ドッグフード評価記事

iTi(イティ)ドッグフードについて読者様より評価依頼が届きました!

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※当サイトではアフィリエイト広告を利用している場合があります。

 

ドッグフードにおける広告についてこちらの記事で説明しておりますので、良かったら読んでみて下さい。

ドッグフード評価サイトにも『ステマ規制』!当サイトの広告について改めて説明しておきます!

 

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今回紹介するドッグフードはiTi(イティ)ドッグフードとなります。原産国はニュージーランドでエアドライ製法のフードですね!最近ペットショップなどでもよく見かけますが、パッケージがオシャレすぎて気になっている方も多いのではないでしょうか?

 

今回の記事は読者様より評価依頼を頂いたので書いています。

 

iTiドッグフードについて読者からの評価依頼文

 

当サイトではこのようにドッグフードのお悩み相談をしています。もちろん料金なんか頂いていません。これやっている理由が飼い主さん達がドッグフードについてどんな悩みがあるのか?と勉強になるのでやっています。これをし続ける事がより良いサイトになると考えておりますので、何か気になるフードあればぜひお気軽にメッセージ下さい!

 

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今回iTiに関しての評価依頼なのですが、先に言っておきます。わたしよくあるタイプのドライフードに関しては専門的な知識あります。飼料メーカーで働いていて配合設計段階から実務でやっていましたので。

 

ただ今回紹介するエアドライ製法とかウェットフードに関してはただのドッグフード好きの意見です。そこをご了承下さい。あと当サイトでは使用原料や成分値などから100点満点方式で採点していますが、普通のドライフードを想定して採点項目を決めています。

 

こちらは国産の高いだけドッグフードをボロクソに酷評した内容の記事となりますが、普通のドッグフード・・・いわゆるカリカリについての製造方法も解説しております。これを読むとドッグフードへの理解がグッと深まると思うのでぜひ一読してみて下さい。

国産ドッグフードランキングを見て購入する前に『フードの特徴』を理解しよう!

 

エアドライとかフリーズドライ、ウェット、フレッシュフードなどは同じ基準で採点できないので点数は付けていません。

 

ではiTiドッグフードについて解説していきます。

 

iTiドッグフードの製造方法である『エアドライ製法』とはどんなものか?メリットとデメリット

今回ご依頼のあったiTiドッグフード『ラム&ベニソンディナー』の原材料表示および保証成分はこちら。

 

iTi ラム&ベニソンディナー 総合栄養食
【原材料表示】

ラム、ラム肺、ラム肝臓、ベニソン、エンドウ、植物性グリセリン、レシチン、緑イ貝、パセリ、乾燥チコリ、シーソルト、ケルプ、亜麻仁、ミックストコフェロール(酸化防止剤)、アミノ酸類(タウリン)、ビタミン類(塩化コリン、B1、B3、B5、B2、ビオチン、A、B6、E、B12、葉酸)、ミネラル類(第二リン酸カルシウム、炭酸カルシウム、鉄、亜鉛、硫酸銅、セレン、酸化マンガン、ヨウ素酸カルシウム)

 

【保証成分】

粗たんぱく質:29%以上、粗脂肪:25%以上 、粗繊維質:4%以下、粗灰分:9%、水分:19%以下

 

先にご依頼内容にあった添加物について解説しておきます。この中で添加物となるのは植物性グリセリン、アミノ酸類(タウリン)、あとはビタミン・ミネラル系となりますが、決して多くないと思いますよ。

 

あくまでもこれは総合栄養食として販売されているものです。エアドライ製法に限らずですが、ドッグフードって肉類を多く配合していたとしても総合栄養食・・・つまりAAFCOの基準を満たすのは難しい。特にビタミン・ミネラル系はかなり特殊なフードを除き不足します。

 

そのため別で添加してAAFCOの基準値を満たしています。

 

豆知識

よく『無添加』とアピールしているドッグフードありますが、あれって大体のものは人工の酸化防止剤や着色料が無添加なだけであって、ビタミン・ミネラル類は添加されています。

 

植物性グリセリンはその名の通り植物(おそらくヤシ油とかパーム油由来)から製造したグリセリン(アルコールの一種)となります。

 

普通のドッグフードって小麦やトウモロコシ、米など何かしらの炭水化物源が配合されていますが、これって増粘安定剤的な役割も担っています。増粘安定剤とはつまり粘性・接着性を与える糊みないな役割ですね。粒の形にしやすくなります。

 

そしてドッグフード主流の製造方法であるエクストルーダーは粒にする製造工程で高温・高圧になるので炭水化物源に含まれるデンプン質がα化する。デンプンは本来犬が消化しにくいものだが消化吸収しやすくなる・・・そんな特徴があります。

 

一方でエアドライ製法ですが、栄養素の劣化がしないようになるべく低温で空気乾燥している。これだと炭水化物源を入れてしまうとα化はしません。なのでほぼ肉!!みたいな配合内容になる訳ですね。

 

ただエアドライ製法は原料を混ぜたものを細長く伸ばして低温・空気乾燥。そしてカットしますが、原料混ぜただけだと粘性が低く伸ばしにくい。なので『植物性グリセリン』を入れている。グリセリンは増粘安定剤としても使われる食品添加物です。

 

これは植物性由来ですし、安全性が高いものとして知られています。特に心配する必要はないでしょう。

 

次にタウリンについてですが、タウリンって犬にとっての必須アミノ酸ではありません。体内で合成できるものではあります。ただ特に大型犬の場合ですがタウリンの不足が心臓病に関係しているとの指摘もあり、魚系など原材料由来でタウリンが多く含まれているなら良いですが、肉メインだと配合されている方が安心ですね。

 

あと質問にあった小分け包装について。エアドライ製法のものって普通のドライフードと比べると水分含量が高くなっています。なので空気と触れるとカビなど品質劣化はしやすい。公式サイト(正規代理店)のページにも記載されていますが、開封後はすぐに使う必要があります。

 

品質面を考えると小分けされている方が良いですね。iTiは一番容量の多いもので1kgのものが販売されていますが、200g×5で小分け包装されています。ただしデメリットとしては小分け包装されているのでやはり包装資材費のコストは高くなります。

 

イティは天然の原材料のみを使ったエアドライフードです。高温多湿を避け、開封後は10日以内に使用してください。未開封であれば、1年以上の賞味期限がありますが、開封後は冷暗所での保管の場合は10日以内、冷蔵庫での保管の場合は約30日以内を目安としてお使いください。

正規代理店スリーイレブンのページより

 

今回のご依頼に関する回答はこんな感じ。何か不明な点あればまたメッセージ下さい!

 

ここで終わっても良いのですが、もう少しiTiについて考察していきます。

 

エアドライ製法のメリットについて

先ほども簡単に説明しましたが、そのエアドライ製法の最大のメリットは低温で空気乾燥しているので熱によるタンパク質の変性など栄養素の劣化が少ない、って事です。

 

また原料由来のオメガ3脂肪酸(特にEPA・DHA)についても安心できる、ってのがあります。例えば普通のドライフードだとEPA・DHAを多く含む魚系原料がメインのフードであってもエクストルーダーを通せばどれだけ残っているかよく分からない。EPA・DHAはめちゃくちゃ熱に弱いので。

 

なのでサーモンオイルや魚油などを添加してEPA・DHAを確保している事が多いです。

 

エアドライは低温で乾燥させるので原料由来のものでオメガ3脂肪酸を確保できるのもメリットと言えます。iTiだと『緑イ貝』がEPA・DHA供給源として配合されていますね。

 

緑イ貝説明画像

 

また普通のドライフードだと無理ですが、ほぼ肉類での配合設計が可能なので高タンパク・高脂質・『超』低炭水化物の保証成分にする事が可能。炭水化物って保証成分値には記載されていませんが、ざっくりの目安は【炭水化物≒100 – (タンパク質 + 脂肪 + 水分 + 繊維 + 灰分)】で求めることができます。

 

先ほどのiTiラム&ベニソンディナーでおおよその炭水化物量を計算すると14%となり、これってかなり低い数値。

 

ドライフードで動物性タンパク源をこれでもか!と配合しているオリジンというフードがあるじゃないですか?80〜90%くらい動物性タンパク源(肉や魚)を配合しているフードですが、オリジンって炭水化物が大体20%を切るくらいで設計されています。

 


 

いかにエアドライ製法のものが低炭水化物かとわかるかと思います。

 

この超炭水化物の栄養成分ですが、これが良いのか悪いのかは意見が分かれるところではありますけどね。犬の祖先はオオカミなので炭水化物は不要説、それに対して祖先はオオカミであるが肉食寄りの雑食なので穀物(炭水化物が多い)が多少あっても良い、、、みたいな。

 

エアドライとコンセプトが近いフリーズドライ系は超低炭水化物のフードが多いですが、それで健康被害とか聞いた事ないし、むしろ良い話しか聞かないので個人的には理想系はエアドライかフリーズドライだとは思っていますけどね。

 

あとはアレルギーですね!植物性原料がだいたいダメって場合が稀にあります。iTiの場合はエンドウが入っていますが、エアドライ系は麦、芋、豆、など普通のドライフードには必ずと言って入っているものが無しでもいけるので重度のアレルギーの場合は助かる存在です。

 

エアドライ製法のデメリットについて

エアドライ製法はメリットが多いというかメリットしかないのですが、唯一デメリットを挙げるなら価格が高すぎる・・・って事ですね。

 

よくあるエクストルーダーで製造するドライフード よりも圧倒的に製造効率が悪くなるので加工賃がかかるし、エアドライ製法で作るなら穀類など入れる意味がないのでおのずとほぼ肉!みたいな配合設計になります。当然ながら原価自体も高くなります。

 

この手のフードは総合栄養食として販売されていますが、それ単体で与えている人ってほぼいないと思います。高すぎるので。トッピングかおやつで使っている人の方が多いですよね。

 

iTiドッグフードと同じくエアドライ製法を採用している他のフードと比較してみる

ではせっかくなのでiTiと同じくエアドライ製法を採用している他のフードと比較してみましょう。比較するのはエアドライなら最も有名であろう『ZIWI』、そして今回の依頼文にもあった『アブソルート』、この2つと比較してみましょう。

 

ではそれぞれの使用原料・成分表示を紹介していきます。

※ZIWI、アブソルートにはいくつかの商品ラインナップがありますが、使用原料が今回ご依頼にあったiTi ラム&ベニソンディナーと比較的近いものを選んでいます。

 

iTi ラム&ベニソンディナー 総合栄養食
【原材料表示】

ラム、ラム肺、ラム肝臓、ベニソン、エンドウ、植物性グリセリン、レシチン、緑イ貝、パセリ、乾燥チコリ、シーソルト、ケルプ、亜麻仁、ミックストコフェロール(酸化防止剤)、アミノ酸類(タウリン)、ビタミン類(塩化コリン、B1、B3、B5、B2、ビオチン、A、B6、E、B12、葉酸)、ミネラル類(第二リン酸カルシウム、炭酸カルシウム、鉄、亜鉛、硫酸銅、セレン、酸化マンガン、ヨウ素酸カルシウム)

 

【保証成分】

粗たんぱく質:29%以上、粗脂肪:25%以上 、粗繊維質:4%以下、粗灰分:9%、水分:19%以下

 

カロリー:463.3kcal /100g

 

動物性原料使用比率:90%

 

価格:1,980円/200g(kg単価:9,900円/kg)、9,350円/1kg(kg単価:9,350円/kg)

※価格は正規代理店記載価格


ZIWI エアドライ・ドッグフードラム 総合栄養食
【原材料表示】

ラム生肉、ラムトライプ生肉、ラムラング生肉、ラムハート生肉、ラムレバー生肉、ラムボーン、ニュージーランド緑イ貝、ラムキドニー生肉、ラムスプリーン生肉(脾臓)、レシチン、ラムカーティリッジ(軟骨)、パセリ、乾燥アップルポマース、イヌリン(チコリルート由来)、ミネラル類(リン酸二カリウム、硫酸マグネシウム、亜鉛アミノ酸複合体、鉄アミノ酸複合体、銅アミノ酸複合体、マンガンアミノ酸複合体、セレン酵母)、乾燥オーガニックケルプ、海塩、酸化防止剤(クエン酸、天然ミックストコフェロール)、ビタミン類(ビタミンEサプリメント、チアミン硝酸塩、リボフラビン、塩酸ピリドキシン、ビタミンD3サプリメント、葉酸)

 

【保証成分】

粗たんぱく質:38%以上、粗脂肪:30%以上 、粗繊維質:3%以下、粗灰分:12%、水分:14%以下

 

カロリー:495kcal /100g

 

動物性原料使用比率:96%

 

価格:5,720円/454g(kg単価:12,599円/kg)、9,350円/1kg(kg単価:9,350円/kg)、22,000円/2.5kg(kg単価:8,800円/kg)、34,100円/4kg(kg単価:8,525円/kg)

※価格は楽天市場 サクラソーケンネル価格


アブソルート ビーフ&ベニソン 総合栄養食
【原材料表示】

ビーフ生肉、ビーフラング(肺)、ビーフレバー、ベニソン生肉、グリセリン(植物由来)、緑イ貝、乾燥チコリ、パセリ、塩化コリン、フラックスシード、ケルプ、炭酸カルシウム、亜鉛、タウリン、ビタミンE、鉄、ビタミンB3、硫酸銅、ビタミンB1、セレン酸ナトリウム、酸化マンガン、ビタミンB5、ビタミンA、ビタミンB2、ビオチン、ビタミンB6、ビタミンB12、ヨウ素、葉酸、ビタミンD3、ビタミンK、二酸化ケイ素、酸化防止剤(クエン酸、ミックストコフェロール、ローズマリー抽出物)

 

【保証成分】

粗たんぱく質:30%以上、粗脂肪:25%以上 、粗繊維質:7%以下、粗灰分:10%、水分:19%以下

 

カロリー:435.3kcal /100g

 

動物性原料使用比率:93%

 

価格:10,450円/1kg(kg単価10,450円/kg)

※価格はどこも変わらず


 

3つ並べてみました。どれも1kgの包装規格がありますが、そこで比較すると単純な価格ならZIWIが一番お得。動物性原料の使用割合も高くそれでいて単価も一番安い。

 

iTiとアブソルートはほぼ同等のスペックと思って良いかと。iTiに比べてアブソルートの動物性原料割合3%高いですが価格差もあります。おそらくこれはiTiにはエンドウ豆入っているからですね。

 

どれが良いか・・・非常に難しいところではありますが、あくまでも私の感想です。

 

トッピングメインで使うならZIWI一択ですね。フードの食いつきや栄養強化としてのトッピングなら単純に一番スペックが高くて価格も安い。

 

単体で与えるのであればiTiかアブソルートどっちでも良いですが、小分けしている点で使いやすくiTiの方が良いかと。ただしエンドウ豆入っているのが嫌、って場合はアブソルートかな。

 

こんな感じですかね。ZIWIってスペック高すぎてこれ単体で与えるのってどうなのかなーと感じます。まあコストの問題があるのでそんな人は極少数だとは思いますが・・・

 

ちなみにZIWIは楽天のサクラソーケンネルってショップの価格を記載しています。このショップ良いですよ。わたしヘビーユーザーです・・・笑

 

倉庫が温度管理されていて包装にも気を使っている。今まで何度も利用していますが、毎回満足しています。当サイトの看板犬ウィペットのごまちゃんはアカナがメインフードなのですが、このショップで毎回買っています。ぜひチェックしてみて下さい。

楽天市場 サクラソーケンネル

 

iTiドッグフードの形状を動画で紹介しつつ考察まとめ

さて、今回iTiドッグフードの評価依頼を頂いた訳ですが、iTiドッグフードというよりエアドライ製法全般の話になっちゃったかな?とも・・・

 

あまり参考にならなかったらごめんなさい。

 

で、たまたまご依頼頂いた時にiTiオヤツ用として買っていたので動画撮っておきました。よく読者様よりドッグフードの形状を詳しく知りたい、って意見頂くのですが画像より動画の方が分かりやすいかな、と最近は動画で紹介するようにしています。

 

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動画で撮っているものはiTiのビーフ&イールディナーです。ちなみにイールってうなぎの事です。

 

で、考察まとめですが、良いフードである事は間違いありません。ただやっぱりエアドライ系は高い。普段使いのフードとしてはオススメしにくい単価にはなります。トッピングやオヤツとしては非常に良いと思いますけどね。

 

オヤツって訳の分からないもの多いし、こういう品質バッチリなフードの方が安心感あるので、わたしは結構買います。

 

あとは愛犬の食が細すぎて困っている場合なんかはエアドライとかフリーズドライはありですね。炭水化物が少ないって事は割合としてタンパク質か脂肪分が多くなる訳で、少量でも犬にとって必須の栄養素を多く摂取できます。

 

うちのわんこ達はダメです。食いしん坊なのでこの手のフードをメインであげちゃうと家計に大ダメージとなります・・・

 

では今回はこの辺で。こちらに当サイトで評価の高かったフードをまとめたランキング記事を作成しています。フード選びに迷ったらこちらもぜひ参考にしてみて下さい。

ドッグフードおすすめランキング表|6項目で公平な評価をしています

 

当サイトでは主にドライフードに関する記事を書いていますが、こちら1記事だけオヤツに関しての記事書きました。

アレルギーを除き全てのワンコにオススメ。特に肉系のオヤツ を与えている方はぜひ魚系も取り入れてやって下さい!

金虎はおさかなドッグフードだけじゃない!オヤツもオススメな理由

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