今回紹介するドッグフードはパーティーアニマルというドッグフード。原産国はアメリカです。
このフードに関してはここ最近、と公式LINE上で非常に問い合わせが多く、さらにSNSで記事にして欲しいフードありますか?と聞いたところ名前の挙がったフード。
なぜ問い合わせが多いのか?理由はここ最近大幅なリニューアルをしており、それで気になっているって方が多いためですね。
パーティーアニマルの輸入代理店は大真物産株式会社という神戸の会社。ここは直営の販売店として『ジョージジャパン』という店舗を大阪・東京で運営しており、その店舗でも販売されていますね!
ちなみに私は大阪の店舗でショートリード買った事あります笑
またアメリカにホームページはないしアメリカのAmazonでも出てこない。これはまず間違いなく大真物産株式会社がアメリカのどこかの会社に製造を委託。それを日本に輸入しているタイプの海外OEMタイプ。
実際に今回、リニューアルに際して工場が変更となっているのですが、名前は同じですのでそういう事。ブランド名自体は大真物産株式会社が所有している。みたいなイメージですね。
リニューアルした理由ですが・・・
天候不順によるオーガニック原材料の高騰をきっかけに、オーガニック素材を使用できなくなりました。
https://www.wagmall.com/products/detail/26415
アメリカのオーガニックペットフードはほとんどのブランドが休止の状態です。
そのような事情により、ヒトの食材の中でも最高レベルの安全性を確保した素材を使用し、旧パーティーアニマルのフレーバーをほぼ完全に再現しています。
オーガニックではありませんが、ヒューマングレードの厳選素材を使用しています。
国産の原材料をはるかに上回る安全性とおいしさを実現しました。
http://www.daishincorp.com/blog/party-animal-2/
つまりリニューアル前は『オーガニック』がウリだった訳ですが、今回のリニューアルでオーガニックではなくなった。それで実際どうなの??と気になっている方が多いって感じですね。
パーティーアニマル・ドッグフード|リニューアル前と後を比較してみよう!

リニューアル前はかなり派手なパッケージだったのですが、リニューアル後はシンプルなものですね。
では内容を比較してみましょう。
パーティーアニマル(リニューアル前)
【原材料】
有機鶏肉、鶏肉粉、有機オーツ、有機大麦、有機エンドウマメ、ナチュラルターキー&チキンフレーバー、有機玄米、鶏脂肪(ミックストコフェロールとクエン酸で酸化防止済み)、有機ヒマワリ油、炭酸カルシウム、有機亜麻仁、乾燥ビール酵母、塩化カリウム、塩、乾燥トマト抽出物、サーモンオイル(ミックストコフェロールにて酸化防止済み)、ミネラル(キレート亜鉛、キレート鉄、キレート銅、キレートコバルト、キレートマンガン、セレニウムイースト)、ブルーベリー、塩化コリン、有機アルファルファミール、有機ヒマワリの種子、有機カボチャの種子、有機ニンジン、ブロッコリー、ビタミン(ビタミンA酢酸塩、ビタミンD3サプリメント、ビタミンEサプリメント、ナイアシン、パントテン酸Dカルシウム、硝酸チアミン、塩酸ピリドキシン、リボフラビンサプリメント、葉酸、ビオチン、ビタミンB12サプリメント)、乳酸、乾燥チコリーの根、レシチン、セージ、Lアスコルビン2リン酸塩(ビタミンCの供給源として)、ユッカ抽出物、ニンニク、ヨウ素酸カルシウム、ローズマリー抽出物、イースト酵母、乾燥エンテロコッカスフェシウム発酵生成物、乾燥アシドフェルス乳酸菌発酵生成物、乾燥アスペルギルスオリゼ発酵エキス、乾燥トリコデルマロングブラキエイタム発酵エキス、乾燥バチルスサブチルス発酵エキス
【保証成分】
粗タンパク質:23.0%以上、粗脂質:14.0%以上、粗繊維:6.0%以下、水分:10.0%以下
オメガ3脂肪酸:0.4%以上 オメガ6脂肪酸:1.7%以上
389kcal/100g
これが旧パーティーアニマルなんですが、ドッグフードというのはもちろん加工品となりますのでフード自体はオーガニックにはなり得ません。
そもそもオーガニックというのは日本語に訳すと『有機』という意味。
たまに勘違いしている方がいますが『無農薬』ではなく、無機肥料を使っていない、そういう意味ですね。
鶏なんかは有機飼料を与えられたもの。野菜系はオーガニックのもの。それらを原料全体の70%使用していますよ!さらにそのオーガニックってのはSDA(米国農務省)の認定を受ています。そんな内容。
では次にリニューアル品を。
パーティーアニマル(リニューアル後)
【原材料】
鶏肉、チキン粉、大麦、オーツ麦、玄米、鶏脂肪(ミックストコフェロールとクエン酸で酸化防止済み)、ナチュラルチキンフレーバー、亜麻仁、リン酸2カルシウム、塩、乾燥ビール酵母、乾燥トマト抽出物、炭酸カルシウム、乾燥カボチャ、アルファルファ粉、乾燥ニンジン、塩化コリン、ミネラル類、キレート亜鉛、キレート鉄、キレート銅、キレートコバルト、キレートマグネシウム、セレン酵母、ビタミン類(ビタミンA酢酸塩、ビタミンD3サプリメント、ビタミンEサプリメント、ナイアシン、パントテン酸Dカルシウム、硝酸チアミン、塩酸ピリドキシン、リボフラビンサプリメント、葉酸、ビオチン、ビタミンB12サプリメント)
乾燥チコリーの根、Lアスコルビン2リン酸塩、ローズマリー抽出物、緑茶抽出物、酵母培養液、ラクトバチルスアシドフィルス乾燥発酵品、ラクトバチルスカゼイ乾燥発酵品、ラクトバチルスプラネタリウム乾燥発酵品、エンテロコッカスフェシウム乾燥発酵品
【保証成分】
粗タンパク質:23.0%以上、粗脂質:14.0%以上、粗繊維:3.0%以下、水分:10.0%以下
オメガ3脂肪酸:0.76%以上 オメガ6脂肪酸:2.9%以上
354kcal/100g
価格は2025年3月7日時点で4,620円(税込)/1.81kg、kg単価だと2,552円/kg。
オーガニック要素が無くなったのは仕方ないとして、果たしてこれが良いフードなのか?2,552円/kgの価格は妥当なのか??ですね。
価格は旧製品に比べて安くなったようですが、最大のウリであるオーガニックでは無くなった。
原料構成はほぼ同じにしているのは分かりますが・・・脂肪酸については変更がある。
では良くなった点・悪くなった点について考えていきましょう。
パーティーアニマル・ドッグフード|リニューアルして良くなって点・悪くなった点

ではまずはリニューアルして良くなって点について。
- 価格が安くなった
- 豆フリーになった
くらいかな、と。オーガニックじゃ無くなったので価格が安くなるのは当然ですね。
その他に良い点として、これは良くなった、とは言いにくいのですが豆フリーのフードになった事。旧製品はエンドウ豆の使用がありましたが、リニューアル後は無くなっています。
パーティーアニマルって旧製品も新製品もイネ科の植物自体は使っているのでグレインフリーではなく小麦グルテンフリーなフード。
最近はグレインフリーのフードばかりになり、そうなると炭水化物源でほぼ豆が使われている。豆が苦手な場合にフード探しに苦労する・・・そんな現状があるので、それなりに内容良いフードで豆フリーってのは一定の需要があるかも?とも感じますね!
ただこれは新規層が魅力を感じる点であり、旧製品を使っていた飼い主さんとしてはあまり関係ない要素ですけどね。
では悪くなった点について
- オーガニック要素が無くなった→これじゃなくて良い感
- 脂肪酸→EPA・DHAではなくαリノレン酸メインになっている
これですね!
やっぱりね、パーティーアニマルってオーガニック要素が魅力だったと思うんですね。リニューアルとなった原因がアメリカの天候不良。これは仕方がないにしても別にアメリカじゃないオーガニック系フードってありますからね。
あとこれが一番改悪、だと感じるのですが旧製品にはサーモンオイルが使用されていましたのでオメガ3脂肪酸に関して犬が利用しやすいEPA・DHAが配合されいる。
一方で新製品は主なオメガ3脂肪酸供給源は亜麻仁のみ。亜麻仁に含まれるオメガ3脂肪酸はαリノレン酸となるので、これって犬が利用しにくいオメガ3脂肪酸。
海外製プレミアムドッグフードを選ぶ大きなメリットが脂肪酸バランスが良い、だと思うんですよね。国産はあまりよろしくないので。
ここがパッとしないのはマイナスポイントですね。
で、良くなった点・悪くなった点を総合して考えると・・・
パーティーアニマルというフードの魅力はリニューアルして薄くなった。そう感じます。価格もこの内容でこれならお得とは感じないですね。
パーティーアニマルの粒を画像と動画で紹介!粒サイズの参考にして下さい。

こちらが実際の粒となります。
公式サイトには5〜8mmと記載されていましたが、実測したところ7mm前後ですね!
また購入時に工場変更に伴いロット間で若干の差が発生していると購入先より回答がありました。まあこの辺はいずれ安定するかとは思います。
では動画がこちら。何粒か測定しましたがややバラツキ大きいように感じます!
で、粒以外の点で気になったのは・・・この袋、封がとてもしにくい。ここはちょっと改善して欲しいように感じました。
パーティーアニマルを例にオーガニックフードというものを考える

今回はパーティーアニマルのリニューアルについて紹介してみました。オーガニック系フードってそう数は多くないので残念ですよね。
ところでね・・・
オーガニックの最大の弱点って何だと思いますか??
私はこれね、『動物性乾燥原料』が使いにくいだと考えています。
有機鶏肉、鶏肉粉、有機オーツ、有機大麦、有機エンドウマメ、ナチュラルターキー&チキンフレーバー、有機玄米、鶏脂肪(ミックストコフェロールとクエン酸で酸化防止済み)、有機ヒマワリ油、、、、
↑こちら旧パーティーアニマルの原材料表記の前半部分ですが、赤字にした『鶏肉粉』、これってイメージの問題でこのように表現していますが要するに『チキンミール』の事です。
ミール系は乾燥させてタンパク質を濃縮したような原料。生肉だけで設計すると生肉ってほとんどが水分なのでタンパク質含有量としてはそう多くない。高タンパクなフードを設計するにはミール系が必須なんですよね。
するとですよ?ミールってのは色々なとこから原料をかき集めて乾燥、脱脂、そして粉砕した原料。
つまりオーガニックとして成立しにくい原料なんですね。
実際に旧パーティーアニマルの原料もオーガニック認証されていないですよね?保証成分値のタンパク質に占める原料由来が高い『鶏肉粉』、非常に重要な原料がオーガニックではない。
もしくは生肉のみ使用して低タンパクなフードになる。これがリリーズキッチンパターンです。
このどちらかになりがち。これがオーガニック最大の弱点なのかな、と。もちろん低タンパクなフードを求めているのであれば良いですけどね。
そんな訳で私が当サイトでやっているドッグフードのお悩み相談で相談者さんが『オーガニックのフード』を求めている場合・・・
gather(ギャザー)、もしくはYarrah(ヤラー)をオススメする事が多いのですが(この2つは乾燥原料もオーガニックなので)、ギャザーは販売終了しそうですので、オーガニックに魅力を感じるのであればやラーが良いかな、と思いますね。
では今回はこの辺で。ドッグフード選びに迷ったらこちらにオススメのフードをまとめておりますので、良かったら参考にしてみて下さい。