ネットでドッグフードの事を調べる方多いと思いますが、『獣医師監修』ってワードがよく出てきますよね?
あれってみなさん信用度上がるのでしょうか?私にはよく分からない・・・笑
先日パピー用ドッグフードの記事を書いたんですけどね、他のサイトはどんなフード紹介しているのかなーと上位に表示されるサイトをいくつか見ました。で、獣医師監修で紹介されているフード・・・どう考えてもパピー向きじゃないだろ・・・っての滅茶苦茶出てきます。
なんで『獣医師監修』ってワードがやたらと出てくるか?
実はこれってSEOのためなんですよ。SEOとは【検索エンジン最適化(Search Engine Optimization)】の事で、簡単に言えばネットで検索した時に上位に表示されるようにする事です。
今回はそんな『獣医師監修』について書いていきます。
獣医師監修はドッグフードブログにおける最強の権威性である事は間違いない
突然ですが『権威性』という言葉はご存知でしょうか?辞書での意味としては『ある分野において優れたものとして信頼されていること。その分野で、知識や技術が抜きんでて優れていると一般に認められていること』みたいな意味となるのですが、SEOにおいてもこれが非常に重要。
ネットで検索上位になるためにする事がSEOと言いましたが、そもそも検索した結果の順位を決めているのは誰か?Googleですよね。
そのGoogleが定めている検索品質評価ガイドラインに『E-E-A-T』というものがあります。
- Experience:経験
- Expertise:専門性
- Authoritativeness:権威性
- Trust:信頼性
これらの頭文字です。経験はドッグフードブログだと『実際に購入して愛犬に与えてみた』とかですね。
専門性は『ドッグフードの情報だけ発信している』って感じ。家電紹介しているブログサイトがいきなりドッグフード紹介しだすと混乱するでしょ?ブログの業界だと特定のジャンルを扱うサイトを『特化ブログ』と呼び、特化ではないブログを『雑記ブログ』と呼びます。当然ですがドッグフードの特化ブログの方が上位に表示されやすくなります。
そして『権威性』は客観的に見て第三者からの評価が高いか?みたいな意味合いですが・・・
こういう事ですね。
経験、専門性、権威性があって最終的に『信頼性』が担保される・・・Googleが言っているのはそういう事なのですが、まあそれは正しい。訳の分からないサイトが上位に表示されるとユーザーが困りますからね!(まあまあ訳の分からないサイト多いけど)
確かに『獣医師監修』ってワードはドッグフード系サイトでは最強の権威性だと思う。それは認める。だから検索上位にするためにやたらと『獣医師監修』ってワードが出てくるのですが・・・これにはちょっと疑問点も多い。
ちなみに当サイトの権威性は私が『飼料メーカーで働いていた経験があり、実務で配合設計をしていた』です。ただの犬好きよりは強いと思いますが、獣医師監修には負けますね!!笑
獣医師『監修』であって獣医が書いている訳じゃないドッグフードの記事
たまに獣医師が書いている記事もありますが、ほとんどは獣医師が書いている訳じゃなくてだた『監修』しているだけです。
顔写真と名前をだしてちょっぴりコメントをすれば『監修』した、って事になっている・・・ネットで上位表示されている獣医のコメントよーく読んでみてください!まじで内容薄いので!!
例えばこんなコメントがありました。
AAFCOの成長期の最低基準、タンパク質22.5%以上、脂質を8.5%以上のものを選びましょう。
パッと見は良いかも知れませんが、獣医師だったらもうちょい正確な情報書いて欲しいですよね。これもっと正確に書くと『ただしAAFCOの基準値は乾物重量での記載。ドッグフードの成分表示は基本的に水分が含まれた状態での成分値が記載されているので特にウェットフードの場合は注意して下さい』ぐらいの正確な情報は欲しいですよね!
でね、ちょっとこの動画を見て欲しいのですが・・・なぜ獣医がロイヤルカナンとヒルズをオススメしてくるか?って内容なんですけど・・・
↓YouTubeへのリンクです
この動画の内容を要約すると・・・
これね、マジでそうです。
私は飼料メーカーで働いていたので、動物への投薬の関係で獣医さんが多数同僚にいる、って環境だったのですが、栄養学に関して全く興味ないです・・・笑
ドッグフード系サイトの獣医師コメントが内容薄い問題・・・これそもそも手を抜いているのではなく、知識がない。そう思っています。全ての獣医師がそうとは言いませんけどね。
ただの犬好きより情報を入手しやすい立場であるのは間違い無いですし・・・
でもね、サイト運営者からすると獣医師のコメントは内容薄くても良いのですよ。コメントの内容でなく、『獣医師監修の権威性』が欲しいだけなので。紹介するフードはサイト運営者が決めます。アフィリエイト報酬が高額なフードですね!
ステマ規制法というものができて、ドッグフード系サイトもステマまみれって多くの飼い主さんが気づき始めると思います。
獣医さん顔出しして大丈夫なのか?ってちょっと心配。監修して小銭稼ぐのも良いですが、信用失うリスクもある気がしますけどね・・・
ちなみにこの『獣医師監修』のお仕事ってクラウドワークスとかランサーズ、、、いわゆる『クラウドソーシング』でバンバン仕事募集されています。
クラウドソーシング
企業や個人がインターネット上で不特定多数の人に業務を依頼するビジネス形態
獣医師限定のこの手のお仕事は単価高いですからね。ただの犬好きと比べて3〜5倍くらいは単価違います!
私もクラウドワークスには登録しており、たまに仕事受けます。私の場合は犬グッツのモデル・レビューとかが多いですが、ドッグフード系も新商品とか勉強になりそうなものは仕事受けたりもします。直近で受けた仕事はこれ↓
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これで報酬いくらだと思います??当サイトの看板犬、ごまちゃんに玩具1個買えるか買えないかくらい・・・笑
どんな案件あるか見ると楽しいので、興味がある方はクラウドワークス登録してみると良いですよ。登録は無料だし、案件だけ眺めて仕事受けないのもOKなので。
約〇〇%の獣医師がフードを推奨!の闇・・・これのシステムをご存知ですか??
もっと獣医と権威性について深掘りしていきましょう!
よくプレミアムドッグフードの公式サイトとかで『〇〇人の獣医師が推奨』とか見かけませんか??これってどんなシステムかご存知ですか??
これはですね・・・ベッツアイって評価サービスがよく使われているのですが、その評価方法がこちら
step
1
全国の動物病院で犬猫を診られている獣医師100名に手を挙げていただきます。
step
2
ペットフード製品2週間分を、各獣医師のお手元に郵送します。
※もちろん無償サンプルですな!
step
3
獣医師がご自身で飼われている犬や猫に与えていただき、その嗜好性や糞便等への影響をご確認いただきます。更に、栄養組成等の詳細情報もレビューしていただきます。
step
4
2週間の使用期間の後に、WEBアンケートにご回答いただく形で製品を評価いただきます。評価結果はそのまま当サイト上に掲載されます。
これだけ見たら悪くないシステムな気はしますよね?で、重要なとこ赤くしました!
先ほど『獣医師は栄養学興味ない』と言いましたが、それで栄養組成など評価できるのか?評価結果はサイト上に掲載される。つまり獣医師の評価内容は公開されているので見ることができる!
実際に見てください!まじで内容薄いので!何ならAmazonとかのレビューの方がまだマトモなレベルです!
これで『〇〇人の獣医師推奨』という権威性が得られる訳ですね。ドッグフード販売者側の気持ちはわかりますよ。『〇〇人の獣医師推奨』ってアピールした方がそりゃ売れやすので。
でも実態はこの程度なんですよ。
上記理由により当サイトでは『獣医師監修』系の記載はしません。
さて、今回は『獣医師監修』についての実態を書いてみました。
当サイトでもやろうと思えばクラウドソーシングで仕事募集かけて『獣医師監修』できます。絶対やった方が上位に表示されるはず・・・
なんですが、やる気はない。飼い主さん達にとって有益とも思えない。もちろん栄養学が得意な信用できる獣医さんがいればお願いしたいですよ。でもそんな知り合いはいない。
ネットの記事って今回紹介した権威性とかもそうですが、他にもSEOのためにユーザー側からしたらマイナスな事いっぱいあるんですよ。例えば『網羅性』とかがそうです。網羅性とは全体をカバーする、みたいな意味ですが要するに『関連性のあるものも含めて、知りたい内容がまんべんなく盛り込まれている記事』です。
網羅性が高いものほどGoogleに評価されて上位に表示されやすい。なので『これいるか?』みたいな情報もブログ運営者は書く訳です。
その最たるものが『オススメドッグフード82選!』とかですよね。82選って全然選んでないじゃない・・・って思いません?どこのサイトとは言いませんが・・・
当サイトは別に検索一位を取ろうとは思っていません。愛犬家の方に有益だ、と思ってもらえる記事を書いてジワジワと評価されていけば良いと思っています。という訳でなにか要望あればどんどんコメント下さいね!
では今回はこの辺で。