ドッグフード評価記事

いぬおもいごはん|インフルエンサー監修?開発?のドッグフードを評価

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※当サイトではアフィリエイト広告を利用している場合があります。

 

ドッグフードにおける広告についてこちらの記事で説明しておりますので、良かったら読んでみて下さい。

ドッグフード評価サイトにも『ステマ規制』!当サイトの広告について改めて説明しておきます!

 

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こちらの記事、公開時より大幅に修正しています。理由は・・・

あおばさんから直接連絡きたから!

インスタにDMが届いてですね、何通かやり取りして最終的には電話もしました。正直言います。最初はバチバチだった。私も心の中ではとことんまでやってやろうか!!って思っていましたが・・・まあ一部分かりあえたって感じでしょうかね。

細かい内容はヒミツ、ですが、直接やり取りして一部修正するように致しました。ただ大筋の内容は変わっていません。

この色の部分、ここが開発者あおばさんとやり取りした上で加筆修正した部分です。当サイトは公平に記事を書く、これがポリシーですので基本的な評価内容は変わっていません。ただ実際に話をしてみて加筆修正した方が良いな、って部分を青背景で書き足しました。

先日このようなDMが当サイトのInstagramに届きました。

で、そのフードがこれなんですが・・・

どうやらSNSの総フォロワー数15万人の『あおば』って方がプロデュースしたフードみたいですね。公式ページやInstagramを見てみましたが、『ドッグフード業界に革命を起こす国産無添加プレミアムドッグフード』と中々凄い事を書いていましたが・・・

実際どうなのか?

で、先にDM頂いた方への返答をしておくと、全くの知識がない状態からドライフードの勉強を1年間勉強したとしても、しっかり理解するのは難しいと思います。実際に記事本文で解説しますが、疑問点もある。

あおばさんと話してみましたが、フードに対する熱意は非常に高かった。しっかり勉強もしたのだと感じます。ただドッグフードの難しいところはネット上にある情報が正しいとは限らない。

ある種のマーケティング要素がある情報を信じ切ってしまっている、そんな印象を受けました。

ドッグフードって製造方法や原材料表示などしっかり情報公開されていなく、勉強しても深く理解しにくい。変な情報も多く逆に混乱する、みたいなところがあります。

当サイトが他サイトにない情報を書いているのは私が実際に配合設計していた経験があり、製造する機械も色々な種類を見ていたから。

あおばさんも近い立場になったので、今までより視野が広がると思います。ここで満足せずより知識を深めより良い製品を世に出して欲しいですね!

ですがドッグフードは開発と言いますか、販売は可能です。OEMで製造委託すれば良いだけですからね。

OEMについて

OEMとはどこかの工場に製造を委託してオリジナルブランドのドッグフードを作ってもらう事。これは国内・海外共にやられていますが、国産については中身一緒、もしくはほぼ一緒のものが高額で販売されているものがほとんど。ここが問題。詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみて下さい。

オススメ国産プレミアムドッグフードの自社工場製品!つまりOEMではないフード

OEMってドッグフードに限らず色々な分野で行われている事。最近だと人気YouTuberとかが化粧品とかサプリを販売したりするじゃないですか?冷静に考えて彼らが商品開発できると思いますか?

無理です。OEMだから商品開発が可能で、インフルエンサー力で付加価値を付けて販売しているって事ですね。今回の『いぬおもいごはん』はこれと同じ構図です。

こう聞くとOEMってあまり良くない印象を受けるかもしれませんが、別にOEMでも良いんですよ。品質の良いもので適正価格であればね!

仮に私がドッグフードを販売するとなってもOEMになります。工場なんて簡単に作れませんからね。OEM自体は悪ではない。OEMでも良いが、ユーザーに価値あるものどう開発するか?ここが大事です。

その辺りがどうなのか?を解説していきます。

いぬおもいごはん|使用原料・保証成分値、そして製造方法からその特徴を解説

一般的なドライフードはエクストルーダーという機械で製造されますが、いぬおもいごはんはそれとはまた違った製法で『コールドプレス製法』で製造されています。

『エクストルーダー』と『コールドプレス』についてはどっちにもメリット・デメリットありますので、どちらが優れているって話ではないのですが、詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみて下さい。

コールドプレス製法のドッグフードとは?エクストルーダー製と比較

コールドプレス製法最大のメリットはエクストルーダーに比べて低温での加工になるのでタンパク質の変性など栄養素の劣化が少ない。これは公式サイトやInstagramでも強調してアピールしていました。ここは間違いではないです。

では『いぬおもいごはん』成分値と保証成分を見てみましょう。

いぬおもいごはん
【使用原料】
生肉(牛、鶏、馬、魚肉、豚レバー)、大麦全粒粉、魚粉、ヤシ粉末、玄米粉、大豆たんぱく粉末、たかきび、いも類(サツマイモ、ジャガイモ)、煎りゴマ、アマニ油、脱脂米ぬか、卵殻カルシウム、乾燥粉末(ブロッコリー、リンゴ、ニンジン)、乳清タンパク、脱脂粉乳、海藻粉末、オリゴ糖、乳酸菌群

【保証成分】
粗タンパク質:28%以上、粗脂肪:10%以下、粗繊維4%以下、粗灰分:7%以下、水分10%以下
360kcal /100g

内容量は800gで定価が4,378円(税込)、5,472円/kg。なのですが、やや複雑な販売方法で定期コース前提みたいな売り方。定期コースだと3,278円(税込)/袋ですので、kg単価だと4,098円 /kg

まあまあ高いフードですね!

これOEMなので!と冒頭に言いましたが、どこの工場で作られたものか?

これはまず間違いなく金沢にある『レガールファクトリー』ってとこのシェフドッグってフードがベースになっています。

シェフドッグの使用原料・保証成分はこちら

シェフドッグ(オールミックス)
【使用原料】
生肉(牛、鶏、馬、魚肉、豚レバー)、穀物(大麦全粒粉、玄米粉、大豆たんぱく粉末、たかきび、脱脂米ぬか)、魚粉、ヤシ粉末、いも類(サツマイモ、ジャガイモ)、煎りゴマ、植物油(ひまわり油、菜種油)、乳清タンパク、海藻粉末、卵殻カルシウム、脱脂粉乳、フラクトオリゴ糖、乳酸菌群

【保証成分】
粗タンパク質 28%以上、粗脂肪 10%以上、粗繊維 4%以下、粗灰分 7%以下、水分 10%以下
360kcal/100g

シアンアシアン公式(シェフドッグ販売ページ)

表示形式をちょっと変えていますが、使用しているオイルが違うだけであとほぼ一緒でしょ?

これがOEMです。果たしてこれは開発したと言えるのか?となりますが、それは置いていて、ちなみにこのシェフドッグってレガールファクトリの直営ショップだと同じ容量の800gで2,235円(税込)、kg単価だと2,794円 /kgで販売されています。しかも定期縛り無しで。

ただし6,600円以上買わないと送料発生します。

この時点で『いぬおもいごはん』とやらにはイマイチ魅力を感じませんが、簡単にどんなフードか解説しておくと・・・

動物性タンパク源は50%以上使用、これは悪くないですが生肉ですので、生肉って7割くらいが水分。なので実質のタンパク質量としてみた場合、思ったより少ない。

なので大豆タンパク粉末や魚粉、乳清タンパク、脱脂粉乳などでタンパク質を補強しています。だから国産のフードとしてはそれなりに高タンパクな内容になっている。そして主な脂質源として『アマニ油』を使用。

公式サイト・Instagramはこの『アマニ油』のみを使用しているがアピールポイントになっていました。まあ、それ以外シェフドッグとほぼ同じですからね・・・

※アマニ以外違う点として『乾燥粉末(ブロッコリー、リンゴ、ニンジン)』が使用されていますが、ドッグフードの原材料は使用原料のうち重い順から記載されます。この位置で記載される原料程度ではシェフドックと差を感じるほどではないですね。

配合設計に関してはほぼ同じなのは間違いありませんが、原料品質に関してはこだわりを感じました。

はっきり言って製造技術だけを比べると海外製の方が上です。国産を選ぶ人って『原料品質』を重要視している方です。多少高くなっても原料品質が良いものと確信できるならそっちを選ぶ。

ここのアピール度が少し弱い気がします。私ももっとしっかり調べてこの点、記事に書いていれば良かったと反省しています。

ただし、ドッグフードオタクの私が感じていないのであれば、ほとんどの方はその部分に気づいていない。なので原料に関するこだわりが感じられるYouTubeの動画貼っておきますね。

この『アマニ油』のみ使用、については後で解説します。

『いぬおもいごはん』はこのようにベースとなるフードとほぼ一緒のOEMフード。内容的には悪くはないですが、この手のフードって山ほどあります。こちらに国産コールドプレス系OEMについてまとめた記事があるので良かったら参考にしてみて下さい。

【ワンディッシュ】を例に国産・無添加ドッグフードの裏側を暴露する!

いぬおもいごはん|正直オススメはしない。良くない点について解説

既に全くオススメしていませんが、『いぬおもいごはん』についてここは良くないだろ!って点がいくつかあります

なので他にも数多くある似たようなOEMフードよりもオススメしにくい。その理由を紹介していきますね。

製品のアピール方法がネットリテラシー的にどうなのか?と疑問

こちらの画像は開発者?監修者?のあおばさんが投稿したインスタのストーリーズなんですが、私この画像見たとき『なんか見た事あるぞ??』ってなった訳ですよ。ドッグフードオタクなので。

当サイトで国産プレミアムドッグフードの中だとオススメしている『金虎 おさかな 』、その公式サイトにある画像を使っている。

ちなみにこのページです。→金虎 工場紹介ページ

これでどう思います??同じドッグフード販売業者になる訳なので、個人が勝手にスクショして画像無断使用しているのと全然話が違ってくる。特にマイナスな印象を与える内容ですからね。

ちなみにコールドプレスとエクストルーダーの違いについては別記事読んでもらえば良いですが、私は飼料メーカーで働いていましたので、どちらの機械についても内容は把握しています。

その上で言わせてもらうと、機械の規模もありますが、どっちが高額な機械かと言えばエクストルーダーですし、加工賃(製造原価)的にもエクストルーダーの方が高くつきます。

世界的に見ればドライフードのうち9割くらいがエクストルーダー製ですが、なぜそうなるか??

別に安く作れるだけじゃなくて理由があるんですよ。そもそも温度だって200度と高温で製造しているものもあれば100度以下の低温で製造しているものもありますからね。

こういうやり方は好きじゃない。

広告費使わなくて良いから安いと言っているが無駄に高い

いぬおもいごはんのアピールしている『広告費をかけないから破格』という文言。

既に価格については紹介しましたが、シェフドッグで良くね?ってなりますよね。無駄に高い。ちょっと公式サイト(LP)の文章を引用させてもらうと・・・

通常、ドッグフードは価格の半分以上が広告費なのが普通です。いぬおもいごはんは広告費を全カットしているため、1万円レベルの製法と素材をこの価格で。利益を優先する企業には絶対にできない『製法』と『素材』には絶対の自信があります。

https://inuomoigohan.com/lp?u=inuomoprof

Instagramだけでも12.5万人のフォロワーさんいたので、広告費使わなくてもかなりのリーチ力はあるのでしょう。広告費を使わず内容を良くする!素晴らしいと思いますよ?

だったらその価格は何??ってなる訳です。

レガールファクトリーのOEMって山ほどあります。その辺のペットショップで売っているものもありますが、別にそれらと比べて安くはない。

これが配合設計を一から考えた完全なオリジナルフードだったら分かりますよ?でも内容は既にお伝えした通り、オイルだけアマニ油にしただけのシェフドックですからね。

原料にこだわりは十分感じられる。そこはすでにお伝えしましたが、いぬおもいごはんって持ち込み原料でOEMやっている。つまり原料を仕入れてOEM工場に持ち込む。それで製造してもらうってパターンですが、似たような事をやっている販売者は多いです。

訳のわからんキノコだけ持ち込んでそこで差別化する。どれだけ配合しているかも不明なのにそれ意味ある??みたいなのが多い中、多分全部?を持ち込みしている。ここは好感度高いです。

ですが、工場ってのは『スケールメリット』ってものがある。大量に仕入れをすればするほど原料原価は安くなるし、一度に大量に作った方が歩留まりも高く、加工賃も抑えられる。

これと逆なので小ロットで品質良い原料を仕入れても原価が高くついてしまう。ここをユーザーに理解してもらう必要がありますね。じゃないと納得できる単価ではない。

例えばコストコに売っているカークランドってドッグフード、あれもOEMなんですが、内容に対してめちゃくちゃ安い。なぜあの価格で販売できるか?コストコの年会費で利益取る、そういう独自な収益構造もあるがアホみたいな量を一度に製造できるからです。

そもそもアマニ油100%ってのが失敗な気がする

内容面で他との差別化している使用しているオイルが『アマニ油』100%、この部分。公式サイトにはドッグフードで日本初!とアピールされてましたが・・・

これそもそもアピールポイントになっていない気がします。

犬にとっての必須脂肪酸、つまり体内で合成できないので食べ物から摂取する必要があるものがオメガ6脂肪酸とオメガ3脂肪酸になります。

確かにオメガ3脂肪酸については意識しないと不足する。そのためオメガ3を強化するのは悪くないとは思いますが、亜麻仁に含まれるオメガ3脂肪酸ってαリノレン酸となり、これは体内でEPA→DHAと変換する必要がありますが、犬はこの変換が苦手。

だから海外製プレミアムドッグフードはサーモンオイルとかフィッシュオイルなどEPA・DHAを豊富に含むオイルを使っているって事です。

またオメガ3を増やせば増やすほど良い、って話でもなくオメガ6とオメガ3のバランスが重要。

いぬおもいごはんの場合、生肉に含まれる脂質からのオメガ6脂肪酸供給は多少あるでしょうが・・・配合設計のセオリーを崩してまでやる事かな?と。

と、ここもイマイチ魅力を感じません。

脂肪酸について詳しく解説すると長くなってしまうので、詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみて下さい。

犬に重要な『オメガ3脂肪酸』|亜麻仁ではなく魚系を推奨する理由

ネットの情報を鵜呑みにしないで!正しい情報を集めて『納得できる』フードを探そう!

さて、今回はインフルエンサーが開発?監修?した国産プレミアムドッグフードの『いぬおもいごはん』について紹介してみました。

実は『また良くあるタイプのOEMか・・・』とスルーするつもりだったのですが、DM頂いた方以外にも何件か内容どうなのか?と聞かれたので記事書いてみる事にしました。

別にね、インフルエンサーでもラーメン屋でもWeb企業でも、何なら無名の個人であってもドッグフード販売するのは良いと思っています。そうなるとOEMになる訳ですが、OEMだって別に悪い事じゃない。

でも内容一緒、もしくはほぼ一緒。無駄に高い。そんなフードばかり乱立するから飼い主さんは混乱してしまう。

OEMやるならやるで良いけど、なんと言いますか・・・もっとフードに対する熱量があって欲しい。そう思いますね!

いぬおもいごはん・・・『ドッグフード業界に革命を起こす国産無添加プレミアムドッグフード』、とか言っていましたがこの内容では革命は起こらないでしょう。

熱意があって欲しいと書きましたが、実際に話してみると熱意は大いに感じられた。

彼は20代前半、私はアラフォーのおっさん。若い方の行動力に非常に刺激を受けました。私も自身でドッグフード作りたい思いはありますが、ポチポチ記事書いているだけですからね・・・笑

実際に行動するものが偉い!これは間違いありません。

ただね、今のままではまだ革命は起こせないと感じます。偉そうに言って申し訳ないが、着眼点は良いもののちょっと甘い。多くのフォロワーいるので初動はともかく、伸び悩んでしまうのではないかな、と感じます。

これで完成形、ではなくより良いフードの開発を目指して欲しい。より多くのワンコへより良いフードを届けたい。その思いは同じです。当サイトはまあ・・・弱小個人ブログではありますが、何か力になれる事あればお気軽にメッセージ下さい!

応援しております!

海外OEMについて

正直言うと国産のOEMフードに関して魅力を感じるものってほぼないです。ただ海外製に関してはOEMの利点を良く活かしている素晴らしいフードもある。これが実例。良かったら読んでみて下さい。

ウルフインサイトを評価|高品質・高タンパク・グレインフリーでコスパ良し!

でね、最近思う事がネット上、特にSNSってめちゃくちゃな情報流れていたりする訳ですよ。フォロワー多い影響力の高そうな人が平気で間違ったことを流布していたりもする。

ネット上には正しい情報と間違った情報が混在しています。一つの情報だけを信じないようにしましょう!愛犬を守れるのは我々飼い主だけですからね。

このサイトだってそうです。私は正しい情報をお伝えして信用した頂けるよう記事書いていますが、盲信するのは良くない。

色々な情報を集めた上で最終的に信用してもらえる。そんなサイトにしたいと思っています!

では今回はここまで。こちらに当サイトで評価の高かったフードをまとめていますので、フード選びに迷ったらこちらも参考にして頂けると嬉しいです!

ドッグフードおすすめランキング表|6項目で公平な評価をしています

当サイトでは主にドライフードに関する記事を書いていますが、こちら1記事だけオヤツに関しての記事書きました。

アレルギーを除き全てのワンコにオススメ。特に肉系のオヤツ を与えている方はぜひ魚系も取り入れてやって下さい!

金虎はおさかなドッグフードだけじゃない!オヤツもオススメな理由

金虎公式ショップ

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