以前当サイトでものすごく反響があった記事がこちらなのですが・・・
ざっくり内容を言うと、ドッグフードの製造設備のある会社に委託製造を頼む。それ自体は別に良いが、『ほぼ同じ配合設計のものが乱立している』って話ですね。
さらにアフィリエイト広告が組み合わさって訳がわからない状態になっている。これが国産のプレミアムドッグフードの現状です。
で、その代表格が『このこごはん 』です。どこのドッグフード評価サイトでもSランクだの評価されているやつ。
ただ一応フォローしておくと粗悪なフードとは言えない。でも高すぎる。このフードが気に入っている・・・って場合もあるかと思います。でも安い方が良いですよね??
めちゃくちゃ良い方法を教えます。無印良品のドッグフード買えば良いんですよ・・・笑 あれも中身ほぼ一緒のOEMドッグフードなので。
無印良品のドッグフードとこのこごはんの原材料を比較すると面白い
では証拠を見せていきましょう。
まずは『このこごはん 』ですね。原材料表示はこちら
このこごはん
鶏肉(ささみ、レバー)、玄米、大麦、ビール酵母、鰹節、米油、乾燥卵黄、鹿肉、まぐろ、青パパイヤ末、モリンガ、さつまいも、わかめ、昆布、乳酸菌、セレン酵母、L -トレオニン、ミネラル類(牛骨未焼成カルシウム、卵殻未焼成カルシウム、塩化ナトリウム、塩化カリウム、グルコン酸亜鉛、ピロリン酸第二鉄、グルコン酸銅)、ビタミン類(ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンB2、ビタミンB12、パンテトン酸カルシウム)
もちろん売り文句は国内工場生産、九州産鶏肉使用!!ってやつです。
では無印良品はどうなのか??
無印良品
鶏肉、大麦、玄米、鰹節、大豆、竹繊維、ビール酵母、大麦ぬか、卵黄粉末、鶏ガラスープ、ごま油、イヌリン(水溶性食物繊維)、共役リノール酸、フラクトオリゴ糖、昆布、大根葉、ごぼう、にんじん、豚軟骨抽出物(コンドロイチン硫酸含有)、乳酸菌、キャベツ、セレン酵母、白菜、高菜、パセリ、青じそ、グルコサミン、ミネラル類(卵殻未焼成カルシウム、塩化カリウム、グルコン酸亜鉛、ピロリン酸第二鉄、グルコン酸銅)、ビタミン類(ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンB2、ビタミンB12、パントテン酸カルシウム)、酸化防止剤(ローズマリー抽出物、ミックストコフェロール
若干の違いはありますが、まあ主原料はほとんど同じ。このこごはんには『鹿』『まぐろ』が配合されていますが、あの配合順なら大した量入っていない。水分を多く含む生の状態であの位置なら効果が期待できる量ではないでしょう。
原料表示には配合割合の多い順から記載するというルールがあります。そしてこれは『重い順』なので生肉など水分を多く含むものは当然ながら割合が高くなる。ただしドッグフードになるとほとんどの水分は飛ぶので実質は2番目、3番目あたりの原料が主原料になっています。
つまり『鹿・まぐろ』は乾燥卵黄とか鰹節など水分値が低いものよりも下に記載。これだと大した量は配合されていません。
ちなみに無印良品の売り文句ですが・・・こちら・・・
主原料の鶏肉は100%九州産、玄米、大麦も国内産の原材料を使用した愛犬のごはんです。
でた!九州産鶏肉!ちょっとは工夫しようよ!!ってやつですね。
このこごはんに含まれる『鹿』とか『まぐろ』は先述したように大した量じゃない。なのでこれだったら鶏単一の方が良いですよ。色々な原材料から栄養素を摂取するのは意味があります。ただこの量ですので、アレルギーの問題もありますし鶏単体の方がわかりやすい。
一応無印良品は食物繊維源として竹繊維、イヌリン配合しています。このこごはんって粗繊維0.9%しかないんですよ。ちょっと腸内環境的にどうなの??という疑問がありました。
ですがここは改善していますし、関節サポートの効果が期待できる豚軟骨抽出物も配合しています。こっちの方が良い。
で、土台となるのはほぼ同じ原料。だったら無印良品で良くない??って話です。
ちなみに無印良品の公式サイトでは保証成分値が掲載されていません。こんなフードは当サイトではオススメしません。ですが原材料から九州産鶏肉シリーズである事は明らか。なので保証成分値は粗繊維をちょっと改良。それに伴いタンパク値か脂質がちょっと減った。
どうせこんな成分値です。
ちなみにビタミンの添加とか全く一緒ですね。これはOEM工場にありがちなのですが、ビタミンやミネラルの添加は事前に配合済みの『プレミックス』というものが使用されます。プレミックスの配合レシピは様々なものがあります。
OEM工場で使用しているプレミックスを使った方が楽じゃないですか?専用のプレミックスを用意するとコストもかかりますしね。なのでプレミックス全く同じ現象が起こる、って事です。
本来はね。このようなビタミン・ミネラルは少なければ少ない方が良いんですよ。これ人工の合成品です。よく『無添加』とかでアピールしているものは合成の酸化防止剤・保存料・着色料を無添加なだけであって、ビタミン・ミネラルは人工のもの普通に添加しています。
じゃないとAAFCOの基準を満たせず総合栄養食として販売できないから。
なので本気で犬のことを想い原材料を厳選した場合・・・普通は添加するミネラル・ビタミンは製品ごとに変わるのが当たり前なんですよ。でもOEMドッグフードってベースがあって多少いじっているだけ。なのでこんな感じになる・・・って事ですね。
ちょっと話が脱線しましたが、まあほとんど同じドッグフード。で、今から価格について紹介しますが無印良品の方が圧倒的に安いんですよ。
もう一度言いますがだったら無印良品で良くない??って話です。
無印良品のドッグフードとこのこごはんの価格を比較するとかなりの差がある
では価格について比較していきましょう。
このこごはんがこちら
※価格は税込 | kg単価 | 運賃 | 合計 |
定価 | 3,850円/kg | 850円(※初回運賃無料) | 4,700円/kg |
定期コース | 3,278円/kg(15%オフ) | 850円 | 3,703円/kg |
話にならないくらい高いですね。当サイトではコスパについて0点評価しています。スペックに対して高すぎる。
次に無印良品です。
1,790円/800g kg単価だと2,237円/kg(税込)。ちなみに配送料は500円なので配送料込みだと2,737円/kgですが、いくつ買っても500円ですし、無印良品の店舗で受け取れば送料は無料です。
ね?どう考えても無印良品で良くない??ってなるでしょ??
おまけに定期コースとかしなくて良いし、どう考えても無印良品の方がお得。今回はこのこごはんを例にしていますが、その他にもほぼ同じ九州産鶏肉シリーズのドッグフードはいっぱいあります。
もうありすぎて全て探し出すのは不可能。ただその中でもアフィリエイト広告をして割高なものはこちらの記事内にて紹介しているので、興味のある方は確認して下さい。
ちなみに無印良品の価格自体がどうなのか?と問われると・・・コスパ良いとも思いませんけどね。
言いたい事は愛犬が九州産鶏肉シリーズの配合設計が合っている場合もある。って事です。だったら安い方で良くない??って話。
当サイトは『信用第一』でやらせてもらっているので、このこごはんとかアフィリエイト報酬が高いものを絶賛してお金儲け目的な記事は書きません。わんこを愛する飼い主にとって有益な記事なら・・・
平気でこのように暴露しちゃいます・・・(笑)
無印良品がやらかしたな!と思うことは価格設定を崩したという事
で、最後にこの無印良品ドッグフードについて私の感想を紹介します。
完全にやらかしただろ・・・って思う訳ですよ。
国産のプレミアムドッグフード。特に九州産鶏肉シリーズは・・・価格がかなり高めに設定されています。そしてアフィリエイト広告をしている商品も多い。
割高なんですよね。
で、大手の無印良品がOEMドッグフードに参入。コスパ良いとは言えない価格ですが、それでも他に比べたら安い価格です。
これは・・・どうなんでしょうね??やらかしたと思いません??笑
大手なのでOEM工場との価格交渉も有利な条件が出ているでしょうし、自社店舗や自社ネットショップもあるので販売網も確立されている。価格を安くできるのは当然ですが・・・
これ他の小規模販売元からしたらどう感じるでしょう?完全に喧嘩売っている・・・ってなる気しかしません。
まあOEMのこういった話自体は多くの飼い主さんが知らない事実。当サイトもまだまだ影響力がないので情報拡散もできない。でも・・・いつかバレると思いますよ??笑
しかしほんと国産のドッグフードは問題山積みですね。私は海外プレミアムドッグフード推しって訳じゃありません。どちらかというと国産には頑張って欲しいという思いがあります。
でもね・・・悲しいかな。今の現状じゃ国産のドッグフード高評価できないんですよ。
物づくり日本!とか言われていますが、海外のガチプレミアムドッグフードに負けない製品を国内で作ろう!!って企業出てこないもんですかね・・・
いや、これも難しいでしょうね。そんな事するより海外メーカーでOEMやった方が早いし・・・
では今回はこの辺で。この記事が多くの飼い主さんが知っておくべき事。そう感じたらぜひ記事をSNSにシェアして下さい。また記事のコメントにて感想を頂けると非常に嬉しいです。
ブログって非常に孤独な作業でして・・・コメントを頂けると励みになるので・・・笑