ドッグフード評価記事

【ドッグフード工房】国産・完全無添加でありながら総合栄養食の魅力!

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※当サイトではアフィリエイト広告を利用している場合があります。

 

ドッグフードにおける広告についてこちらの記事で説明しておりますので、良かったら読んでみて下さい。

ドッグフード評価サイトにも『ステマ規制』!当サイトの広告について改めて説明しておきます!

 

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今回紹介するのは国産のプレミアムドッグフード『ドッグフード工房』となります。

実はこのフードについては過去に紹介した事があるのですが、より詳しい情報を紹介すべきだな、と感じ新規に記事書いてみる事にしました。

突然ですが質問です。無添加と完全無添加の違いを説明できますか??

ドッグフードにおいて『無添加』とは〇〇が無添加・・・つまり人工の酸化防止剤無添加、着色料無添加、そんな意味合いで使われております。人工の酸化防止剤や着色料などが無添加なだけであって『完全』には無添加ではない

どの部分が無添加ではないか?ビタミン・ミネラルです。ここは人工的に合成されたもので添加物(栄養添加物などと表現)となります。

今回紹介する『ドッグフード工房』がどんなフードなのか?これを端的に言いますと、ビタミン・ミネラルも添加していない。全て原材料由来からのみで完全無添加なフード。それでいてAAFCOの基準を満たす総合栄養食でもある。そんなフードです。

ドッグフード工房公式

完全無添加は安心・安全である。そこは大きなメリットですが、実はほとんどの方が知らない隠されたメリットもある。

では詳しく解説していきますね。

ドッグフード工房の『完全無添加』を実現できる理由とその隠されたメリット

完全無添加の何が凄くて何が良いのか?それを理解しやすくするため、一般的なドライフードと違いを説明していきますが、その前に前提として『総合栄養食』とはどういうものか?知っている方も多いとは思いますがおさらいしておきましょう。

日本においてはAAFCO(米国飼料検査官協会)の栄養基準を満たすものが『総合栄養食』として販売する事ができます

AAFCOとは?

AAFCO(The Association of American Feed Control Officials:米国飼料検査官協会

ペットフードの栄養基準やラベル表示に関する基準を制定しているアメリカの団体。世界的にこの基準が採用されている。

※ヨーロッパ系のフードはAAFCOではなくFEDIAF(欧州ペットフード工業連合会)の基準を採用している事もある

ドックフード工房を考える上でここが非常に重要となるので抑えておきましょう!!

ドッグフード工房が完全無添加が実現できる理由|一般的なドライフードとの製造方法の違いから見る

AAFCOの基準を満たす事って実は簡単です。ただしビタミン・ミネラルを添加すれば、です。一方で原材料由来からのみで基準を満たす。これはかなり難しい

なぜ原材料由来からのみだと難しいのか?これは一般的なドライフードは高温・高圧で処理されるため特にビタミンが飛んでしまう。だからそれを考慮した上で多めに添加するためです。(ビタミンは非常に熱に弱い)

ドライフードって世界的みると9割以上がエクストルーダーという機械で製造されています。

ドッグフードを製造するエクストルーダーのシステム図解

この画像がエクストルーダーの仕組み、となるのですが時間あたりの製造能力が非常に高く、また高温・高圧で処理されるため原材料に含まれるデンプンがα化する。これによって犬が消化しにくい炭水化物(正しくは糖質)が利用しやすくなる、そんなメリットがあります。

しかして先ほど言ったビタミンが飛ぶ、他にもタンパク質の変性による劣化・・・などデメリットもある訳ですね。

製造コストなども含めて総合的に判断した場合、エクストルーダーが優れている。だから多くのメーカーが採用している、そう思って頂ければOKです。

では今回のドッグフード工房はどうやって製造されているのか??

ドッグフード工房では『生づくり製法』と表現していますが、公式が非常に分かりやすい動画を投稿していましたので紹介しておきます。まずはこちらをご覧下さい。3分くらいの動画です。

動画途中で『お米もふっくら炊き上ます』って説明がありましたよね? これが何を意味するか?米に含まれるデンプンをα化させています

ドッグフード工房の製造方法は栄養素を逃さないため『低温』での処理が徹底されている。エクストルーダーのように製造工程で高温にならないのでα化がされない。だから事前に調理してα化させている、って事。

このように低温での処理でありながら抑えるべきところは抑えている。そして低温処理を徹底しているから原材料由来からのみでビタミン・ミネラルを添加せずAAFCOの基準をクリアできている。

ただし手間がかかっているので製造コストは高めになる。こんな感じですね!

ドッグフード工房の『完全無添加』の隠されたメリットとは??

では完全無添加の隠されたメリットとは何か??

多くの方は知らないかと思いますが、ビタミンやミネラルって『プレミックス』と呼ばれる事前に配合されたものを工場が仕入れ、それをドッグフードに添加しています。

プレミックスとは混合されたサプリメント・・・そんなイメージですね。

完全無添加とは『ビタミン・ミネラルプレミックスが使用されていない』、こう考えて頂ければ良いのですが・・・ここでまた質問です。ドッグフードでよくこんな表現を見かけませんか??

勘の良い方なら気づいたかも知れません。主原料は国産・・・じゃあ添加物は??

ってなる訳です。プレミックスって中国産が多いんですよ。隠されたメリットとは・・・

チャイナフリーを確信できる!!

って事ですね。ちなみにこれ海外産でも同じです。主原料は地元のもの・・・みたいな表現ありますが添加物は中国産であることは結構ある。主原料の産地記載はあっても添加物については基本なしですからね。

これについては私が飼料メーカーで働いていたから知っている、ってのもありますが、海外製ドッグフードを扱う会社に何社か電話して確認も取りました。

冒頭で無添加とは〇〇が無添加、みたいな意味で使われている、と言いましたが、添加物も同じで全てが国産のように思い込んでしまう。まあこれは広告の手法ですよね。ドッグフードってこういうの多いです。

そんな訳でイナフリーが確信できる。これは意外と大きなメリットじゃないかな?と考えています。

ドッグフード工房はどんな場合にオススメなフードか?全てのワンコにオススメする訳ではない

完全無添加のメリットについて解説してきましたが、『なんか良さそう!』と感じられたのではないでしょうか?

ですが、もちろん全てのワンコにオススメできるか?と言われればそうではないです。

後で使用原料・成分値を詳しく紹介しますが、ドッグフード工房って良く言えば『自然なフード』、悪く言えば『成分が低い』フード。タンパク質・脂質ともに一般的なフードと比べると低めです。(その理由は後で解説します)

一般的なドライフードの製造方法であるエクストルーダーって業界用語だと『加工度が高い』みたいな表現をしますが、かなり無理ができるんですよ。高温・高圧下でスクリューによって練り込まれるので肉類が多く使えたり、また物性的にオイル添加との相性も良い。

良く言えば『成分が高い』、悪く言えば『不自然なフード』が作れます。

ドッグフードってブランドによって成分値にかなり差があります。結局のところ重要なのは『愛犬に合っているか?』ですので、完全無添加でありながらAAFCOの基準を満たす。それは確かに素晴らしい。世界的に見ても珍しいです。

でも全てにオススメなのか?と言われるとそうでもない。オススメできるのは・・・

こんな方におすすめ

  • 愛犬の運動量が少なめ
  • 無添加に対する飼い主の価値観
  • 良くあるドライフード(エクストルーダー製)が根本的に合わない

こんな感じかな。と。

例えば当サイトの看板犬。ウィペットのごまちゃんですが、寝ている時以外は暴れている・・・そんな犬です。恐ろしく運動量が多い・・・笑

そんな犬にはオススメはできません。やっぱり高タンパクで高脂質な海外製プレミアムドッグフードに良くあるスペックを推奨します。

あとはこの『完全無添加』に対する飼い主の価値観・・・そこを重要視するか?ですね。エクストルーダー製のフードは基本的にビタミン・ミネラルを添加物として使用している、と解説しましたが、当サイトとしてはこれは悪い事だとは考えていません。

ドッグフードって基本そういうものなんです。ドッグフード工房が特殊すぎるだけの事。

ただしこの『無添加』って事を非常に重要視される方もいます。ドッグフードにおいて重要なのは『愛犬に合っているか?』だと言いましたが、それと『納得できるフードか?』ここも重要だと考えております。

最後にエクストルーダー製が根本的に合わない、ってワンコはいます。フードジプシーになっている方に特に多いと感じますが、エクストルーダー製のフードってちょっと硬い。ほとんどの場合は問題ないですが、それを嫌うワンコっています。

物性が変われば改善するケースがあるので、色々と試してみたがどうも食いつきが悪くて・・・って方は試してみると良いかもですね。

ドッグフード工房公式

ドッグフード工房の使用原料および保証成分を評価

では原材料および保証成分を見ていきましょう。ドックフード工房には『鶏肉』、『馬肉』、『野菜畑』の3種類の商品ラインナップがあります。またそれとは別で小麦グルテンフリーの商品も展開。

※サイズは小粒と普通粒の2種類あり

今回は『馬肉』を中心に見ていきましょう。

ドッグフード工房 馬肉 (小粒)容量:50g、300g、750g、2kg
【原材料】

馬肉、うるち米、小麦、生おから、さつまいも 、本鰹節、にんじん、カボチャ、すり胡麻、食用卵殻粉、鰯粉、菜種油、米油、ビール酵母、塩

【保証成分】

タンパク質 21%以上、脂質 7%以下、粗繊維2%以下、灰分4%以下、水分6%以下

365kcal/100g

見ての通りビタミン・ミネラルの添加がないので非常にシンプル。そして低タンパク・低脂質な内容となっています。

タンパク質源について

まずはタンパク質源について。

ドッグフードは原材料表示にはルールがあり、使用している原料の重い順から記載します。そして最初に記載されてる原料を『第一原料』と呼んだりしますが、このフードだと『馬肉』が第一原料となります。

このフードの大きな特徴として原料の加工状態を注目しましょう。海外製のプレミアムドッグフードなどと比較すると分かりやすいですが、ドライフードの場合、タンパク値を補強するため動物性原料・植物性原料共に何かしら乾燥原料を使用している事が多いです。

↑こちらはある海外製のドッグフードなのですが、黄色のマーカーを引いた部分。エンドウ豆のタンパクが使用されています。

これはエンドウ豆のタンパク質を濃縮したような原料なのですが、ドッグフードってこういうものを使用してタンパク質を補強します。これは植物性の原料ですが、〇〇ミールなんかは動物性タンパク質を濃縮したものですね。だから高タンパクのフードを作れる。

これをする理由は生の原料ってほぼ水分なので実質のタンパク質はそう多くない。だから乾燥させてタンパク質を濃縮した原料を使用する、って事です。

ではドッグフード工房の使用原料を見てみると・・・この手の無理やりタンパク値を上げる原料が使用されていない。全て自然な状態のもの。だからこのように低タンパクになる

※鰯粉は乾燥原料と言えば乾燥原料ですが、これは原料としては良いものですし、人間も食べるものなので問題ないかと。

例えばドッグフード工房には『生おから』が使用されていますが、おからとは豆腐を作る際に大豆から豆乳を絞った後の残りの部分。これには『生おから』もありますが、『乾燥おから』もあります。

仮に乾燥おからを使用すればタンパク質を大幅に上げることは可能。が、それって全タンパク質中に植物性タンパク質の割合が増える、って事なのでどうなの??って話ですね。

生おから:100g中のタンパク質 6.1g

乾燥おから:100g中のタンパク質:23.1g

日本食品標準成分表より

ドッグフード工房の保証成分タンパク値21%、これだけ見ると低い。そう感じるかも知れません。ただこのフード自体のコンセプトって【人間が安心して食べることのできる天然の原材料のみで作る】なのでそりゃそうなる。

うるち米、小麦、生おから、さつまいも、もちろんこれら原料からのタンパク質供給はありますが、主なタンパク質供給源は『馬肉』でしょうし、コンセプトに合った内容。これはこれで良い、と感じます。

脂質源について

次に脂質源について。

犬にとっての必須脂肪酸、つまり食べ物から摂取しなければならないものはオメガ6脂肪酸とオメガ3脂肪酸になります。

ドッグフード工房においては『菜種油、米油』がオメガ6(リノール酸)供給源。オメガ3脂肪酸については『鰯粉』にDHA・EPAが含まれます。EPA・DHAって熱にもの凄く弱いのですが、ドッグフード工房は低温での処理が徹底されているのでここは期待して良いかと思います。

ただし当然ですが、魚油やサーモンオイルなどと比べるとDHA・EPAの含有量は少ない。気になる方は普段のオヤツを肉系だけでなく、魚系のものを取り入れる、などすると良いですね。

ドッグフード工房の原料表示・保証成分についての総評

ドッグフード工房の原材料・保証成分の総評ですが・・・

コンセプトに合った製造方法、使用原料ですし安全性についても十分信頼性は高い。低タンパク・低脂質なフードとして見れば良いフードだと感じます。

また低タンパク・低脂質ってことはつまり炭水化物が高くなるって事でもあります。ここに引っかかる方もいる気はしますが・・・これエクストルーダー製じゃないですからね。

穀物=炭水化物と考えてしまいますが、確かに炭水化物も多いがビタミン・ミネラル源でもあるので。

似たような原料構成・栄養添加としてビタミン・ミネラルの添加物ありのエクストルーダー製ならどうかと思いますが、『完全無添加』のフードとして考えればこうなるかな、と。

広くオススメはしにくいですが、バシッとハマる人もいる。そんな印象。低タンパク・低脂質で良いフードを探している方は試す価値あるフードと思います。

ドッグフード工房の実物を画像で紹介!お試しセットを取り寄せてみた

ではドッグフードの実物を画像にて紹介してみます。お試しセットを取り寄せてみました。公式サイトにて各50g(馬肉・鶏肉・野菜畑・鹿肉)の4袋で500円(税込)送料無料。

ドッグフード工房公式

ちなみに粒のサイズは小粒と普通粒があって、今回は小粒にしてみました。

このような感じなのですが・・・おそらくこれだとサイズ感は分かりにくいかと思いますので、ノギスで測定したものがこちら。

小型犬向けの『小粒』表記のものって10mmくらいのものが多いのですが、それよりちょっと小さいくらいですね!

で、実際に我が家の愛犬達に与えたみた感想ですが、ミニピンとウィペットは何でも食べるタイプなので全く参考になりません。が、イタグレはちょっと食いムラと言いますか、この手の低タンパクなフードをあまり好んで食べない傾向があります。

多分食べないだろな・・・と予想していましたが、なぜかよく食べていました。美味しいんでしょうかね?私も食べてみたのですが、人間基準だと味は当然薄いが悪くはなかったです!

ドッグフード工房の価格について|やはり製造コストの関係で高いは高い

では価格について見ていきましょう。価格は公式サイトの価格を記載しています。

馬肉・鶏肉・野菜畑価格(税込)kg単価
50g250円5,000円/kg
300g1,280円4,267円/kg
750g2,480円3,307円/kg
2kg5,980円2,990円/kg
5kg13,580円2,716円/kg

上記は定価です。定期購入には色々なバリエーションがあり、単価は多少安くなります(最大17%オフ)。普通粒は750g、2㎏、5㎏のサイズ展開があります。

小麦不使用タイプは原材料が異なりますので上記よりちょっと高いです(キヌアとか使っているので)。

ざっくり3,000円/kgと見た場合、内容に対して価格はどうなのか??

これは非常に難しい。何度も言っていますが、ドッグフード工房って製法が特殊。しかも同じようなものがない。エクストルーダーだと私は飼料メーカーで働いていた経験ありますので、加工賃がどれくらいかはイメージできますが・・・

単純な原料だけ見ると高く感じますが、製造方法、完全無添加、それら総合して考えた場合、悪くはないかな、って印象ですね!

同じようなコンセプトの総合栄養食ではないフードってもっと単価高い場合がほとんどなので。

ドッグフード工房の総評|国産プレミアムフードの中では知ってて損のないフードではある

では総評。ドッグフード工房ですが、国産で低タンパク・低脂質のフードなら選択肢として知っていて損のないフード。そんな感想です。

実はこのフードって個人的に応援しています。当サイトでは国産プレミアムドッグフードについてやや批判的な記事を書く事が多いのですが、これは独自性も何もないOEMで委託製造して価格だけ高いフードばっかだから。

この『独自性』ってのも変わったフードを作れ!って言っている訳じゃなく、良いものを作ろうとすれば自然と独自性あるものになるんですよ。

(ドックフード工房は変わったものですけどね・・・笑)

良くない点として、これはドッグフード工房に限らず、国産のフード全般に言える事ですが海外製ドッグフードに比べて成分値の情報量が少ない事。

余談ですが『総合栄養食』でないなら完全無添加のフードって意外と多くあります。そういうフードって『AAFCOの基準値はあくまで目安で品質を保証するものではなく〜』みたいな事が書かれており、総合栄養食ではなく『一般食』、もしくは何の表示もなく販売されています。

正直これはやめておいた方が良い。確かにAAFCOって記事内でも解説したようにビタミン・ミネラルを添加すれば基準値を満たす事ってそこまで難しくなく、AAFCOの基準値を満たし総合栄養食だから良いフードって話ではないです。

ですが逆に言えばそんなAAFCOの基準値すら満たせていない、って事でもある。ドッグフード工房は完全無添加に価値があるのではなく、完全無添加でありながら総合栄養食でもある。ここに価値があ

国産で低タンパク、低脂質なフードを探している方は試す価値あるフードだとは思いますよ。気になる方は『お試しセット』もあるので、試してみてはいかがでしょうか。

ドッグフード工房公式

では今回はこの辺で。この記事がドッグフード選びの参考になりましたら幸いです!

当サイトでは主にドライフードに関する記事を書いていますが、こちら1記事だけオヤツに関しての記事書きました。

アレルギーを除き全てのワンコにオススメ。特に肉系のオヤツ を与えている方はぜひ魚系も取り入れてやって下さい!

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