ドッグフード評価記事

【ドットわん】読者様より評価依頼が届きました!原料は良いけどオススメしにくい・・

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※当サイトではアフィリエイト広告を利用している場合があります。

 

ドッグフードにおける広告についてこちらの記事で説明しておりますので、良かったら読んでみて下さい。

ドッグフード評価サイトにも『ステマ規制』!当サイトの広告について改めて説明しておきます!

 

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さて今回紹介するドッグフードは『ドットわん』です。国産のプレミアムドッグフード。お値段かなりお高いフードですね!

 

こちらは読者様より記事執筆依頼を頂きましたので書いてみました。いつも読んで頂きありがとうございます!!

 

ドットわんドッグフードについて読者からの評価記事執筆依頼文

 

※当サイトではこのようにドッグフードに関する相談を受け付けています。無料でやっているのでお気軽にメッセージ下さい。

 

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実はドットわんについてはそのうち記事にしようと思っていたフードです。形状も特徴的ですし、ペットショップなどでもちょいちょい見かける。気になっている方は多いのではないかな、と。

 

先に当サイトの評価を言ってしまうと原料面での信頼性は非常に高い。ただドッグフード全体として考えるとちょっとオススメしにくい。ドットわんは総合栄養食のフードよりもオヤツがオススメ!そんな感じですね。

 

気になる方は読み進めていって下さい!

 

ドットわんの3つの大きな特徴|使用原料・成分値・製造方法について解説

ドットわんって一般的なドッグフードとは異なり、その特徴をまずは解説しておきますね。

 

使用原料|ドットわんは食材の調達にかなりのこだわりを感じる

まずなんと言っても使用している原料ですね。食材そのものの栄養素を活かす考えで基本は国産。直接産地に行って買い付けるスタイル。原材料表示には産地まで記載されてるのは安心感がありますね。

 

また原材料表示を見てもビタミン・ミネラル系の添加は非常に少なく、それでいて総合栄養食として販売されているってのは凄い!

 

国産のプレミアムドッグフードって最近中身が同じOEMばかり見かけますが、これについては自社での製造。使用している原料についてもこだわりがあり、また独自性もある。応援したくなるフードです。

 

成分値|ドットわんの水分値は一般的なものよりかなり低く設定されているので一応注意

成分値について少し注意して欲しいのが、ドットわんって水分値がかなり低く設計されています。

 

一般的なドッグフード(ドライフード)の場合、水分は10%程度のものが多いですが、ドットわんの場合は3〜5%とかなり低め。これの何が問題かと言うと、成分値について勘違いしやすい、って事ですね。

 

例えば牛肉を使用した『ドットわんごはん-Red mind-』を例にしてみると、この保証成分はこちらになります。

 

成分値

粗タンパク質:30.0%以上、粗脂肪:10.0%以上、粗繊維:6.0%以下、粗灰分:8.0%以下、水分3.0%以下

 

ドックフードの成分って本来は乾物重量(水分がない状態)で見るべきなのですが、水分ありで表示されている事がほとんど。ここで勘違いされる方が多いんですよね。

 

ではこのフードを乾物重量でタンパク値を見てみるとどうなるか?公式はこちらになります。

 

公式

(表示上のタンパク値)÷ (100−表示上の水分値)× 100=乾物重量

 

これに当てはめると(30)÷ (100−3)× 100=30.9%(乾物重量)

 

ほぼ変わりませんよね。水分が3%しかないのでタンパク値にそこまで影響はでません。じゃあ同じく表示上ではタンパクが30%、そして水分値が10%のフードと比較してみましょう。

 

(30)÷ (100−10)× 100=33.3%(乾物重量)

 

3.3%となると結構大きい。

 

ではさらにタンパク34%、水分12%のフードから切り替えを検討している。そうすると・・・(34)÷ (100−12)× 100=38.6%(乾物重量)

 

ここまで違ってくるともはや全く違うスペックのフードです。

 

つまりドットわんへフードの切り替えを検討されている方は水分値が低い、これを考慮して今与えているフードと比較してみて下さい。同じ30%と表示されていても実質の栄養素としてはこのように違ってきます。

 

製造方法|ドットわんは一般的な造粒方法ではなく、マルメライザーという機械で造粒している

次に製造方法について。多くのドッグフードではエクストルーダーという機械で造粒しています。エクストルーダーは時間あたりの製造能力が高く、また高温・高圧で加工されるのでデンプンのα化が加工時に起こるので犬が消化しにくいものも消化しやすくなる。また熱に弱いオイル(魚油など)を後添加しやすい。そんなメリットがあります。

 

ただし高温・高圧になるのでタンパク質の変性など栄養素の劣化もある。

 

デメリットもありますが、コスト面などトータルして考えればエクストルーダーが非常に優れており、多くの企業がこれを採用しています。

 

しかしドットわんはマルメライザーという機械で造粒(粒の形にする)しています。これは非常に珍しいですね。

 

高温・高圧にならないので栄養素の劣化が少ない・・・これは確かにそう。でもわざわざマルメライザーを使用するメリットってあまりない。あえて言えば形状が丸っこくなるので独自性がある・・・って感じですかね?

 

別に丸であろうが、平たく伸ばそうが中身は一緒です。

 

ドットわんって名前からしても『丸』を意識しているはずですが、マルメライザーで造粒するのって無駄にコストかかっている気がするんですよね。飼料業界だと孵化したばかりの魚にはこれに近い機械で造粒した飼料を与える事はあります。

 

それは通常の機械だと細かい粒を作るのに限界があるから。細かい粒を作るのにはこの手の機械はメリットあります。

 

別に品質面においては悪い事ではないのですが、加工賃的にどうかなーと感じます!

 

ドットわんの原材料品質・原料表示の情報量(25点/30点)

ではここからはいつも通り使用原料や原料表示を見て評価していきましょう!

 

ドットわんでは総合栄養食として販売されているものだと牛、鳥、豚、魚の4種類ありますが、今回は牛を使用した『ドットわんごはん-Red mind-』をピックアップして解説していきます!

 

ドットわん(牛ごはん)の使用原料について(15点/15点)

こちらがドットわん(牛ごはん)の原材料表示となります。

 

原材料表示

豆腐おから(埼玉・神泉村産)、牛肉(国産)、玄米(山形産・他)、牛エキス(国産)、小麦胚芽(北海道産・他)、食用牛骨カルシウム(国産)、牛オイル(国産)、にんじん(千葉産・他)、昆布・ワカメ(北海道産・他)、カツオエキス(静岡・焼津産)、豚腎臓(国産)、豚肝臓(国産)、ビタミンE(大豆由来・遺伝子組換えでない)

 

動物性原料およびタンパク質源について

ドッグフードでは配合量の多い順に原材料を記載するルールがあり、最も最初に記載されているものを『第一原料』と呼びます。ドットわん牛ごはんだと『豆腐おから(埼玉・神泉村産)』が第一原料ですね!

 

で、やはりここが気になる。

 

確かに各素材は良いもの使っているとは思います。ただ牛肉がミールではないにも関わらず、第一原料がおから・・・なんと言いますかとても正直!

 

おからって生のものはほとんどが水です。だいたい75〜80%くらいが水分ですね。そして牛肉も部位によって多少違ってきますが60〜70%が水分。つまりどっちも重い。例えばこのおからを生のものじゃなくて『おからパウダー』を使用すると、当然ですが乾燥させたものなので軽くなる。

 

すると簡単に牛肉を第一原料にできます。

 

ドットわんって人間が食べるものと同じものを・・・って考え方なので『おから』は人間食べますけど、『おからパウダー』は普通食べませんよね。この辺りがすごく正直に感じます。無理やりにでも牛肉を第一原料に表示しておいた方が売れる気がしますけどね・・・笑

 

原料の配合割合(%)が記載されていないのでなんとも言えませんが『おから』由来のタンパク質も多いと理解しておきましょう。

 

あと内臓系が使用されていますが、これは嗜好性を上げるためであろうカツオエキスよりも下に表示されている事から、タンパク源というよりはビタミン・ミネラル供給源として使われていると思われます。

 

各原料の出所もしっかりしており、こだわりも感じる。ただここまで高いフードなら動物性由来のタンパク源がもう少し多くても良かったのでは?と感じます。

 

脂質源について

このフードだと脂質源として牛オイルが配合されています。牛の油は焼肉するときにスーパーで無料でもらえるアレですね。常温でも固まっていますが、飽和脂肪酸がメインだからですね。

 

カツオエキスや内臓系などからも脂肪分はあるでしょうが、割合としては多くない。あとはオメガ3脂肪酸供給源がほぼない。最低でも亜麻仁くらいは入れておくべきかと・・・

 

ドットわんって総合栄養食として販売されています。日本においてはAAFCOの基準値を満たしたものが総合栄養食として販売できるのですが、AAFCOの脂肪酸基準ってないに等しいくらい最低も最低な基準なんですよ。

 

AAFCOの脂肪基準値

リノール酸+アラキドン酸:αリノレン酸+EPA+DHA=30:1

 

リノール酸とアラキドン酸がオメガ6脂肪酸、αリノレン酸とEPA、DHAがオメガ3脂肪酸となりますが、そのバランスが非常に大事。良いドッグフードはここをしっかり考えられた上で配合設計されています。

 

でもAAFCOの基準って無いに等しいレベルなので雑な設計でも総合栄養食として販売できちゃう。ここが問題ですよね。特に国産のプレミアムドッグフードはこの脂肪酸バランスについて雑なものが多い!

 

ドットわんについてもちょっと不安があります。

 

その他原料について

その他原料について、牛エキスやカツオブシエキスは嗜好性を高めるために配合していると思われます。おからの配合割合が高いので食いつきが良い内容とは言えない。それをカバーするためですね。

 

内臓などを使用して栄養強化のためビタミン・ミネラルをほぼ添加せず総合栄養食として成り立っているのは非常に評価ができ安全性も高いとは思いますが、全体的な仕上がり見るとやや疑問。

 

この項目ではあくまでも使用原料の評価となるので減点はしませんが、特に脂肪酸バランスが気になりますね・・・(これは栄養成分値の項目で評価します)

 

ドットわんの原材料表示の情報量について(10点/15点)

ドッグフードの原材料表示は使用割合の多いものから記載するルールがありますが、各原料が何%配合されているかまで記載する義務はありません。

 

ここは各メーカーに任されています。当然ながら開示している情報量は多ければ多いほど正確な評価ができ信頼度も高くなります。

 

ではもう一度ドットわん(牛ごはん)の原料表示を見てみましょう。

 

ドットわんドッグフードの原材料表示

 

何が何%入っているか全くわかりませんね。ほとんどが豆腐おからなのか?それとも牛肉の割合もある程度多いのか??

 

ここまで高いフードなのでせめて動物性原料の配合割合くらいは表示して欲しかったですね。(動物性原料配合割合非表示-5点)

 

ドットわん(牛ごはん)の栄養成分値・バランス(17点/20点)

次に栄養成分について。保証成分はこちらになります。(牛ごはん)

 

保証成分

粗タンパク質:30.0%以上、粗脂肪:10.0%以上、粗繊維:6.0%以下、粗灰分:8.0%以下、水分:3.0%以下

365kcal /100g

 

当サイトでは栄養成分値については基本的には満点評価しています。わんこそれぞれ性格、飼育環境も異なりベストな栄養成分などは無い。ただしこのフードに関しては使用原料の項目で説明した通り脂肪酸バランスにやや疑問があります。

 

親切なドッグフード であれば脂肪酸の分析値も記載されている事がありますが、ドットわんはそれも無いですし・・・その点は減点しておきます(-3)

 

※当サイトでは脂肪酸数値が表示されていなくても原料面で十分考慮されていると判断すれば減点はしていません。

 

ドットわんは安全への取り組みを行なっているか?(10点/20点)

当サイトでは安全への取組について①アレルギーの対策、②安全性に関わる認証制度など取得しているか、この2点を特に重要視しています。

 

まずアレルギーについて。使用原料は出所がはっきりしており信頼性もある。また4種(牛、鶏、豚、魚)のラインナップ・・・くらいですかね。アレルギーについて特筆する事はなさそうです。

 

次に安全性に関わる認証制度ですが、これも特にはなし。ドットわんの安全性については原料部分に特化している、そんな印象です。小規模の工場だとこういった取り組みは難しいですが、もう少し製造現場の安全への取り組みについても公式サイトで記載して欲しかったですね。

 

例えば当サイトでは珍しく高評価している国産プレミアムドッグフードで『金虎 おさかな』というフードがありますが、これは工場内で原料の混入を防ぐため、特定の原料しか持ち込めない工場を一から作っている、だから高評価しています。

 

コンタミ

同一製造ラインでいろいろな原料を扱うと表示成分上には記載していないものが混入する場合がある。これをコンタミネーション、略してコンタミと呼ぶ。アレルギーの場合、微量な混入でも発症することがあるのでドッグフード製造工場はこの点をもう少し意識する必要があると感じています。

 

ドットわんの製造方法について(7点/10点)

ドットわんドッグフードの製造方法におけるポイント3つ

当サイトはドッグフードをどのように製造しているか?これについても重要視しています。

 

マルメライザーについては既に簡単に説明しましたが、遠心力を利用して粒を作る機械。で、一般的なドライフード(エクストルーダーで作ったもの)は製造工程で高温・高圧になるためデンプンのα化が起こる。でもマルメライザーでは高温・高圧にならないため、食材を事前に「茹でる」「蒸す」など下処理をする事によってこれをカバーしています。

 

あと一般的なドライフードに比べ低水分な点、これは公式サイトにて『含水量を3%以下にまで下げることで、保存料を添加することなく6ヶ月の保存期間を実現しています』と記載されています。

 

当然ですが水分が多いものは腐りやすい。添加物を使わず保存性を保つには理にかなっていると思います。

 

ちょっと余談ですが、製造の現場では『歩留り』という言葉が非常に重要。原料100に対して製品がいくつできるかが歩留りです。製造工程でロスなども出るので100以下になるのが普通・・・なのですが、実は歩留り100超える事があります。

 

いやいや、原料100から何で100以上のものができるの??ってなりますよね・・・

 

その答えが『水分』です。

 

つまり製造メーカーサイドとしては水分は高い方がお得なんですよ。製品の量が増えるので。しかし保証成分というものがあるのでギリギリを狙う!

 

ドットわんって『出来るだけ自然由来』がコンセプト。このやたらと低い水分値なんかはそのコンセプトを実現するためのものと言えます。企業努力を感じますね!

 

マルメライザー自体は特に意味を感じませんが、その他は評価できる。7点/10点で採点しておきます。

(ちなみに一般的なエクストルーダーでの製造の場合は5点評価しています)

 

ドットわんは人工の酸化防止剤・着色料を使用していないか(10点/10点)

これについては特に問題ないですね。酸化防止剤としての表記はないですが、原材料表示にある『ビタミンE』が酸化防止剤としての役割を担っており、これは自然由来のもの。

 

※ドッグフードだと『トコフェロール』って表示されている場合もありますが、これはビタミンEの事です。

 

もちろん合成着色料や保存料も使われておりません。

 

ドットわんはスペックに見合った価格であるか?2点/10点

最後に価格について。当サイトでは単純な価格ではなく、スペックに見合った価格なのか?これを考慮して採点しています。

 

ドットわん(牛ごはん)の公式サイト価格はこちら・・・

 

価格(税込) kg単価
120g 583円 4,858円 /kg
500g 2,079円 4,158円 /kg
3kg 11,209円 3,736円 /kg

 

かなり高いですね!しかも公式サイトだと6,600円以上買わないと送料かかってくる・・・

 

何度も言っていますが原料にはこだわりは感じる。でも価格も含めてドッグフードトータルとして考えれば・・・どうかな?あまりオススメできないかな??と。これが正直な意見ですね・・・

 

ドットわんみたいに『出来るだけ自然由来のもの』を与えたいと考えている方へオススメなドッグフードとして完成度が高いもの・・・愛犬がそこまで運動量が多くなく低タンパクなフードなら『マックアダムズ』がオススメ。

 

高タンパクならいくつか候補がありますが、ジェントルベイクなんかは良いと思いますよ。

 


ドットわん総合的な評価は71点!普段のフードというよりは安心安全なオヤツな印象

さてドットわんの総合的な評価ですが71点と辛口評価になってしまいました!

 

ちょっとこれは難しいフードですね。原料面だと国内プレミアムドッグフードの中でも一番こだわっているのでは??と感じますが、全体として見るとオススメしにくい。

 

なんか安心・安全なオヤツみたいな印象があります。水分低いので腐りにくいし、油の後添加していない(製法上できない)のでベタベタしないし、おやつとしては便利そうな・・・

 

というかドットわんは総合栄養食のフードよりもオヤツがオススメですね!ギフトとかにも良さそうですし、原料単体の信頼性は抜群に高いので!

 


 

 

では今回はこの辺で。こちらに当サイトで評価の高かったフードをまとめたランキング記事を作成しています。フード選びに迷ったらこちらもぜひ参考にしてみて下さい。

ドッグフードおすすめランキング表|6項目で公平な評価をしています

当サイトでは主にドライフードに関する記事を書いていますが、こちら1記事だけオヤツに関しての記事書きました。

アレルギーを除き全てのワンコにオススメ。特に肉系のオヤツ を与えている方はぜひ魚系も取り入れてやって下さい!

金虎はおさかなドッグフードだけじゃない!オヤツもオススメな理由

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