今回紹介するドッグフードは『ビルジャック』というドッグフード。アメリカのプレミアムドッグフードですね!動物病院での取り扱いがあるフードでもあるので名前は知っている、って方多いのではないでしょうか?
実はビルジャックについての記事は過去に書いてはいましたが、様々なフードを評価しているうちに、もっと評価されても良いのでは?そう考えるように。記事内容を大幅に修正しております。
なお当サイトでは『ドッグフードに関するお悩み相談を実施していますが、ビルジャックは相談が多いフードですね!皆さん気になっているのだろうと。
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ご友人がかかりつけの動物病院に置いているビルジャックを購入している。ビルジャックが良いフードなのか気になるようで当サイトに評価記事のご依頼頂いた形となります。
動物病院に置いているフードってロイヤルカナンかヒルズ、ってイメージがありますがビルジャックも多いですね。ちなみに日本各地2,000件以上の動物病院と提携しているそうです。
おそらくビルジャックで気になるポイントとしては酸化防止剤であるBHA(ブチルヒドロキシアニソール)を使用している点。ネット上ではBHAが発ガン性物質であるとBHAが使用されているフードはボロカスな評価を受けています。
あのロイヤルカナンでさえBHAの使用は取りやめ自然由来の酸化防止剤に切り替えました。
ただこのBHAに関してですが、多くのドッグフード評価サイトとは異なり、当サイトの意見は『考えようによってはあり』です。
BHAは確かにマウスの前胃に発ガン性が認められた、って発表はあります。ただマウスの実験ですし基準値の500倍以上が添加された試験結果です。そもそも犬に前胃という器官は存在しません。
また『愛がん動物用飼料の成分規格等に関する省令(平成21年 4 月28日農林 水産省・環境省令第 1 号)』にてこういった添加物の含有量は厳しく規制されており、過度に心配する必要はない。
じゃあなんでここまでネット上ではボロカスの評価されているのか??はっきり言っちゃいましょう。アフィリエイトですよ!不安を煽ってお金儲けしているだけです!!
これがネットのよくある構図です。つまりBHAが危険!危険!と不安を煽っていますが、今どきプレミアムドッグフード枠でBHA使っているフードってビルジャックくらいしかないですからね。
BHAに関しては・・・不安って気持ちは分かります。今は安いフードですらローズマリーエキス、クエン酸、トコフェロール(ビタミンE)など自然由来の酸化防止剤を使用する流れですが(じゃないと売れない)、じゃあ酸化防止剤の効力としてはどっちが上なの?
ってなるとBHAの方が上です。ここをどう判断するかは飼い主さんの価値観かな、と。
ビルジャックって1947年創業と歴史あるメーカーですし、製造方法も独自性がありレベルは高い。配合内容も悪くないです。後で説明しますが、このタイプのフード(コールドプレス系)なら一番良いかも?とすら感じます。
でも頑なにBHAを使う。これ使用しない方が売れると思いますが、頑固オヤジみたいな印象を受けるフードですね・・・笑
ビルジャックを製造している会社情報及びビルジャックの特徴
当サイトではドッグフードの評価はあくまでも使用原料や栄養バランスなどから評価しますが、販売している会社やメーカーの情報は知っておくべき。そう考えています。
まずビルジャックですが、1947年創業のアメリカのメーカー。海外製ドッグフードは日本の企業が海外でオリジナル商品を作り輸入するパターンの『海外OEM』と海外現地でも販売している商品を輸入する、この2パターンがあります。
ビルジャックに関してはアメリカ現地でも売られているフードです。
ビルジャックの大きな特徴は3つ!『肉類の配合割合が多い』『脂肪源が天然の肉由来』『アミノヘルス製法』となります。
ビルジャックの特徴① 肉類の配合割合が多い!ただし生肉である
ビルジャックって動物性タンパク源は鶏(生肉)が主原料のフードですが、公式サイトのよくある質問にこのような一文があります。
お客様に胸を張って、ヒューマングレードだと言うために、専属の養鶏場を持っております。他社から仕入れることは一切致しません。
100g当たり約80gもの新鮮な鶏の生肉を使用することで、高い嗜好性を実現しています。安心・安全、そして美味しいドッグフードをご提供します。
と、このようにビルジャックって動物性タンパク源である鶏肉の配合割合が非常に多いのが特徴。肉類80%と言えばドライフード としてはかなり高い部類。
ただしよく勘違いする方がいますが、肉類の配合比率と保証成分のタンパク値は比例しません。
分かりやすく言えば有名なフードで『アカナ』ってありますよね?あれの一番スタンダードなもので『アカナ アダルトドッグ』ってフードがあります。その動物性原料の割合は60%です。それで保証成分上のタンパク質は29%。
ビルジャックは商品ラインナップによって若干の幅がありますが、スタンダードなものでタンパク質の保証成分値は26%。
なぜ肉80%使っていて26%、肉60%使っていて29%、こうなるのか??
それは肉がどんな加工状態なのか??これが理由です。アカナとは肉類のうち乾燥原料が使用されています。肉を乾燥した原料はつまり水分を飛ばしてタンパク質が濃縮された状態にある。だから原料自体のタンパク含有量が高い。
ビルジャックは全て生肉、がコンセプトなので80%使っていても思ったよりタンパク値は高くならない。そういう事です。
これはどっちが良い・悪いの話ではなく、飼い主としてどんなフードを求めるか?ですね。
ちなみに生肉って根本的に扱いが難しい。乾燥させて粉のようにした原料、例えばチキンミールなど。そういう原料の方が圧倒的に扱いが簡単です。つまり製造しやすい。
生肉のみで80%ってのは他のフードでもまず見ない数値で製造技術は相当高いと判断できます。
ビルジャックの特徴② 脂肪源が天然の肉由来
次に脂肪分が天然の肉由来というのも大きな特徴。
多くのドッグフードって脂肪源として〇〇オイルなど添加します。動物性原料だと鶏油やサーモンオイル、植物性なら菜種油とか米油など。
ビルジャックって脂肪源として油を使っていない。原料表示に『鶏の副産物(アルギニン源である鶏肉の内臓のみ)』、と表記されていますが、これら天然の肉類由来のものが脂肪源となっているって事ですね。
肉もそうですが、原料は極力自然な状態から、そんなコンセプトが感じられます。だこれは製法上の制限もあるはず。ビルジャックは製法的にオイル添加はしにくいフードですので・・・
ビルジャックの特徴② 国際特許を取得した真空アミノヘルス製法
一般的なドッグフードはエクストルーダーという機械で製造されていますが、これは高温・高圧となるのでタンパク質の変性など熱に弱い成分が劣化してしまうというデメリットがあります。
そこでビルジャックでは独自に開発したアミノヘルス製法を採用。公式サイトにはこのように説明しています。
通常では138~149℃と高温・高圧で行われる調理を、製造時の気圧をコントロールすることにより約半分の74℃で調理する事ができます。
これにより熱に弱い栄養素・アミノ酸の変質を抑えて調理をすることが可能となりました。
これって真空状態にして沸点を低くする。ただ造粒工程(ドッグフードの粒にする工程)はコールドプレス製法と同じだと思うんですよね。(沸点を低くする事は素晴らしいと思います)
一般的な製法(エクストルーダー製)とコールドプレス製法の違いについて、これは別記事で詳しく紹介していますので良かったら読んでみて下さい。
→コールドプレス製法のドッグフードとは?エクストルーダー製と比較
コールドプレス製法ってなんか凄そう!って印象を受けるかも知れませんが、飼料の業界だとエクストルーダー製より格下の存在です。加工賃も安いし、機械自体も安い。簡単に言えば原料を押し固めただけ。ですからね。もちろんメリットもありますが・・・
それに真空状態で加工する!これは独自性が高く、タンパク質の変性など栄養素の劣化を防止しているとメリットも感じます。ここは素晴らしいですね!
ビルジャックの使用原料および保証成分について評価!
ビルジャックには年齢・犬のサイズに応じて様々な商品ラインナップがありますが、今回は小型犬・成犬用のスモールブリードアダルトを中心に見ていきます。
ビルジャック スモールアダルトブリード | 容量:800g、2.7kg |
【原材料】 鶏、鶏の副産物ミール(アルギニン源である鶏の内臓のみ)、トウモロコシミール、鶏の副産物、乾燥甜菜果肉、オートミール、さつまいも、醸造用乾燥イースト、亜麻仁、塩化コリン、プロピオン酸ナトリウム(保存料)、DL-メチオニン、L-リジン、第一リン酸カルシウム、ビタミンE補強剤、炭酸カルシウム、L-アスコルビル酸-2-ポリリン酸(ビタミンC源)、亜鉛プロテイン、酸化亜鉛、銅プロテイン、ラクトバチルスアシドフィルス菌乾燥発酵物、ラクトバチルスカゼイ菌乾燥発酵物、ビフィドバクテリウムアニマリス菌乾燥発酵物、乾燥ブルーベリー、乾燥クランベリー、乾燥りんご、ビタミンA酢酸塩、硫酸銅、イノシトール、ナイアシン補強剤、ビオチン、亜セレン酸ナトリウム、パントテン酸D-カルシウム、マンガンプロテイン、リボフラビン補強剤、硝酸チアミン、ビタミンB12補強剤、塩酸ピリドキシン(ビタミンB6)、酸化マンガン、炭酸コバルト、混合トコフェロールおよびBHA(酸化防止剤)、ビタミンD3補強剤、ヨウ化カリウム、葉酸、ローズマリー抽出物、緑茶抽出物、スペアミント抽出物 【保証成分】 粗タンパク質:26%以上 粗脂質:15%以上 粗繊維:4%以下 水分:10%以下 オメガ6脂肪酸:2.50%以上 オメガ3脂肪酸:0.25%以上 カロリー:401.7kcal /100g |
動物性原料およびタンパク質源について
ドッグフードの表示にはルールがあり、配合量の多い(厳密には重い)ものから記載するルールがあります。そして最初に記載されているもの(最も重いもの)を第一原料と呼びます。
ビルジャックに関しては鶏の生肉が第一原料。ただ先ほども説明しましたが、これは生肉ですので7割くらいは水分。配合割合は多いもののタンパク質源として『とうもろこしミール』『オートミール』など植物性のものもそれなりに含まれています。
ちなみにオートミールとはオーツ麦を加熱して平たくフレーク状に加工したもの。
生肉を主体としてタンパク質構成としては悪くない。というか生肉を主体としたフードだと最高レベルに配合割合は高く、良いと思います。
脂質源について
先ほども説明しましたが、ドッグフードって基本的には〇〇オイルなど何かしらの油が配合されています。ビルジャックはそれがない。鶏肉や鶏の内臓に含まれる油を脂質源としています。
自然由来・・・ってのは良い事ですが、これにはデメリットもあります。それは脂肪酸バランスを調整するのに限界があるという事。
海外製プレミアムドッグフードの場合、品質の良いものに関してはオメガ6脂肪酸とオメガ3脂肪酸の割合についてしっかり考えられた配合設計になっています。
ビルジャックの場合はオメガ6脂肪酸源として鶏由来のもの(鶏の内臓)。オメガ3脂肪酸源は亜麻仁を使用していますが、亜麻仁に含まれるオメガ3脂肪酸はαリノレン酸となり、犬の体内でαリノレン酸→EPA→DHAと変換する必要があります。
この変換も全てが行われる訳でもないので犬にとっては利用率の低いオメガ3脂肪酸となります。
ではEPA・DHAを多く含む魚由来の油を添加すれば良いんじゃ?って話ですが、コンセプト的にオイル添加できない。そもそも製造方法もオイル添加に向いていません。
ビルジャックは公式サイトに『天然のオメガ3脂肪酸とオメガ6脂肪酸』とアピールしていますが、そのバランスは『オメガ6脂肪酸:2.50%、オメガ3脂肪酸:0.25%』となるのでオメガ6脂肪酸:オメガ3脂肪酸=10:1のバランスです。
もうちょっとオメガ3脂肪酸の割合が高くても良いですね。亜麻仁ですし。この脂肪酸については別記事で詳しく解説していますので興味がある方は読んでみて下さい。
その他原料について|BHAとプロピオン酸ナトリウムの是非
その他の原料として『乾燥甜菜果肉』は繊維源として。『醸造用乾燥イースト』はおそらくビール酵母の事だと思われます。ビール酵母は必須アミノ酸を多く含み、整腸作用にも期待できるのでプレミアムドッグフードだと定番の原料です。
あとはビタミン・ミネラル類。そして保存料としてプロピオン酸ナトリウム、酸化防止剤として混合トコフェロールおよびBHA、ローズマリー抽出物が使用されています。
問題となってくるのがBHAとプロピオン酸ナトリウムですね。
まずBHAについて。冒頭にも軽く触れましたがこれについて公式サイトではこのように説明されています。
BHAを使わず、天然の酸化防止剤だけを使用しているフードもあります。
Bil-Jacは生食に近いドライドッグフードの為、天然酸化防止剤以外にもBHAをあえて使用しています。
Bil-Jacにも天然の酸化防止剤である混合トコフェロールやローズマリー抽出物が含まれていますが、天然の酸化防止剤のみでドッグフードの脂の酸化を予防することは難しいと考えております。脂が酸化し過酸化脂質を常食する方が、逆にワンちゃんの発がんリスクを高める可能性がや、ワンちゃんの健康に害を与える可能性があると考えています。
ここをどう判断するか?ビルジャックだって世間の流れ的には自然由来の酸化防止剤の方が印象良い、って分かっています。というかローズマリーエキスも使っているので、印象よくするためならBHA外せば良いだけ。
だけどあえて使っている。ここをどう判断するか?ですね。
これは私個人的には賛同できる。ちょっと無添加系に流されすぎ・・・と言いますか、国産のフードは特にそう感じますが、無添加を強調しすぎて一番大事な中身がどうなのか?ここを見失っているように感じます。
あえてBHAの添加。これは評価を下げる要素ではないかな、と。当サイトの見解はこうなります。
次にプロピオン酸ナトリウムですね。これは細菌や真菌の増殖を抑制する効果があるので、食品の保存料(防カビ剤)として利用されるものなんですが、そこまで毒性が強いものではないですし、理解はできる。
必ずしも無添加が正しいって事はない。ちょっと極端な事例を出せば2023年に『デスマフィン事件』ってあったじゃないですか?
『無添加だから子供にも安心』と都内のイベントで約3000個のマフィンが販売されたが、購入者から下痢やおう吐などの体調不良が続出し厚生労働省が回収の対象に。「健康への危険度」は、最も上の「CLASS I」に分類した。
どう考えても粗悪な原料使用した格安ペットフードでの添加剤はまあ分かるとして、こういうプレミアムなドッグフードで『あえて』使用しているフードってまずないので、これはこれで良いのではないかと感じますね。
ビルジャックの形状について実物の画像紹介|エクストルーダー製品と比較
ビルジャックの形状ですが、この画像が実物となります。ちなみにこれは『スモールブリード』で小型犬向けに販売されているものですね。
どうでも良いけど、この計量カップ・・・可愛くないですか?記事書くためビルジャック購入してみたのですが、楽天のビルジャック公式サイトでおまけとして付いていました!
『期間限定』となっていたのでいつでもあるか分かりませんが・・・こういうのに弱い・・・笑
話を戻すと見て頂いたら分かりますが細長い形状をしていますよね?ドッグフードってほとんどのものはエクストルーダーという機械で製造されますが、エクストルーダー製のフードは高圧で加工されるので、通常1気圧に戻った時に膨化、つまりちょっと膨らみます。
これ文章で書いてもイメージつきにくいですよね?
こちらがエクストルーダーの簡単な図解ですが、スクリューがあってグリグリ押し出されるような構造。なので押し出し式、とも呼ばれます。
押し出されて機械の外に出ると気圧が1気圧、つまり通常の気圧になるので膨らみます。これがエクストルーダーの大きな特徴。一方でコールドプレスはスクリューとか付いていませんので、圧力はあまり掛からず押し固めているだけ。そんなイメージです。
エクストルーダーと言ってもカッターでカットするスピード(回転スピード)。押し出される際に出てくる穴の形状、圧力の程度、それらで形は変わってきますが、エクストルーダー製のものと比較しておきましょう。
比較対象はベルギー産プレミアムドッグフードの『ブラバンソンヌ』です。これはエクストルーダー製、ついでに国産コールドプレス製法のものも載せておきました。形状が似ている事が分かると思います。
ビルジャックはスペックに見合った価格であるか?近い製法のトライバルと比較
最後に価格について。当サイトでは単純な価格ではなく、スペックに見合った価格なのか?これを考慮して採点しています。
公式サイトに記載されている価格はこちら(2024年7月1日時点)
スモールアダルトブリード(小型犬) | 価格(税込) | kg単価 |
800g | 2,904円 | 3,630円/kg |
2.7kg | 7,480円 | 2,770円/kg |
他にも商品ラインナップ(中型犬用、大型犬用など)はありますが、価格帯としてはこのような感じ。若干割高には感じますが悪くはない。まあ適正価格の範囲ではありますね。
コールドプレス系の海外プレミアムドッグフードって一番有名なものでトライバルってフードがあります。その小型犬用で『トライバル フレッシュダック(スリムキブル)』ってフードが5,500円/1.5kg。kg単価だと3,667円/kg。その使用原料および保証成分がこちら。
ビルジャック スモールアダルトブリード | 容量:800g、2.7kg |
【原材料】 フレッシュダック35%、スイートポテト34.957%、加水分解タラ9.4%、全卵7.5%、ビートファイバー5.25%、ビール酵母2.45%、リグノスルホン酸塩2%、ビタミン類1%、サーモンオイル0.6%、サンフラワーオイル0.5%、イヌリン0.5%、ハーブブレンド0.25%(パセリ、ローズマリー、イラクサ、カモミール、セージ、タイム、コリアンダーの葉、タンポポの葉、カンゾウ)、ミネラル類0.2%、トコフェロール抽出物(酸化防止剤)0.2%、グルコサミン0.098%、緑イ貝0.05%、コンドロイチン硫酸0.045% ビタミンA 15000IU/kg、ビタミンD3 1500IU/kg、硫酸第一鉄一水和物75mh/kg、酸化マンガン49mg/kg、硫酸銅Ⅱ五水和物4mg/kg、硫酸亜鉛一水和物75mg/kg、無水ヨウ素酸カルシウム1.7mg/kg、亜セレン酸ナトリウム0.2mg/kg 【保証成分】 粗タンパク質:17.9%以上 粗脂質:11.5%以上 粗繊維:4.6%以下 粗灰分6.0%以下 水分:12%以下 388.6kcal |
これ各原料の使用割合も記載されていてすごく良いですが、フレッシュダッグ、つまり生肉が35%、全卵7.5%、加水分解タラ9.4%これら全部足しても51.9%。
タンパク値も低いですよね?生肉だからです。それで3,667円/kg・・・80%くらい生肉使っているビルジャックに比べコスパ悪いと思いません?
で、海外製プレミアムドッグフードのコールドプレス系って『ビルジャック』、『トライバル』、あと最近だとケンネルズフェイバリットってフードがちょっと勢いを伸ばしている感がありますが正直内容はあまり良くない。価格は安いですけどね。
そうなってくるとビルジャックってオススメできるフードではあるんすよ。あくまでもコールドプレス系では、となりますが・・・
ちなみに国産はあまりオススメできるフードはないです。良かったらこちらの記事を読んでみて下さい。
そんな訳でビルジャックって悪くないです。BHA、プロピオン酸ナトリウムをどう感じるか?そこに尽きます。そしてこれには正解はない。当サイトとしては試す価値あるフードだとは思いますけどね。
そもそもビルジャックのようなコールドプレス系である必要があるのか?
で、そもそもビルジャックのようなコールドプレス系である必要があるのか問題ですね。
おそらくビルジャックが気になる、って方は動物病院に置いていたから、ってのもあるでしょうが、『食いつきが良い(と聞いた)』、『低温加工』、『肉類の配合量が多い』、『ノンオイルコーティング』、このどれかに魅力を感じている気がする。
またビルジャックの場合は特にBHA問題もありますからね。それでうーん・・・となっている方も多いはずです。
なので他の選択肢も紹介しておきます。
食いつきが良い(と聞いた)|物性面で考えればオーブンベイクも検討すると良い
オーブンベークド 犬 トラディション グレインフリー フィッシュ | 内容量:1kg 2.27kg |
【原材料】 フィッシュ(フレッシュフィッシュ27.5%、ディハイドレイテッドフィッシュ15.0%)、エンドウ豆、ひよこ豆、キャノーラオイル、タピオカ、エンドウ豆プロテイン、エンドウ豆繊維、海塩、亜麻仁、カボチャ、藻類、イヌリン、ホウレンソウ、緑茶エキス、グルコサミン、ユッカシジゲラエキス、リンゴ、バナナ、ブルーベリー、ブロッコリー、クランベリー、サツマイモ、コンドロイチン、ローズマリーエキス 【栄養添加物/kg】 【技術的添加物】 【保証成分】 粗タンパク質 28.0%以上、粗脂肪 18.0%以下、粗繊維 5.0%以下、粗灰分 8.0%以下、水分 10.0%以下 カルシウム 1.1%以上、リン 1.0%以上、カリウム 0.6%以上、ナトリウム 0.5%以上、オメガ6 3.25%以上、オメガ3 1.0%以上 グルコサミン 400mg/kg以上、コンドロイチン 300mg/kg以上 カロリー:360.3kcal/100g |
コールドプレス系のものって良い言えばポリポリした食感。悪く言えばボロい。そんな感じですが、近い食感のものでオーブンベイク製法のフードがあります。
オススメのものなら『オーブンベイクトラディション』ですね。
食いつき面で魅力を感じているならぜひこちらも検討してみて下さい。
→Yahooショッピングでオーブンベイクトラディションを見てみる
低温加工&肉類の配合量に魅力を感じたならウルフインサイトは?|エクストルーダー製
ウルフインサイト ベーシック サーモン | 内容量:1kg、6kg、12kg |
【原材料】 サーモン(正肉21%、乾燥16%)、ホワイトフィッシュ(正肉21%)、乾燥サツマイモ、乾燥ジャガイモ、ビートファイバー、乾燥エンドウ豆、 乾燥アマニ、サーモンストック(2%)、オメガ3サプリメント、ミネラル(亜鉛、鉄、マンガン、ヨウ素)、ビタミン(A、D3、E)、アスパラガス、グルコサミン、メチルスルフォニルメタン、コンドロイチン硫酸、ヌクレオチド、フラクトオリゴ糖、マンナンオリゴ糖 *正肉と乾燥肉はミックストコフェロール、ローズマリーエキスにて酸化防止しております。 【保証成分】 粗タンパク質:24%以上、粗脂肪:11%以上、粗繊維:5.3%以下、粗灰分:9%以下、水分:9%以下 カルシウム 1.4% / リン 0.9% オメガ6脂肪酸 0.9% / オメガ3脂肪酸 2.8% 約363kcal/100g |
最近オススメする率の高いフードで『ウルフインサイト』ってフードがあります。
よくコールドプレス系のアピール方法にエクストルーダーは高温で加工されるため〜と言いますが、エクストルーダーでも栄養素の劣化を抑えるため極力低温で加工しているものもあります。ウルフインサイトもそう。
有名な海外製フードで『アカナ・オリジン』がありますが、それもそう。ただアカナ・オリジンに関しては高タンパクなので、ビルジャックが気になっている方からするとちょっと求めているものから外れるかも?
ウルフインサイトって高タンパクなものもありますが、そこまでタンパク質高くないものある。保証成分に幅があるので広くオススメしやすい。コスパも非常に良いのでオススメです。ちなみに最近は我が家でもローテーションに入れました!
ノンオイルコーティングに魅力を感じるなら国産エクストルーダー製も検討の余地あり!金虎・おさかな
金虎 おさかな | 内容量:1kg |
【原材料】 魚介類(まぐろ、かつお、かつお節、かつおエキス)、でん粉類(さつまいも、ばれいしょ)、脱脂大豆、酵母、マッシュポテト、なたね油、ごま、食物繊維、野菜類(トマト、かぼちゃ、ブロッコリー)、ミネラル類(Ca、P、Cl、K、Na、Zn、Fe、Cu)、ビタミン類(C、コリン、E、ナイアシン、パントテン酸、A、B2、B6、B1、葉酸、B12) 【保証成分】 粗たんぱく質:25%以上、粗脂肪:9%以上、 粗繊維質:5%以下、 粗灰分:10%以下、水分:10.0%以下 カロリー:346kcal/100g |
ノンオイルコーテイングに魅力を感じているなら国産のプレミアムドッグフードも検討してみて良いかもです。国産はオイルコーティング絶対悪・・・みたいな風潮ありますからね・・・笑
先ほど形状で軽く説明しましたが、エクストルーダーで製造したフードは膨らみます。その膨らむ時に内部の水分が外に飛び出る。それで小さな穴が無数に形成され多孔質となる。この穴にオイルを浸透させれるので、オイル添加と非常に相性が良い。
一方でコールドプレス系は圧力掛かっていませんので多孔質にならない。そもそも物性面においてオイルコーティングは向いていません。やっていないのではく、できません。
オイルコーティングって別に悪い事ばかりじゃなく、熱に弱いオメガ3系脂肪酸(DHA・EPA)を粒にした後で添加できる。そんなメリットがあります。でも国産はしていない。するとオメガ3脂肪酸が微妙になってくるのですが・・・
なので魚主体のフードなら原料由来のDHA・EPAが期待できる。って事で『金虎・おさかな』はオススメしています。お試しもあるので是非。
ビルジャック総評!品質の良いコールドプレス系である事は間違いないが賛否が分かれる
さてビルジャックを紹介してきた訳ですが、悪いフードとは言いません。むしろプレミアムドッグフードと十分言える内容です。
コールドプレス系統のフードなら使用原料・独自の製法、ここだけ見れば一番魅力を感じるフードとも言えます。ただし添加剤問題ですね。
流行りに流されません!ウチはウチの考えがありますので!!みたいなフードって個人的には嫌いじゃないですが、賛否は分かれるでしょう。
酸化って確かに怖い。わたし飼料メーカーで働いていたのでいろいろな原料を見てきましたが、輸入魚粉とか酸化防止剤撒いてないと火事になりますからね!!それくらい強力な化学反応ではある。
だから効果の高い人工の酸化防止剤を使う。これも間違いではないと思います。
では今回はここまで。こちらに当サイトで評価の高いフードをまとめましたので、ドッグフード選びに迷ったらこちらも参考にして下さい。