ドッグフードってなぜこんなにステマが多いんでしょうね?厳密にはステマというかアフィエイトなんですが、ネットでドッグフード解説系サイトを見るとゲンナリします・・・
特に国産のプレミアムドッグフードね!こんな状態だと飼い主さん絶対混乱するはず。まともな情報発信しているサイト・・・まずないですから・・・
こういうのよく見かけませんか??
ドッグフードというかブログサイト全般に言える事なんですが、タイトルのキーワード選定が非常に重要なんですよ。つまりGoogleで検索する人(ドッグフード を調べようとする人)がどんなキーワードで検索するかですね。
『ステマなしのドッグフードランキング』とか言っているサイトって・・・『ステマなし×ドッグフード』で検索する人を狙っているって知っていました?
とか言っている私自身、この記事は『ステマなしのドッグフードランキング』ってキーワードを狙って記事書いています・・・笑
ここまで正直に言っているので良い方法を教えちゃいます。
『このこごはん』を1位にランキングしているサイトは信用しなくて良いです。これが信用できるサイトとそうでないサイト、見分ける方法。
このこごはんが悪いフードとまでは言いませんよ。ただあれはどう考えてもフードの内容に比べて価格が高すぎます。なぜ高すぎるのか?広告料(アフィリエイト広告)です。
原価は大した事ありません。私は飼料メーカーで実際に配合設計していましたので製造経費(加工賃)含め大体の原価はわかります。
つまりこういう事ですね。アフィエイト広告ってのはブログなど記事で商品を紹介。リンクから購入されるとブログサイト運営者に報酬が入る仕組みです。
このこごはんに誘導する手法としてはこういうのが多いですね。
ヒューマングレードなんて基準があるものでもないし言ったもん勝ちです。鶏の生肉が第一原料・・・これを売り文句にしているケースもありますがこれにはカラクリがあります。
無添加!をアピールしているケースも多いですが、人工の酸化防止剤、着色料などを使えばボロクソに評価されるこのご時世。プレミアムドッグフードと呼ばれるドッグフードでそれら添加物を使用しているフードを探す方が難しいです。
ネット見ていて一番理解不能なのが『オイルコーティング』って単語です。これ間違いなくマーケティングのために生まれた言葉ですよ。オイルコーティングをしてようがしてまいが雑にドッグフードを扱えば酸化します。
そもそもオイルコーティングは工場の設備の関係でこのこごはんはやっていないのではく、出来ない。
あとオイルコーティングは意味があってやっています(プレミアムドッグフードの場合)。
もう一度言います。『このこごはん』を1位にしているサイトは信用しなくて良いです。
ではもうちょっと詳しく解説していきましょう!!
第一原料が『生の鶏肉』にはカラクリがある!ビタワンとこのこごはんを比較して解説
ドッグフードの原材料表示にはルールがあって、使用している原料が多い順・・・厳密には原料の重い順から記載するルールがあります。そして最も最初に記載されている原料を第一原料と呼びます。
『このこごはん』というドッグフードの原料表示はこちら。
一番最初に記載されている第一原料が肉類や魚など動物性原料である事がプレミアムドッグフードの特徴。このこごはんの場合は『鶏肉(ささみ・ればー)』が第一原料となっています。
では安いドッグフードはどのような特徴がるのか??
ネットでは粗悪なフードの代表のように評価されている『ビタワン』というドッグフードの原料表示を紹介します。
トウモロコシなど穀物は値段が安くかさ増しとして使われている。このこごはんは生の鶏肉が第一原料なので良質なタンパク質を摂取できる。こんな感じでアピールしてきます。
これは正しいですが、原料表示をよく見せるカラクリがあります。
確かに犬って肉食寄りの雑食。動物性原料由来のタンパク質が理想です。そしてタンパク質は熱に弱いので生肉が原料になっているならタンパク質の熱変性など栄養素の劣化は少ない。これは正しい。
でもね・・・生肉って水分が多く含まれるじゃないですか?70%くらいは水分です。
ドッグフードの水分って10%くらいです。つまりドッグフードに加工したら生肉に含まれる水分は蒸発して失われます。じゃあ実質の栄養素として動物性原料の割合は??ってなるとそこまで多くありません。
水分が多い生のささみなので、第一原料になるのは簡単。むしろ当然です。
このこごはんの場合だと鶏肉(ささみ、レバー)は確かに第一原料です。でもこれは水分を多く含むので、次に続く『玄米』『大麦』由来のタンパク質も多いという事。
このこごはんの第一原料って鶏のささみです。
スーパーで売っている国産の鶏胸肉・・・gいくらします?業務スーパーとかなら70円/gくらいで売っていますよ。kg単価なら700円/kgです。主原料の単価がこれで『このこごはん』の定価が4,700円/kg、どう考えても高いと思いません?
業務スーパーで売っている鶏肉より品質の良いもの使用している・・・としても4,700円/kgは高すぎますよね?
玄米、大麦などは植物性原料はさすがに鶏肉よりも安い。その他の原料は単価は高いものはあるだろうが配合割合は少ないので金額としてはそこまで高くない。
製造に関するコストがある・・・と言っても私は飼料メーカーで働いていましたからね。大体の原価はわかります。どう高く見積もっても加工賃は500円/kgくらい。(OEMだからどんな契約内容なっているかはわからないが、原価としてはこんなもの)
ついでに言えば『高タンパク・低脂質』をアピールしていますが、低脂質はともかくタンパク質21.3%の保証成分が高タンパクと言えるのか??この程度のタンパク値であれば生のささみの配合割合も原料表示が第一原料となる程度。
となると・・・タンパク値に対する実質の動物性原料の割合はそこまで高くない!!って事です。
どう考えても原価に対して高すぎるでしょ?何にコストが掛かっているのか??
アフィリエイト広告料ですね。
そもそもOEMで中身ほぼ同じドッグフードが乱立しているのに一位にするのは無理がある
次にこれは別記事でも紹介しましたが、このこごはんはOEMで製造されているドッグフードです。
OEMについて別記事で解説していますのでより詳しい情報を知りたい方は読んでみて下さい。
このこごはんのOEMについて簡単に説明すると、福岡にある『アニマル・ワン』ってドッグフードを作る工場に委託して生産しているだけです。
そしてアニマル・ワン自体が販売している『犬の雑穀ごはん』というフードがあるのですが、中身これとほぼ同じです。
つまり『このこごはん』は『犬の雑穀ごはん』をベースにちょっとだけ中身いじっただけのフード。独自性なんてものは全くないフードです。
さらに『犬の雑穀ごはん』とほぼ同じシリーズはこのこごはんだけじゃなく、他にも無数にあります。最近だと『Obremo』がネット上でゴリ押しされていますね。広告単価が高いのでしょう。
中身ほぼ同じシリーズが無数にあって、なぜ『このこごはん』が1位になる??同率1位が大量にあるなら理解できますけどね。
つまり『このこごはん』を1位にしている=アフィリエイト報酬目的でしかないor調査不足、です。
このこごはんは下痢・軟便の口コミが多いのは当然|それでもゴリ押しするお金儲けサイト達
このこごはんって下痢・軟便になるって口コミが多いんですよ。
Amazonの口コミ見ても下痢・軟便というワードも目立ちますし、ネットで検索してもすぐ出てくると思います。これ栄養成分的にですね・・・
粗繊維0.9%と謎に低い設計なんですよ。そりゃ下痢・軟便になりやすくなるよね。って素直に思います。
ちなみにこのやたらと低い繊維について、このこごはんゴリ押しサイトではスルー。
海外製のプレミアムドッグフードだと大体5〜7%くらいは繊維あるよう設計されていますけど、なぜここまで低いかは謎。どう考えても因果関係あると思うのですが・・・
このような懸念があるのに1位として紹介する、ってのはどうなんでしょうね??
このこごはんはノンオイルコーティングと言っているが、オイルコーティングそもそも出来ない
当サイトのドッグフード解説記事を読んで頂いている方には伝わっていると思いますが(思いたい)、オイルコーティングは悪いものじゃありません。
意味があってやっています。
ドッグフードってこのような製造ラインによって作れれています。(エクストルーダー は一般的な製造方法。別の機械の場合もある)
オイルコーティングするって事は製造工程が増えるって事です。
製造工程が増える=コストが増える、って事ですよね?利益を出さないといけない会社が無駄にそんな事すると思います??
確かにオイルコーティングをする事によって嗜好性が上がり食いつきが良くなる。その効果もあるでしょう。だたそれよりも熱に弱いオイル、特殊原料などを後添加できる。これを目的にオイル添加はされています。
例えばオメガ3脂肪酸源(EPA・DHA)としてサーモンオイルなどが使われる事があります。ただオメガ3脂肪酸って非常に熱に弱い。なのでドッグフードの粒にした後で添加するって事ですね。
オイル以外にも酵素類などをオイルに混ぜ合わせてコーティングする事もあります。
これには真空状態にしてドッグフードの内部にまでオイルを浸透させる設備が必要です。ただオイルをぶっかけただけじゃ垂れ落ちます。
小規模の工場にはその設備がない。つまりオイルコーティングをやろうと思っても出来ません。
ちなみに酸化がどうのこうの言っていますが、後でオイルかけようが、最初からオイル混ぜ合わせてようが酸化する時はします。なので開封後はしっかり密封して保管しましょう!
ドッグフードの酸化が怖いなら、酸化値の検査をしているこちらのフードがオススメです。
→ブラバンソンヌ|ベルギー産プレミアムドッグフードの製品性能を評価
なぜ『このこごはん』はステマまみれになったのか?それを考察してみる
ここまで読んで『このこごはんを1位にしているサイトは信用しなくて良い』って理由がわかって頂けたかと思います。
なぜそうなってしまったのか?これをちょっと考察してみましょう。
おそらくそれには『モグワン』というドッグフードが深く絡んでいる。モグワンも広告しまくっているので『このこごはん』と同様にステマと言われているドッグフードです。
ただモグワンに関しては品質も良かった。ここまでアフィリエイトに関してボロカス言っている私でさえモグワンに関してはこれといって欠点は見つけられない。
定期購入への誘導がウザいくらいで、内容としては良いフードだと思います。
ドッグフード系サイトはモグワン売りたかったんですよ。アフィリエイト報酬も良いですしね。ただライバルが多すぎた。
そこで『国産×無添加』みたいなフードがあれば売りやすいなと考えた。それが『このこごはん』ではないかと。
『このこごはん』の販売元って株式会社オモヤって会社なのですが、何している会社か知っています??主な事業内容は『EC事業と広告運用事業』です。
『このこごはん』を販売している『コノコトトモニ』ってのはブランドサイトみたいなもので、それを運営しているのは思いっきり広告系の会社なんですよ。
つまりアフィリエイトは得意分野。
モグワン売りたいけど売れないアフェリエイターと国産のOEMドッグフードが組み合わさった結果こうなった。
おそらくこんな感じでしょう。
私もね、本当にオススメできるフードならガンガン露出させて情報発信していきたい。アフィリエイト広告も貼りたい。ただ上記説明したように『このこごはん』はオススメしたくないドッグフードです。
冒頭でも言いましたが、悪いフードとまでは言いませんが高すぎる。
もし『このこごはん』を気に入っているならぜひ無印のドッグフード試してみて下さい。あれで良いと思いますよ。値段圧倒的に安くて中身ほぼ同じなので・・・笑
→このこごはんを安く買いたいなら無印良品のドッグフードで良くない?って話
『このこごはん』を特別気に入っている訳じゃないが、なんとなくネットの情報に流されて・・・って場合はぜひこちらの記事を参考にドッグフード選びして下さい。ステマなしで評価していますので・・・笑
→ドッグフードおすすめランキング表|6項目で公平な評価をしています
では今回はこの辺で。こちらの記事がドッグフード選びの参考になりましたら幸いです!!