ドッグフード評価記事

HALO(ハロー)ドッグフード|使用原料へのこだわりが魅力!製品性能を解説

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※当サイトではアフィリエイト広告を利用している場合があります。

 

ドッグフードにおける広告についてこちらの記事で説明しておりますので、良かったら読んでみて下さい。

ドッグフード評価サイトにも『ステマ規制』!当サイトの広告について改めて説明しておきます!

 

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今回紹介するのは原産国がアメリカのHALO(ハロー)ドッグフードについて。

 

ハローはアメリカ本国でも販売されているフードですね。これを日本に輸入し販売している形になります。海外製ドッグフードは原産国でも販売されているもの、海外OEM品の2種類がありますがハローについては前者です。この違いを詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみて下さい。

ドッグフードは3つのタイプに分類される|それらメリット・デメリットの解説

 

ハローは『商品コンセプトがしっかりしている』、そんなイメージがあります。動物の福祉、環境負荷の軽減などオリジネイティブ(origin + native)という考えのもと原料調達を行っている。

 

アメリカのAmazonでも高い評価のレビューがされていますね。

 

 

今回はそんなハローのドッグフードについて製品性能を徹底解説していきます。

 

愛犬の健康に直結するドッグフード。動物栄養学に関して素人が製品評価しても信用できないでしょう。私は大学では動物営業学を専攻。その流れで飼料メーカーに入社し毎日のように飼料の配合設計をしてきた実務経験があります。もちろんペットフード案件にも多数関わっています。なので安心して下さいね。

 

HALO(ハロー)を製造・販売している会社情報とドッグフードのコンセプト

当サイトではドッグフードの評価はあくまでも使用原料や栄養バランスなどから評価しますが、販売している会社やメーカーの情報は知っておくべき。そう考えています。

 

ハローはアメリカの会社となり、創業は1986年、それなりに歴史のある会社です。ペットフードの業界って買収が活発でマース、ネスレなどの大手が小規模なメーカーを買収しまくっています。日本でも人気のあるニュートロもマースに買収されていますよね。

 

ハローは買収されず生き残っている独立系のメーカー。規模としては大手には劣りますが、品質の良いフードを製造しています。このまま頑張って欲しいですね!

 

 

ハローは動物の福祉や環境への負荷軽減を意識しており、例えば鶏肉は一般的な大規模密集型で飼育されてたものではなく、平飼いのチキンを使用。

 

サーモンは養殖物ではなく天然魚を使用。世界的に最も多く養殖されている魚種はサーモンですので、当然ですがドッグフードに使われているものも養殖物である事が多い。これが天然魚ってのは珍しいです。

 

養殖物はどうしても天然魚に比べ脂質が多くなります。高タンパクで低脂質なものが品質の良いドッグフードとされているので栄養面でもこれはメリットがありますね。

 

またもう1つの特徴として生肉だけを使用。ミール系は使用しない。これも徹底しています。当サイトとしてはミール自体は悪とは考えていません。内臓系などもビタミン・ミネラルを考慮すると栄養面でのメリットもある・・・そのように考えています。

 

ただミールは高温での処理によってタンパク質が変性して劣化している。これは事実であり、良質なタンパク質とは言えない。

※高品質なプレミアムドッグフードだとこれを防止するため低温にて乾燥させた肉を使うことがあります。

 

全体的に非常に良いフードを製造・販売しているメーカーだと思いますよ!コンセプトもしっかりしており好感持てます。

 

ではここからは詳しくドッグフードの製品性能を解説していきましょう!

 

ハローの原材料品質・原料表示の情報量について(22点/30点)

当サイトではドッグフードの評価基準として6つの項目を採用し100点満点形式にて評価しています。詳しい評価内容を知りたいという場合はこちらの記事を読んでみて下さい。

ドッグフードランキングサイトが信用できない理由|当サイトが信用されるよう取り組む事

 

※ハローにはいくつかの商品ラインナップがありますが、今回は『平飼いチキン アダルト小粒』を中心に解説していきます。

ハロー平飼いチキン アダルト小粒の使用原料について(12点/15点)

ではまず平飼いチキン アダルト小粒の使用原料について見ていきましょう。

 

原料表示

平飼いチキン正肉、チキンレバー、全卵、エンドウ豆、エン麦、精白麦、エンドウ豆タンパク、濃縮大豆タンパク、鶏脂、亜麻仁(オメガ6脂肪酸・オメガ3脂肪酸源)、エンドウ豆繊維、ナチュラルフレーバー(加工醸造酵母)、バチルス・コアグランス発酵産物(バイオジェニックス)、ブルーベリー、クランベリー、ニンジン、サツマイモ、海洋微細藻類、イヌリン、タウリン、ミックストコフェロール(酸化防止剤)、L-カルニチン、ビタミン類(A、D3、E、B1、B2、B6、B12、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチン)、ミネラル類(カルシウム、リン、ナトリウム、クロライド、カリウム、亜鉛タンパク質キレート、鉄タンパク質キレート、銅タンパク質キレート、マンガンタンパク質キレート、セレン、ヨウ素)

 

ドッグフードの原料表示は使用割合の多いものから記載するルールがあり、最初に記載されているものを『第一原料』と呼びますが、このフードの場合『平飼いチキン生肉』となります。

動物性原料およびタンパク質源について(−3点)

第一原料が動物性タンパク源(肉や魚)というのは品質の良いドッグフードを選ぶ基準の1つとなります。ただ使用割合が多いというのは原料の重い順って事でもある。ハローのフードは水分が多く含まれている生肉しか使っていません。つまり当然ながら重い

 

ドッグフードになった状態だと生肉に含まれる水分の大半は飛びます。つまり見た目より動物性タンパク源の配合割合が少なくなる。こういうデメリットもあります。

 

このフードの栄養成分については後で紹介しますが、タンパク質は27%。それなりに高い設計です。生肉だけだとこの数値にはならない。なのでエンドウ豆タンパク、濃縮大豆タンパクを使用してタンパク補正を行っている。そんな配合設計です。

 

ここが評価が難しい所ですね。犬にとって良質なタンパク質はやはり肉や魚などの動物性タンパク源となります。アミノ酸バランスが優れているので。濃縮大豆タンパクはその名の通り大豆に含まれるタンパク質を濃縮させたもの。成分値のタンパク質の多くは大豆由来になっているはずです。

 

コンセプトが生肉のみ使用なのでここはマイナス評価するべきか悩みますが・・・やはり少しマイナス評価しておきます。−3点

 

植物性原料について

植物性原料としてエンドウ豆、エン麦、精白麦が使用されています。ハローのドッグフードって『グレインフリー』もしくは『小麦グルテンフリー 』です。

 

平飼いチキン アダルト小粒については『小麦グルテンフリー 』となります。

 

エン麦は別名オーツ麦とも呼ばれますが、これには小麦グルテンが含まれていません。精白麦は小麦じゃないの??って勘違いしそうになりますが、アメリカでの表示は『Pearl barley』と表示されています。和訳するとパール大麦。つまり繊維状の外皮を除去した大麦ですね。分かりにくいですが小麦じゃありません。

 

小麦アレルギーでも大丈夫ですね!

 

当サイトはグレインフリー・小麦グルテンフリーについて使用原料として評価を上げる事はしていません。アレルギーは何にでもなる可能性があるからです。重要なのは原材料をしっかり見て、愛犬に与えているフードに何が入っているか把握する事が重要です。

※アレルギー対策については『安全面への取り組み』の項目で評価しています。

 

脂質源について

 

脂質源として鶏脂、亜麻仁を使用。亜麻仁には犬にとって必須脂肪酸であるオメガ3系が含まれているのでドッグフードの脂質源としては定番の原料ですね。ただ植物性のオメガ3は犬の体内でEPA→DHAに変換する工程が必要となります。要するに犬にとって利用率が低い

 

欲を言えばサーモンオイルなどDHA・EPAが豊富に含まれているオメガ3系の方が良いです。ただこのフードには後で説明しますが『海洋微細藻類』が配合されており、これにはEPA・DHAが含まれているのでそこを意識したものだと思われます。

 

その他原料について

その他原料として分かりにくいものを説明しておきます。

 

ナチュラルフレーバー(加工醸造酵母)ですが、ちょっと分かりにくい表記ですが、酵母とは糖をアルコールと炭酸ガスに分解する微生物の事ですが、犬の必須アミノ酸を多く含んでおり、整腸作用にも効果がある事から品質の良いドッグフードにはよく使われています。ビール酵母などが一般的ですね。

 

アメリカのものなので翻訳の関係でイマイチよくわからない表示になっていますが、酵母の種類によって風味が変わりますのでフレーバーと表現されているのかな??と予想しています。

 

バチルス・コアグランス発酵産物(バイオジェニックス)について。これは乳酸菌の一種でドックフードの場合『有胞子性乳酸菌』と表示されている場合もあり、便の状態を良くする効果があると言われています。

 

ちなみに『バイオジェニックス』とは腸内フローラを介することなく、直接生体に作用するもの。

 

よく似た言葉で『プロバイオティクス』がありますが、これは生菌として摂取し、腸内フローラのバランスを改善するもの。

 

直接作用するか間接的に作用するかの違いですね!

 

あとは『海洋微細藻類』ですが、これはEPA・DHAなどオメガ3脂肪酸供給源かと思われます。ドッグフードではEPA・DHAの供給源としてサーモンオイルを利用するのが一般的ですが、ハローって環境負荷の低減を意識しているので魚資源からより藻類由来のものを使用しているのかな?と予想。

 

イヌリンは植物性の多糖類の一種。食物繊維源ですね。

 

タウリン自体は犬の体内で合成できるので必須アミノ酸ではありませんが、最近の研究だとタウリンの不足が心臓病への影響があると指摘されています。魚主体のものだと原料にタウリンが多く含まれているので心配する必要ありませんが、肉主体のものはあった方が安心。ここは評価できるポイント。

 

あとはビタミン・ミネラルの不足しているものを添加している。

 

その他の部分としては肉系ドッグフードで苦手とするオメガ3系脂肪酸の不足を海洋微細藻類を配合する工夫を行っている。腸内環境についても考慮されており、考えられた内容と言えますね。悪くないです!

 

ハロー平飼いチキン アダルト小粒の原料表示の情報量について(10点/15点)

ドッグフードの原料表示は多いものから順に記載するルールがありますが、各原料が何%配合されいるかの割合までは記載する義務はありません。実際にプレミアムドッグフードとして販売されている多くのドッグフードも%表示まではしていません。

 

ではハローの原料表示をもう一度見てみましょう。

 

原料表示

平飼いチキン正肉、チキンレバー、全卵、エンドウ豆、エン麦、精白麦、エンドウ豆タンパク、濃縮大豆タンパク、鶏脂、亜麻仁(オメガ6脂肪酸・オメガ3脂肪酸源)、エンドウ豆繊維、ナチュラルフレーバー(加工醸造酵母)、バチルス・コアグランス発酵産物(バイオジェニックス)、ブルーベリー、クランベリー、ニンジン、サツマイモ、海洋微細藻類、イヌリン、タウリン、ミックストコフェロール(酸化防止剤)、L-カルニチン、ビタミン類(A、D3、E、B1、B2、B6、B12、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチン)、ミネラル類(カルシウム、リン、ナトリウム、クロライド、カリウム、亜鉛タンパク質キレート、鉄タンパク質キレート、銅タンパク質キレート、マンガンタンパク質キレート、セレン、ヨウ素)

 

何が何%入っているか分かりませんよね?特にハローについては濃縮大豆タンパクを使用しているので、動物性由来のタンパク質がどの程度あるかに疑問がある。ここは開示して欲しかったですね。

 

※当サイトでランキング記事作っているのですが、%表示しているフードって総合点90点以上の文句が付けにくい超高品質なフードばかりです。

ドッグフードおすすめランキング表|6項目で公平な評価をしています

 

当サイトでは%表示はしていないが、その他必要な事は記載している場合15点満点中10点で評価しています。なのでハローも10点評価とします。

 

ハローの栄養成分値・バランス(20点/20点)

保証成分値

たんぱく質:27.0%以上、脂肪:17.0%以上、粗繊維:5.0%以下、灰分:7.6%以下、水分:10.0%以下

オメガ6脂肪酸:3.7%以上 オメガ3脂肪酸:0.9%以上

376kcal/100g

 

栄養成分値については特に問題ありません。基本的にドッグフードの栄養成分って何が正解ってのはありません。高タンパクだから良いって訳でもないし、脂肪分が高いからと言って悪いとも言えない。愛犬に合っているかどうかが重要です。

 

当サイトでは突出してカロリーが高い。脂肪酸バランスが悪い。そのような場合は減点していますが、これについては大丈夫。十分評価できる内容と言えます。

 

ハローは安全への取り組みを行なっているか(18点/20点)

当サイトでは安全への取組について①アレルギーの対策、②安全性に関わる認証制度など取得しているか、この2点を特に重要視しています。

 

まずアレルギーに関してですが、ハローは全ての商品ラインナップがグレインフリーもしくは小麦グルテンフリーとなります。

 

グレインフリーだからアレルギー安心、って訳じゃありませんが全ての商品が小麦不使用。これは飼い主目線としては分かりやすいので一定の評価はしても良いかと思います。小麦アレルギー自体は多いと言えば多いですからね。

 

アレルギーについて詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみて下さい。

アレルギーに対策に|新奇タンパク質を使用したオススメドッグフード一覧

 

次に安全性に関わる認証制度について。これは公式サイトを見る限り特に記載はありません。アメリカのサイトも見ましたがなさそうですね。−2点

 

他のドッグフードで同条件の場合、若干のマイナスをして18点評価としていますので同じ点数にしておきます。

 

ハローは人工の酸化防止剤・着色料を使用していないか(10点/10点)

これについては問題ないですね。この価格帯のものだとまず人工の酸化防止剤や着色料は使われていない。

 

ハローのコンセプトの1つに『キッチン・グレード・レシピ』というものがあります。これは人がキッチンで使用するものと同じ原料を使用する。こんな意味です。

 

使用原料の安全性については徹底されています。

 

ハローの製造方法について(5点/10点)

当サイトではドッグフードをどのように製造しているか?これについても重要視しています。

 

一般的にドッグフードってエクストルーダーという機械で作られていますが、ハローも同じくエクストルーダー での製造です。

 

エクストルーダーで製造している場合は基礎点として5点。その他、何か工夫した工程がある。または公式サイトで製造方法についてしっかり情報公開しているなどがあれば加点していますが、公式サイトにはそのような記載はなく基礎点の5点評価としています。

 

ハローはスペックに見合った価格であるか?2点/10点

最後に価格について。当サイトでは単純な価格ではなく、スペックに見合った価格なのか?これを考慮して採点しています。

 

公式サイトに価格記載がなかったので価格についてはAmazonの価格を紹介しますね。『平飼いチキン アダルト小粒』のAmazon価格は1.8kg包装で5,500円。kg単価だと3,055円/kg。


 

正直・・・高いです。このスペックでkg単価3,000越えは高すぎる。

 

使用原料へのこだわりは十二分に感じられますが、コスト面ではオススメしにくい内容となっています。

 

例えばですね・・・ネットで広告されまくっているモグワンというフードがあります。あれ定期購入する必要がありますが、MAXまで割引させると1,936円/kgまで安くなるんですよ。肝心の中身はというと・・・かなり良い。

 

モグワンは定期購入の誘導がうっとおしいですが、それを除けば良いフードです・・・笑

あのモグワンを当サイトが評価するとこうなる!なぜ売れているか徹底解説

 

モグワンって『平飼いチキン アダルト小粒』と同じタンパク質27%設計ですからね。めちゃくちゃ高タンパクの尖った配合設計で3,000円超えは理解できますが、このスペックならコスパ悪すぎますね。

 

当サイトの価格に関する評価は2点とします。

 

ハローの当サイト総合的な評価77点!内容は良いが高すぎる

さて、総合的な評価ですが・・・当サイトとしては77点評価。

 

何というかコンセプトが強すぎる。それが足を引っ張っている。そんな印象です。ハローって動物の福祉や環境に対しての取り組み。そういう面では本気のメーカーです。

 

 

そうなると使用原料が割高になるため最終製品も高くなる。こんな感じでしょうね。ハローの取り組みに共感できる場合は良いですが・・・

 

面白いのがハローって『ヴィーガン』のドッグフード販売しているんですよ。つまり肉・魚フリーのドッグフードです。普通こんなの販売しようと思わないですよね??笑

 

ちなみに価格はチキンのものと同じ1.8kg包装で5,500円です。

 


こういうフードが出てくるのも動物の福祉を意識しているからでしょうね。

 

面白いフードだとは思います。コンセプトがしっかりしているフードは個人的には好きです。ただそのコンセプトにやや癖があって強すぎる。そのためオススメしにくい。当サイトとしてはこのような評価となりました。

 

ではハローについてはこのくらいで。

 

ちなみにハローですが、当サイトのコメント欄でリクエストを頂いたので記事書きました。お時間頂きますが、気になるフードがあればぜひコメント欄に記入して下さい。優先して記事書きますので。

 

 

 

当サイトでは主にドライフードに関する記事を書いていますが、こちら1記事だけオヤツに関しての記事書きました。

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