ドッグフード評価記事

【ビルジャック】は安全なドッグフードか?配合設計のプロが徹底解説!

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

※当サイトではアフィリエイト広告を利用している場合があります。

 

ドッグフードにおける広告についてこちらの記事で説明しておりますので、良かったら読んでみて下さい。

ドッグフード評価サイトにも『ステマ規制』!当サイトの広告について改めて説明しておきます!

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

今回紹介するドッグフードは『ビルジャック』というドッグフード。アメリカのプレミアムドッグフードですね!

 

こちらは当サイトのInstagramより依頼頂きましたので執筆しています。

当サイトのInstagram:https://www.instagram.com/wanko.blog/

 

ご友人がかかりつけの動物病院に置いているビルジャックを購入している。ビルジャックが良いフードなのか気になるようで当サイトに評価記事のご依頼頂いた形となります。

 

動物病院に置いているフードってロイヤルカナンかヒルズ、ってイメージがありますがビルジャックも多いですね。ちなみに日本各地2,000件以上の動物病院と提携しているそうです。(2022年4月30日時点)

 

おそらくビルジャックで気になるポイントとしては酸化防止剤であるBHA(ブチルヒドロキシアニソール)を使用している点。ネット上ではBHAが発ガン性物質であるとBHAが使用されているフードはボロカスな評価を受けています。

 

あのロイヤルカナンでさえBHAの使用は取りやめ自然由来の酸化防止剤に切り替えましたね。

ロイヤルカナン ドライフード製品原材料一部変更のお知らせ

 

ただこのBHAに関してですが、多くのドッグフード評価サイトとは異なり、当サイトの意見は『信頼できるメーカーのフードなら気にする必要はない』です。

 

BHAは確かにマウスの前胃に発ガン性が認められた、って発表はあります。ただマウスの実験ですし基準値の500倍以上が添加された試験結果です。そもそも犬に前胃という器官は存在しません。

 

また『愛がん動物用飼料の成分規格等に関する省令(平成21年 4 月28日農林 水産省・環境省令第 1 号)』にてこういった添加物の含有量は厳しく規制されており、過度に心配する必要はない。

愛玩動物用飼料の成分規格等に関する省令

 

じゃあなんでここまでネット上ではボロカスの評価されているのか??

 

はっきり言っちゃいましょう。アフィリエイトですよ!不安を煽ってお金儲けしているだけです!!

※アフィリエイトという言葉を知らない方はこちらの記事を読んでみて下さい。

国産ドッグフードは『OEM×広告』で信用できない!その理由を『実例』付きで解説

 

ドッグフード誘導経路

 

これがネットのよくある構図です。まあアフィリエイト案件があるフードが悪いものとは言いませんが、スペックと値段を考慮すると高すぎるものが多いです。

 

という訳でビルジャックに関してBHAが心配って方は安心して下さい。1947年創業と歴史あるメーカーですし、BHAも考えがあって使用しています。

 

ただ海外製プレミアムドッグフードとしては一般的なフードと製造方法が異なっている。当サイトではこの辺りを重点的に解説していこうかと思います。

 

愛犬の健康に直結するドッグフード。動物栄養学に関して素人が製品評価しても信用できないでしょう。私は大学では動物営業学を専攻。その流れで飼料メーカーに入社し毎日のように飼料の配合設計をしてきた実務経験があります。もちろんペットフード案件にも多数関わっています。なので安心して下さいね。

 

ビルジャックを製造している会社情報及びビルジャックの特徴

当サイトではドッグフードの評価はあくまでも使用原料や栄養バランスなどから評価しますが、販売している会社やメーカーの情報は知っておくべき。そう考えています。

 

まずビルジャックですが、1947年創業のアメリカのメーカー。海外製ドッグフードは日本の企業が海外でオリジナル商品を作り輸入するパターンの『海外OEM』と海外現地でも販売している商品を輸入する、この2パターンがあります。

 

ビルジャックに関してはアメリカ現地でも売られているフードです。

 

 

ビルジャックの大きな特徴は3つ!『肉類の配合割合が多い(ように見える)』『脂肪源が天然の肉由来』『アミノヘルス製法』です。

 

ビルジャックの特徴① 肉類の配合割合が多い(ように見える)

 

まず肉類の配合割合について。ビルジャックは動物性タンパク源として鶏肉を採用していますが、公式サイトに『約2.3kgの新鮮な鶏肉が2.7kgのフードに使われています』と明言されています。

 

 

割合としては2.3÷2.7×100=85.2%。これはかなり高い!と思うでしょ??

 

これちょっと勘違いする人多いかと思いますが、当たり前なんですよ。新鮮な鶏肉=生肉です。生肉は水分が多く含まれているので重い。ドッグフードを製造する過程で生肉に含まれる水分の大半は蒸発します。

 

この表記の仕方だと多く見えるのは当然なんですよ。確かに質量ベースで考えれば鶏肉が多い、そう言えますが栄養素ベースで考えるとどうなのか?って事ですね。

 

生肉が第一原料ってのは悪い事じゃない。むしろ良い事ですが表現の仕方が勘違いしやすいので一応書いておきました。

 

ビルジャックの特徴② 脂肪源が天然の肉由来

次に脂肪分が天然の肉由来というのも大きな特徴。

 

多くのドッグフードって脂肪源として〇〇オイルなど添加します。動物性原料だと鶏油やサーモンオイル、植物性なら菜種油とか亜麻仁など。

 

ビルジャックって脂肪源として油を使っていない。原料表示に『鶏の副産物(アルギニン源である鶏肉の内臓のみ)』、と表記されていますが、これら天然の肉類由来のものが脂肪源となっているって事ですね。

 

ただこれは製法上の制限もあるかと思います。ビルジャックの製法的にオイル添加はしにくいフードですので・・・

 

ビルジャックの特徴② 国際特許を取得した真空アミノヘルス製法

一般的なドッグフードはエクストルーダーという機械で製造されていますが、これは高温・高圧となるのでタンパク質の変性など熱に弱い成分が劣化してしまうというデメリットがあります。

 

そこでビルジャックでは独自に開発したアミノヘルス製法を採用。公式サイトにはこのように説明しています。

 

通常では138~149℃と高温・高圧で行われる調理を、製造時の気圧をコントロールすることにより約半分の74℃で調理する事ができます。


これにより熱に弱い栄養素・アミノ酸の変質を抑えて調理をすることが可能となりました。

 

なんかすごく感じますが・・・これって真空状態にして沸点を低くする。ただ造粒工程(ドッグフードの粒にする工程)はドライペレット(DP)と同じだと思うんですよね。(沸点を低くする事は素晴らしいと思います)

 

一般的な製法(エクストルーダーのEP)とドライペレット(DP)の違いについて、これは過去記事で詳しく紹介していますので良かったら読んでみて下さい。

【みらいのドッグフード】腎臓など療法食として人気があるが本当に良いフードか?

 

ビルジャックの特徴としてはこんな感じです。海外製プレミアムドッグフードは大体がEPですので、珍しいフードですね。

 

ではここからは原料表示や保証成分を詳しく見ていきましょう。

 

ビルジャックの原材料品質・原料表示の情報量について(27点/30点)

当サイトではドッグフードの評価基準として6つの項目を採用し100点満点形式にて評価しています。詳しい評価内容を知りたいという場合はこちらの記事を読んでみて下さい。

ドッグフードランキングサイトが信用できない理由|当サイトが信用されるよう取り組む事

 

ビルジャックには年齢に応じて様々な商品ラインナップがありますが、今回は小型犬成犬用のスモールブリードアダルトを中心に見ていきます。

 

ビルジャック(スモールブリードアダルト)の使用原料について(15点/15点)

ビルジャックのスモールブリードアダルト原料表示はこちら

 

原料表示

鶏、鶏の副産物(アルギニン源である鶏肉の内臓のみ)、とうもろこしミール、鶏副産物ミール、乾燥甜菜果肉、オートミール、さつまいも、醸造用乾燥イースト、第一リン酸カルシウム、亜麻仁、塩化コリン、炭酸カルシウム、プロピオン酸ナトリウム(保存料)、DL-メチオニン、L-リジン、乾燥ブルーベリー、乾燥クランベリー、乾燥りんご、ビタミンE補強剤、L-アスコルビン酸-2-ポリリン酸(ビタミンC源)、亜鉛プロテイン、酸化亜鉛、銅プロテイン、ビタミンA酢酸塩、硫酸銅、ナイアシン補強剤、ビオチン、亜セレン酸ナトリウム、パントテン酸D-カルシウム、イノシトール、マンガンプロテイン、リボフラビン補強剤、硝酸チアミン、ビタミンB12補強剤、塩酸ピリドキシン(ビタミンB6)、混合トコフェロールおよびBHA(酸化防止剤)、酸化マンガン、コバルトプロテイン、炭酸コバルト、ビタミンD3補強剤、ヨウ化カリウム、葉酸、ローズマリー抽出物(酸化防止剤)

 

動物性原料およびタンパク質源について

ドッグフードの表示にはルールがあり、配合量の多い(厳密には重い)ものから記載するルールがあります。そして最初に記載されているもの(最も重いもの)を第一原料と呼びます。

 

ビルジャックに関しては鶏の生肉が第一原料。ただ先ほども説明しましたが、これは生肉ですので7割くらいは水分。タンパク質源として『とうもろこしミール』『オートミール』など植物性のものもそれなりに含まれています。

 

ちなみにオートミールとはオーツ麦を加熱して平たくフレーク状に加工したもの。

 

タンパク質源としては悪くはない。ただこのフードって公式サイト価格だと2.7kg包装で6,633円(税込)です。kg単価だと2,457円/kg。そこそこ高い。

 

この価格なら他の選択肢もあるかな・・・ってのが率直な印象ですね。

 

脂質源について

先ほども説明しましたが、ドッグフードって基本的には〇〇オイルなど何かしらの油が配合されています。ビルジャックはそれがない。鶏肉や鶏の内臓に含まれる油を脂質源としています。

 

自然由来・・・ってのは良い事ですが、これにはデメリットもあります。それは脂肪酸バランスを調整するのに限界があるという事。

 

海外製プレミアムドッグフードの場合、品質の良いものに関してはオメガ6脂肪酸とオメガ3脂肪酸の割合についてしっかり考えられた配合設計になっています。

 

ビルジャックの場合はオメガ6脂肪酸源として鶏由来のもの。オメガ3脂肪酸源は亜麻仁を使用していますが、亜麻仁に含まれるオメガ3脂肪酸はαリノレン酸となり、犬の体内でαリノレン酸→EPA→DHAと変換する必要があります。

 

この変換も全てが行われる訳でもないので犬にとっては利用率の低いオメガ3脂肪酸となります。

 

ではEPA・DHAを多く含む魚由来の油を添加すれば良いんじゃ?って話ですが、コンセプト的にオイル添加できない。そもそも製造方法もオイル添加に向いていません。

 

ビルジャックは公式サイトに『天然のオメガ3脂肪酸とオメガ6脂肪酸』とアピールしていますが、そのバランスは『オメガ6脂肪酸:2.50%、オメガ3脂肪酸:0.25%』となるのでオメガ6脂肪酸:オメガ3脂肪酸=10:1のバランスです。

 

もうちょっとオメガ3脂肪酸の割合が高くても良いですね。亜麻仁ですし・・・

 

その他原料について

その他の原料として『乾燥甜菜果肉』は繊維源として。『醸造用乾燥イースト』はおそらくビール酵母の事だと思われます。ビール酵母は必須アミノ酸を多く含み、整腸作用にも期待できるのでプレミアムドッグフードだと定番の原料です。

 

あとはビタミン・ミネラル類。そして保存料としてプロピオン酸ナトリウム、酸化防止剤として混合トコフェロールおよびBHA、ローズマリー抽出物が使用されています。

 

酸化防止剤や保存料については別の項目で評価します。

 

使用原料についての総評

ビルジャックの使用原料全体の評価ですが、あまり癖のない使いやすいフードです。海外製プレミアムドッグフードは特殊な原料を多く使用しているものが多い。それが良いって人もいるでしょうが、効果がよくわからないものに不安を感じる方もいるでしょう。

 

ただ価格もそれなりにしますし、あえてこれをオススメするか?と言われれば難しい所ですね。保存料・酸化防止剤の件もありますし・・・

 

保存料・酸化防止剤を抜きで評価するなら特別悪い点もありませんし、原点はなしで評価しておきます。

 

ビルジャック(スモールブリードアダルト)原料表示の情報量について(12点/15点)

ドッグフードの原料表示は多いものから順に記載するルールがありますが、各原料が何%配合されいるかの割合までは記載する義務はありません。実際にプレミアムドッグフードとして販売されている多くのドッグフードも%表示まではしていません。

 

もう一度ビルジャックの原料表示を見てみると・・・

 

原料表示

鶏、鶏の副産物(アルギニン源である鶏肉の内臓のみ)、とうもろこしミール、鶏副産物ミール、乾燥甜菜果肉、オートミール、さつまいも、醸造用乾燥イースト、第一リン酸カルシウム、亜麻仁、塩化コリン、炭酸カルシウム、プロピオン酸ナトリウム(保存料)、DL-メチオニン、L-リジン、乾燥ブルーベリー、乾燥クランベリー、乾燥りんご、ビタミンE補強剤、L-アスコルビン酸-2-ポリリン酸(ビタミンC源)、亜鉛プロテイン、酸化亜鉛、銅プロテイン、ビタミンA酢酸塩、硫酸銅、ナイアシン補強剤、ビオチン、亜セレン酸ナトリウム、パントテン酸D-カルシウム、イノシトール、マンガンプロテイン、リボフラビン補強剤、硝酸チアミン、ビタミンB12補強剤、塩酸ピリドキシン(ビタミンB6)、混合トコフェロールおよびBHA(酸化防止剤)、酸化マンガン、コバルトプロテイン、炭酸コバルト、ビタミンD3補強剤、ヨウ化カリウム、葉酸、ローズマリー抽出物(酸化防止剤)

 

鶏が第一原料なのはわかりますが、何%配合されているかは記載されていません。ただビルジャックの公式ページには『約2.3kgの新鮮な鶏肉が2.7kgのフードに使われています』と明言されています。

 

先ほど説明したようにこれは勘違いしやすい表現ではありますが、何もないよりはマシですね!こういった情報一切記載ないフードの方が多いので。

 

当サイトでは必要最低限の情報しかない場合、10点/15点で評価しています。ビルジャックに関してはそれよりはマシですので少し加点して12点/15点で評価しておきます。

 

ビルジャック(スモールブリードアダルト)の栄養成分値・バランス(20点/20点)

次に栄養成分値について

 

保証成分

粗タンパク質:26.0%以上、粗脂肪:15.0%以上、粗繊維:4.0%以下、水分:10.0%以下

オメガ6脂肪酸:2.50%以上 オメガ3脂肪酸:0.25%以上

カロリー:401.7kcal /100g

 

基本的に当サイトの評価基準では栄養バランスについて満点評価となります。犬にとっての最適な栄養バランスなんてものは存在しません。ライフステージや性格、飼育環境によって最適な数値は変わってきます。

 

ただし最低限クリアすべきAAFCOの基準すらクリアしていない。脂肪酸バランスが悪い。商品コンセプトと合っていない。そんな場合は減点しています。

 

ビルジャックの場合はタンパク質・粗脂肪は高くもなく低くもなく、使いやすい成分値ですね。ほとんどのワンコにとっては問題ない数値かと思います。

 

脂肪酸バランスについてオメガ6:オメガ3=10:1、このバランスについては何が正解ってのはありませんので減点はしませんが、同価格帯のフードと比べると少し見劣りするのも事実。

 

あとはカロリーがちょっと高め。そしてちょっと問題なのがカロリー表記が成分表示に記載されていないという点。なぜか公式サイト上の『よくある質問』に記載されています。ちょっと不親切ですね・・・笑

 

栄養成分的に悪いものとは言いません。国産のドライペレットタイプのものって脂肪分がやたら低くてどうなの??ってものが多い。それらに比べれば使いやすい内容と言えます。

 

ビルジャックは安全への取り組みを行なっているか(10点/20点)

当サイトでは安全への取組について①アレルギーの対策、②安全性に関わる認証制度など取得しているか、この2点を特に重要視しています。

 

まずアレルギーについて。ビルジャックでは炭水化物源として『とうもろこし』『オートミール』を使用していますが、これらは『肉食動物が分解しづらい複合炭水化物を使用せず、単一炭水化物にしている』と公式サイトに記載されています。

 

吸収しやすい単一炭水化物だから粒子が細かくアレルギーは起こらない・・・との説明ですが、ここがちょっとわからない。

 

単一炭水化物というのはブドウ糖とかショ糖など小さな分子の糖類です。吸収が良いのは確かですが、血糖値が急激に上がるので太りやすいといった特徴があります。

 

一方で複合炭水化物はデンプンなどですね。分子構造が大きいので吸収に時間がかかります。

 

犬とって炭水化物は吸収しにくいのは事実。吸収性に関してなら理解できるのですが、これアレルギーに関係あるのかな・・・と。糖分の過剰摂取は腸内環境を悪化させアレルギー症状が悪化する・・・って話はありますが、これはまた別の話な気がします。

 

ただとうもろこし自体そこまでアレルギーの多い原料ではありません。また小麦は比較的アレルギーの原因となる事が多いですが、オートミールの原料はオーツ麦(別名エン麦)なので小麦グルテンは含まれません。

 

動物性タンパク源としては鶏のみ。その他はアレルギーの傾向が低いものになるので既に何かしらのアレルギーという場合を除き心配する必要はないでしょう。

 

次に安全性に関わる認証制度についてですが、これは特に記載なし。最近のプレミアムドッグフードなら何かしら外部認証を取得しているケースが多いのですがこれはちょっと残念。

 

1947年創業と歴史あるメーカーなので心配する必要はないかと思いますが・・・

 

ビルジャックは人工の酸化防止剤・着色料を使用していないか(5点/10点)

さて問題の酸化防止剤について。

 

ビルジャックは発ガン性があるので危険と言われているBHA(ブチルヒドロキシアニソール)が酸化防止剤として使用されています。

 

ただ冒頭でも言いましたが、BHAが完全に悪なのか?と言えばそうとも思いません。酸化防止剤としての効果は自然由来のものより強力です。酸化しているフードの方がよっぽど危険なのである意味安心とも言える。

 

ただですね・・・ビルジャックってコンセプト的に『自然由来』みたいなフードです。

 

安いフードなら良いですが、必要な栄養素を自然由来・・・そんなコンセプトのプレミアムドッグフードでBHA使うのはどうなのかな??って思う訳ですよ。

 

実際にプレミアムドッグフードでこの手の酸化防止剤使っているメーカーってほとんどないですからね。

 

BHAを使っているから危険とは言いません。ですが評価としてはどうしても減点せざるを得ない。と言う訳で5点/10点評価としておきましょう。

 

ビルジャックの製造方法について(10点/10点)

ビルジャックの大きな特徴として『真空アミノヘルス製法』というものがあります。

 

既に簡単に説明しましたが、ドッグフードというかペットフードのいわゆる『カリカリ』って2種類あってEPかDPです。画像で見せておくとこんな感じ。

 

 

どちらにもメリット・デメリットがあるのですが、DPの大きな弱点は高温ではないので衛生的にちょっと心配ってのがあります。

 

真空アミノヘルス製法とやらについてあまり詳しい説明がなかったので想像ですが、真空状態にする事によって沸点が低くなります。これは真空状態だと空気中に漂う分子が少ないため気圧が低くなるからですね。

 

低温であっても衛生面が問題ない。そして低温で調理できるのでEPの弱点である高温・高圧による栄養素の劣化を抑えられる

 

ただ根本的にはDPと同じなので構造上油の後添加はできない。そんな感じなのかな・・・と。

 

独自性もありここは満点評価で良いかと思います。

 

ビルジャックはスペックに見合った価格であるか?4点/10点

最後に価格について。当サイトでは単純な価格ではなく、スペックに見合った価格なのか?これを考慮して採点しています。

 

ビルジャックの公式サイトでの価格は2.7kg包装で6,633円(税込)です。kg単価だと2,457円/kg。

 

これがスペックに対してコスパが良いか?って話なのですが、あまり良くないと思います。この価格なら他に選択肢はいくらでもある・・・

 

例えば同じくらいの成分値でチキンメイン。より脂肪酸バランスが良いと思われるフードだとベルギー産のブラバンソンヌなどオススメ

ブラバンソンヌ|ベルギー産プレミアムドッグフードの製品性能を評価

 

ごく稀にEPのフード全然食べてくれない・・・ってワンコもいるようです。おそらくこれは油の臭いが嫌い、もしくは硬い、このどちらかが原因です。海外性プレミアムドッグフードの場合、ほぼ必ず油の後添加していますが、それが嫌いなパターン。

 

あとはEPってフードによってはかなり硬いものがあります。硬いフードが好きって場合もありますが、DPは悪く言えばボロボロ、良く言えば崩れやすく顎の弱いワンコでも食べやすい。

 

色々と試した結果がDPのビルジャックであるなら良いかと思います。ただ特別な理由がないならEP試してみる。EPで問題なく食べるのであれば切り替えを検討しても良い気がしますね。主にコスパ面で。

 

ビルジャックの総合的な評価76点!良いフードとは思うがあえてオススメする理由は少ない

さてビルジャックの総合的な評価ですが76点となりました。

 

悪いフードとは言いません。むしろプレミアムドッグフードと十分言える内容です。

 

特に国産のDPタイプって脂肪分少ない事が多いんですよ。健康で活発なワンコだとアレってどうなんだろ・・・ってよく感じます。『低脂肪』と言われれば良い気がしますが、犬にとって脂肪分はある程度必要ですからね!

 

その点ビルジャックはさすが歴史あるメーカー、製造方法の弱点を使用原料で補いしっかりとした栄養成分にしています。非常に良いフードと思いますが、コスパはあまり良くない。

 

今回相談頂いた内容だとビルジャックを使用しているのが『特に理由はなく、かかりつけの病院に置いているから』です。そうなると他に選択肢はあるかな・・・ってのが正直な意見です。

 

では今回はこの辺で。こちらに当サイトで評価の高かったフードをまとめたランキング記事を作成しています。フード選びに迷ったらこちらもぜひ参考にしてみて下さい。

ドッグフードおすすめランキング表|6項目で公平な評価をしています

当サイトでは主にドライフードに関する記事を書いていますが、こちら1記事だけオヤツに関しての記事書きました。

アレルギーを除き全てのワンコにオススメ。特に肉系のオヤツ を与えている方はぜひ魚系も取り入れてやって下さい!

金虎はおさかなドッグフードだけじゃない!オヤツもオススメな理由

金虎公式ショップ

-ドッグフード評価記事
-