今回紹介するドッグフードは『ユリカゴドッグフード』となるのですが、このフードのコンセプトは・・・『夜用』なんです。
???ってなりません?私これ見たとき『夜って何よ???』ってなりました。
原材料や栄養成分を見ても夜要素がイマイチわからない。というか朝と夜でドッグフード変えている人っているんかな??季節によって変えている人はいますけど、朝と夜ではどうでしょう・・・ある意味斬新なコンセプト・・・
冬場は運動量が少なくなるのでフードのスペックを落としている、って人はたまにいる。
で、この『ユリカゴドッグフード』を販売しているのはあのモグワンを販売しているとこと同じ会社、レティシアンとなります。ここの会社ってたまに絶対売れないだろ!みたいなの販売しますよね。
かつて昆虫を原料にしたヨラドッグフード ってのを販売していましたが、イメージ悪いし絶対売れない気がする・・・って思っていたら案の定あまりにも売れなくて販売中止になったりと・・・笑
この謎の挑戦スタイルは嫌いじゃない。
おそらくレティシアン系統のフードには色々と思う事ある人多いかと思います。広告色強いので。
レティシアンをフォローする訳じゃないですが、国産のやたらと高いドッグフードに比べればマシですよ。国産はOEMの中身一緒かほぼ一緒で袋変えただけ。それで広告ぶん回して売っているだけですからね。自社商品ってプライドがない。
国産のプレミアムドッグフードについて詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみて下さい。闇の深さが分かるかと思います。
レティシアン系は中身自体は良いですし、オリジナリティも十分感じられる。当サイトではドッグフードのお悩み相談をしているのですが、モグワンってどう思います??ってよく聞かれます。気に入っているなら全然問題ないと思いますよ。
で、ユリカゴドッグフードに話を戻すと・・・これはどうなんでしょうね?『夜用』に魅力を感じる人はいるのだろうか??
という訳で今回は『ユリカゴドッグフード』の夜用とは何ぞや??そしてこのフードはそもそも良いフードなのか??それら解説していきます。
ユリカゴドッグフードの『夜用』がいくら考えても分からないので直接電話して聞いてみた
わたし飼料メーカーで働いていた経験があって、実務で配合設計もしていました。なので使用原料を見ればどういうコンセプトで考えられたか?ってのをある程度イメージできます。
ただこのユリカゴドッグフードの『夜用』は全然分からない・・・笑
その使用原料および成分表示はこちら。
ユリカゴドッグフード | 原産国:イギリス 内容量1kg |
【原材料表示】 生鹿肉17%、生加水分解白身魚16.5%、サツマイモ、ジャガイモ、乾燥加水分解白身魚14.5%、サーモンオイル、タピオカ、ビール酵母、アルファルファ、フィッシュグレイビー、ココナッツオイル、ミルクプロテイン0.15%、乾燥カモミール0.07%、乾燥ラベンダー0.07%、レモンバーム0.07%、カノコソウ根0.07%、グルコサミン、メチルスルフォニルメタン、コンドロイチン、ビタミン類(E、B2、B1、A、D3)、ミネラル類(亜鉛、鉄、マンガン、銅、ヨウ素)、L-トリプトファン2,825mg、乳酸菌 【保証成分】 タンパク質 : 24%以上、脂質 :10%以上、灰分 : 9%以下、粗繊維質 : 3.75%以下、水分 :9%以下 NFT:43% オメガ6脂肪酸 : 1.4%以上、オメガ3脂肪酸 : 1.6%以上 カロリー:369.5kcal/100g |
動物性タンパク源としては生の鹿肉と白身魚ですね。白身魚は生のものと乾燥原料で共に『加水分解』されています。加水分解についてですが、タンパク質ってアミノ酸がペプチド結合によってつながっている長い鎖のような形状をしています。
このペプチド結合を加水分解する事によって切る。そうするとタンパク質は低分子の『ペプチド』と『アミノ酸』になります。
要するに食べる前からある程度消化された状態・・・そんなイメージです。つまり消化吸収性が良いって事ですね。図で説明するとこんな感じです↓↓
ちなみに加水分解には色々と方法があるのですが、公式サイトを見てみると最も安全性が高いと言われている『酵素加水分解法』が採用されていました。加水分解には消化吸収性が良くなる以外にもう1つ利点があって、アレルギーを発症しにくい事。
アレルギーはタンパク質に反応するので加水分解によってペプチドとアミノ酸にしていたら反応しにくくなる。乳児用の粉ミルクなんかにも使われている技術ですね。
主原料はこんな感じ。その他はそんなに珍しいものは使われていない。内容的にはプレアムドッグフードと言って良い十分な内容かと思いますが、、、、そう、『夜用要素』が何か分からない。
いくら考えても分からなかったので、直接電話して聞いてみました。
Q:夜用のドッグフードって事ですか、夜用って一体どういう事なんですか??
A:元気が有り余っているわんちゃんが落ち着けるような、そんな考えで作られています。
Q:ではそれって使用原料でどれが夜用として機能しているのでしょうか??
A:ハーブです!!
Q:なるほど・・・ハーブ。では夜用というのはハーブを使っているからって認識で大丈夫でしょうか??
A:はい、そうなります!!
こんなやり取りでした。ほほう、ハーブとな・・・
ではユリカゴドッグフードで使用されているハーブを見ておきましょう。使用されているハーブは4種類あります。【乾燥カモミール0.07%、乾燥ラベンダー0.07%、レモンバーム0.07%、カノコソウ根0.07%】ですね。
ユリカゴドッグフードの『夜用』とはハーブが使用されているからだった!4種類のハーブの効果は?
ユリカゴドッグフードの『夜用』とはハーブを使用しているからだとわかりました!ただ最近のプレミアムドッグフードではハーブって普通に使われています。
ユリカゴドッグフードで使用しているハーブは夜用と言えるような内容なのか!?ここちょっと調べてみました。
ハーブその①カモミール
まずはカモミールです。これはドッグフード だと定番のハーブです。モグワンにも入っていますね。
その効能はリラックス効果があり、不安やストレスを和らげる効果がある。またストレスによる消化器官のトラブルを予防すると言われています。人間の話ではありますが、ハーブティー、つまりはカモミールティーには眠気を誘う効果があるとも言われており、一応『夜用』っぽくはありますね!
ハーブその②ラベンダー
次にラベンダー。これもドッグフードだと使われている事の多いハーブとなります。こちらもリラックス効果・安眠効果があると言われています。カモミールと効能的には近いですね。
あとラベンダーには『リナロール』という成分が含まれており、これには防虫効果があります。なので犬用の虫除けスプレーとかにラベンダーが使われている事がありますね。
ハーブその③レモンバーム
次にレモンバーム。レモンバームは別名『メリッサ』と呼ばれるハーブですね!古くからメディカルハーブとして重用されており、神経系へ働きかけ緊張・パニック・ヒステリーの緩和。また消化器系への機能改善にも効果があると言われています。
レモンバームはドッグフードで使われているハーブではありますが一般的ではないですね。
ハーブその④カノコソウ根
カノコソウの根ですが、これは別名『バレリアン』と呼ばれるものですね。古くから神経の高揚を抑え、深い眠りに導くハーブとして利用され、国によっては医療用ハーブとして承認を受けているようです。
ドッグフードとしてはこれ使っているのは珍しい。
4種のハーブ効能を見ると確かに『夜用』ってのも分からないでもない
ユリカゴドッグフードに配合されている4種のハーブ効能を見てみると・・・なんか『夜用』と言われるとそんな気もしてきますよね・・・笑
ハーブについてはそこまで詳しくないのですが、ハーブティーの世界では不眠症に効果のあるハーブとしてこれら4種のハーブはよく使われており、4種のハーブをブレンドして使ったりするそうです。
ユリカゴドッグフードはハーブティーからヒントを得たのかな??
これらハーブの効果がどこまであるかは何とも言えませんが、ハーブは抜きにしても主原料は消化吸収性も良さそうですし、案外気になる人も多いのかな?とも思ったり。
我が家はそうですね・・・看板犬ごまちゃんはハーブくらいじゃ落ち着かない気がしますね、、、、めちゃくちゃ散歩する方が早そうです・・・笑
『夜用』ユリカゴドッグフードの特徴まとめとこのフードに関して思う事
さて、謎コンセプト『夜用』ドッグフードのユリカゴドッグフードを紹介してみました。
いつもはもうちょっと詳しく解説するのですが、レティシアン系は他サイトがいくらでも紹介するので良いかな、と。結構良いフードだと思いますけどね。
加水分解されていて消化吸収性も良い。成分表示表も炭水化物量・脂肪酸数値まで記載されており、海外製プレミアムドッグフードの中でも情報量は多い方。また海外製は高タンパク・高脂質なものが多いけど、これはそこまでタンパク値が高くなく、低脂質な部類。わりと需要がある成分内容と思います。
これ公式サイトのアピール文が『ありそうでなかった夜用プレミアムドッグフード』なんですが、『消化吸収性が高く、日本のわんこに合った成分内容!リラックス効果のあるハーブを配合!!』とかの方が売れる気がします・・・笑
そうそう、気になるお値段ですが、通常価格で税込4,268円/1kg包装。これはちと高いですね。定期で最大20%オフとなっているので、MAX3,414円/kgまでは落とせます。
スペックに対して3,414円/kgなら気持ち高い程度な気はしますが、あとは『夜用』に魅力を感じるかどうか、ですかね。
では今回はこの辺で。こちらに当サイトで評価の高かったフードをまとめたランキング記事を作成しています。フード選びに迷ったらこちらもぜひ参考にしてみて下さい。