今回はニュートライプ(NUTRIPE)という原産国はニュージーランドのフードについて。
このフードって過去に記事書いたのですが、それは『エクストルーダー』製法のニュートライプについて。知らないうちに『オーブンベイク』と『フリーズドライ』タイプのものが販売されていてですね・・・
どこで知ったか?先日行ってきた『インターペット大阪2025』で知りました・・・
以前に鳥インフルエンザ問題でカナダの低温加工系フードが魚以外輸入停止措置となっている。オーブンベイクはカナダが多いので困っている人が非常に多いが・・・・
『ソウルメイト』ってフードが販売されてこれ注目!
→ソウルメイト・ドッグフードを評価|特にベイクド&エアドライが非常に面白い!
みたいな記事を書いた訳ですが、ソウルメイトもニュージーランド産で同じような感じですね。なので価格面など比較しながら紹介していこうかと思います。
ちなみにエクストルーダータイプのフードは何が理由かは知らないですが欠品中、再開の目処は立っているらしいですが、先にオーブンベイク、フリーズドライが入ってきた・・・とイベントブースの方が言っていました。
つまりこの記事書いている時点ではエクストルーダータイプは欠品になっているって事ですね!
ニュートライプのエクストルーダータイプ使用原料を考慮するとかなり考えられているフード

トライプって最近人気がありますけど、そもそもトライプとは何か?と言いますと反芻動物の胃です。反芻動物とは牛とか山羊、鹿などずっと草をクチャクチャしている動物で、反芻動物って胃が4つあるんですけどその胃ですね。
人間も含めて動物は繊維質を消化する『酵素』を持っていません。もちろん牛などの反芻動物も持っていない。
でもずっと草食べていますよね?なぜ草食べててあの大きな体を維持できるのか?反芻動物の胃の中には大量の微生物が存在しており、そいつらが繊維質を分解する酵素を持っている。
つまり微生物と共生する事によって通常では消化できない草の繊維質を分解しエネルギー源にしている。そんな動物なんですよ。
ちなみに豆知識として『馬』は反芻動物じゃありません。でも草食べていますよね?これは盲腸に反芻動物と同じように微生物が多く存在しており、そこで分解しています。
で、この微生物によって分解されている草の中には様々な消化酵素が存在しており、また乳酸菌やビタミン・ミネラルなども・・・
野生の肉食動物が狩りをして獲物を仕留めたら真っ先に内臓を食べる、ってのがありますが胃とか腸を食べる事によって肉だけじゃ摂取できない栄養素を得ている、って事ですね。
それが犬にとっても良い!とトライプが流行っている訳ですが・・・
ここでね、知っておいて欲しいのは『酵素』ってのは熱にめちゃくちゃ弱い訳ですよ。つまりエクストルーダーで製造する場合、かなりの高温になるので酵素は間違いなく失活しています。
※エクストルーダーがどんな製法が知らない場合はこちらの動画を見てください↓
つまり『トライプ』と『エクストルーダー』ってのは相性が悪いって事です。
カナダ産でトライプを使用した『ペットカインド』ってフードがありますが、あれもカナダの公式ページには酵素失活しています。って明言していますからね。
We strongly believe in the benefits of green tripe, even when cooked. We believe that the amino acids provide the biggest benefits in green tripe, and those are retained, even after being cooked. While we understand that the digestive enzymes in green tripe are lost, cooked green tripe still offers exceptional health benefits for dogs. Many people who feed raw also feed our green tripe products as a supplement.
https://petkind.ca/pages/faq
ただ別に酵素だけの話ではなく胃は良質なタンパク源となりますし、酵素以外の栄養はあるので悪い原料ではない。意味がないって事でもないのですが・・・
あくまでも『酵素』って見た場合、エクストルーダーだと意味がない、って事です。
で、ニュートライプの面白い所がエクストルーダー製のものは『酵素』を別で添加している。
ポーク&グリーントライプ ドッグフード ドライ
【原材料】
オーストラリア産ポーク、グリーントライプ、サツマイモ、鶏脂、ナチュラルフレーバー、サーモンオイル、パンプキン、ほうれん草、ブロッコリー、リンゴ、クランベリー、ウコン、塩化カリウム、緑イ貝、ビタミン・ミネラル類(ビタミン A、D、E、K、B1、B2、B3、B5、B6、B12、葉酸、ビオチン、クエン酸、硫酸亜鉛、硫酸鉄、キレート亜鉛、キレート鉄、硫酸銅、酸化マンガン、キレート銅 、キレートマンガン、ヨウ素、セレン)、塩化コリン、プレバイオティクス(フラクトオリゴ糖(FOS)、マンナンオリゴ糖(MOS))、タウリン、ケルプ、ユッカシジゲラエキス、L-リジン、酵素(アミラーゼ、プロテアーゼ)、プロバイオティクス(枯草菌)、DL-メチオニン、酸化マグネシウム、ミックストコフェロール、ローズマリーエキス"
おそらく・・・というか間違いなく酵素は粒に成形した後にオイルと混ぜるなりして添加している。じゃないと酵素添加する意味がないですからね。
ここが面白い!というか良く工夫しているな!と感心していた訳ですが・・・
そんなニュートライプから出てきた『オーブンベイク』と『フリーズドライ』が今回紹介するものとなります。
※酵素って結局のところはタンパク質なので食べても分解されてアミノ酸になるだけ。消化を助けるなど酵素としては意味がないって説もあります。酵素を経口摂取して犬にとってメリットあるか?は更なる研究が必要。
ニュートライプの『オーブンベイク』について|3種類の総合栄養食タイプ

ニュートライプのオーブンベイクは主原料が『ビーフ』、『ラム』、『サーモン』の3種類あります。
オーブンベイク製法は間違いなくエクストルーダーよりは低温で加工できますが、ただ酵素活性が残っているか?は微妙なところですね。
ではビーフの使用原料・保証成分値を見てみましょう。
ニュートライプ ビーフ with グリーン トライプ
【原材料】
ビーフ、キングサーモンミール、ソラマメ、エンドウ豆、グリーンラムトライプ、亜麻仁、キングサーモン、ビーフレバー、ビーフラング(肺)、天然香料、フィッシュオイル、ひまわり油、塩化コリン、塩化ナトリウム、ブルーベリー、ニンジン、キウイフルーツ、リンゴ、ヤギミルクパウダー、緑イ貝パウダー、海藻ミール、フェヌグリークシード、ザクロジュース、キヌア、チアシード、タウリン、炭酸カルシウム、ミックストコフェロール、塩化カリウム、鉄、ビタミンE、 亜鉛、ビタミンB3、銅、ビタミンB1、ビタミンA、セレン、ビタミンB2、ビタミンB5、マンガン、ビタミンD、ビタミンB6、ビオチン、ビタミンB12、ビタミンk1、ヨウ素、葉酸
【保証成分】
たんぱく質:30.0%以上、粗脂質:14.0%以上、粗繊維:4.0%以下 水分:11.0%以上
エネルギー 345kcal/100g
第一原料がビーフの生肉で次がキングサーモン『ミール』となるので、タンパク質構成としては乾燥原料であるキングサーモンミールからの供給がかなり多いと予想できます。
またグリーンラムトライプの位置的にそこまでトライプの使用割合が多いとは思えませんが、全体的な内容としては非常に良さそうに感じますね。
脂質源もオメガ3脂肪酸(DHA・EPA)が豊富なフィッシュオイル使っていますし、キヌア・チアシードなどミネラルを豊富に含む原料を使用しているところを見るにかなり考えられた配合設計であると言えます。
比較対象としてソウルメイトの同じくビーフのものを見てみましょう。
ソウルメイト ベイクド&エアドライ レッドミート
【使用原料】
ビーフ、ソラマメ、エンドウ、ラムミール、ラム、ラム肝臓、ビーフ肝臓、亜麻仁、ナチュラルフレーバー、血(牛)、フィッシュオイル、ビーフ肺、キウイフルーツ、ニンジン、スイートポテト、ブルーベリー、カボチャ、ソルト、緑イ貝、乾燥ケルプ、マヌカハニー、ミックストコフェロール(酸化防止剤)、植物性グリセリン
アミノ酸類(タウリン)ビタミン類(塩化コリン、E、B3、B1、A、B2、B5、D、B6、ビオチン、B12、葉酸、K)
ミネラル類(炭酸カルシウム、塩化カリウム、鉄、リン酸二カリウム、亜鉛、銅、セレン、マンガン、ヨウ素)
【保証成分】
タンパク質:28%以上、粗脂肪:15%以上、粗繊維:5%以下、粗灰分:9.3%以下、水分:10.0%以下
代謝エネルギー:360kcal/100g
ソウルメイト自体は既に別記事で解説していますので詳しくは省きますが・・・
ニュートライプと比較すると単純な動物性原料由来のタンパク質はニュートライプの方が割合高そう、と感じますね。※使用割合記載されていないので、原料表示からの比較ですが。
ソウルメイトに関してはエアドライが混じっている独自性が高い内容ですので、単純な比較は難しいですがほぼ同等・・・と見て良いかと。
では価格はどうなのか?ですが・・・※2025年6月15日時点価格
ソウルメイト ベイクド&エアドライ レッドミート:7,150円/1.8kg、kg単価:3,972円/kg
やはりそれなりに値段はしますよね。
ソウルメイトって一番大きな袋が1.8kgなんですよ。となるとやはり小型犬向けかな、、、ってなっちゃう。
一方でニュートライプなんですけど、大袋がある。
| ビーフ with グリーン トライプ | 価格 | kg単価 |
| 1.8kg | 7,198円 | 3,999円/kg |
| 7kg | 15,980円 | 2,283円/kg |
7kg袋のkg単価だと悪くないと感じますね!
という訳で多頭や中型犬以上・・・って場合はこれ中々良いのでは?と感じます。
ちなみに私もよく利用するショップなんですが、サクラソーケンネルって所が扱っているのでポイントとか色々考慮するとここが一番お得と思います。
→Yahooショッピング サクラソーケンネル ニュートライプ
粒の画像と動画を撮影しておきましたので参考にしてみて下さい。

画像だけじゃわかりにくいかもなので動画でも!
ニュートライプの『フリーズドライ』について|3種類の総合栄養食タイプ

フリーズドライについてもオーブンベイクと同じく『ビーフ』『ラム』『サーモン』の3種類。
で、オーブンベイクと違ってフリーズドライは他にも選択肢は色々とあるので、オーブンベイクほどは魅力を感じないのですが、一応さっきと同じようにソウルメイトと比較しておきましょう。
ちなみにフリーズドライは熱を使わない乾燥方法なので酵素活性は間違いなく残っています。
ニュートライプ ワイルドカット フリーズドライ ビーフwithグリーントライプ
【原材料】
ビーフ、ビーフハート(心臓)、ビーフレバー、ビーフラング(肺)、グリーンラムトライプ、亜麻仁、緑イ貝、フィッシュオイル、ヤギミルクパウダー、クランベリー、ニンジン、カボチャ、マヌカハニー、塩化コリン、塩化ナトリウム、タウリン、炭酸カルシウム、混合トコフェロール、塩化カリウム、鉄、ビタミンE、亜鉛、ビタミンB3、銅、ビタミンB1、ビタミンA、セレン、ビタミンB2、ビタミンB5、マンガン、ビタミンD3、ビタミンB6、ビオチン、 ビタミンB12、ビタミンk1、ヨウ素、葉酸
【保証成分値】
たんぱく質:36.0%以上、粗脂質:39.0%以上、粗繊維:2.0%以下 水分:6.0%以上
エネルギー510kcal/100g
ソウルメイト フリーズドライ レッドミート
【使用原料】
ビーフ、ビーフ肺、ビーフ肝臓、ツナ、亜麻仁、緑イ貝、フィッシュオイル、ナチュラルフレーバー、キウイフルーツ、ブルーベリー、カボチャ、スイートポテト、ニンジン、マヌカハニー、乾燥ケルプ、ソルト、ミックストコフェロール(酸化防止剤)
アミノ酸類(タウリン)
ビタミン類(塩化コリン、E、B1、A、B3、B5、B2、D、B6、ビオチン、B12、葉酸)
ミネラル類(リン酸二カリウム、炭酸カルシウム、鉄、亜鉛、セレン、銅、マンガン、ヨウ素)
【保証成分】
タンパク質:45%以上、粗脂肪:26%以上、粗繊維:2.0%以下、粗灰分:9.0%以下、水分:8.0%以下
代謝エネルギー:430kcal/100g
フリーズドライはカリカリ系(エクストルーダーやコールドプレス、オーブンベイク)などと違って『炭水化物源』を成形するために必須としません。
つまりほぼ肉、みたいな使用原料となるので成分ちが炭水化物がほぼなく、大半がタンパク質と脂質となります。
つまり超高タンパク・超高脂質、そんな内容となります。なのでフリーズドライの場合、タンパク質と脂質がどんなバランスか?そこを見て愛犬に合いそうなものを選ぶと良いですね!
で、ソウルメイトは過去記事で【フリーズドライの中ではタンパク質に寄せていて、低脂質なのでカロリー低め】と説明しましたが、ニュートライプはタンパク質・脂質は同じくらいの保証成分。
ここに関しては合う・合わないの世界。どちらが良いとかはないですね。品質的には同等、と感じます。
価格も比較しておきましょう。
ソウルメイト フリーズドライ レッドミート:7,480円/400g、kg単価:18,700円/kg
ニュートライプ ワイルドカット フリーズドライ ビーフwithグリーントライプ:8,998円/380g、kg単価:23,679円/kg
これに関しては多分?大袋はないと思うので、単純な単価として見ればソウルメイトの方が安いですが、保証成分値が違うので・・・
→Yahooショッピングでソウルメイト・フリーズドライを見てみる
ちなみにフリーズドライもサクラソーケンネル扱っています。
実物の画像および動画はこちら。動画はぬるま湯で湿らせたものです!

ニュートライプのオーブンベイクは良さそうだぞ!当サイトとしてもオススメしたい!!

さて今回はニュートライプの『オーブンベイク』と『フリーズドライ』について紹介してみました。
個人的に7kg袋のオーブンベイクね、あれは良いと思う。
もちろん量が多いので小型犬1頭とかなら別ですが、結構需要があるんじゃないかな?と感じています。冒頭でも言いました通り、特に今は鳥インフルエンザ問題がありますからね・・・
→Yahooショッピング サクラソーケンネル ニュートライプ
こちらニュートライプについては需要ありそうなので後日YouTubeでも紹介予定です。最近はYouTubeも頑張っておりますのでチャンネル登録して頂けると嬉しいです!
では今回はここまで。フード選びに迷ったらこちらに当サイトで評価が高いものをまとめていますので、良かったら参考にしてみて下さい。
