今回のテーマは『ライフステージ別のドッグフードの選び方』について。
ドッグフード選びって本当に難しいですよね。特に初めて犬を飼った人は【一体どれが良いドッグフードなのか??】って間違いなく悩むはずです。ネットで調べても広告には良い事しか書いていないし、ステマ感強いし・・・
かと言ってペットショップに行くと色々な種類があって混乱する。これあるあるです。
そもそもドッグフードって原材料・栄養成分表示についての情報量がメーカーによってかなり差があります。記載されている情報量が少ない場合、栄養学の専門的な知識があったとしても品質を正確に分析するのは不可能。
またよく原料の品質をアピールすぐ言葉で『ヒューマングレード』という表現が使われますが、ヒューマングレードの基準って何?ってなるとありません。言ったもん勝ちです。こういうのも多くさらに混乱する。
だから【一体どれが良いドッグフードなのか??】って悩むのは当然です。わたしの場合は飼料メーカーで働いていた経験があり、実務で配合設計も嫌というほどやっていましたがので、原材料・栄養成分の情報量が少なくても経験則からある程度は判断できます。こんな人は稀ですからね。
なので安心して下さい。悩むのは普通です。
そこで今回はお迎え直後の『パピー期』、成犬の『維持期』、そして『シニア期』、それぞれのライフステージ別でどのようにドッグフードを選べば良いのか??またそれらライフステージ別にハズレのないフードを紹介していきます。
ドッグフードの選び方で大前提は【総合栄養食】もしくは【コンプリート食】を選ぶ

ライフステージ別にドッグフードの選び方を解説する前に、ドッグフード選びの大前提として『AAFCO』もしくは『FEDIAF』このどちらかを満たしているものを選んで下さい。
ドッグフードってメーカー各社色々なものを販売していますけど、何かしらの基準がないとどうやってドッグフードを選べば良いか飼い主さんは混乱してしまいますよね。そこでよく使われている基準がAAFCOとFEDIAFです。
これら用語について知っている人も多いかと思いますが、おさらいしておきましょう。知らない人はここでしっかり覚えておきましょう!
AAFCO(アフコ):米国飼料検査官協会とは
AAFCO(米国飼料検査官協会)は「The Association of American Feed Control Officials」の頭文字をとってAAFCOと呼ばれています。ペットフードの栄養基準や原材料、表示に関する基準を定めているアメリカの団体です。
日本だと【日本ペットフード公正取引協議会】という団体があります。よく聞く『総合栄養食』という言葉がありますが、これは日本ペットフード公正取引協議会が定めた基準です。
で、その判定基準は『AAFCOの基準を満たしたものが総合栄養食として販売できる』なので、総合栄養食とはつまりAAFCOの基準を満たしたものと一緒って事です。
FEDIAF(フェディアフ):欧州ペットフード工業連合とは
AAFCOはアメリカの団体ですが、ヨーロッパにも似たような団体があって、それがFEDIAFですね。
先ほどAAFCOの基準を満たしたものが総合栄養食として販売されている、と説明しました。つまりFEDIAFの基準を満たしているだけの場合は総合栄養食として販売できません。
ただAAFCOとFEDIAFは内容的にはそう変わらない。つまり総合栄養食の表記がなくてもFEDIAFの基準を満たしているなら主食として愛犬に与えても問題ないフードって事です。
ヨーロッパ系のドッグフードはAAFCOじゃなくてFEDIAFの基準を採用しているものも多く、その場合は総合栄養食ではなく『一般食』として販売されているケースがあります。これ心配される方多いですが、実質的には総合栄養食と同じような基準をクリアしていますので安心して下さい。
またFEDIAFの基準を採用している場合、総合栄養食と同じような表現で『コンプリート食』とか『コンプリートフード』と表現している場合があります。そういうのを選べば良いですね。
ただしAAFCOもFEDAFも基準を満たしているから高品質とは限らない。あくまでも目安
ドッグフード選びの大前提は『AAFCO』もしくは『FEDIAF』このどちらかを満たしているものを選んで下さい。と言っていますが、これら基準を満たしているものが高品質かというとそうではありません。あくまでも目安です。
よくドッグフードで品質の良いものは『動物性タンパク源が豊富』とか言われるじゃないですか?植物性原料にもタンパク質は含まれていますが、植物のタンパク質はアミノ酸バランスがイマイチなので、肉や魚由来のタンパク質の方が望ましい・・・こういう話なんですが・・・
肉や魚の配合割合を0にしてAAFCOやFEDIAFの基準をクリアする。これやろうと思えばできます。
基準値に満たないものを添加物で補強すれば良いだけですからね。
AAFCOやFEDIAFの基準って別にそんなにレベルが高いもんでもなく、良いドッグフードを作ろうと配合内容考えていたら自然と基準はクリアしているものです。
AAFCOやFEDIAFをクリアしているから良いフード・・・ではなく、品質を保証する『最低限』の基準。そんな風に思っておくと良いですね。
(例外は療法食です。療法食の場合は病気の治療を目的として、何かしらの成分を意識的に減らしている場合があるので、その場合はAAFCOやFEDIAFの基準を満たしていなくても仕方ありません)
ちょっと余談なんですが、あるドッグフードの公式ページでこんな一文を見かけました。一般食として販売しているフードなんですが・・・
総合栄養食では栄養素の過剰摂取と思われるワンちゃんに配慮したごはん
いやいや、それどんな場合よ!?って話です。
もう一度言いますが、AAFCOやFEDIAFの基準は品質を保証する『最低限』の基準です。ダイエットを目的とした低脂肪のもの。シニア犬用向けの低脂質なもの。それらでも基準値は普通にクリアしています。だって最低限の基準ですので。
まとめるとAAFCOやFEDIAFの基準をクリアしているからと言って高品質なフードとは言えないが、最低限の基準はクリアしている。主食として与えるフードは療法食の場合を除き基準値を満たした『総合栄養食』もしくは『コンプリート食』を選ぶ!!
こんな感じですね!
お迎えした直後、パピー期のドッグフードの選び方|パピー期は少々値段高くても良いものを!

画像はパピー期のだいたいの目安です。犬をお迎えするルートっていくつかありますが、ペットショップもしくはブリーダーからというのが大半ですよね。
その場合、今まで与えていたフードをオススメされるかと思います。基本的にはそれを継続しておけば大丈夫。ただし合っていないと感じる、とか保護犬だったので今まで何を食べていたかわからない、などパピー期であってもフード選びで悩む事はあるかと思います。
パピー期のドッグフード選びで重要なことは・・・
少々高くてもスペックが高いものを選ぶ!!
です。犬のパピー期間って1週間もすれば姿が変わるくらい大きくなります。つまりそれだけの栄養が必要って事。実際に先ほど紹介したAAFCOやFEDIAFの基準でもパピー期と維持期(成犬)では基準値が異なっており、パピー期の方がスペックが高く設定されています。
参考までに当サイトの看板犬、ごまちゃんの成長記録がこちら。(当サイトのInstagramです。良かったらフォローして下さい)
1週間と短い期間でもモリモリ大きくなっているのがわかりますよね。
で、パピー期のドッグフード選びでよくある失敗が、もう可愛すぎて自分の愛犬には可能な限り良いフードを与えたい、っていう気持ちが暴走してしまう。それでネットでドッグフード を調べる訳ですが・・・変な広告に引っかかりスペック低い高いフードを選んでしまう・・・って事ですね。
ドッグフードの中には『全年齢』対象で販売されているものもあります。つまりAAFCOの基準で言えばパピー期の基準をクリアしていたら、維持期(成犬)もクリアしている事になるので『全年齢』とか『オールステージ』対象として販売できるって事です。
でも先ほど説明した通りAAFCOの基準値なんてものは目安です。パピー期の基準を見てもどう考えても低い数値ですからね。
つまりパピー期のフード選びですが、出来れば『パピー用として販売されているもの』、これを選ぶ方が良いです。パピー期のフード選びについてより詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみて下さい。
これは絶対ハズレじゃない・・・ってフードですが、やはりアカナパピーですかね。アレルギーとかない限り悩んだらこれで間違いないです。
パピー期が終わって維持期(成犬)になった時のドッグフードの選び方

多くの場合、このパピー期から成犬用にフードを切り替えるタイミングでドッグフード選びに悩みます。パピーの頃はお迎え先からオススメされていたものを与えていたが、ここで初めてドッグフード選びをする、って方が多いですからね。
切り替えるタイミングは先ほどパピー期の目安を紹介しましたが、それを参考に体重の増加が止まり出したくらいです。そのタイミングで徐々に成犬用フードに切り替えていきましょう。
切り替えのタイミング
小型犬:生後12ヶ月〜
中型犬:生後18ヶ月〜
大型犬:生後24ヶ月〜
パピー期の頃は体を大きくするため栄養要求量が高い。そのためドッグフードの成分もスペックが高くなっています。体重の増加が止まる維持期(成犬)に入ると栄養要求量は落ちます。そのままパピー用を継続していたら過剰な栄養となり・・・太るって事ですね。
体重の増加が止まるのも個体差がありますので、毎週体重測定を行って愛犬の成長を把握しておきましょう!!
で、このパピー用から成犬用への移行期間でも起こる事。ワンコが可愛すぎてネットでドッグフード調べまくり変な広告に引っかかる。そして定期購入しちゃう問題です。
定期購入は悪いとは言いません。定価より安くなるし買いに行く手間も省ける。色々と悩んだ結果そのフードが良い!と確信して定期購入するなら良いですが、いきなり定期購入はあまりオススメしない。
というのもドッグフードって特に国産の高いフードでありがちですが、『アフィリエイト×OEM』でカオスな状況になっています。それについて詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみて下さい。
要するに中身一緒なのに袋だけ違うフードが多く、値段もバラバラ。値段が高いフードなら良いもの、って思いがちだがそうとも限らない、って話ですね。定期購入やっているフードでも良いフードはいくらでもあります。ただいきなり定期購入するのではなく、多少コスパ悪くても単発で購入して様子を見ることをオススメします。
では成犬用のドッグフードの選び方を解説していきますね。ドッグフードは栄養成分が高いものから低いものまで様々あります。特に『タンパク質』『脂質』が重要となってきますが、高タンパク・高脂質だから良いって話でもない。
重要なのは愛犬に合っている栄養成分値か?となります。多頭飼いの方なら先住犬での経験があるので『このくらいの成分が良いかな?』と感覚的に選べる人もいますが、初めて犬をお迎えした、って方は間違いなく悩むはずです。
こちらを参考にして合うフードを選んでみましょう。
ドライフードなら小型犬『タンパク質25%前後』、大型犬なら『20%前後』で選ぶ
まず小型犬について。明らかに運動量が多い場合は30%↑の高タンパクドッグフードでも良いとは思いますが、よくわからない場合は『タンパク質25%前後』を目安にフードを選ぶと良いです。
すると脂肪はだいたい10〜15%前後の数値になっているはずです。このくらいの数値が日本での生活環境を考慮した上で大体のワンコに合っている、そう感じます。
ちょっと余談ですが、ネット上でやたらと広告に出てきて実際にかなり売れている『モグワン』ってフードがあるじゃないですか?
あれってタンパク値27%で脂質10%なんですが、モグワンがここまで売れているのって広告ぶん回しているってのもあるけど、この数値が絶妙に日本で飼育されているワンコに合っていた。ってのはあると思うんですよね。
海外製プレミアムドッグフードって高タンパク・高脂質なものが多いので、運動量多いワンコなら良いですがそこまでの高スペックはいらない。逆に太る、ってのはあります。
タンパク質25%くらいのものを基準にして、推奨される給餌量を与えてみて様子を見る。この頃になるとお散歩やドッグランデビューもしているでしょうし、周りと比べて運動量が多いか少ないかは把握できるかと思います。
運動量多くて推奨給餌量与えていても痩せるとかならスペック高めのフード与えれば良いし、逆に動かなりタイプならスペック落としたら良い。良い感じならそのまま継続。体重以外だと被毛の艶がよくない気がする、とか感じるなら脂肪をちょっと高めのフードに変えてみるとかですね!
大型犬の場合はちょっとスペック落として良いです。感覚的に大型犬の方が高タンパク・高脂質なフード・・・ってイメージする人が多いのですが、これ実は間違い。小型犬と比べてスペックは低めの方が良いです。
理由は小型犬に比べ代謝エネルギーが低い。つまりは体重1kgあたり必要なカロリーは低くなるのでスペックは低めで良い。小型犬用の高スペックのものを与えると太ります。体重が重いので関節への負担も大きいですからね。大型犬は特に体重管理には気をつける必要があります。
あと胃袋が大きいので高スペックなフードを与えると給餌量が少なくなるので満腹感がなくストレスを感じる、ってのもありますね。
中型犬はその中間みたいなイメージで大丈夫です!
もちろんこれはあくまでも目安です。同一犬種であっても性格・飼育環境は異なるし、大型犬はスペック低めが良いと言いましたが、家でずっと寝ている大型犬とルアーコーシングなどドッグスポーツしているボルゾイが同じ栄養スペックのもので良いか?ってなるとそうじゃないですよね。

では日本だと小型犬が多いのでタンパク値25%前後でこれはハズレじゃないと確信できるフードをいくつか紹介しておきます。

ブラバンソンヌ 小型犬・成犬用チキン | 原産国:ベルギー |
【原材料表示】 チキン、サツマイモ、レンズ豆、動物性油脂(チキン由来)、エンドウ豆、加水分解チキンタンパク質、サーモンオイル、亜麻仁、乾燥チコリー(フラクトオリゴ糖、イヌリン)、セルロース、ビタミン類(A、D3、E)、ミネラル類(鉄、銅、亜鉛、マンガン、ヨウ素、セレニウム)、ビール酵母、乾燥ニンジン、乾燥リンゴ、乾燥ナシ、酸化防止剤(αトコフェロール、ローズマリー抽出物)、乾燥クランベリー、乾燥ホウレンソウ、グルコサミン、コンドロイチン、ユッカ抽出物 【保証成分】 粗タンパク質 27%以上、粗脂肪 16%以上、粗灰分 8.5%以下、粗繊維 4%以下、水分 9%以下 オメガ6 脂肪酸2.36% 以上、オメガ3 脂肪酸0.68% 以上 カロリー:355kcal/100g | |
ベルギー原産のプレミアムドッグフード、ブラバンソンヌ。気持ちスペック高めですがこのフードは安全性に対する取り組みが抜群に高いです。
おそらく飼い主さんがドッグフード選びで最重要視するポイントって『安心・安全か?』ではないでしょうか?最近だと安全や品質管理に関わる国際的な認証制度をドッグフード工場でも取得する流れです。ただブラバンソンヌ作っている工場って『FSSC 22000』という食品系でかなり難易度高い認証を取得。
日本に輸入してからも第三者機関による成分検査、残農薬検査及び酸化過酸化物価検査を実施。
安全性について抜群に評価できるので紹介。ちなみに大型犬用もありますよ。 |

エンパイア アダルトデイリー小粒 | 原産国:ポーランド |
【原材料表示】 鹿肉、イノシシ肉、鹿レバー、乾燥ラム肉、ジャガイモ、乾燥キジ肉、乾燥ヤマウズラ肉、乾燥ガチョウ肉、乾燥鴨肉、乾燥七面鳥肉、鹿脂肪、イノシシレバー、乾燥鹿レバー、イノシシ脂肪、乾燥イノシシレバー、エンドウ豆、甜菜繊維、すりおろしリンゴ、イラクサ、タンポポ、ガーデンパセリ、オオアザミ、アルファルファ、リン酸二水素ナトリウム、サーモンオイル、ビール酵母〘MOS源〙、フラクトオリゴ糖、ユッカシジゲラ、L-カルニチン、グルコサミン、コンドロイチン、パイナップル、ミネラル類(鉄、銅、マンガン、亜鉛、セレン、ヨウ素)、ビタミン類(A、D3、 E、ナイアシンアミド、B1 、B2 、B6 、B12 、C 、パントテン酸カルシウム、葉酸、ビオチン、塩化コリン)、ローズマリー抽出物(天然の酸化防止剤として) 【保証成分】 粗蛋白質 : 25.0%以上、粗脂質 : 16.0%以上、粗灰分 : 7.9%以下、粗繊維質 : 3.0%以下、水分 : 10%以下 オメガ6脂肪酸 : 3%以上、オメガ3脂肪酸 : 1%以上、DHA : 0.3%、EPA : 0.2% カロリー:359kcal/100g | |
ポーランド原産のプレミアムドッグフード、EMPIRE(エンパイア)。このドッグフードの特徴はジビエを豊富に使用している点ですね。実はこのフードは元々高タンパク・高脂質なかなりハイスペックのフードでした。
ですが2023年8月から大幅にリニューアルされており、タンパク値で言えば30.8%→25.0%に落としています。
旧配合の尖った内容も良かったのですが、普通のスペックになったのでより多くのワンコに合ったフードになったとも言えます。エンパイアについてもっと詳しい内容が知りたい方はこちらの記事を読んでみて下さい。 →超高級ドッグフード!ENPIRE(エンパイア)の製品性能を配合設計のプロが徹底評価
ちょっと高いと言えば高いけど、タンパク25%前後のフードならこれに一番魅力を感じますね!
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上記2つ紹介しましたが間違いなく良いフードです。脂質ちょい高めですが、普通に散歩して週末にはドッグラン。こんな感じのライフスタイルならこれくらいあって大丈夫。
脂質低めが良いなら国産のプレミアムドッグフードもありと言えばありですね。ただ国産のドッグフードは本当に当たり外れがある。この記事絶対に読んで欲しい内容です。なぜ国産のフードにここまで慎重になっているか?読んだらわかると思います。↓↓
国産で自信を持ってオススメできるのは『金虎 おさかな 』くらいですかね。
その他当サイトが自信を持ってオススメするフードはこちらの記事にまとめています。良かったら参考にしてみて下さい。
→ドッグフードおすすめランキング表|6項目で公平な評価をしています
シニア期のドッグフード選び方|成犬用から切り替える場合は注意しよう!

次にシニア用ですが、正直これが一番難しい気がします。というのも最初に紹介したAAFCOやFEDIAFにシニア期の基準なんてものはありませんし、画像でシニア期に入る年齢を紹介しましたがあくまでもこれ目安です。個体差はあります。
シニア用のフードの特徴としては低脂質、低カロリーですが・・・これって『同社比』です。
つまり同じメーカーの商品ラインナップでは確かに成犬用に比べて低カロリーに設計されていますけど、A社のシニア用がB社の成犬用よりスペック高い・・・ってことはあります。
例えば高タンパクのフードで『ACANA(アカナ)』ってフードがあります。これのシニア用で『シニアドッグレシピ』ってのがありますが、その栄養成分はこちら。
アカナシニアドッグレシピ
タンパク質 33%以上、脂肪 14%以上、繊維 6%以下、灰分 6%以下、水分 12%以下
332.5kcal/100g
確かにカロリー控えめですけど、結構しっかりした成分値になっていますよね。脂質これより低いドッグフードなんていくらでもありますよね?
つまり同じアカナの商品ラインナップの中では低脂質で低カロリーですけど、他社のドッグフードと比べてどうか?ってなるとそうとも限らない。つまり『同社比』ですね。
またシニア用フードってシニア期に入ると運動量が下がり、基礎代謝も落ちる。内臓機能も弱くなって消化吸収能力が落ちる、だから低脂質で低カロリーのもの。そんな理論ですが、何度も言うように個体差があります。
もちろん成犬用のを与えていて太ってきたのならシニア用・・・というか低脂質・低カロリーのフードに切り替えた方が良いです。でもシニア期になったからシニア用のフードにした!これで適正体重から大幅に痩せてしまってはむしろ良くないと思いませんか??
そうなれば低脂質・低カロリーのものが良いとは一概に言えないですよね。また場合によっては食が細くなってあまり量を食べる事ができない。そのため少量でも多くのカロリーを摂取できるしっかりとした栄養成分のフードの方が良い、ってパターンもあります。
つまりシニア用は難しい。
愛犬の適正体重って自分で把握するのは難しいです。なんかのタイミングで動物病院に行ったときに適正体重を聞いておいて、体重の増減で合っているフードを探す・・・これしかないと思っています。
なのでシニア用についてはオススメのフードは紹介しません。
シニア期に入りちょっと太ってきた。運動量も落ちているし同じブランドのシニア用に切り替えよう。こんな場合は良いですが、最近は『全年齢対象』、つまりオールステージ用のフードも結構多いです。
そうなれば他社フードに切り替える訳ですが、しっかり成分表示を見て判断しましょうね。シニア用だから大丈夫、そう思わないように!
では今回はこの辺で。ドッグフード選びの参考になれば幸いです。