今回紹はCARNA4というカナダのドッグフードを紹介していきます。
よくドッグフードで一番良いものって何ですか?と聞かれる事がありますが、これは正しい答えはない。当サイトではそう考えています。ライフステージ、性格、犬種、飼育環境など様々な要因があり、一番良いフードなんてものは紹介できない。
結局のところ飼い主さんが愛犬の事を考えて選んだフードがベストフード
なんですが、、、ドッグフードオタクと呼ばれている私があえて1番良いものを答えるとなると、今回紹介するCARNA4と答えるかもしれない。
というのもCARNA4って一般的なドッグフードと全く違います。手作りフードに限りなく近いフードです。
過去に国産の『ドッグフード工房』というフードを紹介しましたが、あれとコンセプト的にはほぼ同じ。どんなコンセプトかというと『完全無添加』ですね。必要な栄養素は自然の食材からのみ摂取するという考え方。
無添加のフードって色々とあるじゃないか?と思った方は広告に騙されています(笑)
あれらは人工の酸化防止剤・着色料などが無添加なだけであって、ビタミンやミネラルは普通に人工のものを添加しています。
ドッグフード工房も悪くないのですが、残念ながらスペックとしてはCARNA4の方が圧倒的に高い。
CARNA4はタンパク値や脂質など一般成分、ビタミン・ミネラルは当然の事、腸内環境を整える善玉菌や酵素の数値まで全て公式サイトで公開しており、その数値はAAFCOの基準とか余裕でクリアしています。一切の人工物なしで。
価格も高いのでオススメはしにくいですが、とんでもないフードですよ。
ちなみにそんなフードがなぜ日本だと有名じゃないか?理由は簡単で広告案件・・・つまりアフィリエイト案件がないからです。アフィリエイトって言葉を知らない方はこちらの記事を読んでみて下さい。
→ドッグフードランキングサイトが信用できない理由|当サイトが信用されるよう取り組む事
日本じゃ有名ではないけど、海外だと超高評価されています。興味がある方はYouTubeとかで見て下さい。この動画とか面白いですよ。ちょっと翻訳が変ですが雰囲気はわかると思います。海外ドッグフードガチオタクが投稿している45万回も再生されてる動画。
前半はふざけていますが、後半は勉強になる事も多いので見る価値あります。
ちょっと前置きが長くなりましが、今回はそんなCARNA4について製品性能を徹底解説していきます。
愛犬の健康に直結するドッグフード。動物栄養学に関して素人が製品評価しても信用できないでしょう。私は大学では動物営業学を専攻。その流れで飼料メーカーに入社し毎日のように飼料の配合設計をしてきた実務経験があります。もちろんペットフード案件にも多数関わっています。なので安心して下さいね。
CARNA4(カーナ4)を製造している会社情報|なぜカーナ4が凄いのかを解説
当サイトではドッグフードの評価はあくまでも使用原料や栄養バランスなどから評価しますが、販売している会社やメーカーの情報は知っておくべき。そう考えています。
カーナ4はカナダのメーカーとなりますが、小規模の独立系メーカーです。わかりやすく言えば家族経営みたいな会社ですね。
カーナ4というフードが生まれた背景として、犬の食べるものは生食や手作りフードが理想ではあるが、それらは手間がかかる。ドッグフードでそれに代わる品質の良いものを提供したい。そんな考えからカーナ4は誕生しています。
なので当然ですが、使用する肉類は人間が食べるものと同じもの。よくドッグフードで使われているミール系などは一切使用されていませんし、当たり前のように使われているビタミン・ミネラルのプレミックスさえ使用していない。
つまり本当の意味での無添加って事です。家で作る手作りフードとほぼ一緒です。
プレミックスとは?
プレミックスというのはビタミンやミネラルなどで、ドッグフードに必要なものをあらかじめ配合して混ぜ合わせたもの。プレミックスメーカーによって製造・販売されています。
要するにドッグフードってビタミンAと添加する、ってなるとビタミンAだけを単体で添加するのではなく、既に色々と混ぜ合わせた『プレミックス』というものを使用している、って事です。もちろん中身は人工的に合成されたものとなります。
そして驚くべき事はAAFCOの基準を大幅に上回っているという事。多くのドッグフードはAAFCOの基準を満たして総合栄養食として販売されています。でも実はAAFCOの基準を満たすのって簡単なんですよ。だって格安ドッグフードでも総合栄養食としては販売されているでしょ?
『AAFCOの基準を満たし総合栄養食』、これは品質が良い事を保証する訳ではなく、最低限の栄養素がある。その程度に思っておいた方が良いですよ!
総合栄養食について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみて下さい
なぜAAFCOの基準を満たすのが簡単なのか?それは不足しているものはビタミン・ミネラルのプレミックスを使用しているため。プレミックスなしだと恐ろしく難易度が上がります。
カーナ4は自然由来のものでAAFCOの基準を大幅に上回っています。それを可能にしているのが『有機発芽種子』です。
(カーナ4で使用している発芽種子は米国農務省(USDA)のオーガニック認証を受けたものを使用)
植物の種ってデンプンやタンパク質、脂質などが蓄積されていますが、発芽する時にそれらが分解されるのでこの瞬間が最も栄養素が豊富。ビタミン類も種の状態ではなかったものが合成されます。
人間の健康食品として注目されている『スプラウト』ってのがあるじゃないですか?日本語でいうと発芽野菜です。これと同じです。(かいわれ大根や豆苗など)
発芽種子の方が成長しきった野菜よりはるかに多くの栄養素を含みます。これをドッグフードの原料として活用しているって事ですね!
また発芽種子に含まれる酵素もうまく利用しています。例としてデンプンはアミラーゼによって分解されますが、犬の唾液には人間と違いアミラーゼは含まれていません。なのでデンプンの消化は苦手。
発芽種子に含まれる酵素類もドッグフードに取り込んでいるので消化吸収を助ける作用もあります。
ちなみに酵素って熱に弱いので一般的なドッグフードの製造方法(エクストルーダーによる製造)だと死滅します。カーナ4ではエクストルーダーを使用せず、オーブンベイクド製法によって低温調理されているので酵素が残っています。
いくらオーブンベイクドでも熱は発生する。酵素はさすがに無理だろ・・・って思っていましたが、調べてみると発芽種子など自然に含まれる酵素って案外熱に強いみたいです。もちろん調理時間・温度調整のノウハウがあっての事でしょうけどね。
実際にカーナ4では酵素類の分析値を公式サイトにて公開しています。公式サイトのは英文なので和訳しておきました。
酵素 | CARNA4アヒル | CARNA4チキン | CARNA4魚 | AAFCO基準値 |
リパーゼ | 449,000LU | 450,200LU | 450,000LU | なし |
アミラーゼ | 37,400DU | 30,100DU | 31,000DU | なし |
セルラーゼ | 474,000CU | 467,800CU | 470,000CU | なし |
プロテアーゼ | 17,300PU | 12,450PU | 14,000PU | なし |
※AAFCOには酵素の基準はありません。酵素の基準なんてあったらほとんどのドッグフードは基準クリアできなくなります。酵素の単位はちょっと難しく、詳しく説明すると長くなるので割愛しますね。酵素がしっかり残っているとわかれば大丈夫です!
さらに凄いのがプロバイオティクスとプレバイオティクスの効果ですね。これも有機発芽種子由来のものが働いています。
用語
プロバイオティクス:腸内フローラのバランスを改善することにより人に有益な作用をもたらす生きた微生物。ドッグフードだと乳酸菌などの善玉菌
プレバイオティクス:大腸内の特定の細菌の増殖および活性を選択的に変化させることより、宿主に有利な影響を与え、宿主の健康を改善する難消化性食品成分。ドッグフードだとオリゴ糖など
最近のドッグフードだと腸内環境を改善のためプロバイオティクス、プレバイオティクスを意識しているものも多いですが、例えば『乳酸菌』って原料表示に記載されていても何の乳酸菌?そしてどれだけ入っているの??ってなりますよね。
カーナ4はこれについても全て分析値公開しています。
他にも発芽種子には自然由来の抗酸化物質が多く含まれるため、フードの酸化を防ぐ、これなんかも利点ですね。
なんか凄いと思いませんか??笑
そう、凄いんですよ。小規模メーカーが品質のみ考えて作ったらこうなった。って感じのフードです。
ちなみに日本での正規代理店は株式会社レシアンという和歌山の会社になります。カーナ4以外のブランドは『Brit』『ブラックウッド』を扱っています。どちらも良いフードです。
ではここからは実際の原料表示を見ながら製品性能をチェックしていきましょう!!
CARNA4(カーナ4)の原材料品質・原料表示の情報量について(30点/30点)
当サイトではドッグフードの評価基準として6つの項目を採用し100点満点形式にて評価しています。詳しい評価内容を知りたいという場合はこちらの記事を読んでみて下さい。
→ドッグフードランキングサイトが信用できない理由|当サイトが信用されるよう取り組む事
カーナ4には『ラム』『ヤギ』『シカ』『魚』『チキン』『ダック』の商品ラインナップがあります。ただ日本で購入できるのはおそらく『魚』『チキン』『ダック』の3種類のみ。今回はチキンを中心に解説していきます。
カーナ4 チキンの使用原料について(15点/15点)
ではまず使用している原料について。
原料表示
チキン(Fresh chicken)、チキンレバー、鶏卵、有機大麦の発芽種子、サーモン、サツマイモ、玄米、有機発芽亜麻仁、有機発芽レンズ豆、有機発芽エンドウ豆、ポテトスターチ、リンゴ、ニンジン、海塩、昆布
これだけです!ビタミン・ミネラルのプレミックスがないので原料表示が短くなります。凄いですよね。
では細かく使用原料を見ていきましょう。※発芽種子については先ほど説明しているので割愛します。
動物性原料およびタンパク質源について
ドッグフードの原料表示は使用割合の多いものから記載するルールがあり、最初に記載されているものを『第一原料』と呼びますが、このフードの場合『チキン』となります。フレッシュチキンと記載されているので生肉ですね。
チキンの生肉とレバー、そして卵が主な動物性タンパク源。あとはサーモンも配合されていますが、これはタンパク質源というよりは犬にとっての必須脂肪酸であるオメガ3(EPA・DEA)の供給源だと思われます。
植物性のタンパク質源としてはカーナ4の大きな特徴である発芽種子類と玄米がタンパク質源となります。
後で栄養成分については詳しく解説しますが、このフードのタンパク値は29%なんですよ。結構高い。生肉使っているフードってドッグフードに加工された時に水分が飛ぶので、実質の原料使用割合としては少なくなるって事が多いのですが、29%という数値ならかなり多くの動物性原料を使用していると予想できます。
脂質源について
普通ドッグフードって〇〇オイルとかを配合するじゃないですか・・・カーナ4にはそれがない。これ凄いですよね。油についても人が精製したものではなく、自然由来のものから、って考えなんだと思います。
じゃあ脂質が少ないのか?というとそうでもない。このフードの成分値は粗脂肪15%と普通にある。動物性原料と発芽種子からしっかり脂肪分も得ています。これは凄い。
あとこれは栄養バランスの項目で詳しく説明しますが、カーナ4はオメガ3脂肪酸についてかなり考えられています。有機発芽亜麻仁とサーモンがオメガ3脂肪酸の供給源ですね。チキン・レバーはリノール酸(オメガ6)の供給源となっています。
その他原料について
その他の原料として
・ポテトスターチ
これは主に炭水化物源として配合されています。日本語で言うと馬鈴薯デンプンです。
・リンゴ
リンゴにはペクチンという水溶性食物繊維が含まれている、ポリフェノールの抗酸化作用が期待できると犬にとっては中々良い食材。ドッグフードに使われている事が多い原料です。
・ニンジン
βカロテンが含まれているほか、カリウムや食物繊維豊富。ちなみにβカロテンは犬の体内でビタミンAに変換されます。
・海塩
犬にとって塩分は多少必要です。ほとんどのフードには塩化ナトリウムとして添加されていますが、これは精製されたものなので自然由来の海塩を使っているのかと思われます。ちなみに海水から作った塩には塩化カルシウム、塩化マグネシウム、塩化カリウムなどのミネラル分も含みます。
・昆布
昆布はミネラル分を多く含み、あのネバネバ成分(フコダイン)は免疫力を向上、抗酸化作用もあります。
使用原料全体の印象としては・・・発芽種子すごいなって感じですね!タンパク質、脂質、ビタミン・ミネラル、これらの不足するであろう部分を発芽種子がうまく補っています。
もちろん当サイトの評価としては満点評価です。
カーナ4 チキンの原料表示の情報量について(15点/15点)
ドッグフードの原料表示は多いものから順に記載するルールがありますが、各原料が何%配合されいるかの割合までは記載する義務はありません。実際にプレミアムドッグフードとして販売されている多くのドッグフードも%表示まではしていません。
もうカーナ4の原料表示を見ると・・・
原料表示
チキン(Fresh chicken)、チキンレバー、鶏卵、有機大麦の発芽種子、サーモン、サツマイモ、玄米、有機発芽亜麻仁、有機発芽レンズ豆、有機発芽エンドウ豆、ポテトスターチ、リンゴ、ニンジン、海塩、昆布
これだとチキンが何%配合されているかわかりませんよね?当サイトでは必要最低限な情報しか記載されていない場合、10点/15点で評価をしていますが、カーナ4については公式サイトで分析値全て公開しています。
しかも今まで見た中で一番分析項目が多い!これは実際に見ていただいた方が良いかと思うのでリンク貼っておきます。カナダのサイトなので英語になりますが、Googleの翻訳機能使えばだいたいわかると思います。
ここまで詳細な分析値を公開しているのであれば割合表示していないとか関係ないですね・・・笑
素直に満点評価しておきます。
CARNA4(カーナ4)チキンの栄養成分値・バランス(20点/20点)
次に栄養成分について
保証成分
粗たんぱく質:29%以上、粗脂質:15%以上、粗繊維:4%以下、水分:10%以下、粗灰分:4.8%以下
オメガ6脂肪酸:3.6%以上 オメガ3脂肪酸:1.1%以上
430kcal/100g
国産で似たようなコンセプトのフードで『ドッグフード工房』ってのがあるのですが、これはスペック非常に低いんですよ。完全無添加にするため無理をしたって印象を受けます。
→ドッグフード工房を徹底評価!国産で本当の無添加フードはこれだ!
カーナ4に関しては健康で活発なワンコでも十分なスペックです。これが凄いですね。公式サイトの分析値見てもAAFCOの基準を大幅に上回っておりますし、驚くべきは脂肪酸のバランスが良い。
ドッグフードって犬にとって必須脂肪酸であるオメガ6とオメガ3のバランスが非常に重要となります。オメガ6(主にリノール酸)に関しては供給不足になる事ってまずありませんが、オメガ3は配合設計を工夫しないと間違いなく不足します。
カーナ4の使用原料を見たときに思ったのが、オメガ3はあるかもしれないが、亜麻仁由来だからな・・・って感じたんですよね。亜麻仁って植物性原料でオメガ3を豊富に含むのでドッグフードは定番の原料になっています。
ただし亜麻仁に含まれるオメガ3脂肪酸はα-リノレン酸で、これは犬の体内でEPA→DEAと変換する必要があり、全てを変換できる訳でもないので利用率が低いという弱点があります。
つまり成分表でオメガ3の数値が記載されていると言っても安心はできないって事です。
ちなみに高品質なドッグフードだとサーモンオイルなど魚系オイルを添加しているのはこれが理由。魚系のオイルにはEPA・DHAが豊富に含まれており、これは犬が利用しやすいオメガ3脂肪酸です。
カーナ4チキンの表示では『オメガ3脂肪酸:1.1%以上』って記載されているけど、そのほとんどがα-リノレン酸じゃないのか??って疑った訳ですよ。
カーナ4は公式サイトで全ての成分分析値を公開しているので、ここを検証してみると・・・
DHA & EPA=1.05%なんですよ。つまりフードに含まれるオメガ3脂肪酸は犬にとって理想的なDHA と EPAである。
ここが凄い、というか、どうしてこうなるのか分からない・・・笑
ここは予想なのですが、使用原料にサーモンが入っていますけど、調べてみるとアトランティックサーモンなんですよ。スーパーで刺身で売っているやつです。和名だとタイセイヨウサケと言います。
生食用で使われているサーモンって『トラウトサーモン』か『アトランティックサーモン』、この2種類が多いのですが、アトランティックサーモンの方が脂質多いんですよ。スーパーに買い物行く時は意識してみて下さい。濃い味好きならアトランティックサーモンがオススメ。
EPA・DHAを確保するためサーモンについても工夫している気がする。じゃないとこの配合内容でこんなに高い数値にならない。もしかしたら脂質の多い腹の部分を使用しているとか何か秘密がある気がします。
栄養バランスの評価としてはもちろん満点評価です。
CARNA4(カーナ4)は安全への取り組みを行なっているか(20点/20点)
当サイトでは安全への取組について①アレルギーの対策、②安全性に関わる認証制度など取得しているか、この2点を特に重要視しています。
まずアレルギーについてですが、ここでも発芽種子が活躍してくれます。
今回紹介している『チキン』には大麦発芽種子が配合されています。小麦に含まれるタンパク質のグルテンはアレルギーの傾向が高いと知られていますが、これに関しては大麦です。グルテンは含まれていません。
ただ大麦に含まれるタンパク質の「グルテリン」と「ホルデイン」はグルテンと構造がよく似ていますので、稀に小麦アレルギーの場合、大麦でもアレルギーを発症する場合があります。これを専門用語で交差抗原性と言います。
小麦アレルギーの場合は大麦もできれば避けておきたいのですが、そうすると選べるフードが大幅に少なくなります。
ただカーナ4に使われているのは『発芽種子』なので実の部分とは違う。発芽する時の酵素の働きによってタンパク質が分解されてアミノ酸になる。つまりアレルギーの原因となる可能性が限りなく低くくなります。
穀物全般が苦手、って場合は試してみる価値ありますね。
ちなみに今回紹介している『チキン』は玄米入っているのでグレインフリーではありませんが、『魚』と『ダック』に関してはグレインフリーです。
このように原料的な特性からアレルギーに関しては考慮されていると判断しても良いかと思います。
次に安全性に関わる認証制度について、外部認証という意味ではこれといった認証を取得していません。
ただカーナ4は外部機関からの監査も受けており、さらに製造した各バッチは外部の研究機関によってサルモネラ菌や大腸菌、重金属、カビなど15項目の検査を行い、安全性が確認されたもののみ出荷されています。
栄養成分値についても保証成分を満たしているかチェックされており、安全性に関する取り組みは十分されていると判断して良いでしょう。
CARNA4(カーナ4)は人工の酸化防止剤・着色料を使用していないか(10点/10点)
これは全く問題ないですね。
人工のものは一切添加しないスタイルですので問題ありません。
酸化防止剤がなくて大丈夫か?と不安になりますが、これに関しては発芽種子をはじめとした自然由来の抗酸化物質によって保護されている。製造方法も酸化しにくい製造方法ですので心配しなくて良いでしょう。
CARNA4(カーナ4)の製造方法について(10点/10点)
当サイトではドッグフードをどのように製造しているか?これについても重要視しています。
ほとんどのドッグフードってエクストルーダーという機械で製造されていますが、カーナ4はエクストルーダーに否定的。高温・高圧によって栄養素が劣化、そして油の酸化がしやすくなるってのが理由ですね。
確かにこれは正しい。エクストルーダーはデンプン質がアルファ化して消化吸収されやすい、ってメリットもありますがこれらデメリットもあります。
カーナ4は発芽種子を原料に使用しているので、酵素の働きによって原料時点で消化されやすいものになっている。エクストルーダーを使うメリットがなく、栄養素が劣化しにくいオーブンベイクド製法(4分間の短い時間で焼き上げ、長い時間をかけて自然乾燥)を採用しています。
サルモネラ菌など病原菌は死滅する温度にしつつ、酵素類、プロバイオティクスが生存するってのは凄い事です。
ただ生産性も悪く、手間がかかっているのでお値段は高くなりますね。
一般的なエクストルーダーの製造方法がどんなものか知りたいって方はこちらの記事を読んでみて下さい。どうやってドッグフードが製造されているのかよく分かると思います。
→国産ドッグフードは『OEM×広告』で信用できない!その理由を『実例』付きで解説
CARNA4(カーナ4)はスペックに見合った価格であるか?8点/10点
最後に価格について。当サイトでは単純な価格ではなく、スペックに見合った価格なのか?これを考慮して採点しています。
今まで品質について絶賛してきましたが、価格についてはどうなのか・・・ここは正規代理店レシアンの販売価格を紹介しておきましょう。
税込単価 | 袋価格(1.36kg包装) | kg単価 |
CARNA4 オリジナル チキン | 5,390円 | 3,963円/kg |
CARNA4 グレインフリー ダック | 6,270円 | 4,610円/kg |
CARNA4 グレインフリー フィッシュ | 4,950円 | 3,639円/kg |
ちなみに送料は600円必要。5,500円(税込)で無料になります。
送料加えるとどれも4,000円/kg超えてきます。高いですよね・・・笑
ただこの価格は理解はできます。そうなっても仕方ない。製品性能に対して妥当な価格かといえば適正価格であると思います。ただやはりオススメできる価格帯を遥かに超えている。当サイトの価格の評価としては8点/10点とします。
ちなみにもし買うなら楽天、もしくはYahooショッピングの方が良いです。値段一緒で送料無料。あとポイント付くので。Amazonは売っていませんでした。
CARNA4(カーナ4)の総合点は98点!価格の高さがネックだが納得できる品質ではある
カーナ4の総合的な評価ですが98点とかなりの高評価になりました。価格はやっぱり高くなりますが、納得できる品質と安全性。でもオススメはしません。高すぎる・・・笑
評価点としては高くなりますが、ここまでのものを使う必要があるのか?って問題ですよね。
ただ稀にですが、何かしらの添加物にアレルギーがあるケースもありますので、そんな場合は検討する価値ありです。一切添加物使っていないので。
では今回はこの辺で。こちらに当サイトで評価したドッグフードで総合点が高い順に並べたランキング表を作成しています。ドッグフード選ぶに悩んだらこちらも参考にしてみて下さい。
→ドッグフードおすすめランキング表|6項目で公平な評価をしています