今回紹介するドッグフードは『オープンファーム』、販売元の企業はカナダが拠点ですが、原産国はアメリカ、つまり製造している工場がアメリカって事ですね!
さて、このオープンファームなんですが、非常に面白いフード。世界にはこんなフードがあるんだな、と驚きます。
オープンファームってね、はっきり言って値段は高いです。レシピによって若干値段は違いますが、4,000円/kg以上はするフード。
なんですが・・・
その価値はある、と感じます。
オープンファームがどんなフードか端的に言うと『原料品質と環境への配慮、そして動物の福祉に超特化したOEMのフード』、こんな感じですね!
どのメーカーも原料品質とかはアピールしますが、オープンファームに関してはレベルが違う。配合設計にまでそのコンセプトが体現している。
ただ全ての人がその価値を感じられるか?となるとそうではない。
オープンファームのコンセプトに対して共感できるか?
ここが大きく影響する.
個人的には大好きなフードの1つ。ここまで尖りまくったフードって中々ないですからね!
ではそんなオープンファームについて解説していきます!
オープンファームとはどんなフードか?『透明性』、『動物の福祉』『環境負荷の軽減』が凄い
オープンファームって海外だと製造方法の異なる様々な商品ラインナップがあるのですが、日本で購入できるものだとエクストルーダー製の高タンパク・脂質高めなグレインフリーのドライフード。
日本でも『ニシン&サバシチュー』ってウェットフード買えますが、かなりマイナー。海外だとフリーズドライ、エアドライ、オーブンベイク、フレッシュフード、ウェット、トリーツ、ボーンブロスまで・・・だいたい何でも揃っています!
これだけ見れば海外製ドッグフードであれば何も珍しくない。しかも自社工場製ではなく、製造委託しているOEMのフードなので独自性あるの??ってなりますが・・・
めちゃくちゃあります。何なら全てのドッグフードの中でも稀有な存在。
その理由を紹介していきますね。
オープンファームの『透明性』|原料のトレーサビリティーはもちろん、製造工場も開示
まず原料関係がすごい。公式サイト(カナダ)にロットコードを入力すれば全ての原料について原産国が検索できます。
→https://openfarmpet.com/pages/transparency
何が素晴らしいってビタミン・ミネラル関連についても原産国が分かる。ここが良いですね。
ドッグフード(ドライフード)は原材料由来からのビタミン・ミネラルだけではAAFCOの基準を満たすのは難しく、一部例外はありますが、栄養添加物という形でビタミン・ミネラルを添加します。
そしてビタミンやミネラルは様々なものを混ぜ合わせたサプリのような状態、これをプレミックスと呼ぶのですが、その中に中国産があったりする訳ですよ。
原材料は〇〇産って記載されていても、じゃあ添加物は?ってなった場合、そこは記載されず中国産が使用されているケースは多いです。プレミックス工場って中国多いので。
原材料はともかく、ビタミン・ミネラルまで原産国を開示しているフードって少ないです。
有名どころだと『ナチュラルハーベスト』は原産国開示していますね!ナチュラルハーベストは全体的に低脂質なフード。低脂質で原料に対する透明性が高いフードを探している、って方はこちらの記事を読んでみて下さい。
【ナチュラルハーベスト】低脂質なフードを探しているなら検討する価値あり!
またオープンファームの凄いところは【製造工場まで開示している】、これは中々ないですね。
公式サイト(カナダ)の一文を引用すると・・・
Q:How can I find comfort in the safety of your food?
A:Our manufacturing facility is a family-owned company in Minnesota called Barrett Ag Service, that has been in the pet industry for 30 years. Our facility is audited on an ongoing basis by the U.S. Department of Agriculture (USDA), the U.S. Food & Drug Administration (FDA), AIB International and Certified Humane, to ensure that strict food safety standards are constantly maintained. You can also take comfort knowing each batch of Open Farm is tested by an independent third party lab before it ever leaves the facility.
https://openfarmpet.com/pages/faq
和訳すると『フードの安全性について、安心できるでしょうか?』の質問に対して、、、
当社の製造施設はミネソタ州にあるバレットという家族経営の会社で、ペット業界で 30 年の実績があります。
当社の施設は、米国農務省 (USDA)、米国食品医薬品局 (FDA)、AIB インターナショナル、Certified Humane による監査を継続的に受けており、厳格な食品安全基準が常に維持されています。また、Open Farm の各バッチは、施設から出荷される前に独立した第三者機関の研究所で検査されているので、安心して下さい。
このような感じですね。この『バレット』ってところはOEMを受けているペットフード製造会社なのですが、HPをみた限り設備力は非常に高い。
一般的なドライフードってエクストルーダー という機械で製造されるのですが、エクストルーダーにも色々とグレードはあってですね、加工度が高い2軸のエクストルーダーも持っているし、エクストルーダー以外の製法ラインも持っている。
エクストルーダーという機械は混ぜ合わされた原料がスクリューによって押し出されて粒を成形する、簡単に言えばそんな構造ですが、スクリューが1本のものと2本のものがあります。
フードの製造方法についてより詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみて下さい。
OEM(Original Equipment Manufacturing)とは『メーカーが他企業の依頼を受けて製品を代わりに製造すること』です。つまり他社に製造を委託している。これは国内でも海外でもよく行われていますが、OEMって自社工場製品に比べると若干イメージは悪い。
ですが、技術のあるところに製造自体は委託する。自社では品質の良い原料の仕入に特化する。そんな方式でオープンファームのフードは製造されています。
こういうOEMは良いですよね!国産のOEMの場合、中身ほぼ一緒で高額な広告費が上乗せされた何ちゃってプレミアムドッグフードが乱立していますが・・・海外製に関してはOEMを一概には否定できない、そう感じます。
オープンファームの『動物の福祉』・『環境負荷の軽減』これら取り組みがすごい
ドックフードには当然ですが『動物性タンパク源』、つまり肉や魚が使用されますが、オープンファームの場合、その原産国を開示しているだけでなく、その動物がどのように飼育されたのか?つまり『動物の福祉』についても重要視しています。
抗生物質やホルモン剤を使用しない。鶏ならケージフリーの平飼い、牛なら一生牧草地で飼育されているなど、動物の種別によって厳格な基準を設定。
またGlobal Animal Partnership(GAP)、これは北米最大のアニマルウェルフェアの認証機関なのですが、そこの認証を受けているものを使用するなど、ここまで『動物の福祉』について本気なメーカーってあるかな?と感じます。
そして個人的に一番凄いな、って感じる点が・・・
動物性のミールを使用していない。ここなんですよ!ちょっと原材料を見てみましょう。
オープンファーム ターキー&チキンレシピ
【原材料】
七面鳥・鶏肉・白身魚粉・ラッセルポテト・ヒヨコマメ・ミドリレンズマメ・サヤエンドウ・ココナッツオイル・メンヘーデン粉・トマト・リンゴ・カボチャ・ナチュラルターキー&チキンフレーバー・亜麻仁・天日干しアルファルファ・ニンジン・チコリーの根・サーモンオイル・塩・塩化カリウム・塩化コリン・ミックストコフェロール(天然由来の酸化防止剤として使用)・ビタミンEサプリメント・パントテン酸カルシウム・ナイアシンサプリメント・ビタミンAサプリメント・リボフラビンサプリメント・ビタミンD3サプリメント・ビタミンB12サプリメント・硝酸チアミン・葉酸・キレート亜鉛・炭酸カルシウム・キレート鉄・キレート銅・キレートマンガン・セレン酵母・ヨウ素酸カルシウム・ローズマリー抽出物・タウリン・シナモン・ターメリック
【保証成分】
粗タンパク質 30.0%以上 粗脂肪 14.0%以上 粗繊維 4.5%以下 水分 10.0%以下
DHA 0.05%以上
カルシウム 1.2%以上 リン 1.0%以上 タウリン 0.1%以上
オメガ6脂肪酸 1.25%以上 オメガ3脂肪酸 0.4%以上
カロリー 360kcal/100g
こちらはオープンファームの『ターキー&チキンレシピ』ですが、注目して頂きたい部分を赤字にしました。
まず30%超えるような高タンパクのドライフードの場合、生の肉だけでタンパク質を確保する事は不可能です。生肉は70%くらいは水分なので実質のタンパク質としては意外と少ないからですね。
なので普通はチキンミールなど乾燥させて水分を飛ばしタンパク質を濃縮した状態の原料を使用する、だから高タンパクのフードを設計する事ができます。
ですが・・・〇〇ミールというのは『レンダリング原料』と呼ばれ、食品加工場などから発生した人間の食品には適さない不可食部位などが原料。
要するにどこが生産元か分からない原料になってしまうって事。
そうするとオープファームのコンセプトから外れますよね?だって平飼いではなく『ケージ飼い』された鶏が含まれる可能性がある、というか間違いなく含まれます。それにトレーサビリティが不可能。
だから鶏に限らず〇〇ミールを使用できない。
ではどうするか??
魚のミール、つまり『白身魚粉』を使用してこれを解決しています。
今回は『ターキー&チキンレシピ』を紹介しましたが、他に『ベニソン』、『サーモン』、『ラム』がありますが、全てにこの『白身魚粉』が使用されています。
物凄く徹底されていますよね。
ちなみに魚についても『持続可能な漁業で取られた天然の水産物』の証である【MSC認証】のものが原料として使用されており、養殖は否定的な考え。サーモンも天然のものです。
ただ『サーモンオイル』については加工場の関係で天然物由来からは確保しにくはずなので、環境や社会に配慮した養殖水産物を証明する『ASC認証』受けているものを使用しているのかな?と思われます。
と、このように肉も魚も『動物の福祉』に対してかなり本気。だから原料費が高くなるのも当然で、4,000円/kgを平気で超えてくるのは理解できる、って事ですね。
さらに『環境負荷の軽減』についてもかなり気合が入っている。
これはScience Based Target Initiative (SBTi) と連携し2030年までに二酸化炭素排出量を42%軽減を目標設定。
二酸化炭素排出量削減以外にも2025年末までに埋立地への廃棄物ゼロへの取り組み。これはテラサイクル(Terracycle)と連携してパッケージのリサイクル回収などを行っていますね。
テラサイクルは日本でもイオンなんかでサービスを展開しています。
→イオン:既存のリサイクルルートが確立していない廃プラスチック回収を開始
ただしオープンファームは『OEM』であるデメリットも感じる|コンセプトに共感できるかがポイント
原料のトレーサビリティ、動物の福祉、環境負荷の軽減への取り組み・・・このようなコンセプトは非常に素晴らしい。こういうのは海外の方が進んでいますよね。私たちも意識していかなければいけない分野だな、と感じます。
ただオープンファームってバレットに製造委託しているOEMのフードです。
OEMの最大のメリットって原料仕入を集約、一度に大量に製造する。これによって原価を抑え品質に対して売価が安くできる事。
実際ははOEMのフードって割高なものも多いのですが、OEMのメリットを活かして売価を抑えている、と感じるのが『ウルフインサイト』ってフードですね。
→ウルフインサイトを評価|高品質・高タンパク・グレインフリーでコスパ良し!
OEMの利点と相反する感じになるので、価格がかなり高くなってしまう。
あとOEMにありがちなのですが、確かに原料に関する透明性はこれ以上ないくらい高いです。ですが、製造方法に関する情報であったり、配合設計・保証成分に関する情報量などはオープンファームより上のものもある。
冒頭で【配合設計にまでそのコンセプトが体現している】と言いましたが、それはレンダリング原料を使えないから、『白身魚粉』を使用する事によってタンパク値を確保していることなのですが・・・
これ仮に自社工場であればオープンファームの基準に合った肉類を自社加工で乾燥。それを原料にする、とかも可能なわけで・・・
オープンファームのコンセプトは確かに凄い。そして口だけじゃなく、実際に実践している。ただそれをOEMという枠組みの中で行っているので特に内容に対しての『価格』は広くオススメできる範囲からは外れてしまう。
まあ単純な価格では判断できない領域ではあるのですが、『原料の透明性』『動物の福祉』『環境負荷の軽減』、そういったコンセプトに共感できるか?
ここがオープンファームを検討するポイントかな?と感じますね。
オープンファームの原料および保証成分を評価
ではオープンファームの原料・保証成分の表示からより詳しく内容を見てみましょう。
オープンファームのドライフードには日本で購入できるものだとグレインフリータイプの『ターキー&チキンレシピ』、『ベニソン』、『サーモン』、『ラム』がありますが、今回は『ラム』で見ていきます!
オープンファーム ドッグフード ラム
【原材料】
仔羊肉、ヒヨコマメ、白身魚粉、エンドウマメ、ニシン粉、ココナッツオイル、アカレンズマメ、ミドリレンズマメ、カボチャ、ナチュラルラムフレーバー、ニンジン、ココナッツ粉、リンゴ、ひまわり油、塩、クランベリー、乾燥チコリーの根、サーモンオイル、天日干しアルファルファ、塩化コリン、ビタミンEサプリメント、ビタミンAサプリメント、ナイアシンサプリメント、パントテン酸カルシウム、、リボフラビンサプリメント、ビタミンD3サプリメント、硝酸チアミン、ビタミンB12サプリメント、塩化ピリドキシン、葉酸、キレート亜鉛、キレート鉄、キレート銅、キレートマンガン、セレン酵母、ヨウ素酸カルシウム、タウリン、ミックストコフェロール(天然由来の酸化防止剤として使用)、シナモン、ターメリック、ローズマリー抽出物
【保証分析値】
粗タンパク質 30.0%以上、粗脂肪 14.0%以上、粗繊維 4.5%以下、水分 10.0%以下
DHA 0.11%以上 、カルシウム 1.2%以上、リン 1.0%以上、ビタミンA 5000 IU/KG、ビタミンE 50 IU/KG
オメガ3脂肪酸 0.4%以上、オメガ6脂肪酸 1.25%以上、タウリン0.2%以上
363kcal/100g
タンパク質源について
ドッグフードは使用する原料で重量が重い順に記載するルールがありますが、最初に記載されている原料(第一原料)が仔羊肉となっています。次に記載されているのはヒヨコマメ。
これどちらも生の状態ですので、生原料だけではタンパク質を確保しにくい。
だから白身魚粉、ニシン粉を使ってタンパク質を補強している。そんな設計ですね。
で、先ほども説明した通り、普通であればここで『ラムミール』を使用します。ただオープンファームの場合、〇〇ミールはコンセプトと外れるので使用できない。そのため魚系乾燥原料を使用している。
この配合自体は良いのですが、注意点としておそらく多くの飼い主さんは『ラム主体』のフードを与えている、そう思っている。それは間違いではないが実質の栄養として見ると魚系タンパク質がメインで、ラム自体は思っているほど多くない。そして豆由来のタンパク質もそれなりにある。
このように判断できます。これはラム以外の肉系フードも同じことですね。
魚由来のタンパク質自体は非常に良いものですし、個人的には可能であれば魚系は取り入れる方が良い、と考えていますが、オープンファームの商品ラインナップ内でフードローテーションをしている場合、かなり魚に寄ってしまう。
ラム主体、チキン主体、ベニソン主体!そんなフードをローテーションさせたい、そんな場合は適さないかな、と。
逆にローテーションはそこまで重要視していなく、オープンファームのどれかが気に入っている、そんな場合はバランス取れていて良いかな、とも。ここは好みですね。
脂質源について
犬にとって必須脂肪酸、つまり体内で合成できないので食べ物から摂取しなければならないのがオメガ6脂肪酸とオメガ3脂肪酸。
オメガ6脂肪酸は『ひまわり油』、オメガ3脂肪酸は『サーモンオイル』が主な供給源になっています。
白身魚粉、ニシン粉にもオメガ3脂肪酸(DHA・EPA)は多少含まれますし、それもあってかオメガ3比率はやや高め。ここは特に問題ないですね!非常に良い内容と感じます。
あと『ココナッツオイル』、これは『中鎖脂肪酸』が多く含まれているオイルとなり、他のオイルに比べ素早くエネルギーとなるので体脂肪として蓄積されにくく太りにくい。また酸化に非常に強い。
人間の世界でも『MTCオイル』って聞いた事ありませんか?中鎖脂肪酸とはMTCオイルの事です!
ドッグフードにもMTCオイルを配合するものが最近増えてきているように感じます。ここも悪くないですね。
その他原料とオープンファームの総評
その他特筆する点としてどのどの商品にも『タウリン』が配合されている点。タウリンの不足と心臓病(拡張型心筋症)との関係が指摘されてますが、そこを意識しての事でしょうね。
既に説明した通り、原料の安全・透明性については間違いなくトップクラスである。
配合設計全体を見ても欠点という欠点はない。
ただタンパク質構成が魚寄りになっている点、そして良い内容であるものの配合設計のみで見ると他と比べて数段上って訳ではない。ここをどう判断するかは飼い主さんによるかな、と。
やはりオープンファームについては『コンセプトに共感できるか?』ここだと感じます。
オープンファームの価格について
オープンファームは価格は高いものの高くなるのは仕方ない、と言っていますが・・・
詳しく価格を見てみましょう!
容量:1.81kg | 価格(税込) | kg単価 |
チキン&サーモン | 7,370円 | 4,072円/kg |
ラム | 7,920円 | 4,376円/kg |
サーモン | 7,700円 | 4,254円/kg |
ベニソン | 12,100円 | 6,685円/kg |
この価格なんですが・・・
例えば海外製で高いけどその価格に納得できるフードとして『ファルミナのN&D』ってフードがありますが、それでも4,000円/kgはしないくらいの価格帯。
ファルミナのN&Dドッグフード|品質良く商品ラインナップも豊富なのでオススメ!
色々なフードを調べてきましたが、通常のドライフードであれば内容が良いものでも4,000円/kgまでがギリギリおすすめできるラインかな、と感じています。
オープンファーム|ここまでコンセプトがしっかりしたフードは他にはないが、価格的には高い!
さて今回はオープンファームというフードを紹介してみました。名前の通り『農場を公開する』、まさにそれ!って感じのフードですよね。
記事内でチラッと言いましたが、オープンファームって日本ではエクストルーダー製のドライフードくらいしか印象ないですけど、海外だと製法の異なる様々な商品ラインナップがある。
例えば有名どころの海外製プレミアムドッグフードで『オリジン・アカナ』がありますが、あれは原料にフリーズドライのものを使っていたりしますが、製法方法としてはエクストルーダーのみです。
自社製造品の場合、製造方法はどれか1つ、ってのが大半ですが、海外OEMだとそうとも限らない。※アカナ・オリジンを製造しているチャンピオンペットフーズ社は自社製造で他社に委託しない、他社のものは受けないスタイル。
国内でOEMを受けている工場はいくつかありますが、基本的に製造ラインは一種類です。海外はOEMを大量に受けている大規模な工場があるので、複数の製造ラインを持っている事もあります。
ここがOEMのメリットでもあるとは感じますが、残念ながら日本で購入できるものは多くない。ここがちょっと勿体なく感じますね。
オープンファームは原料品質と環境への配慮、そして動物の福祉に超特化した素晴らしいフードである事は間違いない。
ただ個人的には〇〇ミールがそこまで悪いものなのか?とも感じる。
レンダリング産業って私たちの生活に密接に関わっているものです。畜産・水産の飼料や肥料、ペットフードはもちろん分離したオイルは人間の食品にも使われるし、工業用油脂としてなど様々な用途で使われる。
確かに熱加工されまくっている原料ではあるので、品質としてみた場合、良い原料か?となるとそうとも言えないのですが、〇〇ミールにも品質に差はあります。
そもそも高タンパクなフードを設計するとなった場合、何かしらの乾燥原料(ミール)は必須です。オープンファームで使っている『白身魚粉』、これもホワイトフィッシュミールですからね。
公式サイトでどんなミールを使っているかしっかり説明がある場合、そこまで気にする必要はないのではないかと。
〇〇ミールの品質を判断するのって非常に難しいです。ただ親切なメーカーだと『副産物を使用していない』とか『自社工場で低温で乾燥させている』など原料や加工工程について説明があるものもあります。高タンパクなフードを選ぶ場合、そういうフードを選ぶと良いですね。
まあ・・・『動物の福祉』なんかはもっと意識していくべきものだとは感じますが・・・
と、このようにオープンファームって色々と考えさせられるフード。
はっきり言って内容だけ見れば高いです。タンパク質30%、脂質15%前後、小粒でグレインフリーのフード、それだけ見れば当サイトでオススメしている『ニュートラム』ってカナダ産のフードがありますが、それと同じような設計。
大袋で買うとか定期購入すればオープンファームの半額以下になりますからね・・・
ですが、オープンファームは価格だけじゃ評価できないタイプのフード。
オープンファームのコンセプトに共感する!って場合は良い選択だと思いますよ。
では今回はここまで。フード選びに迷ったらこちらに当サイトで評価が高いものをまとめていますので、良かったら参考にしてみて下さい。