ドッグフード評価記事

ビィ・ナチュラルルート|酸化防止に特化した低脂質なドッグフードの紹介

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※当サイトではアフィリエイト広告を利用している場合があります。

 

ドッグフードにおける広告についてこちらの記事で説明しておりますので、良かったら読んでみて下さい。

ドッグフード評価サイトにも『ステマ規制』!当サイトの広告について改めて説明しておきます!

 

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今回紹介するドッグフードは『ビィ・ナチュラルルート』となり、原産国はオーストラリア、日本の企業がオーストラリアの工場に製造委託しているタイプのフードですね。

 

実はこのフードですが、ほぼ同時に2人の方から評価して欲しいと依頼が届きました。

 

 

当サイトではこのようにドッグフードのお悩み相談をしています。もちろん無料でやっており、怪しいカウンセリングへの誘導なんかもしていません。飼い主さんから直接お金を頂く事は一切ないので興味のある方はお気軽にメッセージ下さい。

 

ドッグフードおすすめランキング表|6項目で公平な評価をしています】この記事のコメント欄、もしくは下記お問い合わせ窓口まで!

 

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話を戻すとこのフードのポイントは2つ。『エクストルーダーでの製造でありながら低温加工』、『オイルの扱い方』ですね。それらはすべて酸化防止につながっている。まさに酸化防止に特化したフード、そんな印象です。

 

コンセプトもしっかりしているし、公式サイト上のフードについての説明も他に比べ詳しく説明されている。内容は非常に良いと思います。

 

ただ全体的に低タンパク、低脂質な設計。そういうフードを探している方にはオススメできるフードですね!

 

では解説していきます。

 

ビィ・ナチュラルルートの原材料および使用原料|どこが酸化防止に特化しているか?

ビィ・ナチュラルにはいくつかの商品ラインナップがありますが、今回依頼者さん2人は『ルートポーク』と『ルートポークライト』を使用しているとの事。

 

ではそれぞれの使用原料および保証成分を見てみましょう。

 

ビィ・ナチュラル ルートポーク 原産国:オーストラリア
【原材料表示】

肉類(豚、カンガルー*)、全粒たかきび(ソルガム)、全粒ライムギ、パン酵母*、アルファルファ(NON-GMO)、キャノーラ油(NON-GMO)、蔗糖、モンモリロナイト、亜麻仁油、チコリー根(フラクトオリゴ糖)、L-スレオニン、サーモンオイル、オオバコ繊維、ユッカ抽出物、パン酵母抽出物(βグルカン源)、DL-メチオニン、タウリン、L-トリプトファン、アボカドオイル、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリー抽出物)、ビタミン類(A、D、B1、B2、B3、パントテン酸、B6、葉酸、B12、E)、ミネラル類(塩化ナトリウム、第二リン酸カルシウム、塩化カリウム、炭酸カルシウム、硫酸銅、ヨウ化カリウム、硫酸第一鉄、酸化マンガン、硫酸亜鉛、セレン)*酵素で加水分解

【保証成分】

タンパク質 22.0%以上、粗脂肪 9.0%以上、粗繊維 4.0%以下、灰分:11.0%以下、水分 10.0%以下

 

カルシウム…1.8%以上、リン…1.2%以上、オメガ6脂肪酸…1.5%以上、オメガ3脂肪酸…1.0%以上、代謝エネルギー(ME)…345kcal/100g

 

ビィ・ナチュラル ルートポーク ライト 原産国:オーストラリア
【原材料表示】

肉類(豚、カンガルー*)、全粒ライムギ、全粒たかきび(ソルガム)、アルファルファ(NON-GMO)、パン酵母*、キャノーラ油(NON-GMO)、蔗糖、亜麻仁油、チコリー根(フラクトオリゴ糖)、L-スレオニン、サーモンオイル、オオバコ繊維、ユッカ抽出物、パン酵母抽出物(βグルカン源)、DL-メチオニン、タウリン、L-トリプトファン、アボカドオイル、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリー抽出物)、ビタミン類(A、D、B1、B2、B3、パントテン酸、B6、葉酸、B12、E)、ミネラル類(第二リン酸カルシウム、塩化ナトリウム、塩化カリウム、炭酸カルシウム、硫酸銅、ヨウ化カリウム、硫酸第一鉄、酸化マンガン、硫酸亜鉛、セレン)*酵素で加水分解

【保証成分】

タンパク質 18.0%以上、粗脂肪 6.0%以上、粗繊維 7.0%以下、灰分:9.5%以下、水分 10.0%以下

 

カルシウム…1.8%以上、リン…1.1%以上、オメガ6脂肪酸…1.2%以上、オメガ3脂肪酸…0.9%以上、代謝エネルギー(ME)…300kcal/100g

ルートポークが通常品、ライトが繊維質を増量したダイエットを意識したタイプ。

 

通常品でも低脂質な内容。全体的な印象として低アレルゲンを意識しているし、消化吸収性も加水分解法を採用するなど工夫もしている。主原料以外にも良質な水溶性食物繊維を多く含むチコリー根の配合。必須アミノ酸ではないが、不足すると心臓病のリスクが高まると指摘されているタウリンの配合などなど。

 

非常にレベルの高い配合設計だと感じます!

 

やや炭水化物の割合が高くなりますが、低タンパク・低脂質の設計だと当然ですが炭水化物の割合は増えますからね。ここは仕方がない。ドッグフードにこれが絶対良い!って正解はありません。どんなフードを求めるか?って話なので、低タンパク・低脂質なフードを探している方にはかなりオススメなフードですね!

 

では各栄養素別にもう少し詳しく解説していきます。

 

ビィ・ナチュラルのタンパク質源について

まずタンパク質について。ドッグフードは使用される原料で重量の重いものから順に記載されます。最初に記載される原料を第一原料と読んだりしますが、ルートポーク、ライト、どちらも肉類(豚、カンガルー)が第一原料となっています。

 

注目すべき点がカンガルーが加水分解処理されている点。このため消化吸収性に優れ、低アレルゲンになっていますね。まあカンガルーに関しては元々が低アレルゲンなので、目的としては消化吸収性を高めるためだと思われます。

 

タンパク質ってペプチド結合で繋がった長い鎖のような形状をしています。加水分解とはそのペプチド結合をぶち切って低分子化したもの。既にある程度消化された状態のもの、そんなイメージでOKです。

 

加水分解についての図解

 

で、肉類は生の状態のものを使用しているため、水分値が多い。実質のタンパク質としてはそこまで多くない。そのため普通はこれに加え乾燥させた動物性原料(チキンミールなど)、もしくは乾燥系植物原料(脱脂大豆など)、を配合します。乾燥して水分や脂分を除いたものはタンパク質が濃縮された状態になりますので、そうやってタンパク値を稼ぐ訳なのですが・・・

 

ビィ・ナチュラルについてはそういう無理やりタンパク値を高める事をしていない。

 

全粒ライムギ、全粒たかきびが第一原料の次に続いていますが、『全粒』って事はそのままの状態です。もちろんタンパク質は多少含まれていますが、乾燥原料に比べれば低い。そのため保証成分のタンパク値がそこまで高くない。

 

こんな感じですね!

 

あと『たかきび(ソルガム)』ってあまり馴染みがないかも知れませんが、これ別名『マイロ』とも呼ばれていて畜産の世界ではトウモロコシの次に使われる原料です。

 

わざわざトウモロコシではなく、たかきび使っている理由ですが、これはイメージの問題もある気がします。トウモロコシって悪い原料の代表格みたいに言われていますけど、実はそんなに悪い原料じゃありません。粗悪なフードによく使われるのでイメージが悪くなった。そんな気がしますね。

 

このたかきびの使用割合がやや多い。つまりデンプン質が多い訳ですが、ビィ・ナチュラルってエクストルーダーという機械で製造されています。エクストルーダーは製造工程で熱と熱によってデンプン質がα化されるって性質があるので、ここはまあ心配しなくても良いかと。

 

ビィ・ナチュラルの脂質源について

次に脂質源について。

 

ビィ・ナチュラルでは脂質源としてキャノーラ油、亜麻仁油、サーモンオイル、アボカドオイルが使用されています。犬にとって食べ物から摂取する必要があるのがオメガ6脂肪酸とオメガ3脂肪酸となりますが、キャノーラ油がオメガ6脂肪酸源(リノール酸)、亜麻仁とサーモンオイルがオメガ3脂肪酸源(αリノレン酸、EPA・DHA)です。

 

アボカドオイルはオメガ9脂肪酸(オレイン酸)の割合が多く、必須脂肪酸ではありませんが酸化されにくくビタミンEを多く含みますので酸化防止の効果も。

 

で、これは公式サイトを見ていただいた方が早い気がしますが、ビィ・ナチュラルってオイルの後添加をしています。

ビィ・ナチュラル公式サイト(製造工程)

 

そう、いわゆる『オイルコーティング』ってやつですね。当サイトでは何度も言っていますが、『オイルコーティング』が悪って訳じゃない。オメガ3系は酸化されやすく熱に弱い。

 

なので粒にした後で後添加した方が絶対良いんですよ。

 

日本だとオイルコーティングにマイナスなイメージがあるの絶対に把握しているはずなのに、丁寧に製造工程を説明している。ここ非常に好感度高いですね!!

 

脂肪酸の話は詳しく解説すると長くなるので、興味のある方はこちらの記事を読んでみて下さい。

犬に重要な『オメガ3脂肪酸』|亜麻仁ではなく魚系を推奨する理由

 

亜麻仁オンリーだとやや不安がありますが、サーモンオイルも使っているのでEPA・DHAの供給も期待できるし、ちょっぴりアボガドオイルを使っての酸化防止にも工夫が感じられます。

 

全体的な評価|低タンパク・低脂質なら間違いなく良いフード!

と、こんな感じで低タンパク・低脂質なフードであればかなり品質の良いフードと感じます。

 

ダイエット系で良いフード探している方なんか検討してみて良いと思いますよ。

 


 

ちょっと太り気味かな?って場合は通常のもの。療法食使うまでではないが、かなり肥満傾向で困っている、そんな場合はライト。そんなイメージですかね!

 

価格については楽天で見ましたが ライトで4,070円/1.4kg、kg単価だと2,907円/kg。通常のもので4,400円/1.5kg、kg単価だと2,933円/kg。(容量多いものはもう少し単価安くなります)

 

単純な使用原料からだとちょっとコスパ悪いかな、と感じますが輸送時の梱包や包材の品質。また日本についてからの検査およびリパック、原材料費以外の部分にコストがかかっているので、トータルとして見れば決してコスパ悪くないと思います。

 

ビィ・ナチュラルで注目すべきポイントはエクストルーダーの温度!

ビィ・ナチュラル、非常に良いフードだと思いますが、当サイトが一番注目している点がエクストルーダーの加熱温度です。

 

エクストルーダーって高温・高圧になるのが特徴で、これにはデンプンのα化などメリットはありますが、タンパク質の変性など栄養素の劣化というデメリットがあります。

 

エクストルーダーってメーカーによって設定温度は違いますが、高いものだと 200℃くらいになる。ではビィ・ナチュラルの温度はどれくらいかと言うと・・・約90度。めっちゃ低温。

 

この温度が絶妙で、食中毒の有名どころ・・・サルモネラ、病原性大腸菌、カンピロバクターは75℃以上、1分間以上の加熱で死滅。ノロウィルスは85℃以上、1分間以上で死滅します。まずこの安全性ですね。殺菌できる温度を維持。そしてデンプンのα化が可能な温度としてこれもギリギリのラインを狙っている。

 

ここ素晴らしいです!

 

じゃあ他のメーカーも90℃くらいにすれば良いのでは??

 

って思いますよね?なぜしないか??

 

能力が落ちるためです。つまり時間あたりの製造能力が落ちてしまう。これは原価に直接響いてきますからね。エクストルーダーって時間あたりの製造能力が高いってのもメリットですので、このような理由から他メーカーはやらない。

 

かなりこだわりの強いフードだと思いますよ。ビィナチュラルの社長・・・めっちゃフードの事好きだと思います。いくつかYouTubeの動画を見てみましたが、中々良い内容。絵図らが若干怪しいセミナーっぽいですが、内容非常に良いのでオススメ。これ価値ある動画ですね!

 

 

今回紹介した『ポーク』以外にも様々な商品ラインナップがあるので気になる方はチェックしてみて下さい。

楽天でビィナチュラルを見てみる

Amazonでビィナチュラルを見てみる

Yahooショッピングでビィナチュラルドッグフードを見てみる

ついでに株式会社ビィナチュラルが販売している『鮭でドッグフードをつくりました』を紹介しておく

ビィ・ナチュラルは株式会社ビィ・ナチュラルがオーストラリアの工場に製造を委託して日本に輸入しているフードですが、自社工場で生産しているフードもあります。

 

『鮭でドッグフードをつくりました』ってフードですね。まんまなネーミング・・・

 

これ新潟県村上市三面川の採卵後の鮭をドッグフードの原材料として使用しているのですが、こういう未利用資源を利用したフードって良いですよね。

 

鮭の卵って・・・いくらの事ですが、魚って卵を抱えると身は味は落ちるんですよ。卵に栄養持っていかれるので。なので人間の食用としてはあまり適さないのですが、勿体無いですよね。

 

動物性タンパク源としては良質なもの。鮭の身が赤というかオレンジというか色ついていますけど、あの成分は甲殻類などに含まれるアスタキサンチンと言って強力な抗酸化物質。ビィナチュラルさんはよっぽど酸化が嫌いなのでしょうか・・・笑

 

『鮭でドッグフードをつくりました』も動画で紹介されていましたが、これも中々面白い動画。

 

製造工程も紹介されていましたが、これビィ・ナチュラルで培った技術をそのまま継承している。そんな印象がありますね!

 

鮭でドッグフードをつくりました 原産国:日本 内容量:150g入袋×3袋(計450g)
【原材料表示】

鮭(新潟県産)、おから、米※1、米油、きな粉、さつまいも、トルラ酵母、かつおエキス、セルロース、エゴマ粕(島根県産)、加水分解ビール酵母、天然塩、乳酸菌生成エキス、フラクトオリゴ糖、ブルーベリー葉(宮崎県産)、タウリン、ビタミン類(A、D、E、B1、B2、B6、ナイアシン、パントテン酸カルシウム、葉酸、B12、コリン)、ミネラル類(第二リン酸カルシウム、キレート鉄、キレート銅、キレートマンガン、キレート亜鉛、ヨウ素酸カルシウム、乳酸カルシウム、リン酸二水素カルシウム)、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリー抽出物)

【保証成分】

タンパク質 25.0%以上、粗脂肪 13.0%以上、粗繊維 5.0%以下、灰分:7.5%以下、水分 10.0%以下

 

カルシウム…1.0%以上、リン…0.9%以上、オメガ6脂肪酸…3.0%以上、オメガ3脂肪酸…0.9%以上、代謝エネルギー(ME)…360kcal/100g

 

内容非常に良いと思いますが、ちと高い。6,000円/kgくらいします。ふるさと納税の返礼品とかにも採用されているみたい。どっかのペットショップでも見た気がするが、まだあまり手広く販売していない気がします。

 

株式会社ビィナチュラル、非常に興味深い会社で販売している商品も良いと思いますよ!

 

では今回はこの辺で。こちらに当サイトで評価の高かったフードをまとめたランキング記事を作成しています。フード選びに迷ったらこちらもぜひ参考にしてみて下さい。

ドッグフードおすすめランキング表|6項目で公平な評価をしています

 

 

 

当サイトでは主にドライフードに関する記事を書いていますが、こちら1記事だけオヤツに関しての記事書きました。

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