今回紹介するドッグフードは『セレクトバランス』というドッグフード です。
こちらはインスタのDMにて記事執筆の依頼を頂きました。何か記事にして欲しいフードがあればSNS、ブログのコメント欄、お問い合わせにてご依頼お待ちしております。
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今回の依頼内容を要約すると、『現在パピー(イタグレ)でセレクトバランスを与えているが、このシリーズを成犬まで使い続けても問題ないか?』って内容ですね。
ペットショップやブリーダーからお迎えした場合、与えているものと同じフードを勧められることが多いかと思います。そしてそのフードがセレクトバランスって事は多い。
実際に我が家にいるウィペットもパピーの頃はセレクトバランスでした!ショップのフードがセレクトバランスだったので。
まず結論から言いますとパピー用については全く問題ありません。フードの切り替えは体調を崩すきっかけにもなるので、何か特別な理由がない限り食べ慣れているフードを継続すれば良いです。
パピー用フードで知っておいて欲しい事はAAFCOの成長期栄養基準を満たしてみるフードである事。これは絶対条件です!!
※ヨーロッパ系フードの場合FEDIAFでもOK
日本だとAAFCOの栄養基準を満たしたフードが『総合栄養食』として販売する事ができます。犬に限らず動物ってすぐ大きくなるじゃないですか??
当然ながら必要な栄養素も大人の頃より多くなります。AAFCOの栄養基準も『成長期(パピー)』と『維持期(成犬)』に分かれており、成長期の方が栄養要求量が多く設定されています。
総合栄養食について詳しく知りたい方
こちらにAAFCOや総合栄養食について詳しく解説した記事があります。興味のある方は読んでみて下さい。
ごく稀にですが、AAFCOを完全に無視したフードってあります。そしてそういうフードはなぜかめちゃくちゃ高く、一見すると超高級フードに見えてしまう事がある。
可能な限り良いフードを与えたい・・・って思いからその手のフードに切り替える。そして調子を崩す。このようなケースがあるので注意して下さいね。
話を戻しますとセレクトバランスについて、パピー期用は全く問題ありません。
悩ましいのは成犬用に切り替えた場合、そのままセレクトバランスシリーズで良いのか?ここですね!
なので今回はセレクトバランスの成犬用について詳しく解説していく事にします。
愛犬の健康に直結するドッグフード。動物栄養学に関して素人が製品評価しても信用できないでしょう。私は大学では動物営業学を専攻。その流れで飼料メーカーに入社し毎日のように飼料の配合設計をしてきた実務経験があります。もちろんペットフード案件にも多数関わっています。なので安心して下さいね。
セレクトバランスを販売しているのはどんな会社か?知っておくべき2つの重要事項!!
製品性能を解説する前にセレクトバランスを販売しているのはどんな会社か?それを知っておきましょう。
ドッグフードってパッケージの見た目だけじゃなく、成分表示を見る事が重要です。ただそれに加えて『どんな会社が製造もしくは販売しているのか?』、これは必ず調べるようにした方が良いです。
セレクトバランスは株式会社 ベッツ・チョイス・ジャパンという会社が販売元となります。主な事業内容としてはペットフードの輸入および販売。ペット雑貨なども仕入・販売しています。
過去に『HALO(ハロー)』というフードを紹介した事があるのですが、ハローも同じ会社が販売元ですね。
→HALO(ハロー)ドッグフード|使用原料へのこだわりが魅力!製品性能を解説
ただセレクトバランスとハローは大きな違いがあります。ハローは原産国アメリカですが、アメリカ現地でも販売されているフードで、製造元はアメリカの独立系企業。
つまり株式会社 ベッツ・チョイス・ジャパンがアメリカから輸入してきて日本で販売しているフードとなります。
では同じく原産国アメリカであるセレクトバランスは何が違うか??
セレクトバランスはアメリカでは売っていません。ベッツ・チョイス・ジャパンのオリジナル商品。つまり海外OEMのフードです。海外OEMって何??って方はこちらの記事を読んでみて下さいね!
→ドッグフードは3つのタイプに分類される|それらメリット・デメリットの解説
OEMと聞くと心配するかも知れませんが、セレクトバランスについてはそれなりに販売実績もあるフードですので気にしなくても良いです。ただし・・・
知っておくべき重要事項が2つあります!!
まず1つは販売元である株式会社 ベッツ・チョイス・ジャパンは2022年4月1日付でジャペル株式会社の子会社になっているという事。
ジャペル株式会社というのは大手のペット卸売業者でペットショップ事業も行っています。愛知や岐阜の方はご存知かも知れませんが、『This one』というペットショップはここが運営元です。
さらに言うとジャペル株式会社の親会社は『株式会社あらた』となり、化粧品や日用品だと日本最大級の規模をもつ卸商社。ドラックストアやホームセンター、スーパーなどの強い販売網があるため、ペット事業も相性が良い訳ですね。
間違いなくドラックストア系でセレクトバランスの取り扱い増えていくはずです。
で、これ自体は別に良いのですが問題はセレクトバランスの中身が変わるという事。こちらが知っておくべき2つめの重要事項です。
ベッツ・チョイス・ジャパンのプレスリリースにもありますが、2022年9月より順次製造工場をアメリカから日本に変更するという事。
ちなみに対象となる商品はこちらです。(製品サイズ 800g、2.4kg、6kg)
- セレクトバランス 犬用 グレインフリー アダルト チキン 小粒
- セレクトバランス 犬用 グレインフリー アダルト サーモン 小粒
大手企業の子会社になった。するとすぐに主力製品の製造工場が変わる・・・ちょっと心配じゃありません??
プレスリリースには製品特徴や嗜好性に大きな変更はない、って記載されていますけど、製造工場変わればそれはもはや別のフードです。
ただ今のところ製造工場が変更となるのはグレインフリーのものだけです。今後は他の商品についてどうなるか不明ですが、注意しておく必要あります。
私は飼料メーカーで働いていたのでわかりますが、確かに使用原料・栄養成分値が同じフードって作れると言えば作れます。ただ製造する機械が変わると全く別物です。
また国内生産になる、ってのもちょっと不安な点。正直言って海外の方が設備立派なんですよ・・・
ではここからはセレクトバランスの製品性能について詳しく解説していきます。
セレクトバランスの原材料品質・原料表示の情報量について(25点/30点)
当サイトではドッグフードの評価基準として6つの項目を採用し100点満点形式にて評価しています。詳しい評価内容を知りたいという場合はこちらの記事を読んでみて下さい。
→ドッグフードランキングサイトが信用できない理由|当サイトが信用されるよう取り組む事
今回の依頼者さんはパピー用のチキンを与えており、小型犬との事。セレクトバランスにはいくつかの商品がありますが、成犬用に切り替えるとなると『セレクトバランス 犬用 グレインフリー アダルト チキン 小粒』になるかと思われます。
という訳で成犬用チキンを解説していきますね!
セレクトバランス成犬用(チキン)の使用原料について(13点/15点)
セレクトバランスの成犬用チキンの使用原料はこちらになります。
使用原料
乾燥チキン、とうもろこし、米、玄米、ソイビーンミール、鶏脂(オメガ6脂肪酸・オメガ3脂肪酸源)、ビートパルプ、チキンエキス、乾燥卵、キャノーラ油(オメガ6脂肪酸・オメガ3脂肪酸源)、乾燥ミルクプロテイン、ビール酵母、クランベリー、フラクトオリゴ糖、グルコサミン、コンドロイチン、コエンザイムQ10
ビタミン類(A、D、E、K、B1、B2、B6、B12、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチン、コリン)
ミネラル類(カルシウム、リン、カリウム、ナトリウム、クロライド、硫酸亜鉛、鉄、銅、マンガン、セレン、ヨウ素)
酸化防止剤(ミックストコフェロール、クエン酸、ローズマリー抽出物)
ドッグフードの原料表示は使用割合の多いものから記載するルールがあり、最初に記載されているものを『第一原料』と呼びますが、このフードの場合『乾燥チキン』となります。
動物性原料およびタンパク質源について
第一原料が乾燥チキンとなっていますが、これは良いですね!乾燥チキンとはよく悪い原料と言われるミール系ではなく、生肉を乾燥させたものとなります。
生肉の方が良さそうと感じる方も多いですが、生肉には水分が多く含まれています。ドッグフードとして加工するとほとんどの水分が飛んでしまうので実質の栄養素としては少なくなってしまうケースがあります。
それを防止するためあらかじめ水分を飛ばして乾燥させる。これだと主なタンパク質源が動物性原料から供給される、って事です。
当然ですが水分飛ばして乾燥させると軽くなります。それでも第一原料になっているのは高評価ですね!
その他の動物性原料としては『乾燥卵』『乾燥ミルクプロテイン』がありますが、これは記載順からしてそこまでの量は配合されていないはずです。
またトウモロコシ、米、玄米、ソイビーンミール、にもタンパク質は含まれています。ソイビーンミールとは日本語だと大豆粕です。大豆から油を抽出した残りで家畜・ペットフードのタンパク質源としてよく使われる原料です。
トウモロコシは一部サイトなどで悪い原料と言われる事が多いですが、そもそもトウモロコシのアレルギー発症率はそこまで高くありません。現時点でトウモロコシに対するアレルギーがないのであれば心配する必要は全くないので安心して下さい。
何の原料がアレルギーの発症率が高いのか?詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみて下さい。ロイヤルカナンの研究データを掲載しています。
→アレルギーに対策に|新奇タンパク質を使用したオススメドッグフード一覧
タンパク質源全体としては悪くはない印象ですね。動物性原料の質が良い。植物性原料がそれなりに多く使われていますが価格も重要な要素ですし十分評価できる内容と言えます。
脂質源について
セレクトバランスの主な脂質源としては鶏脂とキャノーラ油が使用されています。横に(オメガ6脂肪酸・オメガ3脂肪酸源)とわざわざ記載されている理由ですが、この2つの脂肪酸が犬にとっての必須脂肪酸であり、オメガ6脂肪酸とオメガ3脂肪酸のバランスがドッグフードにおいて非常に重要だからです。
ただ鶏油・キャノーラ油ともにオレイン酸(オメガ9脂肪酸)とリノール酸(オメガ6脂肪酸)が多い油となります。オメガ6脂肪酸の供給源としては理解できますが、オメガ3脂肪酸の供給源として記載するのはどうなのかな?と感じますね。
一応αリノレン酸(オメガ3脂肪酸)も含まれていますが、割合的には微々たるものですし、そもそもαリノレン酸は犬が利用しにくいオメガ3脂肪酸です。ここはちょっと内容・表記的によろしくないと思います。(オメガ3供給源に対する工夫・記載内容の不足−2点)
その他原料について
その他の原料について特徴を記載しておきます。
・ビートパルプ:甜菜(テンサイ)やサトウダイコンと呼ばれる野菜から砂糖を作る過程で発生する副産物。たまに悪い原料と言われる事がありますが特に心配する必要はありません。水溶性食物繊維と不溶性繊維のバランスが優れておりドッグフードにはよく使われている原料となります。
・ビール酵母:アミノ酸バランスが優秀でプレミアムドッグフードだと定番の原料
・フラクトオリゴ糖:野菜や果物に含まれる難消化性の糖質です。消化器官で吸収されないので大腸で有益な細菌のエサとなり整腸作用が期待できます。こういった効果をプレバイオティクスと呼びます。
用語
プロバイオティクス:腸内フローラのバランスを改善することにより人に有益な作用をもたらす生きた微生物。ドッグフードだと乳酸菌などの善玉菌
プレバイオティクス:大腸内の特定の細菌の増殖および活性を選択的に変化させることより、宿主に有利な影響を与え、宿主の健康を改善する難消化性食品成分。
・グルコサミン、コンドロイチン、コエンザイムQ10:人間の健康食品にもよく使われている。関節サポートの効果が期待できる。
使用原料についての総評
セレクトバランスの使用原料全体の評価ですが、特殊な機能性原料などはあまりないですが、悪くはない。ただ脂肪酸バランスについてはもう少し工夫しても良いのは?と感じます。安いフードだったらわかりますが、セレクトバランスはそこそこ高いフードですからね・・・
セレクトバランス成犬用(チキン)の原料表示の情報量について(10点/15点)
ドッグフードの原料表示は多いものから順に記載するルールがありますが、各原料が何%配合されいるかの割合までは記載する義務はありません。実際にプレミアムドッグフードとして販売されている多くのドッグフードも%表示まではしていません。
もう一度セレクトバランスの原料表示を見てみると・・・
原料表示
乾燥チキン、とうもろこし、米、玄米、ソイビーンミール、鶏脂(オメガ6脂肪酸・オメガ3脂肪酸源)、ビートパルプ、チキンエキス、乾燥卵、キャノーラ油(オメガ6脂肪酸・オメガ3脂肪酸源)、乾燥ミルクプロテイン、ビール酵母、クランベリー、フラクトオリゴ糖、グルコサミン、コンドロイチン、コエンザイムQ10
ビタミン類(A、D、E、K、B1、B2、B6、B12、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチン、コリン)
ミネラル類(カルシウム、リン、カリウム、ナトリウム、クロライド、硫酸亜鉛、鉄、銅、マンガン、セレン、ヨウ素)
酸化防止剤(ミックストコフェロール、クエン酸、ローズマリー抽出物)
第一原料が乾燥チキンなのは良いですが、それが何%含まれているのか?栄養成分のタンパク質のうちどれくらいが動物性原料由来なのか??そういった事がわかりませんよね?
ただこれはセレクトバランスが悪いというより、ドッグフードってだいたいこんな感じです。国産のドッグフードだと割合表示されているものはまずない。そして海外性でもかなり高額な品質の良いものだけです。
当サイトでランキング記事を作成していますが、総合点90点代前半くらいでも割合表示はされていません。90点代後半くらいになると表示情報がかなり詳しくなり割合表示もされています。
→ドッグフードおすすめランキング表|6項目で公平な評価をしています
これなぜ割合表示が大事かと言うとですね・・・第一原料で乾燥チキンを使用しているのでそれなりにタンパク値が高いと予想するじゃないですか?
でも栄養成分については後で詳しく解説しますが、タンパク値22%なんですよ。あまり高いとは言えませんよね??
そうなると乾燥チキン、とうもろこし、米、このあたりの原料(の重さ)はほぼ同じでちょっぴり乾燥チキンが多い程度なのかな?って話になります。ただこれも予想でしかなく正確に性能を評価できないんですよ。
本業で配合設計を嫌と言うほどしてきましたので分かりますが、割合表示しないで良いなら見た感じ良い原料表示はいくらでも作れます。ここがドッグフードの難しいところですね。専門的な知識がある私だって公開されている情報が少なすぎて正確な評価は不可能です。
当サイトではこのように割合表示がされていない場合、10点/15点で採点しています。
セレクトバランス成犬用(チキン)の栄養成分値・バランス(20点/20点)
次に栄養成分値について。保証成分はこちらになります。
保証成分
タンパク質22.0%以上、脂肪13.0%以上、灰分7.0%以下、粗繊維5.0%以下、水分10%以下、カルシウム0.6%以上2.5%以下、リン0.5 %以上1.6%以下
カロリー350Kcal /100g
基本的に当サイトの評価基準では栄養バランスについて満点評価となります。犬にとっての最適な栄養バランスなんてものは存在しません。ライフステージや性格、飼育環境によって最適な数値は変わってきます。
ただし最低限クリアすべきAAFCOの基準すらクリアしていない。脂肪酸バランスが悪い。商品コンセプトと合っていない。そんな場合は減点しています。
セレクトバランスの栄養成分としては海外性プレミアムドッグフードなのにかなり低めのスペックですね。あまり運動しない室内小型犬なら十分な内容です。
ただ今回依頼して頂いた方の場合、イタグレとの事。犬種的に運動量は多いのでもう少しスペックが高いものであっても良いのでは?そう感じます。具体的にはタンパク質27〜30%程度で様子を見る。場合によってはそれ以上を試してみる。こんな感じですかね!
栄養成分値について、正解なんてものはないので減点はしませんが、ちょっと残念なのはオメガ3脂肪酸とオメガ6脂肪酸の数値記載がないって事です。原料の割合表示はしていなくてもこれは表示しているフードもあるのでここはちょっと残念ですね。
セレクトバランスは安全への取り組みを行なっているか(10点/20点)
当サイトでは安全への取組について①アレルギーの対策、②安全性に関わる認証制度など取得しているか、この2点を特に重要視しています。
まずアレルギー対策ですが、セレクトバランスの場合、特にこれといって評価できるポイントはありません。商品ラインナップとしてはチキン・ラム・サーモンの3種類。そこまで多い訳じゃなく選択肢として少ない。
グレインフリーのものでチキン・サーモンがありますが、グレインフリーだから安全って話ではありませんし特別評価する事でもない。特にグレインフリーのものは製造工場変わりますしね。何とも言えない。
そして製造工場に関する情報が一切ない。海外OEM製品は製造工場についての情報が少ない事多いですが、それにしても全くないのは不親切に感じます。
ちなみに国産に切り替わるグレインフリーについてもどこの工場なのか?そういった情報はありません。
例えば国産なら『金虎 おさかな』というフードがあります。これはアレルギー対策として工場内に持ち込む原料を制限している。そしてそれを実現するために一から工場を作った。だから評価しています。
→金虎の『おさかな』配合設計のプロが徹底評価!国産で魚主体のドッグフードならコレが良い!
海外性なら最近注目しているブラバンソンヌ。これは数々の安全性に関わる認証を取得した工場で製造しており、日本に輸入してからもフードの酸化に関する試験を行なっている。だから評価できる。
→ブラバンソンヌ|ベルギー産プレミアムドッグフードの製品性能を評価
こういったフードもあるので残念ながら減点せざるを得ない。セレクトバランス自体はわりと人気のフード。実績もあるので心配する事はないと思います。
ただ子会社化、製造工場変更の件もありますし、現時点では安全性への取り組みについては最低限の評価にしておきます。(10点/20点)
セレクトバランスは人工の酸化防止剤・着色料を使用していないか(10点/10点)
これについては全く問題ありません。セレクトバランスで使用している酸化防止剤はミックストコフェロール、クエン酸、ローズマリー抽出物となり、どれも自然由来の者となります。
もちろん意味のない着色料なのは使用されておりません。
セレクトバランスの製造方法について(5点/10点)
当サイトではドッグフードをどのように製造しているか?これについても重要視しています
先ほど安全に対する取り組みの項目で解説しましたが、残念な事にセレクトバランスは製造に関する情報が一切ありません。
まあ我が家でもパピー用に関しては使用していたので実物は見ていますが、一般的な製造方法であるエクストルーダーで製造されたフードであるのは間違いありませんけどね。
当サイトではエクストルーダーによって製造されている場合、基礎点として5点、公式サイトで製造方法を詳しく紹介している、何か工夫した工程がある、そんな場合は加点しています。
セレクトバランスについては基礎点の5点のままにしておきます。
セレクトバランスはスペックに見合った価格であるか?7点/10点
最後に価格について。
当サイトでは単純な価格ではなく、スペックに見合った価格なのか?これを考慮して採点しています。
セレクトバランスの製品スペックとしてはそこまで高いものではなく、普通の内容。使用原料はそれなりに良いものを使用していますが、やはり海外のガチプレミアムフードと比べると見劣りはします。
ただそれにあった価格であるなら問題ないですよね。スペックと価格が合っているのか?それが重要です。
で、価格ですが公式サイトには記載なかったのでAmazonの価格を参考にしてみます。
税込価格 | 価格 | kg単価 |
アダルトチキン 3kg | 4,510円 | 1,503円/kg |
アダルトチキン 7kg | 9,900円 | 1,414円/kg |
スペックに対する価格としては・・・妥当なラインかと思います。決してコスパ良いとは言いませんが、お得とも言いにくい。
ざっくりですがミール系を使用して原価を抑えているが比較的良いフードで1,000円〜1,300円/kgくらい。ミール系使用しないレベルだと1,500円/kg〜、プレミアムドッグフード2,000円/kg〜
こんなイメージです。セレクトバランスの評価としては・・・7点くらいですね。悪くはないと思います。
セレクトバランスの総合的な評価75点!悪くはない!ただ品質を求めるなら上はある
セレクトバランスの総合的な評価は75点となりました。
悪いフードとは言いませんが、価格はもう少し高くても良いので品質が良いもの・・・ってなれば他に選択肢はいくらでもあります。
また成分的に海外OEMフードにしてはタンパク質など控えめのスペック。運動量が少ないワンコでそれなりに品質は高いもの。そして購入しやすいフードを求めている方には良いかと思います。ペットショップでだいたい売っていますからね!
ただ今回のご依頼内容としてはイタグレですからね。もちろんイタグレと言っても性格の違いがありますのであくまでも一般論ですが、めっちゃ走るワンコです。うちにもイタグレいますけど、ドッグランだと他犬種の小型犬にはまずかけっこ負けませんよね・・・笑
イタグレでフードの切り替えタイミングでこのままセレクトバランスシリーズで良いか?これに関して当サイトなりの回答をすると・・・
※価格は無視してます。
悪いとは言わないが犬種的にもう少しスペックが高いもので良いと思う。例えばそうですね・・・まずタンパク値30%弱のフードで様子見てみる。オススメとしてはブラバンソンヌ、定期購入に抵抗ないのであればモグワンとかでも良いと思います。(両方2,000円/kgくらい)
→ブラバンソンヌ|ベルギー産プレミアムドッグフードの製品性能を評価
→あのモグワンを当サイトが評価するとこうなる!なぜ売れているか徹底解説
ドッグランなどで本格的に運動するようになる頃まで様子を見る。その段階で痩せ気味だったらアカナ・オリジン 、エンパイアなど試してみるのも良いかと。価格は抑えたいって場合はRIGARO(リガロ)もアリですね。
→高タンパクドッグフード|RIGARO(リガロ)の製品性能を徹底解説
→超高級ドッグフード!ENPIRE(エンパイア)の製品性能を配合設計のプロが徹底評価
もちろんドッグフードは無数にあるのでこれはあくまでも1例です。参考にして頂ければ嬉しいです。
では今回はこの辺で。このように気になるドッグフード があれば記事書きますので、コメント欄やお問い合わせで依頼お待ちしております!!