今回紹介するドッグフードは『プレイアーデン』、原産国はドイツのプレミアムドッグフードです。
当サイトはドライフードを主に解説するサイト。プレイアーデンにはドライもウェットもありますが、もちろん今回もドライフードを紹介していくのですが・・・
結論から言いますと正直ドライフードは微妙。あえてこれにするメリットってそこまで無いかな、と感じます。
実際にプレイアーデンってウェット(缶詰)は人気している気もしますが、ドライフードって影薄いような気がします。
プレイアーデンのドライフードって物凄く日本のプレミアムドッグフードっぽい設計で、実はこれは当然。プレイアーデンはドイツ産ではありますが、日本の企業(メモリー株式会社)がドイツの工場(Mühldorfer AG社)に製造を委託している海外OEMフードです。
当サイトでは国産のOEMについては無駄に価格が高く、内容もそこまで良くないので否定的な意見になる事が多いですが、海外製OEMについては良いフードも数多くあり物によっては高評価しています。
海外製OEMは日本のプレミアムドッグフードのイマイチな点を改善、そして成分値を日本向けに、そんな内容のものが多いのですが、プレイアーデンはまんま日本のプレミアムドッグフードっぽい内容。なので微妙・・・
微妙と言えば微妙なプレイアーデンのドライフードなんですがどのあたりが微妙なのか?その辺りを解説していきますのでドライフードの特徴を知る意味でも読み進めていって下さい。
あと普段はあまりウェットについては触れていませんが、ウェットは非常に良いので簡単に紹介もしておきます。
プレイアーデンのドライフードの特徴|よく言えば自然な原料とも言えるが魅力不足なのは否めない
プレイアーデンのドライフードにはいくつか商品ラインナップはありますが、チキンベースの『ロイヤルバランス』、これの使用原料および保証成分を見てみましょう。
プレイアーデン ロイヤルバランス | 原産国:ドイツ |
【原材料】 チキン、魚介類、コーン、コメ、大麦、ビート繊維、亜麻仁、チキンオイル、ビール酵母(ビタミンプレミックスを含む) 【保証成分】 粗タンパク質 23%以上、粗油脂 13%以上、粗繊維 2.5%以下、粗灰分 5.5%以下、水分 10%以下 【ビタミン・微量元素(1kgあたり)】 [ビタミン分析値]ビタミンA 20,000IU、ビタミンD3 2,000IU、ビタミンE 250IU、ビタミンC 150IU、ビタミンB1 10mg、ビタミンB2 16mg、ビタミンB6 7.5mg、ビタミンB12 200μg、パントテン酸(ビタミンB5)45mg、コリン 1,000mg、葉酸 7mg、ビオチン(ビタミンB7)400μg、ナイアシン(ビタミンB3)50mg [アミノ酸分析値]タウリン 100mg、L-カルニチン 300mg [ミネラル分析値]カルシウム 1.2%、リン 0.8%、ナトリウム 0.35%、ヨウ素 1.5mg、コバルト 0.5mg、マンガン 35mg、鉄 50mg、銅 5mg、亜鉛 65mg [糖類]フラクトオリゴ糖 2.5g、イヌリン2.5g 361kcal(100gあたり) |
ビタミン・微量元素に関して分析値が記載されているのは良いですが、使用原料自体はものすごくシンプル。そして保証成分は低タンパク・低脂質な内容です。
ドライフードにはいくつかの製造方法がありますが、最も一般的な製造方法はエクストルーダーという機械での製造。プレイアーデンもエクストルーダー製なんですが、エクストルーダーの配合設計にはざっくり4パターンあります。図で説明するとこんな感じ。
全てがこのパターンに当てはまる訳ではないのですが、ほぼほぼこの4つに分類されます。
生肉が主原料で動物性乾燥原料と植物性乾燥原料を併用など、例外はあります。『主な』タンパク質源がどういう原料構成か?①〜④はそのざっくりした分類、くらいに思って頂ければ!
①は高タンパク・高脂質なフード。有名どころで言えば『アカナ・オリジン』など。②は価格を抑えて上で高タンパクにしているフード。『POCHI』や『HEKA』などがそうですね。③は格安フードから品質の良いものまで幅がありますが、チキンミールなど動物性の乾燥原料をタンパク質源の主体としているフード。
そして④が動物性原料も植物性原料も全て生。プレイアーデンはこれに該当します。そして国産のプレミアムドッグフードもこのタイプが多い。
国産でよく広告に出てくる『このこごはん』ってフードがありますよね?あれの原料および保証成分を紹介しておきましょう。
【このこごはん】
鶏肉(ささみ、胸肉、レバー)、玄米、大麦、ビール酵母、鰹節、米油、乾燥卵黄、鹿肉、まぐろ、青パパイヤ末、モリンガ、さつまいも、わかめ、昆布、乳酸菌、セレン酵母、L-トレオニン、ミネラル類(牛骨未焼成カルシウム、卵殻未焼成カルシウム、塩化ナトリウム、塩化カリウム、グルコン酸亜鉛、ピロリン酸第二鉄、グルコン酸銅)、ビタミン類(ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンB2、ビタミンB12、パントテン酸カルシウム)
【保証成分】
タンパク質:20.9%以上、脂質8%以上、粗繊維:1.1%以上、灰分:6.8%以下、水分:10%以下
343kcal /100g
もちろん使用原料は異なりますが、動物性原料(鶏肉)も植物性原料も全て加工していない生の状態。
するとどういう現象が起こるかと言うと、動物性原料が生の状態だとほとんどが水分ですのでタンパク質を確保しにくい。またこれは植物性原料についても同じで、保証成分上のタンパク質が少なくなる。
そして低脂質な設計にすると・・・高炭水化物になってしまう、って事です。日本のプレミアムドッグフードはこのタイプが多い。
低タンパク・低脂質という事は高炭水化物って事です。タンパク質・脂質・炭水化物、栄養成分はこの3つがほとんどなので、何かが減れば何かが増えます。その割合を見るのが大事。
他の①、②、③のパターンはそれを避けるため何かしらの乾燥原料を使用してタンパク質を補強しています。
乾燥原料は水分や脂質を除去してタンパク質を濃縮した原料が多いので、少量配合してもタンパク質を確保できますからね。
これは乾燥原料を使用した方が良い、って話ではなくドッグフードには正解はないし、愛犬に合うか合わないか。そして飼い主の価値観も関わってくる。
犬はやっぱり『タンパク質と脂質』、ここから栄養を摂取する生き物である。炭水化物が多い、ってのは不自然である。そういう考えの場合、国産を避けて海外製のプレムアムドッグフードを選択するケースが多いって事です。
なのでプレイアーデンって海外製プレムアムドッグフードだから良い、って部分がなく、国産プレミアムドッグフードとそう変わらない内容。何か他の要素で魅力的な部分があれば良いですが、そうでもない。
だから当サイト的には『微妙かな』と判断しています。
プレイアーデン(ドライ)の使用原料および保証成分について
では先ほど解説したプレイアーデンのドライフードは微妙、ちょっと魅力に欠ける、という点を意識した上で使用原料・保証成分を見ていきましょう。
プレイアーデンのドライフードには『ロイヤルバランス(チキン)』、『プレミアムケア(ラビット)』、『グルメ(ラム・チキン)』、『プリンツ(チキンの高タンパク・高脂質タイプ)』4つの商品ラインナップがありますが、今回は『グルメ』を見ていきましょう。
プレイアーデン グルメ | 原産国:ドイツ |
【原材料】 ラム、チキン、魚介類、コメ、大麦、ビート繊維、亜麻仁、チキンオイル、ビール酵母、卵粉(ビタミンプレミックスを含む) 【保証成分】 粗タンパク質 23%以上、粗油脂 10%以上、粗繊維 2.5%以下、粗灰分 6.5%以下、水分 10%以下 【ビタミン・微量元素(1kgあたり)】 [ビタミン分析値]ビタミンA 20,000IU、ビタミンD3 2,000IU、ビタミンE 250IU、ビタミンC 150IU、ビタミンB1 10mg、ビタミンB2 16mg、ビタミンB6 7.5mg、ビタミンB12 200μg、パントテン酸(ビタミンB5)45mg、コリン 1,000mg、葉酸 7mg、ビオチン(ビタミンB7)400μg、ナイアシン(ビタミンB3)50mg [ミネラル分析値]カルシウム 1.5%、リン 1%、ナトリウム 0.35%、ヨウ素 1.5mg、コバルト 0.5mg、マンガン 35mg、鉄 50mg、銅 5mg、亜鉛 65mg ※グルメには、原材料にタウリン・L-カルニチン・フラクトオリゴ糖・イヌリンが含まれているため、微量元素として加えておりません。 |
タンパク質源について
まずはタンパク質源について。既に解説した通り、生肉だけだとタンパク質を確保するのは難しい。なので海外製の高タンパクなフードはチキンミールに代表される動物性の乾燥原料、もしくは濃縮大豆タンパクやエンドウ豆プロテインなど植物性のタンパク質を濃縮した乾燥原料、このどちらか、もしくは両方配合してタンパク質を補強するのが一般的です。
ですがプレイアーデンはそれをしていないので、この『グルメ』を見るとラム、チキン、魚介類からのタンパク質はそこまで期待できず、コメ、大麦から多少はタンパク供給はあるものの、これらも生原料なのでタンパク質は少ない。
つまり保証成分値23%とそこまで高くない。低タンパクな部類の数値となっています。
ちなみにコメ・大麦とイネ科の植物が使用されているのでグレインフリーではないですが、グレインフリーってかなりマーケティング要素の強いワードで・・・まあグレインフリーにしておいた方が売れる。
別にコメ・大麦にアレルギーなければ気にする必要はないので、ここはグレインフリーじゃないから心配、とかは考えなくても大丈夫です。
脂質源について
次に脂質源について。ここも日本のプレミアムフードっぽい。
犬にとって必須脂肪酸、つまり体内で合成できないので食べ物から摂取しなければならないものがオメガ6脂肪酸(リノール酸)とオメガ3脂肪酸(αリノレン酸、EPA、DHA)となります。
このオメガ6とオメガ3のバランスが非常に重要なのですが、国産のフードってこのバランスがあまり良くないし、そもそも原料表示に成分値が記載されていない。
プレイアーデンもそうで、オメガ6脂肪酸源としてチキンオイルが使用されています。これは良いとして、オメガ3脂肪酸の供給源は亜麻仁。亜麻仁に含まれるオメガ3はαリノレン酸となり、犬は利用しにくいオメガ3脂肪酸となります。
だから海外製プレミアムドッグフードはフィッシュオイルやサーモンオイルなど犬が利用しやすいEPA・DHAを豊富に含むオイルを使用している訳ですが・・・これらオイルって酸化しやすくちょっと扱いが難しい。
プレイアーデンに関しては『魚介類』と一体何か分からない表記ですが、EPA・DHAが含まれていそうな原料は配合されています。ですが何%配合されているかも分かりませんし、オイルの方がEPA・DHAを多く含むのは明白。
せめて成分表示にオメガ6とオメガ3の成分値(内訳)記載があれば良かったのですが、それもなし。
これってすごく国産のプレミアムドッグフードっぽい。まず国産はオメガ6とオメガ3の成分値なんて記載されていませんからね。
ここも魅力不足かな、と感じる点です。
プレイアーデンの使用原料および保証成分の総評|多分プレイアーデン自体がドライ単体で売る気があまりない
プレイアーデンのドライフード、海外製プレミアムドッグフードとして魅力に欠け、微妙・・・と厳しめな内容となりましたが・・・
これおそらくプレイアーデン自体がドライフード単体で売る気があまりないと思っています。というのも公式サイトのよくある質問にこのようなものがあります。
Q:プレミアムドライフードだけで十分な栄養がとれますか?
A:プレイアーデンは「私たち人間と同じように愛犬にもいろんな食事を食べさせてあげよう」という、ドイツでの考え方をもとにした手づくり食がコンセプトです。 毎日同じ食事を食べることでマンネリを感じてしまうのは人間も愛犬も同じです。 愛犬やドッグオーナーのお好みに応じて、鶏肉、鹿肉、ラム肉、七面鳥肉、魚肉、野菜、穀物などの色々な食事を食べさせてこそ、栄養バランスが整いドッグライフはより楽しいものになります。
ドッグオーナーのみなさまには1種類のプレミアムドライフードを毎日与え続けるだけでなく、時にはプレミアムドライフードの風味を切り替え、時には100%有機 ウェットフードやジーベンデリカテッセンや100%有機 ベジグルメを組み合わせたバラエティにとんだ食事(プレイアーデンがおすすめするミックスフィーディング)を、愛犬に与えていただくことをおすすめいたします。
https://www.plaiaden.com/blog/faq/dry-food-nutrition
つまりウェットトッピングを前提としている感がある。それであれば理解はできます。ウェット使うの前提ならシンプルな内容のドライの方が使いやすい、ってのはありますからね。
冒頭でも言いましたが、ウェットに関しては価格高いですがすごく良い。シンプルなドライと高品質なウェットを組み合わせるのも非常に良いと思う。
でもウェットが良いだけにドライフードもせめて成分値の記載とかはもっと詳しくして欲しいな、と感じますね。
ちょっと不親切な部分が散見され、例えばよくある質問にこういう記載があるのですが・・・
Q:なぜプレミアムドライフードには『Bioビオ』マークがないのですか?
A:プレイアーデンは無添加プレミアムドライフードのみが「Bioビオ」の審査基準を満たしておりません。これは原材料に含まれる魚(フィッシュミール)が100%天然のものであるためです。
プレイアーデンの全ての商品は、魚(フィッシュミール)も含めたすべての原材料において、人も食べられるヒューマングレードの100%ナチュラルな無添加食材を使用しています。安心して愛犬にお与えください。
https://www.plaiaden.com/blog/faq/no-bio-mark-on-dry-food
Bioマークというのは正式には「Bio-Siegel(ビオ・ジーゲル)」と呼ばれる連邦政府が認定するオーガニック認証の統一規格なんですが・・・天然の魚においてそれが適用されないのは分かる。
それは別に良いが、魚(フィッシュミール)って部分。どのドライフードの原材料表示見ても『魚介類』としか記載されていないんですよ。つまり『魚介類』がフィッシュミール?ってなりますが、生の魚介類とフィッシュミールは全然違ってきます。
この辺の表記が不親切。
また『プリンツ』って29%とそこそこ高タンパクなフードがあるのですが、これ使用しているのチキンじゃなくてチキンミールなのでは?と感じる。保証成分見るとチキンミール使わないと厳しい気がする。
するとその他もチキンとチキンミール併用して表示上は『チキン』としてないか?
とすら疑ってしまう。
海外製プレミアムドッグフードってこれがあってですね・・・販売店がイメージの問題で意図的に『〇〇ミール』を生肉っぽく表現する事あります。チキンミールならチキン、と表記する、って事ですね。
意図的にやっている場合もあればフードの事分かってないくて悪気なく表示しているパターンもあります。何も知識なくてもフード作れるのがOEMの良い所ろでもあり、危うい所でもある。
こういうのは海外現地でも販売されており、それを日本に輸入しているタイプのフードなら、海外の公式ホームページを見ると正確な使用原料分かったりします。しかしプレイアーデンは日本の企業のOEM品ですので分からないんですよ。
と、こんな感じで生肉主体の低タンパクで低脂質。つまり結果的に高炭水化物のフードで成分値の情報、使用原料の割合など情報が少ない。
まさに国産のプレミアムドッグフードっぽい。
そこから何かプラスαの要素があれば良いが特にない。なんかこう・・・微妙です。
プレイアーデン・ドライフードの価格について
ではプレイアーデンの価格について。価格は公式オンラインショップの価格を記載しています。
プレイアーデン・ドライフード | 価格(税込) | kg単価 |
1kg | 2,970円 | 2,970円/kg |
1kg×2 | 5,940円 | 2,970円/kg |
3kg | 8,360円 | 2,787円/kg |
8kg | 19,690円 | 2,461円/kg |
フードの内容からすると・・・ちょっと割高に感じます。そして全商品値段は同じなんですが・・・
同じなのがちょっと解せない。先ほど『プリンツ』の使用原料はチキンじゃなくてチキンミールじゃないのか??と言いましたが、プリンツの使用原料および保証成分はこちら。
【プリンツ】
チキン、コメ、コーン、大麦、ビート繊維、亜麻仁、チキンオイル、ビール酵母、卵粉(ビタミンプレミックスを含む)
粗タンパク質 29%以上、粗油脂 18.5%以上、粗繊維 3%以下、粗灰分 6.5%以下、水分 10%以下
ロイヤルバランスの使用原料および保証成分がこちら
【ロイヤルバランス】
チキン、魚介類、コーン、コメ、大麦、ビート繊維、亜麻仁、チキンオイル、ビール酵母(ビタミンプレミックスを含む)
粗タンパク質 23%以上、粗油脂 13%以上、粗繊維 2.5%以下、粗灰分 5.5%以下、水分 10%以下
これで単価同じって変じゃない?ってなる訳ですよ。
ロイヤルバランスからタンパク値を上げるのならチキンの配合割合を増やす、ですがそれだったらプリンツの単価が高くないとおかしい。そもそも『魚介類(多分フィッシュミール)』が無いのに高タンパクになっているのがよく分からない。
原価を抑えて高タンパクにする。となると・・・チキンミール(タンパク質濃縮した乾燥原料)使うしか無理ですからね。配合設計としても植物性のタンパク濃縮原料がないのに生肉でタンパク質の保証成分29%は無理があると感じる。
ま、ここはあくまでも推測です。信じるか信じないかは・・・ってやつですね!
プレイアーデンの形状を画像と動画で紹介!小粒と大粒両方用意しました!
まず画像での形状がこちら。小粒は8mmくらいと小粒表記で販売されているものは10mm以下のものが多いのでまあイメージ通りの小粒と思ってもらって大丈夫。
大粒なんですが、これはかなり大きいです。数多くのドッグフードを見てきた私でも大きく感じる。
直径は15mmくらいなのですが、これくらいの直径のフードはあります。ただこれ厚みも8mmくらいあってそれでかなり大きく感じますね。
動画の方が分かりやすいので参考にしてみて下さい。
プレイアーデンのウェットは良い!なんとドイツでも販売している!
プレイアーデンのドライフードを紹介してきましたが、公式がウェットと併用するのを推奨している。とは言えドライ単体で見ると微妙。価格も割高に感じる。
そんな評価なのですが、ウェットは良いですね!当サイトはあくまでもドライフードを中心に解説するサイト。ですが簡単にウェットについても紹介しておきます。
ウェットに関しては『Bio』マークを取得しているものがありますが、これは国が認定した有機認証マーク。Bioというのは英語での『オーガニック』と同じ意味。つまり農作物の場合、無機肥料や合成農薬を使用せず、有機肥料を使って栽培されたもの。家畜の場合はホルモン剤不使用、飼料は有機栽培で生産されたものを与える、このようなものが原料になっているって事。
個人的にはオーガニック系ってメリットに比べて価格が高くなり過ぎるので、そこまで重要視していません。ただこういうのって『環境負荷の低減』という意味合いもあるので意識しなければ、とも感じます。
もちろん原料の信頼性はアップしますね。管理が厳しいので。
プレイアーデンのウェットは使用している原料が全てBio認証を受けた『100%有機ウェットフード』、ジビエ系など使用した『100%ナチュラル ウェットフード』、野生の動物性原料を使用した『100%Wild ウェットフード』など非常に魅力がある。
また合成添加物を使用していないので完全無添加。肉類の使用割合もほとんどが90%以上と非常に高い。
ドライフードには『ビタミンプレミックス』が使用されていますが、ビタミンプレミックスとは複数のビタミンを事前に配合したサプリのようなもの。ドライフードには基本的にビタミンプレミックスは使用されています。
そしてこのビタミンは人工的に合成されたもので添加剤です。つまりドライフードに関しては『完全』無添加とは言えません。酸化防止剤や着色料が無添加、ってだけですね。
包材(缶詰)に関してもBPA・BPSフリーを徹底、と内容的には文句ないですが、1缶700円以上しますのでかなり高級なウェットフードではあります。
そして面白いのがウェットに関しては製造国のドイツをはじめヨーロッパでも販売しているって事。『Plaiaden SAKURA』てブランドで販売しています。
冒頭に説明しましたが、プレイアーデンって日本の企業(メモリー株式会社)がドイツの工場(Mühldorfer AG社)に製造を委託している海外OEMのフードです。このタイプは製造している国では販売していない、ってのが普通なのですが、珍しいですよね。
そして『SAKURA』ってのが外国の人好きそう・・・笑
いずれにせよウェットに関しては値段はともかく非常に良い。高品質なウェットを探している方は試す価値あるフードだとは思います。我が家は平日はドライフード、週末と何か記念日は手作り、もしくはウェットトッピング、ってスタイルなのですが、たまに買うフードの1つです。
で、この『SAKURA』ですがウェットはあるがドライはないんですよ。プレイアーデンって先ほども言いましたが、ドライにウェットのトッピング、これを『ミックスフィーディング』と表現して推奨しています。公式サイトにはこのように書いていますが・・・
現在の日本では、ドライタイプのドッグフードが主流になっています。しかしペット先進国ドイツをはじめとするヨーロッパでは、ドライフードとウェットフードを組み合わせて愛犬に与える「ミックスフィーディング」が一般的です。その根底には、穀物主体のドライフードに、ウェットフードのお肉に含まれる良質なタンパク質や微量栄養素、水分をプラスすることで、愛犬に必要な栄養をしっかりと補えるという理念があります。
https://www.plaiaden.com/c/dogfood/d-dryfood/premium-dryfood/royal-balance
だったらドイツでもドライフード販売すべきなんじゃ?ってなりますが、この辺は大人の事情を感じますね。あのドライのスペックだと多分売れない・・・
プレイアーデン|ドライフード単体で見れば『微妙』、ウェットは良い、これが当サイトの見解
プレイアーデン、特にドライフードを中心に紹介してみましたが、やはりドライ単体で見れば『微妙』かな、と。
ウェットフードってそこまで加工度は高くなく、良い原料を多く使えば良いフードは作れます。しかしドライフードの場合、単純に品質の良い肉類を多く使えば良い、って話でもなく加工温度、バインダーとしての炭水化物量、原料の加工度、など複数の要因が組み合わさっての最終製品。
何か国産のフードにはない魅力があれば良かったですね!
価格は置いていて、シンプルな内容で海外製AAFCO基準を満たすフードを探している。大型犬〜超大型犬でデカイ粒を求めている。そんな場合は良いかと思います。
では今回はこの辺で。こちらに当サイトで評価の高かったフードをまとめていますので、フード選びに迷ったらこちらも参考にして頂けると嬉しいです!