すみません、久々の投稿となります。何かと忙しいのもあったのですが、好き放題ブログ書いていたら営業妨害だ何だらとクレームもらいまして方向性に悩んでおりました・・・笑
とは言えありがたい事に応援してくれる方も多く、ボチボチ更新していこうと思っています。
さてさて今回紹介する『CHARM(チャーム)』ってフードなんですが、2023年インターペットにて初めて知りました。アカナとかオリジンのブースには毎回行くのですが、『んん??こんなフードあったっけ??』と気になったのが今回紹介するチャームです!
で、ブースの人に色々と情報を聞いてみると新販売するフードのようですね!
ちなみにアカナ・オリジン・ZIWIなどは『トランペッツ』って会社が正規代理店なのですが、インターペットのようなペットイベントのブースもこのトランペッツが運営しています。
トランペッツの扱うフードって基本的にかなり高タンパクなものも多く、チャームもなんと動物性タンパク源が90%とかなりの高スペック。ブースの担当者によるとオリジンよりは安い価格設定で販売していく予定との話でした。
単純な動物性タンパク源の割合としてはオリジンと同等かそれ以上、それでいて抑えめな価格設定・・・ちょっと期待しちゃうフードと思いませんか??基本的にトランペッツの扱うフードって信頼性の高いフードばかりですしね!
ではではそんなチャームについて調べてみたので紹介していきます!
CHARM(チャーム)はカナダ産の比較的新しいプレミアムドッグフード|オリジンやアカナとの違いは??
チャームですが、調べてみた感じだとカナダで2021年に設立された会社が販売しているフードのようで比較的新しいフード。海外サイトも軽く調べてみましたが、新しいフードなので評価はまだ定まってない印象です。
※チャーム公式ホームページ:https://www.charmpetfood.com/
特徴としてはグレインフリーで動物性タンパク源が90%以上、スペック的にはオリジンに近いものを感じます。
ではオリジンやアカナとの違いは何なのか??その点について解説していきますね!
チャームの公式Instagram(https://www.instagram.com/charmpetfood/)を見ると製造上の特徴が記載されていました。翻訳するとハンマーミルという機械を使って原料を微粉砕している。それによって消化吸収が良くなっている。
ざっくりとこんな感じです。
この微粉砕する、ってのは乾燥した原料でしかできません。海外製プレミアムドッグフードだと生肉をある程度使用している事が多いのですが、生肉はそれができない。
実際に原料表示を見てみると・・・
こちらチャームの成分表示ですが、動物性原料は〇〇ミールと記載されており、つまりは乾燥原料です。
ではオリジン・アカナはどんな表示なのか?比較対象としてアカナの成分表示を載せておきますね。
アカナって大体70%くらいが動物性原料。チャームと比べると単純な動物性原料の割合としては少ないですが価格はチャームと同じくらい。
生肉使う方が基本原価高いんですよね。あと生肉は水分が多いので粒にするのが難しい。
〇〇ミールと聞くとなんか悪い原料というイメージを持たれる方もいるかと思いますが、全てが悪いものではありません。ただ品質にばらつきがあるのは事実です。ただしチャームカナダの公式サイトをみると家禽副産物のミール不使用と記載されているので心配する必要はないかと思います。
このようにオリジン・アカナとチャーム違いは何か?それは原料の状態違いが一番大きい印象です。
個人的には非常に面白いフードだとは思います。こういうフードって意外と少ない。価格面は楽天で我が家もよくお世話になっているショップがあるのですが、そこの価格で12,760円/5.4kg(チャーム・アダルト)。kg単価で2,363円/kgなので悪くはない。
おすすめショップ
このショップ何度も利用していますが、倉庫が温度管理されており包装もしっかりしている。今回紹介したチャームも扱っていますし、オリジン・アカナなど高品質なフードを数多く取り扱っています。ぜひ覗いてみて下さい。
ちなみにオリジンだと一番スタンダードなオリジン・オリジナル(動物性タンパク源85%)が同ショップで17,820円/6kgで販売されています。kg単価だと2,970円/kg、この価格差をお得と考えるかどうかですね!
オリジン与えていて価格がちょっと・・・と感じてる。もしくはアカナを与えていてもう少しスペック高くても良いかな、そんな場合は試してみる価値あるかと思います。
CHARM(チャーム)の特徴および実物の画像を紹介
オリジン・アカナとの違いは先ほど説明した通りですが、チャームの特徴をもう少し詳しく紹介しておきましょう!
チャームアダルトの保証成分はこちら
タンパクは動物性タンパク源がこれだけ多いだけあって38%とかなり高い。そして注目すべきは粗脂肪20%です。
日本だといわゆる『オイルコーティング』が悪・・・みたいな風潮ありますが、当サイトの記事を読んで頂いている方なら分かって頂けると思いますが、オイルコーティングは別に悪いものではありません。
そもそも粗脂肪20%まで高めるのであればオイルコーティングしなければ厳しい。また熱に弱いオメガ3系脂肪酸の品質を考慮すると後でオイルでコーティング(正確には粒に浸透させる)方が良い。
チャームの公式Instagramにこのような画像がありましたが、これはオイルを粒に浸透させる技法を説明しています。
簡単に説明すると真空状態にしてオイルを粒内部まで浸透させる、って感じです。国産だとこの方法を採用しているフードってほとんどなく、技術・設備的にやろうと思っても出来ない癖にオイルコーティングは悪・・・みたいな記述のサイト多いですね・・・笑
実物の画像がこちら。かなりオイリーに感じるかと思います。
あとこの画像はアップで撮影したので分かりにくかと思いますが、かなり小粒です。海外製プレミアムドッグフードの高タンパク製品は粒の大きいものが多いので、高タンパク・高脂肪で小粒タイプのものを探している、って方にも良いかと思います。
CHARM(アダルト)の原材料品質・原料表示の情報量(30点/30点)
ではいつも通り使用原料や栄養成分から評価をしていきましょう!
チャームにはいくつかの商品ラインナップがありますが、今回は一番スタンダードな『チャーム・アダルト』で解説していきます。
CHARM アダルトの使用原料について(15点/15点)
チャーム・アダルトの使用原料はこちらとなります。
原料表示
鶏ミール (18%)、ニシンミール (14.5%)、グリーンピース、鶏脂 (10.6%)、粉末卵 (10.4%)、ひよこ豆、ソラマメ、サーモンミール (2%)、七面鳥ミール (2%)、アヒルミール(2%)、ホワイトフィッシュミール(2%)、鶏レバー(1.5%)、ニシン油(1%)、塩、プロピオン酸カルシウム、ケルプミール、Dl-メチオニン、タウリン、ケール、チコリ根、亜麻仁、ユッカシジゲラエキス、塩化コリン、グルコサミン塩酸塩、コンドロイチン硫酸、ブルーベリー、クランベリー、かぼちゃ、ほうれん草、ペパーミント、カモミール、ターメリック、セロリ種子、乾燥ローズマリー、パースニップ、ズッキーニ、L-リジン塩酸塩、不活性化酵母、硫酸亜鉛、硫酸第一鉄、 L-アスコルビル-2-ポリリン酸(ビタミンC源)、ビタミンEサプリメント、ビオチン、ビタミンAサプリメント、亜鉛メチオニン、硫酸マンガン、硫酸銅、プロテインセレン、マンガンメチオニン、リジン銅、ナイアシンサプリメント、パントテン酸カルシウム、一硝酸チアミン、ビタミンB-12サプリメント、リボフラビン、ヨウ素酸カルシウム、塩酸ピリドキシン、硫酸コバルト、ビタミンD-3サプリメント、葉酸。
動物性原料およびタンパク質源について
ドッグフードの原料表示にはルールがあり、配合割合の高いもの(重たいもの)から順に記載するルールがあり、一番最初に記載されているものを第一原料と呼びます。
チャーム・アダルトの場合は鶏ミール、、、要するにチキンミール(18%)が第一原料になっていますね!また先ほど説明した通り、動物性タンパク源は生肉ではなく、、ミール系が使用されているのが特徴です。
2番目に使用されているのがニシンミール (14.5%)と魚系原料が続きます。肉や魚を豊富に使用。トータル90%の動物性タンパク源を使用している・・・中々良いと思います。間違いなくオリジン・アカナを意識していますよね。配合設計もそれとなく似ていますし、同じカナダの企業ですので。
オリジン・アカナを製造しているチャンピオンペットフーズ社がマース社に買収(2022年11月)されたので、他のフードを探している、、、、って方が気になるフードかも知れません。
またミールについて公式サイトにはこのような一文があります。
No poultry by-product meal
翻訳すると家禽副産物のミール不使用。一般的にドッグフードに使われるチキンミールは人間の食用となった鶏肉の可食部以外から生産された副産物となります。資源の再利用という点でこれ自体が悪とは言いませんが、熱加工が何度もされていて栄養素が劣化している。そもそものタンパク質含有量が少ない、など品質面ではやはり劣ります。
品質の悪かろうが良かろうが表示上では『チキンミール』となる。ここが難しいところですね!チャームに使用されているミールは信用して良いかと思います。
動物性タンパク源については満点評価で良いかと思います。
脂質源について
次に脂質源について。主な脂質源は鶏脂 (10.6%)、これはオメガ6脂肪酸源ですね。プレミアムドッグフードの特徴としてオメガ3脂肪酸の含有量をある程度確保している、って傾向がありますがこれはニシン油(1%)でカバーしています。亜麻仁だけじゃなくて魚系の油であるニシン油を使用しているのは高評価です!
オメガ6脂肪酸とオメガ3脂肪酸の含有割合が記載されていないので正確な評価は難しいですが、心配する必要はないかと。動物性タンパク源にも魚原料が豊富に使用されていますし、ニシン油も使用しているので必要な量は確保されていると思われます。
その他原料について
その他の原料に関しては特に変わったものはないですかね。プレミアムドッグフードによく使われるフルーツ、野菜、ハーブ類に加えてビタミン・ミネラル強化されているって感じです。
全体の印象としては表現が難しいのですが、コストを抑えつつ良く考えられた配合設計だな、、、、と。
オリジンやアカナって生肉というか内臓含めた丸ごと原料を使用しているので、ビタミン・ミネラルが原料由来のものである程度確保できるんですよ。なので人工的に作られたビタミン・ミネラルの化合物の添加量が少なくて済む。
ただビタミン・ミネラルについてはほとんどのフードに人工物が添加されています。無添加表記のフードであっても正確には人工の酸化防止剤や着色料が無添加ってだけで、ビタミン・ミネラルは人工的に合成されたものを添加しています。
正直なところグレードとしてはオリジン・アカナの方が上と感じますが、これと言って減点するものもないので満点評価にしておきます。
CHARM アダルトの原料表示の情報量について(15点/15点)
ドッグフードの原料表示は多いものから順に記載するルールがあります。ただし各原料が何%配合されいるかの割合までは記載する義務はありません。
国産だとプレミアムドッグフードと呼ばれる高価なものでも原料の%表示がされていないものがほとんどですね。チャームの場合は動物性タンパク源について全てに%表示されており、ここは評価できる点です。
余談ですが動物性タンパク源だけじゃなく全ての原料で%表示しているフードもあります。オススメはフィッシュ4シリーズです!
CHARM(アダルト)の栄養成分値・バランス(20点/20点)
では次に栄養成分を見ていきましょう。
当サイトでは成分値については総合栄養食なら基本的に満点評価しています。畜産など経済動物の世界では同じ条件・環境下で飼育されるためある程度ベストな成分値というものはあります。わんこの場合は生活環境やライフステージ、性格などによって最適な成分値は変わってきます。
要するに合う・合わないがあるのであなたの愛犬に合ったフードを見つけましょう!って事ですね。
で、このフードですが冒頭にも言いましたがタンパク質38%、脂肪20%とかなりの高タンパク・高脂質なフードです。参考までに高タンパクで高品質と有名なオリジン・オリジナルの場合だとタンパク38%、脂肪18%です。オリジン・オリジナルよりも脂質が高いですね。
やはりここまでのスペックとなると運動量が高いワンコ向け。また海外製で高タンパクなフードとしては小粒なので、やたらと走り回るイタグレ、、、とかは良いかと思います。
CHARMは安全への取り組みを行なっているか?(10点/20点)
当サイトでは安全への取組について①アレルギーの対策、②安全性に関わる認証制度など取得しているか、この2点を特に重要視しています。
まずアレルギー対策について。チャームはグレインフリー(穀物不使用)の設計となっています。グレインフリー自体は今となっては珍しくもなんともない。プレミアムドッグフードの場合、たいていグレインフリーもしくはグルテンフリーの設計になっています。これだけで高評価するのは難しい。
海外の公式ホームページを見てみるとグレインフリー(100%穀物不使用)に加えて【遺伝子組み換え原料不使用】【家禽副産物ミール不使用】など安全性に関するアピールはいくつかされていましたが、他のプレミアムドッグフードに比べて特別とも思えない。
例えば国産のプレミアムドッグフードで『金虎 おさかな』というフードがあります。これは工場内で原料の混入を防ぐため、特定の原料しか持ち込めない工場を一から作っている。だから高評価しています。
チャームのアレルギー対策について悪い項目はありませんが、これといって良い項目もない。そんな印象ですね。
次に『安全性に関わる認証制度』について。最近ではドッグフードを製造する工場でも人間の食品と同じように安全に関わる外部認証などを取得する流れになっています。
最近人気が高まっている『ブラバンソンヌ』というベルギー産のプレムアムドッグフードがあるのですが、これはIFS(国際食品規格)、BRC認証(英国小売業協会食品安全規格)、FSSC22000と多くの認証制度を取得しておりその安心感が人気の理由じゃないかな、と思います。
チャームに関してはドッグフードの製造に関する技術的な情報はホームページや公式SNSに記載がありますが、調べた限りだと安全性に関する認証制度については特に記載がない。ここは少し残念。
これら考慮して10点/20点と採点しておきます。
CHARM(チャーム)の製造方法について(6点/10点)
冒頭で既に説明しましたが、チャームはエクストルーダーという機械で製造されたもので間違いありません。
そして粗脂肪20%とかなり高い数値を維持するためにいわゆる『オイルコーティング』を行っている。そんなフードです。何度も言いますがオイルコーティング自体が悪ではない。むしろこのフードの栄養スペックを維持するにはオイルコーティングをしなければ無理ですね!
飼料メーカーで働いていた私の経験からすると、このフードって魚の餌に近いものを感じます・・・笑
というのもハマチとかサーモンなど油の多い魚は餌一粒一粒にかなり多くの油が含まれています。これを可能にする技術がドッグフードの業界で言う『オイルコーティング』です。製造方法は全く同じ。真空状態にして気圧の変化で餌内部まで油を浸透させます。
『オイルコーティング』って表面に油をぶっかけたような印象を受けますが、正確には『浸透』とか『注入』、そんな表現の方が正しい。単純に油をぶっかけただけじゃ油が流れてしまいドッグフードの袋の底が油まみれになりますからね・・・
で、採点ですが当サイトではエクストルーダーでの製造の場合、基礎点5点。公式サイトで製造方法を詳しく説明している、または何から独自の製造工程や特殊な処理をした原料を使用しているなど工夫がある場合加点しています。
チャームの場合は基礎点5点。公式サイトおよびSNSでオイルの製造工程について記載されているので加点1。6/10点としておきます。
CHARM(チャーム)は人工の酸化防止剤・着色料を使用していないか(10点/10点)
次に酸化防止剤や着色料について。これについては問題ありませんね。着色料については不使用。酸化防止剤は危険と言われているものは使用されていません。
ただ脂肪分が多いフードではあるので劣化を防ぐため開封後は密封するなどして保管しましょう!脂肪分が少ないフードであっても酸化するときは酸化しますので、開封後の保管には注意して下さいね!
CHARM(チャーム)はスペックに見合った価格であるか?(8点/10点)
最後に価格について。
このフードは高品質でかつ価格を抑えるために乾燥原料(ミール)を使用。そんなタイプのフードです。なので同等スペックの『オリジン』などに比べるとやや安めの価格設定。
私がよく利用している楽天のショップサクラソーケンネルだと12,760円/5.4kg(チャーム・アダルト)。kg単価で2,363円/kg。
悪くないと思います!ミール含めて使用している原料にこだわりも感じますし、前々から感じていたのですが果たして『生肉』が原料というのはそこまで重要視すべき事なのか・・・って話ですからね。
確かに生肉を使用しているって事は原料の品質にある程度信用ができます。が、ドッグフードに加工してしまえば水分は蒸発してしまう訳ですし、高品質なミールであれば生肉じゃなくても良い気が・・・
色々なフードを見てきましたが、スペックに対する価格は妥当。高すぎることもなく安すぎるとも感じない。8点/10点で評価しておきます。
CHARM(チャーム)総合評価は84点!高タンパクフードを与えているなら一度試してみるのもアリ
チャームの総合点は84点と中々な高得点となりました!
個人的には非常に面白いフードと感じます。海外プレミアムドッグフードの主流である生肉使用を無視。でも品質には十分なこだわりが感じられる。
オリジンなど高タンパクなフードを使用している場合は一度試してみるのも良いかと思います。
これアカナより安かったら差別化できて良い気がするんですけどね・・・
買うなら公式サイト(正規代理店)でも良いですが、あそこはちと高いので、楽天のサクラソーケンネルがオススメですよ!
では今回はこの辺で。こちらに当サイトで評価の高かったフードをまとめたランキング記事を作成しています。フード選びに迷ったらこちらもぜひ参考にしてみて下さい。