛や鉄分も豊富に含まれドッグフードの原料としても注目されています。

 

 

ちなみにキヌアってイネ科の植物に似ているので『穀物』と思われがちですが、『疑穀物類』と呼ばれ分類上では雑穀となります。つまり『グルテン』は入っていない。またオートミールも原料はオーツ麦(えん麦)となるのでグルテンフリー。小麦グルテンに対してアレルギーがある場合でも安心して与えられます

 

全体的に低アレルゲンな原料を使用している、そんな印象がありますね。

 

使用原料全体の感想ですが、独自性もあり非常に素晴らしい。唯一残念な点としては動物性原料の使用割合が記載されていない事くらいですかね。

(使用割合が記載されていない点は別項目で採点します)

 

ここに原料項目での評価をまとめておきます。

評価項目 点数 備考 採点 ※満点は15点
【タンパク質】
高品質と納得できる原材料を使用しているか? -5〜5 3点
動物性原料が主なタンパク質源と納得できるか? -5〜5 4点
乾燥系原料の品質は良いものを使用しているか? -5〜3 公式サイトには特に記載なし 0点
その他オリジナリティなど加点要素 0〜3 0点
【脂質】
オメガ3脂肪酸について考慮された原料か? -3〜3 3点
その他オリジナリティなど加点要素 0〜1 ココナッツオイル配合 1点
【その他】
機能性原料を使用しているか?(プロバイオティクスなど) 0〜1 0点
その他オリジナリティなど加点要素 0〜1 ボーンブロス、キヌア 1点
12点/15点

 

ピナクルの原材料表示の情報量について(10点/15点)

ドッグフードの原材料表示は使用割合の多いものから記載するルールがありますが、各原料が何%配合されているかまで記載する義務はありません。

 

ピナクルも残念ながら%表示はされていません。使用原料を見た感じだと良さそうですが、やはり%表示されている方が信頼性はアップしますね。例えば魚メインのフードだと動物性原料だけでなく全ての原料が%表示されているフードで『フィッシュ4』があります。そこまでは求めないがせめて動物性原料だけでも%表示して欲しかったところ。

 

 

当サイトでは必要最低限の表示の場合は10点で採点しています。また中には全て%表示しているフードもありますが、動物性原料のみ%表示していても十分と考え満点で採点しています。

 

ピナクルについては10点/15点の評価としておきます。

 

ピナクルの栄養成分値・バランス(20点/20点)

次に栄養成分について。保証成分はこちら

 

保証成分

タンパク質 : 29%以上、脂質 :15%以上、灰分 : 10%以下、粗繊維質 :6%以下、水分 :10%以下

オメガ6脂肪酸 : 2.2%以上、オメガ3脂肪酸 : 1.9%以上(日本の販売店サイトには記載なし。ブリーダーズチョイスHPでは記載あり

カロリー:345kcal/100g

 

当サイトでは栄養成分値の項目に関しては基本的に満点評価となります。同一犬種であっても運動量も生活環境だってそれぞれ違う。ベストな栄養成分なんてものはない。あるとしたら飼い主さんが愛犬の事を考え選んだもの。それしかないです。

 

このフードはややタンパク質高めで脂質はしっかりある。健康でそれなりに運動するワンコならこのくらいのスペックがあって良いですね!

 

で、赤字にした部分なんですが、日本の販売店サイトには脂肪酸数値の記載がない・・・でもブリーダーズチョイスHPには記載されている。このあたりがちょっと雑ですよね。かなり重要な項目なのでここちゃんと記載した方が売れると思うが・・・

 

評価項目 点数 備考 採点
【脂肪酸数値】
オメガ3およびオメガ6の数値について記載がある 2 製造元HPに記載あり 2点
オメガ3およびオメガ6脂肪酸のバランスが良いと判断できる。 3 オメガ3:1.9% オメガ6:2.2% 3点

 

ピナクルは安全への取り組みを行なっているか?(20点/20点)

当サイトでは安全への取組について①アレルギーの対策、②安全性に関わる認証制度など取得しているか、この2点を特に重要視しています。

 

まずアレルギーについてですが、使用原料全体的に低アレルゲンなものを使用していますし、商品ラインナップも4種類あって選択肢もある。ここは一定の評価をしても良いかと思います。

 

次に安全性についてですが、ピナクルというかブリーダーズチョイス社の製品でお伝えしたい事がここ!安全性への取り組みなんですよ。

 

ドッグフード選ぶときの最重要項目って何ですか?間違いなく安全性ではないでしょうか??ブリーダーズチョイス社の製品は最新の設備が導入された認定ラボ(Pet Food Safety Lab)によって製品分析されています。

 

この動画ブリーダーズチョイス社の工場内の様子も見れるのでオススメ↓↓

 

Pet Food Safety Lab and Breeders Choice Pet Foods Plant from Lucy Pet on Vimeo.

 

で、そのラボでは製品ロット毎に様々な項目の検査をしているのですが、液体クロマトグラフ質量分析計を持っている。ここが良い。液体クロマトグラフ質量分析計とは何ぞや?ってのは知らなくても良いのですが、これで何ができるって『メラニン』が分析できる事!

 

ドッグフードで大量リコールがあったの覚えていませんか?

 

2007年に起きた事件ですが、アメリカやカナダで中国産原料が含まれるドッグフードを食べた犬、猫が大量死した事件。この原因がメラニンという物質の違法添加です。

 

なんでこんな事をしたかと言うとタンパク値を多く見せるためです。ペットフードや家畜系飼料の原料って『タンパク値』が非常に需要で基本的にタンパク質の含有量が高ければ高いほど値段は高価になります。

 

で、タンパク質を分析するには『ケルダール法』という昔からある分析方法が使われる事が多いのですが、これって厳密にはタンパク質ではなく窒素(N)を測定しています。(窒素量に係数をかけるとほぼ正確なタンパク値が測定できる)

 

要するに窒素量を増やしたらタンパク質が多いように見える分析結果になる。これを悪用した訳ですね。メラニンには窒素が多く含まれ値段も安い。無味無臭なのでバレにくい。それでメラニンが使われた訳ですが・・・最悪な事しますよね!

 

こういうヤバイのを未然に防げる研究施設で分析をしている!

 

これ信頼度物凄く上がりませんか??

 

その他にも工場では様々な認証制度も取得しており、安全性に関しては文句なし満点評価できます。

 

 

 

ピナクルの製造方法について(7点/10点)

当サイトではドッグフードがどうやって製造されているか?これについても評価項目に入れています。

 

ピナクルはエクストルーダーという機械で製造されているのは間違いありません。私は飼料メーカーで働いていたので実物を見ればだいたいどうやって製造したかはわかります。

 

というかブリーダーズチョイス社のHPにはエクストルーダーの画像映っていますし、これはまず間違いない。

 

当サイトは製造方法についてただ単にエクスルーダーで製造した場合は5点/10点で評価しています。ただし公式サイト上で製造方法に詳しく説明している。もしくは独自の工程や原料を使用してエクストルーダーの弱点をカバーしている。そんな場合は加点しています。

 

ドッグフードとしては一般的な製法ではありますが、先に紹介した『ボーンブロス』が良い工夫ですので加点して7点/10点で評価しておきます。

 

エクストルーダーがどんなものか?その特徴は??それら詳しく知りたい方はこちらの記事読んでみて下さい。↓↓

 

 

ピナクルは人工の酸化防止剤・着色料を使用していないか10点/10点

これについては問題ないですね。危険とされている人工の酸化防止剤や意味のない着色料は使われておりません。

 

で、ちょっとここでまた日本の販売店、Biペットランドへの文句なのですが・・・

 

日本での原材料表示で『キャノーラオイル』とだけ記載されていましたが、アメリカの原料表示はこちら。

 

原料表示(アメリカ)

Trout, Herring Meal, Menhaden Fish Meal, Oatmeal, Garbanzo Beans, Millet, Canola Oil (Preserved with Mixed Tocopherols), Dried Pumpkin, Dehydrated Alfalfa Meal, Fish Broth, Natural Flavor, Potassium Chloride, Salmon Oil, Flaxseed, Beet Pulp, Coconut Oil, Dried Blueberry, Dried Cranberry, Dried Carrot, Dried Apple, Tomato Pomace, Pumpkin Seed, Chia Seed, Quinoa, Dried Kelp, Salt,  Taurine, Vitamins (Choline Chloride, a-Tocopherol Acetate (Source of Vitamin E), L-Ascorbyl-2-Polyphosphate (Source of Vitamin C), Niacin, Biotin, Calcium Pantothenate, Vitamin A Supplement, Riboflavin Supplement, Pyridoxine Hydrochloride (Source of Vitamin B6), Thiamine Mononitrate (Source of Vitamin B1), Vitamin B12 Supplement, Vitamin D3 Supplement, Folic Acid), Minerals (Zinc Sulfate, Ferrous Sulfate, Iron Amino Acid Chelate, Zinc Amino Acid Chelate, Selenium Yeast, Copper Amino Acid Chelate, Copper Sulfate, Manganese Sulfate, Manganese Amino Acid Chelate, Calcium Iodate), Rosemary Extract, Spearmint, Green Tea Extract.

 

キャノーラオイルはミックストコフェロールで酸化防止されているって書いておる!!

 

原料表示はちゃんとしてくれ!!ってね。

 

ミックストコフェロールとはビタミンEの事ですので別に入っていて良いものですが、なんかこう成分値にしろ原料表示にしろ雑なのが気に食わない・・・

 

ピナクルはスペックに見合った価格であるか?6点/10点

最後に問題の価格について。

 

当サイトでは単純な価格ではなく、スペックに見合った価格なのか?これを考慮して採点しています。容量別の価格はこちら。

(価格はBiペットランドで掲載されている価格)

 

ビナクル 税込価格 kg単価
80g 440円 5,500円/kg
1.2kg(400g×3) 3,300円 2,750円/kg
4.0kg 9,900円 2,475円/kg
8.0kg 18,150円 2,267円/kg

 

価格は悪くないと思います。品質考慮すれば適正範囲内。

 

なのですが・・・

 

Amazonとか楽天には並行輸入品も売っています。それだと容量は9.98kgとやや多くなりますが約1,500円/kgくらい。この単価だとめちゃくちゃ価値ありますね。

 

ちなみに正規品と並行輸入品の違いはパッケージデザインを見れば一目瞭然です。Biペットランド経由の正規品はオリジナルパッケージですので。アメリカと同じパッケージのものが並行輸入品です。

 

 

たまーに並行輸入品は本物かわからない・・・みたいな事を書いているサイトありますが、ドッグフード程度の単価なら偽物にすり替える意味がないです。手間かかって逆にコスト上がるだけ。ブランドバッグじゃあるまいしそんな事しません。

 

ただ賞味期限が近いとか、袋汚れている、などトラブルがある場合はありますけどね。単価差が大きいのでピナクル買う場合は並行輸入品でも良いかなーと思っています。

 

正規輸入品:輸入販売契約を結んだ正規の代理店が販売しているもの

並行輸入品:正規輸入品ではないルートで輸入されたもの。

 

採点は正規代理店価格で評価しておきます。6点/10点

 

楽天でピナクルを見てみる

Amazonでピナクルを見てみる

Yahooショッピングでピナクルを見てみる

 

ピナクルの総合評価は85点!素晴らしいフードだが日本の販売店がちょっと・・・

ピナクルの総合的な評価ですが85点となりました!

 

最も大事な安全性において信頼度が抜群に高く、内容自体も良い。オススメできるフードです。ですが日本の正規販売店がちょっと・・・って感じませんか??笑

 

一応Biペットランドをフォローしておくと、Biペットランドが特別悪い訳じゃなくてこういう販売店多いです。なんと言いますか販売店によってドッグフードに対する熱意の差を感じますね!

 

余談ですが、販売店系で一番熱意を感じるのはエンパイアとかペットカインド販売している『リードバディ株式会社』です。あそこの担当者はドッグフードオタクな気がする。私と同じニオイがします!!笑

 

 

ピナクル、間違いなく良いフードですよ。こんな事言っていますが私自身たまに購入しますしね。旅行前とか特に。

 

今回はこの辺で。こちらに当サイトで評価の高かったフードをまとめたランキング記事を作成しています。フード選びに迷ったらこちらもぜひ参考にしてみて下さい。

ドッグフードおすすめランキング表|6項目で公平な評価をしています

当サイトでは主にドライフードに関する記事を書いていますが、こちら1記事だけオヤツに関しての記事書きました。

アレルギーを除き全てのワンコにオススメ。特に肉系のオヤツ を与えている方はぜひ魚系も取り入れてやって下さい!

金虎はおさかなドッグフードだけじゃない!オヤツもオススメな理由

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