突然ですが、あなたの愛犬に与えているフードの値段っていくらぐらいでしょうか?
ペット保険で有名な『アニコム』でドッグフードに関する支出額という調査結果(2020年度データ)があるのですが、それによるとこのような結果になっています。
支出額(月間) | 小型犬 | 中型犬 | 大型犬 |
フード・おやつ | 3,577円 | 7,259円 | 11,583円 |
月間だとわかりにくのでこれをkg単価に計算し直すとこのような結果に。(ただしこれはあくまでも推定値である事をご了承下さい。小型犬と言っても体重に幅がありますし、ドッグフードも1日の適性給餌量が異なりますので)
ドッグフードkg単価 | 小型犬 | 中型犬 | 大型犬 |
フード・おやつ | 約1,500円/kg | 訳1,400円/kg | 約1,200円/kg |
これにはおやつの金額も含まれているので、ドッグフード単体だともうちょっと安くなるはずです。小型犬だと1,000〜1,200円/kgってところですね!
ちなみにドッグフードの価格帯は大手メーカーが販売する格安のもので300円/kgくらい。プレミアムドッグフードと呼ばれる品質の高いもので2,000円/kgくらい。プレミアムドッグフードでも高いな、と感じるもので3,000円/kg〜、だいたいこんな感じです。
で、今回紹介するEMPIRE(エンパイア)ですが・・・・なんと4,368円/kg!!めちゃくちゃ高いドッグフードです。
※ただしこれは340包装の場合の価格。340g、900g、2.25kg、12kg包装があり容量多くなると安くなる。
実はですね・・・このエンパイアってドックフード。最初は半分ネタで買ったんですよ。『品質良いかもしれんが、こんな高いの誰が買うんや!?』ってね。ところがちゃんと価格を調べると・・・あれ?これコスパ良いんじゃ・・・ってなってですね・・・笑
結論から言うとこれは試すべき価値のあるドックフードです。ちょっと長い解説になりますがぜひ最後まで読んでみて下さい。
愛犬の健康に直結するドッグフード。動物栄養学に関して素人が製品評価しても信用できないでしょう。私は大学では動物営業学を専攻。その流れで飼料メーカーに入社し毎日のように飼料の配合設計をしてきた実務経験があります。もちろんペットフード案件にも多数関わっています。なので安心して下さいね。
EMPIRE(エンパイア)はどんな会社が販売しているドッグフードなのか?
当サイトではドッグフードの原料や栄養成分などから製品性能を評価しています。
ただどんな会社が販売しているドッグフードなのか?これを知っていた方が安心できますよね??なので評価点には加味しませんが、販売している会社情報もお伝えするようにしています。
エンパイアを販売している会社はリードバディ株式会社が販売元となります。この会社は神戸にある会社でペットフードの輸入販売などを行っている会社ですね。エンパイア以外にもトライプ原料にした『ペットカインド』のシリーズを販売しています。
トライプとは
牛や羊など4つの胃を持つ動物を『反芻(はんすう)動物と呼びますが、その胃の事です。焼肉で言うと第1胃:ミノ、第2胃:ハチノス、第3胃:センマイ、第4胃ギアラ。ドッグフードには第1胃、第2胃が原料として使われている事が多い。

ペットカインド トライプシリーズ
ペットカインドはペットショップなどでも販売されているドッグフードなのでパッケージをみた事ある方も多いのではないでしょうか?エンパイアはこれを販売しているのと同じ会社が販売元。
プレミアムドッグフードの輸入販売を行っている会社ですね。エンパイアが日本で販売されたのは2021年8月からです。まだ販売されて日が浅いので見た事ないって飼い主さんも多いのではないでしょうか?私自身も知ったのは最近の事で、パッケージが独特というか凄い存在感を放っているので初めて見た時は驚きました(笑)

なんか凄い存在感・・・笑
ちなみにエンパイアの原産国はポーランドとなります。ではそんなエンパイアの製品性能をチェックしていきましょう!!
エンパイアの原材料品質・原料表示の情報量について(30点/30点)
当サイトではドッグフードの評価基準として6つの項目を採用し100点満点形式にて評価しています。詳しい評価内容を知りたいという場合はこちらの記事を読んでみて下さい。
→ドッグフードランキングサイトが信用できない理由|当サイトが信用されるよう取り組む事
※エンパイアにはパピー用(パピーグロース)、成犬用(アダルトデイリー)、ダイエット用(スペシャルバランスダイエット)と3つのラインナップがありますが、今回は成犬用のアダルトデイリーの成分値を評価しています。
エンパイアの使用原料について(15点/15点)
まずエンパイアの大きな特徴として肉類の使用割合が驚異の約80%と言う点。肉や魚など動物性タンパク源はドッグフードの原価の大半を占めるため、この割合である程度の品質を判断できますが・・・80%というのは凄いですね・・・
(プレミアムドッグフードと呼ばれるものでも良くて50%くらい。)
さらに使用している肉類は鹿・猪などジビエを中心に冷凍肉すら使っていないという徹底ぶり。では詳しく原料を見ていくと・・・
【製品の肉類構成】79.5%(新鮮な鹿肉:41%、乾燥ラム肉:17.4%、新鮮なイノシシレバーと心臓:11.4%、乾燥イノシシレバーと心臓:5.3%、鹿脂肪:4.4%)
【原材料】新鮮な鹿肉、乾燥ラム肉、新鮮なイノシシレバー、スイートポテト、新鮮なイノシシ心臓、乾燥イノシシレバー、鹿脂肪、キクイモ、乾燥イノシシ心臓、グリーンピース、すりおろしリンゴ、パイナップル、カシス、甜菜繊維、アザミ、タンポポ、イラクサ、ビール酵母(MOS源)、サーモンオイル・亜麻仁油(DHA &EPA源)〔ローズマリー抽出物にて酸化防止〕、ユッカシジゲラ、クコの実、チコリ、クロレラ、コンドロイチン、グルコサミン 、タウリン、L -カルニチン、ミネラル類(鉄、銅、マンガン、亜鉛、セレン、ヨウ素)、ビタミン類(A、D3、E、ナイアシンアミド、B1、B2、B6、B12、C、パンテトン酸カルシウム、葉酸、ピオチン、塩化コリン、ローズマリー抽出物(天然の酸化防止剤として)
※冷凍肉は一切使用せず、乾燥肉は生正肉を自社乾燥させています。全ての原料はポーランドで生産されています。
正直これはとんでもないドッグフードが出てきたな・・・というのが率直な感想。海外製のドッグフードだと動物性タンパク源が80%ラインのものはあるにはあります。例えばカナダチャンピオンフーズ社の『オリジン』などがそうですね。それと同等かそれ以上の配合設計です。
エンパイアは鹿肉を主原料としていますが、まず鹿肉の特性として低アレルゲンである事に加え高タンパクで低カロリーである事。また犬にとって必要不可欠な鉄分が豊富(体への吸収率が高いヘム鉄が非常に多く含まれている)、などドッグフードの原料としては非常に良い原料となります。
イノシシも高タンパク、低カロリー、ビタミンB群も豊富に含まれており非常に良い原料。
エンパイアのコンセプトとして畜産系の動物性タンパク源、つまり鳥・豚・牛を使わないというのがあり、確かに畜産系のものは抗生物質の残留など心配がないとは言えません。
野菜、ハーブ類に関してもトレーサビリティ可能なものとオーガニック認定を受けたものを使用するという徹底ぶり。自然由来の食物繊維も多く含まれており、排便に関しても考慮されているのも伺えます。
いくつかわかりにくであろう原料を説明しておくと・・・
- 甜菜繊維:サトウダイコンと呼ばれる野菜から砂糖を作る過程で発生する副産物。繊維質としてドッグフードによく利用されており腸内環境を整える効果がある。
- ビール酵母(MOS源):MOSとはマンナンオリゴ糖の事。腸内環境を良好に保つ効果がある。
- 亜麻仁油:アマニ油の事。犬にとって必須脂肪酸であるオメガ3系脂肪酸であるα-リノレン酸が多く含まている。
- ユッカシジゲラ:ユッカという植物から抽出されたもの。腸内環境を整える効果があり、便臭を抑える効果があるという研究発表がある。
- コンドロイチン&グルコサミン :関節へのサポート効果が期待できる。
- タウリン:心臓への健康維持に効果があるが、犬はタウリンを体内で合成する能力が人間に比べ低く食事から摂取するのは非常に良い。
- L -カルニチン:アミノ酸の一種。脂肪燃焼作用に効果があると知られており、肥満の予防、疲労回復にも効果あり。
使用する原料へのこだわり、機能性原料の使用、コンセプトもしっかりしており原料については文句をつけようがない。当サイトではエンパイアの使用原料について15点満点注15点と評価します。
エンパイアの原料表示の情報量について(15点/15点)
次に原料表示の情報量について。ドッグフードは原料表示は多いものから順に記載するルールがありますが、各原料が何%配合されいるかの割合までは記載する義務はありません。
例えばネットのドッグフード評価サイトで高評価を受けている『このこごはん』を例にしましょう。
鶏肉(ささみ、レバー)、玄米、大麦、ビール酵母、鰹節、米油、乾燥卵黄、鹿肉、まぐろ、青パパイヤ末、モリンガ、さつまいも、わかめ、昆布、乳酸菌、セレン酵母、L -トレオニン、ミネラル類(牛骨未焼成カルシウム、卵殻未燃焼成カルシウム、塩化ナトリウム、塩化カリウム、グルコン酸亜鉛、ピロリン酸第二鉄、グルコン酸銅)、ビタミン類(ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンB2、ビタミンB 12、パンテトン酸カルシウム)
鶏肉が原材料のうち何%入っているのかわからないでしょ?これは『このこごはん』が悪いという訳ではなく、ほとんどのドッグフードは割合表示までされていません。
配合設計を実務としてやっていた私からすると・・・%表示しないで良いならある程度成分値は調整できます。つまり見た目は良い感じに誤魔化せます。
ではエンパイアの表示を見てみましょう。
【製品の肉類構成】79.5%(新鮮な鹿肉:41%、乾燥ラム肉:17.4%、新鮮なイノシシレバーと心臓:11.4%、乾燥イノシシレバーと心臓:5.3%、鹿脂肪:4.4%)
【原材料】新鮮な鹿肉、乾燥ラム肉、新鮮なイノシシレバー、スイートポテト、新鮮なイノシシ心臓、乾燥イノシシレバー、鹿脂肪、キクイモ、乾燥イノシシ心臓、グリーンピース、すりおろしリンゴ、パイナップル、カシス、甜菜繊維、アザミ、タンポポ、イラクサ、ビール酵母(MOS源)、サーモンオイル・亜麻仁油(DHA &EPA源)〔ローズマリー抽出物にて酸化防止〕、ユッカシジゲラ、クコの実、チコリ、クロレラ、コンドロイチン、グルコサミン 、タウリン、L -カルニチン、ミネラル類(鉄、銅、マンガン、亜鉛、セレン、ヨウ素)、ビタミン類(A、D3、E、ナイアシンアミド、B1、B2、B6、B12、C、パンテトン酸カルシウム、葉酸、ピオチン、塩化コリン、ローズマリー抽出物(天然の酸化防止剤として)
肉類の構成割合がしっかり記載されています。エンパイアは8割が肉類ですからね・・・ここまで表示すると誤魔化しようがない。しかも凄いのが粗タンパクのうち動物性由来のタンパク質が85%以上と明言されている事。
どういう事かというとタンパク源はドッグフードにおいて最も原価が高い部分。タンパク源が何か?またその使用割合がどれくらいか?それによって品質はある程度予想できます。
しかしタンパク質って肉や魚などに含まれていますが、植物性原料にも含まれていますよね?つまり植物性原料で調整する事が可能なんですよ。
日本だとAAFCO(全米飼料検査官協会)の基準をクリアすると総合栄養食として販売できますが、AAFCOは成分値のみの基準でその成分が何由来のものかまでは指定していない。つまり動物性タンパク源でも植物性タンパク源でも同じタンパク源として扱われる。だから格安のドッグフードでもAAFCOの基準を満たして総合栄養食として販売できる。そういうカラクリがあります。
AAFCOとは
AAFCO(読み方:アーフコ、アフコ)とは、全米飼料検査官協会(The Association of American Feed Control Officials)の略称。ペットフードの栄養基準や原材料、表示に関する基準を公表している米国の団体。日本でもAAFCOの基準を使われており、『総合栄養食』として販売するにはAAFCOの基準を満たす必要がある。
これが誤魔化せる理由です。
正直ここまで詳細に情報を記載しているドッグフードは初めて見ました。文句のつけようがないので当サイトでは原料表示の情報量について15点満点で評価します。
エンパイアの栄養成分値・栄養バランスについて(20点/20点)
次にエンパイアの栄養成分を見ていきましょう。
粗タンパク質:30.8%以上、粗脂質16.5%以上、粗灰分:7.7%以下、粗繊維:4%以下、水分:10%以下 カロリー359kcal /100g
やはり動物性タンパク源が約80%というだけあってタンパク値は30.8%とかなり高い数値ですね!プレミアムドッグフードはざっくりですが25〜28%くらいの値になるよう設計されています。最高級ドッグフードと言うだけあってかなりリッチな栄養成分となっています。
また注目すべきは主成分が高タンパク、低カロリーであるジビエを使用しているのでそこまでカロリーが高くない点。これも良い。
あと灰分って何??ってよく聞かれるのですが、食物中に含まれる無機物、つまりミネラルですね。成分分析する時は550℃〜600℃くらいで燃やして残ったものを測定するのですが、この残ったものが灰分です。骨などが多く含まれる〇〇ミール系を原料に使用すると当然ですが灰分が多くなります。(カルシウムとかが多いので)
一般的には灰分が多すぎると消化率は悪くなります。まあ魚主体のものなどは灰分多めになる傾向あるので一概に灰分が多いと悪い、って事ではありませんけどね。
エンパイアの7.7%と言う数値はなるほど生肉の使用割合が多いと納得できる数値。
あと高タンパクすぎるドッグフードは腎臓への負担になる・・・という説もありますが、中には40%以上がタンパク質のフードもあるので高すぎるって事もないです。
商品コンセプトと合致した栄養成分値・バランスとなっており十二分に評価できる内容と言えます。という訳で栄養成分値・バランスについては20点満点の評価。
エンパイアは安全への取り組みを行なっているか(20点/20点)
当サイトでは安全への取り組みについて『アレルギーへの対策』、『ISOなど安全性に関わる認証制度の取得』この2点を重要視して採点しています。
まずアレルギーへの対策ですが、エンパイアはこの2点をアレルギー対策として明言しています。
- グレインフリー &グルテンフリー
- チキンフリー
まずグレインフリー とグルテンフリーについて。最近ではよく聞く言葉となったので聞いた事がある人も多いかと思いますが、どいう意味かをおさらいをしておきましょう!
グレインフリー :穀物全般使用していない
グルテンフリー:小麦、大麦、ライ麦を使用していない
グレイン(穀物)、例えばトウモロコシとか米がそれに該当しますが・・・当サイトではそこまで重要視する必要はないと考えています。米やトウモロコシってアレルギーの原因となる率って実はそこまで高くない。グレインフリー って一種の流行みたいなもので、グレインフリーの方が聞こえが良く売れやすい、ってのはあります。
ただグルテン、特に小麦ですがこれはアレルギーになりやすい原料の1つです。プレミアムドッグフードで『小麦グルテンフリー』と表示されているもが多いのがこの理由ですね。
チキンフリーですが、チキン・・・つまり鶏肉はドッグフードで使われる動物性原料としては一番多いものとなります。なぜなら原価が安いから。そして同時にアレルギーの原因となる傾向も高い。
ただしこれ勘違いして欲しくないのですが、ジビエだってアレルギーになる可能性は0じゃありません。というか何でもアレルギーになる可能性はあります。
鶏肉がアレルギーの原因となる傾向が高い、ってだけで危険なものではないので安心して下さいね。今与えているフードに鶏肉が入っていても愛犬が問題ないなら何ら気にする必要ありません。
エンパイアは原料由来でアレルギーになりやすいものは徹底的に排除する、こんな考えなのでしょうね。ここは評価せざるを得ません。
次に安全性に関わる認証制度について。よく『徹底した安全管理のもと製造されています』とか書いているものも多いですが・・・その根拠は??ってなりますよね。納得するには安全性に関する認証制度を取得しているなど理由がないと納得出来ません。
エンパイアを製造している工場は①国際食品規格(IFS)と②ISO9001を取得しています。
- 国際食品規格(IFS):食品および製造工程の安全性と品質に関する認証
- ISO9001:品質マネジメントシステムに関する国際規格
人間の食品ならともかくドッグフードの製造工場でこういった認証制度を取得しているのは非常に高評価できますね。ちなみにですが国産のドッグフードなら『このこごはん』は食品トレーサビリティに関するISO22005を取得しています。
ドッグフードでこういった認証制度を取得するのは稀ですが、今後どんどん増えていって欲しいところ。自分の食べるものより愛犬の食べるものの方が安全であって欲しいですから・・・笑
という訳でエンパイアの安全に対する取り組みですが、これも文句なし。当サイトでは20点満点で評価します。
エンパイアは人工の酸化防止剤・着色料を使用していないか(10点/10点)
ここまで品質にこだわっているフードであるなら当然ですが人工の酸化防止剤、着色料などは使用していません。
ちなみにエンパイアで使用している酸化防止剤はローズマリー抽出物ですね。これは天然由来のものですので安心して良いです。
エンパイアの製造方法について(5点/10点)
多くのドッグフード評価サイトではドッグフードの製造方法について全く触れていませんが、当サイトではドッグフードがどのように作れているかについても重要視しています。
ただ残念な事に製造方法についてまでしっかり情報公開しているドックフードってほぼないですけどね・・・笑
エンパイアについても製造方法についてまではしっかりした情報は公開されておりません。ただ私は飼料メーカーで働いていましたので実物を見ればあるある程度予想はできます。
形状からしてエクストルーダーという機会で造粒されたフードです。これは一般的なドッグフードの製造方法となるので特別評価が高いものではありません。
あと多少油分は外添・・・つまりドッグフードの粒を作った後に油でコーティングしているかと思われます。これよく『オイルコーティング』と表現しあまり良くないものとして言われる事が多いのですが、油と一緒に添加物を混ぜて外添した方が良いパターンもあるので別に悪い事じゃないんですよね。
製造方法については情報がないのであくまでも経験からの予想となりますが、一般的な製造方法、そんな印象です。
ドッグフードの中にはタンパク質の変性(熱による品質の劣化)を抑えるために低温乾燥させるなど工夫しているものもあるので、これについては満点を付ける事はできない。当サイトでは10点満点中5点の評価としておきます。
エンパイアはスペックに見合った価格であるか?8点/10点
さてさて、今まで高評価せざるを得なかったエンパイアですが・・・問題の価格です。
当サイトでは単純な価格ではなく、スペックに見合った価格なのか?これを考慮して採点しています。良い原料使っていたら高くなるのは当然ですからね。
ここまで高級なドッグフードだと比較対象を何にするかが難しいのですが・・・まあ『オリジン』ですかね。カナダのチャンピオンフーズ社が製造している高タンパクでかなり尖った配合設計のフードです。ペットショップでも売られているので見た事ある人も多いのではないでしょうか。
あれも動物性タンパク源が80%以上ありますので比較的近いコンセプトのフードです。ただ使用原料が違いますのであくまでも参考程度の比較表として見てくださいね。
※オリジンにもいくつか種類があるので、比較的使用原料が似ている『オリジン レジオナルレッド』を比較対象に選んでいます。
エンパイヤ(アダルトデイリー) | オリジン(レジオナルレッド) | |
主原料 | 鹿・猪 | 牛、猪、バイソン、ラム、豚、イワシ |
動物性タンパク源使用割合 | 約80% | 約85% |
価格(Amazon価格) | 6,490円 /2.25kg(450g×5) | 6,237円 /2kg包装 |
kg単価 | 2,884円 /kg | 3,117円 /kg |
ここであれ??って思った方・・・そう。冒頭にこのドッグフードめちゃくちゃ高くて4,368円/kgもしました!!と言いました。ただこれは340g包装。謎の存在感がある缶の場合なんですよね。

このカンカンの場合はめっちゃ高い
エンパイアって340g以外にも900g、2.25kg、12kg包装があります。340g以外はカンカンじゃなくて普通の袋包装なんですよ・・・
これ買ってから気付いたのですが、340gのカンカンはめっちゃ割高・・・完全にカンカンの値段やん・・・ってね笑
で、容量別の価格はというと・・・
容量 | 価格 | kg単価 |
340g | 1,485円(税込) | 4,368円/kg |
900g | 3,080円(税込) | 3,422円 /kg |
2.25kg | 6,490円(税込) | 2,884円 /kg |
12kg | 26,400円(税込) | 2,200円 /kg |
んんん??これ安くないか???
いや、安くはないけどコスパ良くないか!!!???
12kg包装とかは多頭飼いや中〜大型犬向けになってきますが、2.25k包装だと450g×5で小袋包装されており小型犬1頭とかでも使いやすいんですよね。
340gのカンカンはめちゃくちゃ高くて『こんなの誰が使うんだ!?ブログのネタとして買ってやろう』って正直思っていたんですよ。それが大容量だとあれれ??ってなって・・・・笑
だってね、鶏肉メインで鶏肉何%入っているかわからない『このこごはん』、これお金儲けしか考えていない謎のドッフードランキングサイトだとSランクだの超高評価されていますけど、通常価格3,850円 /kgですよ?タンパク値21.3%で・・・(笑)
いかにアフェリエイトの広告費がでかいか分かりますよね!!
※アフェリエイトというドッグフードの闇を知りたい方はこちらの記事を読んでみて下さい。
→ドッグフードランキングサイトが信用できない理由|当サイトが信用されるよう取り組む事
ちなみにこのエンパイアはアフェリエイト案件ないドッグフードです。私はこういうドッグフードを多くの愛犬家に紹介したいからこのサイトを立ち上げた訳ですよ!!
もちろん12kg包装であっても2,200円 /kgとまあまあ高いです。ですがスペックを考慮した場合、アフェリエイトという高額な広告費が乗っかっているドッグフードに比べるとめちゃくちゃ安く感じる。
当サイトの価格面での評価は10点満点中8点と評価します。
エンパイアの当サイト総合的な評価は340g包装以外は素晴らしい!!(93点)
さてエンパイアの当サイトの総合的な評価ですが合計93点と非常に高い点数となりました。
いや、これには私もびっくりで最初はこんな高いフード誰が使うんだよ!!って思っていたのですが、立派な缶の値段だった訳ですね・・・笑
340gって完全にお試しくらいの容量なのに何でこんな売り方をしたのでしょうか?謎です・・・そしてネタだからと340gを買ってしまった私。とても後悔・・・泣
これかなりコスパ良いと思いますよ。広告費乗ってないだけあってスペックに対する価格は安いです。間違いありません。
我が家でも継続して使い様子を見ようと思っています。容量大きいもの買って・・・笑
今回はいかにネットのドッグフード広告費がでかいか、それが良くわかる結果になりましたね。私もそりゃ儲けれるなら儲けたいですよ。アフェリエイト単価が高いものばかり高評価するとか・・・
ただそれをするとネット上に乱立している信用できないドッグフードランキングサイトと同じになってしまいます。嘘つきたくないんですよね。わんこ好きなので。
エンパイアはどんな犬種・性格に合ったドッグフードか?
ではエンパイアがどんな犬種、性格に合ったフードであるか??
これは間違いなく運動量の多いわんこです。犬種で言えばイタリアングレーハウンド、ミニチュアピンシャーなど。もちろん比較的大人しいと言われるプードルとかチワワなども活発な性格のわんこもいますので性格も考慮して下さい。
よくドックランに行く、ドッグスポーツをしている、そんなわんこであれば最適なフードと言えます。
逆にあまり運動が好きじゃないわんこにはどうか??ここまで高タンパクなドッグフードは不要だと思います。間違いなく太ります。
タンパク質は体内で分解されアミノ酸に。そしてエネルギーとして利用されますが、消費できなかったエネルギーは脂肪になる。さらにはタンパク質を分解した際に発生するアンモニア。これが体内に蓄積すると腎臓に負担がかかります。
ドッグフードって全てのわんこに良いもの・・・ってありません。愛犬の性格を一番知っているのは飼い主であるあなたです。愛犬の性格を考慮して納得できるフードを見つけて下さい!このサイトがその手助けをできたら、そんな想いでサイト運営しています!!
ちなみにね・・・どのドックフード評価サイトでも絶賛されているモグワンね、あれ何であんなに売れているか??配合内容良い割にコスパ良いんですよ。広告しているけどおそらく薄利多売な売り方。そしてちょいど良い成分値なんですよね・・・だいたいどんなわんこにも合う。
どこでも絶賛しているモグワンを紹介するの面白くないのでアレですが・・・実際あれに点数つけるとかなり高得点になります。そこまで運動量多くなく、何のドッグフードが良いかイマイチわからない、そんな場合は試してみると良いかと思いますよ!
エンパイアをお得に買う方法!結論は公式サイトより楽天などネットショップがお得!
最後にエンパイアをお得に買う方法ですが、ネットで買う場合公式サイトかAmazon、楽天、ヤフーショッピングなどのネットショップが選択肢になりますが・・・
公式サイトよりもネットショップの方がお得です。まず公式サイトには定期購入などないので割引制度がない。あと5,000円以上じゃないと送料がかかる。
ネットショップと公式サイトは値段自体は同じですが、ポイントが付く。あとは送料無料の場合が多い。珍しいですよね。公式サイト以外から買った方がお得なパターンは・・・笑
では今回はこの辺で。エンパイア、気になるならぜひ試して見て下さい。340gのやつ以外がオススメです!!(笑)