さて今回は魚が主原料のドッグフードで当サイトオススメのものを紹介していきます。
国産については『金虎 おさかな 』がオススメ。他に類を見ないアレルギー対策をしているフードで、内容的にも良し。国産はこれで良いとして今回紹介していくのは海外性のフードですね!
『おさかな』について詳しい内容を知りたい方はこちらの記事を読んでみて下さい。
→金虎の『おさかな』配合設計のプロが徹底評価!国産で魚主体のドッグフードならコレが良い!
魚系のフードは何かしら理由があって避けているなら別ですが、特に理由がないなら取り入れた方が良いですよ!(特に国産のフードを普段使いしている方は)
犬にとって必須脂肪酸はオメガ6脂肪酸とオメガ3脂肪酸となりますが、重要なのはそのバランスです。
オメガ6が不足することってまず無いですが、何も考えなければオメガ3は不足しがちです。これは人間も同じなんですけどね。
国産のフードってオメガ3の部分が非常に弱い。
マーケティングの影響がかなり大きいですが『ノンオイルコーティング』の方がイメージ良いですよね?
オメガ3脂肪酸の主な供給源ってフィッシュオイルとかサーモンオイルになりますけど、これらは非常に熱に弱い。だからドッグフードの粒に成形した後(高温・高圧の製造工程を通過した後)に添加する方が理にかなっているのですが・・・
ノンオイルコーティングの方が売れるでしょ?
オメガ3の供給源として『亜麻仁』が使われるケースも多いですが、亜麻仁のオメガ3はαリノレン酸となり、犬にとって利用しにくいオメガ3です。EPA・DHAなど魚系オイルに豊富に含まれているこれらの方が利用率は圧倒的に高いです。
そんな訳でオススメ魚系フードを紹介していきます。今のフードはそのままでも良いので、ぜひローテーションに加えてあげて下さい。
内容に対してコスパが良いウルフインサイトとニュートラム|タンパク質の含有量で愛犬に合っているものを選ぼう!
まずコスパが良い部門。コスパが良いと言っても内容はかなり良いですよ。
ドッグフードって価格と内容が比例しませんからね。これは断言しますが、高いものが内容良いとは限りません。
当サイトで内容抜群に良い癖に価格は良心的なフードとして『ウルフインサイト』と『ニュートラム』がツートップなんですが、どちらが良いかはタンパク質の含有量で決めると良いですね。
違いを簡単に言いますと・・・
ニュートラム:小型犬で高タンパクなフードを求めている
ウルフインサイト:小型犬で中程度のタンパク質のフードを求めている。※粒の大きい中型犬〜向けは高タンパク
今回は小型犬向けの小粒のもので比較してみましょう。
ニュートラム(トラウト&サーモン ドッグフードT28) 原産国:カナダ
【原材料】マス、サーモンミール、メンハーデンフィッシュミール、エンドウ豆、ヒヨコ豆、レンズ豆、キャノラ油(ミックストコフェロールで保存)、サーモン、天然香料、サーモン油、リンゴ、ニンジン、バターナットスクワッシュ、塩化コリン、キヌアシード、ブルーベリー、ブラックベリー、ケール、クランベリー、乾燥ケルプ、チコリ根抽出物、ビタミン&ミネラル(ビタミンE、ビタミンA、ビタミンD3、ナイアシン、(ビタミンB3源)、dパントテン酸カルシウム(ビタミンB5源)、硝酸チアミン(ビタミンB1源)、リボフラピン(ビタミンB2源)、βカロテン、塩酸ピリドキシン(ビタミンB6源)、葉酸、ビオチン、ビタミンB12、キレート亜鉛、硫酸鉄、キレート鉄、酸化亜鉛、キレート銅、硫酸銅、キレートマンガン、酸化マンガン、ヨウ素酸カルシウム、セレン酵母)、ユッカシジゲラ抽出物、ニュージーランド緑イ貝、ホウレン草、セロリシード、ペパーミント、カモミール、ターメリック、ジンジャー、ローズマリー
【保証成分】粗タンパク:36.0%以上、粗脂肪:17.0%以上、粗繊維:5.5%以下、水分:10.0%以下
カルシウム:1.4%以下、リン:1.0%以下
オメガ3脂肪酸:1.0%以上 オメガ6脂肪酸:2.7%以上
代謝カロリー:3,725 kcal/kg(450 kcal/cup)
マスが第一原料ですが、これは生の状態なのでタンパク質を確保しにくい。そのため『サーモンミール』、『メンハーデンフィッシュミール』、これらは乾燥させて水分を飛ばす=タンパク質が濃縮した状態、の原料ですのでここ大部分のタンパク質を確保しています。
原料費を抑えたフードだと植物性原料でもタンパク質を濃縮した原料を使う事が多いのですが、これといってそういう原料はなく、保証成分値の大半は魚由来の良質なタンパク質と判断できます。
メンハーデンフィッシュは日本じゃあまり馴染みがないですが、北米大西洋沿岸に生息するニシン科の魚です。
ニュートラムって単発での購入だと2,200円/kgくらい。定期だと最大で1,760円/kgまで安くなります。(2024年11月時点価格)
※定期縛りなく単発でも購入できます
この内容でこれならかなりお得ですよ。ちなみにサンプルもあります。
ニュートラムのより詳しい内容が知りたい方はこちらの記事読んでみて下さい。
→本当の意味でコスパの良いドッグフードとは?ニュートラムを例に考える
次にウルフインサイト
ウルフインサイト(ベーシックサーモン)※動物性原材料を60%、植物性原材料を40% 原産国:イギリス
【原材料】サーモン(正肉21%、乾燥16%)、ホワイトフィッシュ(正肉21%)、乾燥サツマイモ、乾燥ジャガイモ、ビートファイバー、乾燥エンドウ豆、 乾燥アマニ、サーモンストック(2%)、オメガ3サプリメント、ミネラル(亜鉛、鉄、マンガン、ヨウ素)、ビタミン(A、D3、E)、アスパラガス、グルコサミン、メチルスルフォニルメタン、コンドロイチン硫酸、ヌクレオチド、フラクトオリゴ糖、マンナンオリゴ糖
*正肉と乾燥肉はミックストコフェロール、ローズマリーエキスにて酸化防止しております。
【保証成分】
粗タンパク質 24%以上、粗脂肪 11%以上、粗繊維 5.3%以下、粗灰分 9%以下、水分 9%以下
カルシウム 1.4%、リン 0.9%
オメガ6脂肪酸 0.9%、オメガ3脂肪酸 2.8%
ウルフインサイトのベーシックは小粒タイプのフードとなりますが、生肉、つまり生肉の割合使用割合が高いので保証成分上のタンパク質はそこまで高くないって事。
先ほど紹介したニュートラムは乾燥原料の割合が多いので高タンパクって事。
これはどっちが良いとかではなく、どっちが愛犬に合っているか?で考えれば良いですね。
基本的には高タンパクなフードで良いとは思います。ただ高タンパクなフードが全てのワンコに合うか?となるとそうとも言えず、よくあるのがお腹の調子を崩す事。今与えているフードのスペックに近い方でまずは試してみるのをオススメします。
あとニュートラムとウルフインサイトの『オメガ3比率』について注目してみましょう。
ニュートラムの【オメガ3:オメガ6=1:2.7】という数値はまあまあ高いです。
一方でウルフインサイトは【オメガ3:オメガ6=1:0.32】オメガ6が小数点になっています。つまりオメガ3の方が多いって事ですが・・・
これは多ければ多いほど良い、って話ではなくバランスが大事。
この比率がどれくらいが良いか?については様々な説があって何が正解とは言えないのですが・・・当サイトとしてはトータルだとニュートラムくらいが良い。
つまりニュートラムの場合だと『ニュートラム(トラウト&サーモン ドッグフードT28)』、これ単独給餌でも良いと思います。
逆にウルフインサイトはローテーションの1つ、もしくは普段のフードにサプリメントのような感じで混ぜてやる。こんな使い方が良いですね。
ちなみにAAFCOの基準値って【オメガ3:オメガ6=1:30】が上限値です。つまりオメガ6がめちゃくちゃ多くても許されている。でもこれはあまりにも悪すぎるって事でマトモなメーカーはオメガ3比率を高めています。ざっくりですが海外製プレミアムドッグフードだと【オメガ3:オメガ6=1:2〜4】くらいが多いですかね。
ウルフインサイト・ベーシックサーモンは3kg袋で6,325円、kg単価だと2,108円/kg。12kgの大袋だと1,465円/kgまで安くなります。(2024年11月時点価格)
ウルフインサイトは定期購入による割引などはなく、単発のみですね。
やや供給が不安定なのが残念ではありますが、内容に対してのコスパはめちゃくちゃ良いと思いますよ。
ウルフインサイトについてより詳しい情報を知りたい方はこちらの記事を読んでみて下さい。
→ウルフインサイトを評価|高品質・高タンパク・グレインフリーでコスパ良し!
ウルフインサイトとニュートラム、今回は魚系を紹介していますが、どちらも内容・コスパ共に素晴らしいのでぜひチェックしてみて下さい。
カーナ4グレインフリーフィッシュ|完全無添加でありながらしっかりしたスペック!オーブンベイク製法
カーナ4はですね、このフード凄いと思います。
よく『無添加のフードが良い』とか聞くでしょ?勘違いしている人多いですが、あれは合成着色料とか人工の酸化防止剤、保存料などが無添加ってだけで、『完全』無添加ではないです。
主にビタミン・ミネラルについては『栄養添加剤』と表現される事が多いですが、これらは人工的に合成されたものです。
当サイトはビタミン・ミネラルを添加する事は悪とは考えていません。ドライフードで栄養を満たそうとすると添加せざるを得ないと考えております
総合栄養食、つまりAAFCOの基準値を満たしていない『一般食』なら何とでもなりますよ?成分値なんて言ってしまえば何でも良いので。
AAFCOの基準値を満たしつつ『完全』無添加、ってのは非常に難しい。
国産でも完全無添加のフードってあるにはあります。例えば『ドッグフード工房 』ですね。
あるにはありますが、どうしても控え目スペックになってしまいます。(それが良いって場合もありますけどね)
ドッグフード工房について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみて下さい。
→【ドッグフード工房】国産・完全無添加でありながら総合栄養食の魅力!
ところがどっこい、カーナ4に関してはかなりしっかりしたスペック。完全無添加なのに!
原材料及び保証成分がこちら。
カーナ4グレインフリーフィッシュ 原産国:カナダ
【原材料】ニシン、スズキ、鶏卵、有機大麦の発芽種子、サーモン、ソラ豆、サツマイモ、有機発芽亜麻仁、有機発芽レンズ豆、有機発芽エンドウ豆、ポテトスターチ、リンゴ、ニンジン、海塩、昆布、ナチュラルベーキングソーダ(原材料の全ては採れたて新鮮で人が食す物を贅沢に使用しています)
【保証成分】粗タンパク質 29%以上、粗脂肪 15%以上、粗繊維 4%以下、粗灰分 4.9%以下、水分 10%以下
オメガ6脂肪酸 3.8%、オメガ3脂肪酸 1.9%
435 kcal/100g
原材料表示がとてもシンプルでしょ?ビタミン・ミネラルが添加されていませんからね。
そしてタンパク質29%、脂肪15%としっかりした保証成分値。
これ何でこういう事が出来るかと言いますと、製法方法が『オーブンベイク製法』である事がまず一つ。ほとんどのフードはエクストルーダーって機械で製造されますが、それとは違ってかなり低温で調理されます。(家にあるオーブンと一緒ですね)
低温での調理となるので、ビタミンなどが劣化しない。
でもオーブンベイク製法自体は他にもありますが、カーナ4最大の特徴は『発芽種子』を使用している、って事ですね。
植物の種ってデンプンやタンパク質、脂質などが蓄積されていますが、発芽する時にそれらが分解されるのでこの瞬間が最も栄養素が豊富。ビタミン類も種の状態ではなかったものが合成されます。
これをドッグフードの原料として使用しているのが凄い。
カナダの公式サイトにはかなり詳しい分析値が公開されているので興味のある方はぜひチェックしてみて下さい。
このフードはほんと凄いと思います。ただ問題はお値段がかなりお高い・・・税込で6,050円/kgします。(2024年11月時点価格)
内容的には当サイトとして全力でオススメしたいところではありますが、ちょっと広くオススメできる単価からは逸脱しているかな、と悩ましいフードなんですよ。
あとカナダの鳥インフルエンザ問題ですね。カナダで発生している鳥インフルエンザの影響で低温加工のフードは魚系以外輸入規制されています。
ロータスってフードが魚以外終売、オーブンベイクトラディションも魚以外欠品しているのはこれが理由ですね。鳥インフルエンザ問題
2024年11月に開催された大阪Pet博で正規代理店のレシアンに状況聞いてきましたが、まだ輸入再開の目処は全く立っていない・・・との事でした。
早く輸入規制解除されて欲しいところです。
と、こんな感じで魚のカーナ4は今でも購入できますので、気になる方はチェックしてみて下さい。
※Amazon、Yahooショッピングには取り扱いありませんでした。
余談なんですが、この『発芽種子』ほんと凄いと思っていて、我が家では基本はドライフードですが、週末には手作りもします。この『発芽種子』のサプリみたいなのも販売されていてたまに買って手作りにちょっと混ぜています!
高いですけどね!
原料の情報公開量は断トツの1番!フィッシュ4のスーペリアはかなりオススメ!
ドッグフードって原材料・保証成分の情報公開量がメーカーによってかなり差がありますよね。
先ほどオメガ3、オメガ6比率について簡単に解説しましたが、国産のフードだったらまずオメガ3、オメガ6の成分値なんて記載されていません。海外製も買いていない事の方が多い。
で、フィッシュ4なんですが原材料及び保証成分がこちら
フィッシュ4(スーペリア) 原産国:イギリス
【原材料】サーモン:26.39%、ポテト:25.51%、サーモンミール:17.06%、エンドウ:16.97%、サーモンオイル:6.16%、サーモンダイジェスト:1.76%、サンフラワーオイル:1.32%、ビタミン&ミネラル:0.88%、オキアミミール:0.88%、ピーファイバー:0.88%、酵母エキス:0.79%、モルトエキス:0.56%、海藻ミール:0.43%、微細藻類(高DHA):0.18%、緑イ貝エキス:0.04%、スピルリナ:0.01%
【保証成分】粗たんぱく質23%、粗脂肪10%、粗繊維4.25%、粗灰分8%、水分10%
オメガ6脂肪酸 2.7%、オメガ3脂肪酸 2.5%
代謝エネルギー:352kcal/100g
見ての通り、各原料の使用割合(%)が全て記載されている。原材料表示に関してはこれ以上ないくらいの情報量。とても信頼できるフードです。
私は飼料メーカーで配合設計しておりましたので、分かるんですが・・・
配合設計ってコストは考慮した上で良い内容のものを作ろうとする。これはもちろんそうなんですが、人間ウケする表示にする。これってあるんですよ。
分かりやすい例だと『第一原料は肉類を使用しています!!』ってやつ。
あんなもの植物原料を分散させて使う。重量比で肉を上位に表記される事なんて簡単ですからね!
フィッシュ4のレベルまで公開しちゃうとパクられるリスクもあるのに良くやるな、と。
ただこのフードって見ての通り低タンパク・低脂質な内容です。それってつまり炭水化物の割合が高い、って事でもあります。炭水化物が絶対悪・・・とは考えていませんが、この点は留意しておきましょう。
フィッシュ4のスーペリアはですね、海外製の評判の良いフードを色々試したが、どうもお腹の調子が安定しない、って方によくオススメしています。
海外製のフードは高タンパク・高脂質なフードが多いですからね。でもそれが全てのワンコに合う、って話でもないです。
アカナとかオリジン、その辺りのフードを試してどうもしっくりこない。そんな場合はフィッシュ4試してみても良いと思いますよ。
フィッシュ4のスーペリアについてより詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみて下さい。
→【フィッシュ4ドッグ(スーペリア)】かなりオススメのドッグフードです。理由は原材料表示
ちなみにスーペリアはフィッシュ4の中でグレードの高いフードですが、定番の『ファイネスト』をとりあえず試して見る、でも良いと思いますよ!
安定の信頼感!アカナ・パシフィカもしくはワイルドコースト
やっぱりアカナは紹介せざるを得ないフード。(オリジンもですけど)
高タンパクなフードとして世界的に評価の高いフード。私もこれはエクストルーダー製のドライフードならほぼ完成されたもの、として考えても良いのでは?と思っています。
アカナの中で魚系は『パシフィカ』と『ワイルドコースト』ですね。
パシフィカは動物性原料が70%使用、ワイルドコーストは50%とグレード的にはパシフィカの方が上ですが、これもどっちが良い、と言うよりは合う方を選べば良いと思います。
ちなみに我が家はどっちも買います。
パシフィカ買う場合は『サクラソーケンネル』ってとこから購入します。ここが安くて倉庫も温度管理がされており、配送にも気を使ってくれている感があるので。
ワイルドコースト買う時は・・・コストコで買っています!おそらくコストコが一番安い。購入できるものの種類が限られますけどね。
あと大袋しか売っていないので、ここがネックになる方もいるかもです。単純な単価ならコストコが一番安いと思うので近所にコストコある方はチェックしてみて下さい。
大袋が使いにくい、近所にコストコない、って方はサクラソーケンネルをオススメします!
オメガ3を意識する事は愛犬の健康に非常に重要!魚系フードもぜひ取り入れよう!!
さて今回は当サイトがオススメする魚系フードを厳選して紹介してみました。
意図した訳じゃないのですが、コスパ、スペックの面で幅広く紹介できたのではないかな、と感じます。
人間の世界でも青魚食べてDHA・EPAを摂取しよう!みたいなのよく聞くじゃないですか?これ犬も一緒なんですよ。体内で合成できない、つまり食べ物から摂取しなければならない必須脂肪酸ですからね!
冒頭にも言いましたが、オメガ3脂肪酸は意識しないと不足します。
フードもそうですが、オヤツとかは大体肉系でしょ?するとオメガ6に寄ってしまうんですよ。
オメガ3をしっかり摂取する事の有効性については様々な研究報告がありますし、やっぱりここは意識した方が良い。
この記事をぜひ参考にして魚系フードを取り入れて下さい!