ドッグフード評価記事

純国産の春夏秋冬というドッグフードを評価!ツッコミどころが満載でした

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ドッグフードにおける広告についてこちらの記事で説明しておりますので、良かったら読んでみて下さい。

ドッグフード評価サイトにも『ステマ規制』!当サイトの広告について改めて説明しておきます!

 

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何気なくSNSを眺めてたら『話題になっている国産フードを取り寄せてみた』的な投稿を見かけました。

 

『んん?話題になっているの??ドッグフードオタクの私知らんけど!!』とか思いながら悔しいのでどんなフードなのか調べてみました。青い森工房という青森の会社が販売している『春夏秋冬』ってドッグフード。

 

特徴的なのは季節に応じて使用原料が異なっており、冬なら冬レシピ、って感じで4種類あるみたいです。なかなか面白いですよね。ちなみにこちらが公式YouTubeでの紹介動画↓↓

 

 

原材料は純国産、ビタミン添加もなしで完全無添加と言えるフード。冬レシピにはドッグフードの原料としては珍しいスルメイカなんかが配合されており、独自性も高い。

 

(基本的にドッグフードってビタミン・ミネラルは添加されています。無添加といっても合成着色料や人工酸化防止剤が無添加なだけであって、ビタミン、ミネラルについては人工のものを添加している。

 

なのですが・・・このフードは色々とツッコミどころが多い。根本的に間違っている部分がある。では解説していきます。

 

春夏秋冬ドッグフードはAAFCOではなくNRCの考えに共感しているらしいが、根本的に間違っている点がある

ちょっとこの図を見て下さい。これは春夏秋冬ドッグフード公式サイトにある図です。

 

日本だと多くのドッグフードはAAFCO(米国飼料検査官協会)の基準を採用して総合栄養食として販売されています。ヨーロッパ系のフードならFEDIAF(欧州ペットフード工業会連合)の場合もありますが、このどちらかの基準が使われる事が多い。

 

でも実はそれ以外にも基準となるものはあって、それが春夏秋冬の採用しているNRC(米国学術研究会議)です。

 

春夏秋冬によるとNRCはタンパク質の『質』についても言及している。消化率の高い高品質なタンパク質であればAAFCOほどタンパク値が高くなくても良い、みたいな理論なんですけど・・・まあそれは良いとして・・・

 

そもそもAAFCOのタンパク値20.6%もNRCの10%もこれどちらも『乾物重量』の数値です。つまり水がない状態で何%あるか?って事。

 

冬レシピが15.3%のタンパク質があってAAFCOの基準には満たないけど、NRCの基準はクリアしており、高品質な動物性タンパク源使用しているから問題ないよ!的な意見ですが、では冬レシピの内容を見てみましょう。

 

春夏秋冬 冬レシピ 国産 2,040円/500g(税込)
【原材料表示】

魚(タラ/青森県海域・ホタテ/陸奥湾・マグロ/大間・サケ/北三陸海域・イワシ/八戸・スルメイカ/八戸)玄米(品種:つがるロマン/青森県全域)りんご(青森県全域)ブロッコリー(弘前)ごぼう(三沢)山芋(五戸)にんじん(おいらせ)昆布(大間)フリーズドライひきわり納豆(使用大豆:青森県)寒天(国産)ホタテ焼成パウダー(陸奥湾)

【保証成分】

粗タンパク質15.3% 粗脂質3.3% 水分8.4%  粗灰分2.7% 粗繊維0.9%

 

エネルギー325㎉(100gあたり)

 

 

はい、このタンパク質15.3%は普通に水分がある状態での数値です。これをAAFCOとかNRCの乾物重量と比較するのは根本的に間違っています

 

ではこれを乾物重量に計算してみましょう。ちなみに公式はこちら

 

(表示上のタンパク値)÷ (100−表示上の水分値)× 100=乾物重量

 

つまり(15.3)÷ (100−8.4)× 100=16.7%

 

比較するならこの数値が正解。

 

ドッグフードに含まれる水分値って製品によってバラバラじゃないですか?なので正確な比較をする場合って乾物重量に計算してから比較する必要があります。今回は低水分のフードなのでそこまで数値変わりませんでしたが、これがウェットフードになると大幅に数値変わります。

 

これ勘違いしている人多いので注意して下さいね。

 

どっちにしろAAFCOの基準は満たせていませんが、そういう問題ではなく販売者の公式サイト上でこれを理解出来ていないってのが問題ですね。

 

おまけにこの青い森工房ってペットカウンセリングとかやっているんですよ。有料で。初回60分で5,000円!2回目以降4,000円!んーどうなんでしょう。

 

わたし無料でやりますので、ドッグフードについてなんか悩みがあるならメッセージ下さい!!

 

問い合わせ窓口

Instagram:https://www.instagram.com/wanko.blog/

ブログお問い合わせ:https://dogfood-bhg.com/contact/

 

春夏秋冬ドッグフードは手作りフードのベースとして推奨しているようだが、逆に難しくないか?

総合栄養食表記ではなく『一般食』のものだとたまにありますが、トッピング前提みたいな売り方しているフード。この春夏秋冬もそうですね。公式サイトをみるとオイルの添加を推奨していました。

 

でね、これ普通の飼い主さんだと『オイルどれだけ添加すりゃ良いの??』ってなりません??

 

栄養学の知識があったとしても先ほど栄養成分値を紹介しましたが、あの程度の情報しか開示されていない訳ですよ。ビタミン、ミネラルとかわからない。それをベースにするのって・・・不可能じゃないかと。

 

だったら一から手作りした方が良い気が・・・

 

って思うのは私だけでしょうか。

 

春夏秋冬ドッグフードのコンセプトとしては面白い!造粒にかなり苦労したのもわかる!

原料の品質に特化したフードを作る、ってコンセプトは面白い。このフードの形状から低温押し出し式、海外だとコールドプレス製法とか言われているものであると判断できますが、この使用原料でよく粒にできたな、と企業努力も感じます。

 

 

ドッグフードって良い原料を使用したから良いものか?ってなるとそこは微妙でトータルの仕上がりがどうか?ですからね。

 

このフードを当サイトがオススメできるか?となるとやはり無理。オヤツになら良いかもですが、普段のフードとしては色々と不安がある。そもそもスペック低すぎます。

 

では短いですが今回はここまで。ところでこのフード・・・どこで話題になったのでしょう??調べても分からない・・・知っている方いれば教えて下さい。

 

オススメのフードはこちらにまとめています。良かったら参考にしてみて下さい。

ドッグフードおすすめランキング表|6項目で公平な評価をしています

 

当サイトでは主にドライフードに関する記事を書いていますが、こちら1記事だけオヤツに関しての記事書きました。

アレルギーを除き全てのワンコにオススメ。特に肉系のオヤツ を与えている方はぜひ魚系も取り入れてやって下さい!

金虎はおさかなドッグフードだけじゃない!オヤツもオススメな理由

金虎公式ショップ

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