ブログ

ケンネルズフェイバリット|販売店が消費者を騙していないか?様々な疑惑あり

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

※当サイトではアフィリエイト広告を利用している場合があります。

 

ドッグフードにおける広告についてこちらの記事で説明しておりますので、良かったら読んでみて下さい。

ドッグフード評価サイトにも『ステマ規制』!当サイトの広告について改めて説明しておきます!

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

今回は『ケンネルズフェイバリット』というオランダのフードについてなんですが・・・

ケンネルズフェイバリットが良いフードか?悪いフードなのか?そういう話ではなく、このフードを販売している業者がかなりヤバイ。

具体的に何がヤバイかと言いますと・・・

消費者(飼い主)を騙してないか??

って疑惑があります。

先日、当サイトのInstagramにこんなDMが届きました。

ケンネルズフェイバリットに関する相談は過去に何度かあったのですが、販売者のSNS(インスタ)までは見ていなかった。主にオランダ本国のHPを見て調べていたのですが・・・

リンク貼ってくれているので販売店の投稿を見るとですね・・・

驚愕しました!

どう考えてもこれ嘘じゃないか!?

しかもフォロワーが1.1万人と結構多く、リールもかなり回っている。これ大丈夫か??

となった訳ですね。

まずこの投稿を見て頂きたいのですが・・・

この投稿に限らずですが、ほとんどの投稿で『完全オーガニック』とか『100%オーガニック』などの表現が連呼されています。ここが運営するオンラインショップ(RAIMAPHOE SHOP)を見てみるとこのように記載されています。

Kennels Favouriteはじめ、当店のフードラインナップは世界最先端の超実力あるオーガニック療法食「PRO-VET」を生み出したオランダ「prof pet corporation」がプロデュースする肥料や土壌に至るまで管理されたオーガニック100%の総合栄養食・療法食です。

https://dogst.theshop.jp/

まずね、知っておいて頂きたいのはドライフードの総合栄養食において100%オーガニックである事ってほぼ不可能なんですよ。栄養添加物として人工的に合成したビタミン・ミネラルはほぼほぼ添加されていますからね。

ただ栄養添加物以外がオーガニックである可能性自体はあります。

ですが、ケンネルズフェイバリットに関してはオーガニックである要素は全くありません。

つまり非オーガニックであるものをオーガニックとして偽ってアピールしているという疑惑がある。もし嘘を付いているのであれば景品表示法の優良誤認などに該当し法律的にもアウトです。

優良誤認表示とは?

景品表示法では、商品やサービスの品質、規格などの内容について、実際のものや事実に相違して競争事業者のものより著しく優良であると一般消費者に誤認される表示を優良誤認表示として禁止しています。
消費者庁より

そしてさらに調べていくと他にも怪しい点がチラホラと・・・

このような感じですね。

ではオーガニック要素が全くない根拠、その他の怪しい点を解説していきます。

ケンネルズフェイバリットの販売店が消費者に対して嘘を付いている疑惑について

実はこの『ケンネルズフェイバリット』というフードについて前々から軽く疑ってはいました

その理由は輸入者と主な販売店が『合同会社ヴァイシュラ』と『RAIMAPHOE SHOP』となるのですが、そのどちらにも薬剤師の黒田さおり氏という方が出てきます。

この人が言っている事がめちゃくちゃなんですよね。一例として紹介しておくと・・・

こちらは『RAIMAPHOE SHOP』と『合同会社ヴァイシュラ』、どちらにも掲載されているケンネルズフェイバリットのインタビュー形式の紹介ページなのですが、コールドプレスってそんな製法じゃないですからね。

全文はこちら

その他にもこの黒田さおり氏のブログを読んでいるとおかしい点がチラホラ・・・

ちなみにですが、ドライフードの製造方法にはいくつか種類があります。その違いや特徴は当サイトのYouTubeでも紹介しておりますのでもし知らないって場合は参考にしてみて下さい。(私は飼料メーカー出身ですのでエクストルーダーとコールドプレスについては嫌というほど現場を直接見ています)

では具体的にどういう点が消費者を騙している疑惑があるか見ていきましょう。

疑惑①:非オーガニックをオーガニックと偽っている疑惑について

まず冒頭にも言いましたが、非オーガニックのものをオーガニックと偽っている疑惑について。

そもそもオーガニックというのは【有機】という意味です。勘違いしている方多いですが、『自然のもの』、とか『無農薬』ではありません。農薬や化学肥料は無機質のものはNGですが、有機肥料で『これは使って良いよ』って定められているものは使用できます。

つまり野菜であれば有機栽培されたもの。畜産物であれば有機栽培されたものを飼料として与えて飼育したもの。そんなイメージです。

そして重要なのはオーガニックとして認められるためには公的な認証を受ける必要があります

ケンネルズフェイバリットを製造している大元のオランダの『Prof Pet社』のホームページにはオーガニックなんて一切書いていません。当然ですが認証を受けているも書いていない。

Prof Pet社公式

こちら小型犬向けのエクストルーダータイプのフードなんですが・・・(https://www.profpetcorporation.com/product/kennels-favourite-petit-adult/

この原料でオーガニックはまず無理。そもそもミネラルなんかは人工的に合成されたもので間違いないし、例えば『Extract of Crustaceans and Molluscs (source of Glucosamine)』と書いていますが、和訳すると『甲殻類と軟体動物由来のグルコサミン』ですけど、甲殻類と軟体動物(おそらくイカ)、なんか養殖されていない訳ですよ。

つまり天然のものですが、天然のものは何食べているか分からないですよね?だからオーガニックとしてはなり得ない原料です。

余談ですが、天然じゃなくて養殖魚であっても魚系原料なんかはオーガニックとして成立するのはかなり難易度高い。でもタンパク質源として魚は非常に有用ですし、オメガ3脂肪酸(DHA・EPA)の供給源としてサーモンオイルなんかはよく使われますよね?このフードにも使われています。

オーガニックとして成立しにくいのでどうするか?この場合はオーガニックではなく『持続可能』を意味するMSC認証を受けた原料を使用していたりします。オーガニックには環境負荷の低減という考え方もありますからね。

オーガニック系フードで有名なものでYARRAH(ヤラー)ってフードがりますが、これケンネルズフェイバリットと同じくオランダのフード。

ヤラーの場合はオーガニック認証を『EU』、『オランダ』、『フランス』、『ドイツ』の四つの機関から認証を受けています。

このようにオーガニック系フードの場合、どこから認証を受けているのか?そして使用している原料でどれがオーガニックの認証を受けている原料であるかは必ず記載されています。

ケンネルズフェイバリットはオランダのサイトにも『RAIMAPHOE SHOP』と『合同会社ヴァイシュラ』にも一切そういう記載がない。

これで100%オーガニックって信じれられますか??

疑惑②:原材料表示の改竄している疑惑|あまりにもお粗末な原料表示和訳について

今回、読者様から相談を受けたフードがケンネルズフェイバリットの『プチアダルト』というエクストルーダータイプのフードとなります。販売店である『RAIMAPHOE SHOP』、『合同会社ヴァイシュラ』で記載されているのが上記画像となります。

https://dogst.theshop.jp/items/74616577

さて、これ原材料表示を見慣れている方ならすぐ分かりますよね。何かおかしいと。

原材料表示って使用している原料のうち重いものから記載するのがルールですが、コンドロイチン硫酸がこんな位置に記載されるはずないし、植物性タンパク質って何?意味不明。

ではこのケンネルズフェイバリットのプチアダルト。オランダのProf Pet社ではどう原材料表示されているか見てみましょう。

Composition
Dehydrated Duck Meat, Young Maize, Rice, Rice Bran, Poultry Fat (preserved with mixed tocopherols, natural source of Vitamin E), Maize Gluten, Dried Beet Pulp (rich in pectins), Extracted Beans (roasted), Hydrolyzed Chicken Protein, Minerals, Purified Vegetable Fiber (Cellulose), Premium Pure Salmon Oil, Yeast (natural source of Mannanoligosaccharides (Prebiotic MOS)), Whole Egg Powder, Inulin (extracted from Chicory Root, source of Fructooligosaccharides (FOS)), Mannanoligosaccharides (Prebiotic MOS), Extract of Crustaceans and Molluscs (source of Glucosamine), Borage Seed Oil (refined), Yucca Schidigera Extract, Chondroitin Sulphate.

Analytical constituents
Moisture:8.00 %、Crude protein:24.5 %、Crude fat:16.0 %、Crude ash:5.70 %、Crude fiber:3.50 %
Calcium (Ca):1.03 % Phosphorus (P):0.87 %
Energy Value 4012 Kcal/kg [16.8 MJ/kg]

※重要なとこだけ抜粋しました。サイトにはもっと詳しく記載されています。→https://www.profpetcorporation.com/product/kennels-favourite-petit-adult/

細かい事言えばキリがないのですが、2番目に記載されている『Young Maize』、これヤングコーンですが日本語表記のもの・・・どこいった??

コーングルテンとかも存在が消されていますし・・・いや植物性タンパク質とまとめて表記しているつもりかもしれないが、これはちょっと無理がある。

あまりにも酷すぎると思いませんか??

なぜケンネルズフェイバリットが消費者を騙すような内容になったかを考察する

ここからは私の推測も含まれますが、なぜケンネルズフェイバリットがこのように消費者を騙すようなフードになってしまったのか?考察していきましょう。

まずね、ケンネルズフェイバリットの『輸入者』は『合同会社ヴァイシュラ』となります。パッケージにこれは記載されています。

つまりオランダの『Prof Pet社』から輸入、そしてリパックして国内に販売している輸入総代理店のような位置なのが『合同会社ヴァイシュラ』。会社HPがこれですね。

https://vaisra.com/

そしてあの強烈なインスタグラムを運営、そしてBESEでオンラインショップ(RAIMAPHOE SHOP)を運営しているのが『株式会社CLAP&STOMPエンターテイメント』という会社になります。(BASEは特定商取引法に基づく表記の関係で会社名が記載されています)

つまり『合同会社ヴァイシュラ』から仕入れて『株式会社CLAP&STOMPエンターテイメント』が販売、そんな構図。

でね、『株式会社CLAP&STOMPエンターテイメント』って調べてみると元々はダンススクールを運営していた会社なんですよ。今は閉店してみたいですが。ちなみに会社のホームページ自体も閉鎖されていました。

別にダンススクールがドッグフードを販売しようが問題はありませんが、『RAIMAPHOE SHOP』というショップを見ていると色々と問題がある。

「RAIMAPHOE DOGS&CATS ORGANIC SELECT SHOP」でご紹介する商品は、まだ日本ではあまりシェアされていない、100%天然成分の完全オーガニックのものに
こだわり、ホルモン剤や化学薬品が使われていないお肉やお魚で作られ、無農薬、化学保存料一切不使用のフードやおやつ、そして動物学の権威により研究・開発された、世界でも珍しい最先端のオーガニックプレミアム療法食、化学成分不使用、自然成分100%のオールナチュラルのペットケア製品のみになります。

https://dogst.theshop.jp/p/00001

どんなショップかの説明でこういう風に記載されていますが・・・

これ意味不明ですよね。『オーガニック』と『ナチュラル』がごちゃごちゃになっているし、この文章だとショップ内のものは全てオーガニックと認識しそうですが、鹿肉ジャーキーとかソウダガツオのオヤツとか売っていますし、これはオーガニックになり得ないもの。

つまり知識がないんですよ。

黒田さおり氏という薬剤師が所属しているのは『合同会社ヴァイシュラ』となりますが、この方が言っている事を全て信じたのではないか?と感じます。

もしくは消費者を騙していると分かっていてやっているか。

どちらかは分かりませんが、ショップを見ているとオーガニック専門店と言っているが、オーガニックとは何ぞやを理解していない。

でもインスタグラムのマーケティングは成功した。そりゃそうですよね。あれだけ完全100%オーガニックとか連呼していたら気になる人は出てくるでしょうし、私ですらどういう事??って気になってリール見ましたもん。

それでこうなったのではないかと・・・

私はこのケンネルズフェイバリットの件についてかなり怒っております|こんなの許しちゃダメ

さて、ここまで読んでみてどう感じたでしょうか??

一応言っておくとケンネルズフェイバリットは悪くないですからね?販売している人が悪いだけで、ケンネルズフェイバリット自体には罪はないです。

正直言うとですね、オーガニック系フードに関してはそこまでメリットを感じていません。記事内でも書きましたが、オーガニックにしちゃうと使用する原料に色々と制限が出ちゃうんですよ。

特に動物性の乾燥原料は原材料の由来がトレースしにくいので使いにくいし、オメガ3供給源が魚系使いにくくなるし・・・

トータルの仕上がりで見た場合、オーガニックってどうなんだろう??って疑問に思っています。記事内で紹介したヤラーなんかは良いですけどね。あれはオーガニックが苦手な領域の魚系なんかはMSC認証の物使っていますし、乾燥原料もオーガニックなので。

楽天でヤラーを見てみる

Amazonでヤラーを見てみる

Yahooショッピングでヤラーを見てみる

でね、私はこの件に関してかなり怒っています。

『合同会社ヴァイシュラ』に関しては話にならん。『株式会社CLAP&STOMPエンターテイメント』に関しては信じちゃったのか、悪意があったのか判断できません。

でも悪意がなかったとしてもそんなの飼い主にとって関係ない訳ですよ。自分の売る商品に責任持って欲しい。そもそもオーガニック専門店名乗るなら最低限の知識は持っとけ!と。

先ほども言った通り、個人的にはオーガニックってトータルの仕上がりで見るとそこまでメリットはないと感じています。

でもですよ?あえてオーガニックのフードを選ぶ飼い主さんの気持ちは分かる。

『愛犬に出来るだけ安全なものを与えたい』もしくは環境問題に関心があって『環境負荷の低減に少しでも協力したい』、このどちらかです。

その気持ちを踏みにじるような行為。

こんなの許しちゃダメです!

そもそも100%完全オーガニックだと思って買った人もいるでしょうし、景品表示法上アウトでしょ。

ドッグフードってはっきり言って闇深い一面はあります。ここまで酷いものは初めて見ましたが、広告の力で1を100に見せる、こんなのは普通にやられています。

ぜひ知識をつけて下さい。

例えば今回の件を例にして言うと、エクストルーダーって高温で加熱するのでビタミンは飛ぶ。なので栄養添加物として多めに配合する必要があります。つまり100%オーガニックの総合栄養食をエクストルーダーで作るってまず不可能なんですよ。

これを理解していたらあのオーガニックを連呼しているリール動画を見ても疑問を抱いたはずです。

ネットには正しい情報と間違った情報が入り混じっています。当サイトが正しい知識を得る事のできる場所になれば、と記事書いておりますので今後ともよろしくお願いいたします!!

最後にちょっとだけ宣伝させて下さい。最近YouTube始めました。どんな動画が見やすいか?聞きやすいか?など悩みながらやっています。YouTubeのコメント欄にでもご意見頂ければ嬉しいです!(今後、こんな動画を投稿して欲しい、とか何でもOKです)

https://www.youtube.com/@dogfood-bhg

当サイトでは主にドライフードに関する記事を書いていますが、こちら1記事だけオヤツに関しての記事書きました。

アレルギーを除き全てのワンコにオススメ。特に肉系のオヤツ を与えている方はぜひ魚系も取り入れてやって下さい!

金虎はおさかなドッグフードだけじゃない!オヤツもオススメな理由

金虎公式ショップ

-ブログ